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国産食材100%宅食サービス『わんまいる』:あくなきこだわりの秘密に迫る

国産食材100%宅食サービス『わんまいる』:あくなきこだわりの秘密に迫る


「わんまいる」が届けるのは、単なる食事ではない。

株式会社ファミリーネットワークシステムズ代表取締役社長の堀田茂の幼少期の祖父母からの教え、自らの料理人としての経験、全国の生産者との絆が生み出した、日本の豊かな食文化の結晶だ。

100%国産の誇りと、合成保存料・合成着色料無添加の優しさが織りなす、革新的な冷凍惣菜宅配サービス。

手軽さと栄養、美味しさと安心。

相反する要素を見事に調和させた「わんまいる」の裏には、日本の食文化を守り抜く熱い想いが隠されていた。

「わんまいる」が描く未来図は、私たちの食卓を越えて、日本全国の食材生産者や地方の未来をも変えようとしている。

社長が自らの足を運び、目で見て、一人一人と深めてきた絆――。

細部にまで宿るこだわりの秘密に迫れば、日本の食文化の未来が見えてくる。

堀田 茂
インタビュイー
堀田 茂氏
株式会社ファミリーネットワークシステムズ
代表取締役社長


お客様の忠犬に!国産食材100%、合成保存料不使用で一人一人の生活を豊かに

わんまいる 取材イメージ画像
―――「わんまいる」のサービス概要と特徴について教えてください。

まずは、私たちの主力商品である「冷凍ミールキット/わんまいる健幸ディナー」をご紹介します。

食材の選定には妥協を許さず、創業者である現社長が自ら日本各地を巡り、自身の目と舌で確かめた上で厳選した国産食材を使用しています。

調理においては、「餅は餅屋」の精神で、各料理に特化した専門調理会社に委託製造を行っているんです。

例えば、焼魚は創業100年を誇る神戸市中央卸売市場魚河岸の職人が遠赤外線ガス台で焼き上げており、各料理の専門家の技術を活かすことで、高品質な味を実現します。

健康面にも配慮し、国産食材100%、合成保存料無添加にこだわっているんです。

主菜1品と副菜2品を個包装の真空パックで冷凍し、温かい料理は湯せん、冷たい料理は流水解凍で簡単に調理できるよう工夫しています。

お客様からのご要望に応えて開発したのが「美食弁当」です。

わんまいる 取材イメージ画像
美食弁当は、食品添加物無添加、国産食材100%にこだわり、洗い物が不要なワンプレート型の冷凍おかずです。

電子レンジで温めるだけで、主菜1品と副菜2品が楽しめる手軽さが好評で、日々お客様が増えています。

さらに、お客様の多様なニーズに応えるため、味噌汁、シチュー、麺類、米飯など、様々な冷凍惣菜を単品でも購入できるよう豊富に取り揃えているんです。

販売チャネルとしては、ネット通販を主軸としつつ、創業時から続けているカタログ宅配事業に加え、百貨店や通販事業者向けの卸事業も展開しています。

最近では、東京電力ホールディングス株式会社と協業し、国産お魚料理の定期便「和・洋・中」冷凍サブスクリプションサービスを開始しました。

サービスの開始に合わせて専用サイトを立ち上げ、食に関する催事の運営も行っています。

―――わんまいるのサービスを始める際に、最も大切にした理念や価値観は何ですか?

私たちが最も大切にしている理念は、「わんまいる」という名前に込められています。

この名前は、「一品からお届け(参る)」という意味と、「お客様の忠犬(ワン)」になるという二つの意味から名付けました。

2005年に伊藤忠商事と業務提携し、「わんまいるシステム」を開発しました。

わんまいるシステムは、一品から受注し、一品からお届けするという、現在では当たり前になっていますが、当時としては画期的なシステムだったのです。

私たちは食材の調達から洗浄、カット、最終調理の「ラストワンマイル」まで、自分達で担っています。

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特に力を入れているのが、高齢者や出産・育児中の方、親の介護をされている方、働く主婦の方々への支援です。

これらの方々の家事負担を軽減し、簡単に作れて美味しく、かつ健康的な食事を提供することで、豊かな暮らしを実現することを目指しています。

さらに、私たちは生産・加工・流通・販売まで一貫した取り組みを行うことで、日本の農業・漁業の振興にも貢献したいと考えています。

わんまいるの理念は、お客様一人一人の生活を豊かにすることと、日本の食産業全体の発展に寄与することの両立にあるのです。

お客様の身近な存在として、そして日本の食を支える企業として、日々サービスの向上に努めています。

田畑の土から動物の飲む水までー社長自らが細部までこだわり抜いた36年間

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―――合成保存料や合成着色料などが無添加の国産食材を用意するには、全国の生産者の方々の協力が不可欠だと思います。全国の生産者とのつながりをどのように築いていったのかを教えてください。

1988年に独立して以来、私は食材の仕入れ方を大きく変えました。

市場での仕入れをやめ、直接産地に足を運んで漁協や水産会社から買い付けるようになりました。それ以来36年間、稚内から沖縄まで日本中を訪れ続けています。

日本各地には、「ポツンと一軒家」のようなまだ全国的に知られていないこだわりの生産者や、地元で長年食べ継がれてきた食材、郷土料理が数多く存在します。

長年の経験から、土を見るだけで作物の質が分かり、畑を見るだけで生産者の努力が感じられるようになりました。

農作物の品質は、同じ畑でも日当たりや育ち方で大きく変わります。

畜産においても、飼育環境が重要です。

清潔で広々とした環境で育った動物は質の良い肉になります。

特に興味深いのは、生後間もない動物を女性が育てると肉質が良くなることです。

鶏の処理方法も重要で、ストレスを与えずに処理すると肉質が良くなります。

また、自動化された工場よりも、一羽ずつ丁寧に解体する方が品質が高くなります。

美味しい料理には、何よりも食材の質が重要です。

こだわりの生産者や加工会社と良好な関係を築くには、利益よりも品質を重視する姿勢と、その生産者と対等に会話ができる十分な知識と経験が必要です。

36年間にわたる全国各地の訪問と生産者との直接的な交流を通じて、私たちは単なる取引先以上の信頼関係を築いてきました。

実際に自分の足で出向き、目で見てつないだ絆こそが、合成保存料や合成着色料を使用せず、国産100%にこだわった安全で美味しい食材を安定して提供できる基盤となっています。

―――保存方法や調理方法にもこだわられているそうですが、真空調理や急速冷凍技術を採用した背景にはどのような理由があるのでしょうか?

元々は、お客様から冷凍保存ができる真空パック商品の要望を受け、開発を始めました。

私たちはそんな中で、真空調理の第一人者である石川シェフと出会いました。

石川シェフは阪急ホテルの料理長時代にフランスで真空調理を学び、日本で普及に貢献された方です。

私たちは石川シェフと顧問契約を結び、指導を仰ぐことにしました。

石川シェフから学んだ重要なポイントは、真空圧力によって調味料や出汁が食材に染み込むため、通常の3分の1の調味液で十分な味が出せること、そして食材本来の旨味を引き出せることでした。

また、主菜・副菜・副副菜を別々に個包装し真空パック冷凍することで、手間と方材のコストはかかりますが、料理に合わせた最適な解凍方法を選べることがわかったのです。

暖かい料理は湯せん、冷たい料理は流水解凍と、解凍する時間も個別にできることで、料理に合せた解凍でそれぞれ最適な食感と味を楽しめます。

一方、電子レンジ解凍は、主菜も副菜も同じ時間で高温加熱するため、残念ながら作りたての料理と同じクオリティを保つのは難しいと考えています。

手間はかかりますが、大切な家族と食べる夕食には、お客様自身で盛り付けていただくことで、出来立ての手料理の味わいを楽しんでいただけるでしょう。

そして、急速冷凍と一口に言っても、さまざまなタイプの凍結機が有り、何を冷凍するかによって向き不向きがあります。

大きくはアルコール凍結機と冷風凍結機の二種類に分かれ、それぞれにさらに多くの種類があります。

また、全ての料理が急速冷凍に適しているわけではありません。

お客様のニーズにお応えしたことから始まった真空調理と急速冷凍技術の採用でしたが、料理の食感と味わいを最大限に引き出す最適なアプローチとなりました。

食の質にとことんこだわることが、地方を創生し、次世代につながる

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―――わんまいるのサービスはどのようなお客様に向けて、作られているのでしょうか?

わんまいるは、お客様の多様なニーズに応えるため、2種類の冷凍おかずセットを用意しています。
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一つは「冷凍ミールキットタイプ」の健幸ディナーで、湯せんまたは流水解凍して盛り付けて楽しむスタイルです。

これは主に家族と一緒に食事を楽しむ世帯向けとなっています。

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もう一つは「レンジ解凍の冷凍美食弁当」で、洗い物不要のワンプレート型となっており、一人暮らしの方に特に適しています。

両タイプともに、主菜はもちろんのこと、副菜にもこだわりを持って調理しています。

国産食材を厳選し、品質と美味しさを徹底的に追求しているため、輸入食材に不安を感じる方にも安心してお召し上がりいただける商品です。

わんまいるの商品をお選びいただくことは、単に美味しい食事を楽しむだけでなく、日本の農業・漁業・食産業の振興、ひいては地方の活性化にもつながる取り組みです。

―――今わんまいるが抱えている課題は何ですか?特に、今後どのように解決していきたいと考えていますか?

紛争や気候変動などの世界情勢の変化により、世界的なインフレが起こり、日本国内においても、食材価格の高騰や人件費の上昇が顕著となっています。

国内外の物価上昇の状況下で、わんまいるは品質と美味しさの向上に注力し、付加価値を高めることで、食の質にこだわる、違いのわかるお客様にご利用いただきたいと考えています。

同時に、わんまいるは企業の福利厚生の一環としての活用も提案しているんです。

具体的には、社員食堂の代替や補完として、また出産・育児・親の介護に携わる従業員、さらにはテレワーク中の従業員の食生活サポートとして、わんまいるの商品をご活用いただけます。

企業様に一部費用負担をいただくことで、従業員様の健康的な食生活を支援し、ワークライフバランスの向上にも貢献できると確信しています。

―――わんまいるを通して、食卓にどのような価値を提供したいと思っていますか?将来的にどのような食の未来を描いていますか?

わんまいるは、一日の疲れを癒す大切な時間である夕食を、より豊かで意義深いものにすることを目指しています。

そのために、日本各地の魅力的な食材を贅沢に使用した献立メニューを提供し、美味しさと楽しさを通じて、日本の食文化の素晴らしさを体験していただけるよう努めています。

さらに、私たちにとって、日本の豊かな食文化を次世代に継承することも重要な使命です。

お客様からは、「普段自分ではなかなか作れない各地の郷土料理も楽しめる」というお声をいただいており、こうしたニーズにも応えるべく、新たな商品開発にも力を入れています。

地域の特色ある食材や調理法を活かした郷土料理を通じて、日本の食の多様性と奥深さを感じていただくことができるでしょう。

わんまいるは、こうした取り組みを通じて、単なる食事の提供にとどまらず、日本の食文化の豊かさを体験し、継承する機会を提供することを目指しています。

「学歴より食歴」ー日本全国の美味から紡ぐ、未来につながる食事

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―――わんまいるの利用を迷っている読者に向けて、サービスの魅力やメッセージをお聞かせください。

私の食へのこだわりの原点は、祖父母から受け継いだ日本の伝統的な食文化にあります。

祖父母は季節の行事食を大切にし、栄養バランスを重視した食事を教えてくれ、化学調味料を使わず、和食の基本調味料でシンプルに味付けし、食材本来の味を活かす調理法を学びました。

この教えは、23歳で居酒屋の店長になった時に実践しました。

毎朝市場で新鮮な食材を仕入れ、丁寧に下処理をし、注文を受けてから調理したのです。

この経験から、国産食材100%と無添加にこだわるようになりました。

このこだわりは、現在のわんまいるの「健幸ディナー」と「美食弁当」に受け継がれています。

これらの商品は、単においしいだけでなく、科学的な裏付けのある健康増進食として認められつつあります。

「健幸ディナー」は、医療情報サービス最大手の企業と筑波大学付属病院との連携により、糖尿病重症化予防の臨床試験で採用されました。

その成果は権威ある学術集会で発表され、高い評価を受けています。

「美食弁当」も同様に、某自治体の成人病予防・健康改善プログラムの夕食として採用されており、効果が期待されているのです。

私たちは「食歴は学歴より大切である」という信念のもと、お客様の健康と幸せを追求しています。

実際に、私自身も「健幸ディナー」を継続して食べることで、好き嫌いが減少し、多様な食材を受け入れられるようになりました。

わんまいるは、祖父母から受け継いだ伝統的な食の知恵と、現代の科学的知見を組み合わせることで、おいしさと健康の両立を実現しています。

質の高い食材と丁寧な調理法へのこだわりが、お客様の健康と幸せにつながると信じています。

わんまいるの公式サイトを見る
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新井那知
インタビュアー
新井 那知
HonNe編集部
埼玉県・熊谷市出身。渋谷の某ITベンチャーに就職後、2016年にフリーランスライターとして独立。独立後は、アパレル、音楽媒体、求人媒体、専門誌での取材やコラム作成を担当する。海外で実績を積み、帰国後はクライアントワークを通してライターとして日々取材や編集、執筆を行う。現在は「未来のあたりまえをインストールするWebマガジンSo-gúd(ソウグウ)」の編集長を務める。
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