ロボアドバイザー・AI投資で失敗する人の特徴は?やめとけと言われる理由も解説
ロボアドバイザー・AI投資は、資産運用のサポートしてくれる投資サービスです。
投資の知識・経験が少ない方や投資の時間が作れない方から人気を集めている一方、口コミでは「ロボアドバイザーで失敗した」「ロボアドバイザーはやめとけ」という評判が見受けられます。
そこで今回は、ロボアドバイザーで失敗する原因を解説し、失敗を避ける対策方法やロボアドバイザー初心者のおすすめサービスを紹介します。
また、ロボアドバイザーはやめとけと言われる理由を踏まえて、ロボアドバイザーのデメリットも紹介します。
ロボアドバイザーを始めたいけど失敗は避けたい方や、「やめとけ」と言われる理由が気になる方は、ぜひ当記事をご参照ください。
著者
小関 拓弥
株式会社EXIDEA
WEBディレクター
保有資格:日本証券業協会 一種外務員
早稲田大学商学部卒業後、SMBC日興証券に入社。現在は、前職での金融知識活かし金融ジャンルを担当する。
詳細の著者情報はこちらに記載しています。
WEBディレクター
保有資格:日本証券業協会 一種外務員
早稲田大学商学部卒業後、SMBC日興証券に入社。現在は、前職での金融知識活かし金融ジャンルを担当する。
詳細の著者情報はこちらに記載しています。
Contents
ロボアドバイザー・AI投資で失敗する人の事例
当サイトのアンケート調査(※)やロボアドバイザーの評判・口コミを分析した結果、ロボアドバイザーで失敗した人には、以下の特徴があることが判明しました。
ロボアドバイザーで失敗した人の特徴
- 投資目的・リスク許容度があわないロボアドバイザーを利用した
- ロボアドバイザーを利用すれば絶対儲かると思っていた
- 投資の勉強をほとんどしていなかった
上記の特徴が、ロボアドバイザーの失敗に繋がる理由を1つずつ解説します。
※ロボアドバイザーのアンケート調査の詳細はこちら
投資目的・リスク許容度にあわないロボアドバイザーを利用した
投資を始めるには、自分の投資目的とリスク許容度を明確にすることが重要言われています。投資目的やリスク許容度が曖昧だと、投資方法に迷ってしまい、少しの値動きに一喜一憂し、根拠のない感情的な売買をおこなってしまう可能性があるからです。
ロボアドバイザーは資産運用を自動化できるとはいえ、投資戦略は各ロボアドバイザーで異なります。自分の投資目的やリスク許容度にあったロボアドバイザーを利用すれば、一時的な価格変動に振り回されにくくなります。
一般的なロボアドバイザーはリスク許容度診断が無料で利用できるので、複数サービスで診断を受けて、納得できる診断結果が出たロボアドバイザーを利用するのがおすすめです。
ロボアドバイザーを利用すれば絶対儲かると思っていた
ロボアドバイザーは、あくまで運用を自動化できるサービスであって、利用者の利益を保証するものではありません。しかし、一部の評判・口コミには「ロボアドバイザーなら絶対儲かる」という意見が見受けられます。過去の運用実績を見て、ロボアドバイザーなら利益が確証されていると認識しているかもしれません。
ロボアドバイザーに限らず、すべての金融商品にはリスクを伴います。主な投資リスクは、以下のとおりです。
- 価格変動リスク 投資先の金融商品の取引価格の変動によって、損失や投資金額を割り込む元本割れが生じるリスク
- 為替リスク 外国の金融商品に投資している場合、通貨発行国の金利変化等で生じた為替相場の変動で、損失や元本割れが生じるリスク
- 信用リスク 投資している金融商品の発行者の信用状況が変化したことで市場価格が変動し、損失や元本割れが生じるリスク
ロボアドバイザーを利用するときは、どのようなリスクを伴うか必ず確認しましょう。
投資の勉強をほとんどしていなかった
ロボアドバイザーは運用を自動化できるとはいえ、運用残高は常に上下します。コロナショックやウクライナ危機といった経済的に大きな影響を及ぼす出来事が起きると、大きな損失が出るかもしれません。投資の勉強をしていないと、なぜ運用残高が下落したのか理解できず、漠然とした不安を抱くでしょう。中には少しの値動きですら耐えられず、ロボアドバイザーで失敗したと思って解約する人もいます。
ロボアドバイザーで自動運用するからこそ、空いた時間で投資の勉強を始めるのをおすすめします。投資の知識があれば、なぜ下落したのか考えられるので、漠然とした不安を抱くことなくロボアドバイザーで運用を続けることが可能です。
以上、ロボアドバイザーで失敗した人の特徴を解説しました。次章では失敗する特徴を踏まえた、対策方法を紹介します。
ロボアドバイザーの利用を検討中の方は、そのまま読み進めてください。
失敗を避ける対策方法を解説
ロボアドバイザーの失敗を避けるには、以下の対策をおこなうことがおすすめです。
失敗を避けるための対策
- ご自身の投資目的を明確にする
- サービス内容を理解する
- 可能な限り投資の勉強をする
それぞれの対策方法を詳しく解説します。
ご自身の投資目的を明確にする
まずは、ロボアドバイザーで投資を始める目的を明確にしましょう。漠然と「将来のお金が必要だから」で終わらせず、いつ・何にお金を使いたいのか具体的に整理してください。
投資を始める具体例を、下記ににまとめてみました。
投資目的の一例
- 子どもが大学に進学できるよう、15年間で700万円の教育費を作る
- 老後のために、35年間で2000万円の生活費を作る
- 新婚旅行で海外に行けるよう、5年間で300万円の旅行費を作る
投資目的が明確なら、目的達成に適した投資戦略やリスク許容度が判断しやすくなります。
「明確な投資目的はないが、余裕資金があるから投資に使いたい」という方は、この後解説する対策方法を踏まえて、気になるロボアドバイザーを利用してみてもいいでしょう。
サービス内容を理解する
ご自身の投資目的を明確にしたら、各ロボアドバイザーのサービス内容を調べましょう。ほとんどのロボアドバイザーは、ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」をもとに投資戦略を作っていますが、独自の投資理論を採用しているロボアドバイザーもあります。 また、手数料割引・下落軽減機能・税金最適化機能など、独自のサービス・機能を提供しているロボアドバイザーもあるので、あわせてチェックするのがおすすめです。
各ロボアドバイザーの違いが把握できたら、どのロボアドバイザーなら自分の投資目的が達成しやすいか判断できるでしょう。
可能な限り投資の勉強をする
利用したいロボアドバイザーが決まったら、可能な範囲で投資の勉強を始めましょう。ロボアドバイザーを利用すれば運用をすべて自動化できますが、市場の状況によっては運用残高は上下します。投資の基本的な知識を身に付けておけば運用状況がある程度理解でき、一時的な値動きに一喜一憂しにくくなります。
以上、ロボアドバイザーの失敗避ける対策方法を紹介しました。次章では、ロボアドバイザーをうまく利用するためのポイント・注意点を解説します。
ロボアドバイザー利用時のポイント・注意点
ロボアドバイザーで資産運用を始める際は、以下のポイント・注意点を押さえておきましょう。
ロボアドバイザー利用時のポイント・注意点
- 長期運用が前提
- 運用実績・レポートを確認する
- 複数サービス利用して比較するのもアリ
各ポイント・注意点を1つずつ解説します。
長期運用が前提
ほとんどのロボアドバイザーは、長期的な運用を推奨しています。ロボアドバイザーの投資戦略は、世界中の資産に投資してリスクを分散させつつ、世界経済の成長に沿って資産を増やすこと目指しているからです。そのため、運用残高の一時的な下落で運用コースを変更したり解約したりするのはおすすめしません。最低でも1年以上は同じコースで運用を続けることをおすすめします。
一概には言えませんが、ロボアドバイザーの運用残高が下落したら、他の金融商品の価格も下落している可能性があります。運用残高が下落したときは、他のロボアドバイザーや金融商品の価格も確認してみてください。
もし自分が選んだ運用コースだけ実績が下落しており、運用残高しばらく回復しない場合は、コース変更や解約を検討してもいいでしょう。
運用実績やレポートを確認する
ロボアドバイザーの自動運用を始めたらほったらかしにせず、定期的に運用実績を確認しましょう。もしほったらかしのまま運用残高が下落し続けていたら、運用コースの変更や解約のタイミングを逃してしまい、ロボアドバイザーで失敗したと思うかもしれません。
定期的に運用実績を確認すれば早めの対策ができ、失敗を避ける可能性が上がります。
実際、当サイトのアンケート調査では、約94%の投資家が運用実績を月に1回以上確認していると回答していました。
可能であれば、ロボアドバイザー運営会社から発行される、運用レポートの確認もおすすめです。運用レポートには、運用実績の解説や直近の経済動向がまとめられてます。
運用レポートを確認すれば、運用状況がより詳細に把握できて投資の勉強にも役立てられます。
複数サービス利用して比較するのもアリ
場合によっては、複数のロボアドバイザーを利用するのもおすすめです。当サイトのアンケート調査や口コミ・評判によると、複数のロボアドバイザーを併用している投資家が多く見受けられました。複数のロボアドバイザーを利用する主な理由として、「運用実績を比較するため」や「ロボアドバイザーで分散投資したい」が挙げられました。
例えば、メインのロボアドバイザーはウェルスナビを利用し、AI投資のロボプロや日本株に集中投資するWealth Wingで、攻めの投資をしている投資家もいらっしゃいます。
また、株式や投資信託など他の金融商品を併用するのも1つの手です。当サイトのアンケート調査でも、ロボアドバイザー利用者の93%が他の金融商品に投資していました。
1つのロボアドバイザーだけで資産運用を始めるのは不安な方は、他のロボアドバイザーや別の金融商品にも投資するといいでしょう。
以上、ロボアドバイザーを利用する際のポイント・注意点を解説しました。次章では、ロボアドバイザー初心者のおすすめサービスを紹介します。
「初めてロボアドバイザー選びは失敗したくない」という方は、ぜひおすすめサービスの詳細もご確認ください。
初めての人向けのおすすめロボアドバイザー3選
それでは、ロボアドバイザーで失敗した人の特徴や利用するポイント・注意点を踏まえてた、おすすめサービスを紹介します。
最初のロボアドバイザー選びは失敗したくない方は、以下のサービスから選ぶのがおすすめです。
最初におすすめのロボアドバイザーサービス
- ウェルスナビ(WealthNavi) 当サイトのアンケート調査で満足度No.1に輝いたロボアドバイザーです。利用者も36万人(※)を突破し、多くの投資家から人気を集めています。NISAにも対応しているので、初めてロボアドバイザーを利用する方に最もおすすめしたいサービスです。
- THEO+ docomo 運用コースが231通り用意されており、利用者の年齢や市場の変化にあわせてポートフォリオを自動調整する機能が搭載されたロボアドバイザーです。ご自身のリスク許容度に細かく合わせながら運用したい方におすすめできます。
- ロボプロ(ROBOPRO) AIが相場の動きを予測し、ポートフォリオを柔軟に変えながら運用するAI投資サービスです。リスク許容度に合わせるのではなく、パフォーマンスの最大化を目指しています。相場の動きにあわせた自動運用がしたい方におすすめです。
上記のロボアドバイザーの詳細情報を、それぞれ見ていきましょう。
基本情報 | |||
---|---|---|---|
運用タイプ | 運用コース | コース変更 | 投資対象 |
一任型 | 5コース | ◯ | インデックス型 海外ETF |
手数料 | 投資商品の 保有コスト |
最低投資額 | 最低積立額 |
1.1% | 0.08〜0.13% | 1万円 | 1万円 |
AI将来予測 | NISA対応 | 税金 最適化機能 |
下落幅 軽減機能 |
× | ◯ | ◯ | ◯ |
※手数料・投資商品のコストはすべて年率・税込です
ロボアドバイザー選びで失敗したくない方に、最もおすすめしたいロボアドバイザーはウェルスナビ(WealthNavi)です。以下のように当サイトのアンケート調査では、最も高い満足度を獲得していました。
ウェルスナビは2016年1月から運用開始したロボアドバイザーで、運営会社のウェルスナビ株式会社は東証グロース市場にも上場しています。利用者も36万人を突破(※)しており、信頼と人気を兼ね備えたロボアドバイザーです。
ウェルスナビには5つの運用コースが用意されており、約50ヵ国・約1万2,000銘柄に分散投資します。入金手続きだけおこなえば、毎回の積立投資やリバランスなど、運用に必要な作業をすべて自動化可能です。
またウェルスナビには、「税金最適化機能(DeTAX)」という税負担を最適化してくれる機能や、NISAでウェルスナビが利用できる「おまかせNISA」も提供しています。自動運用ができるだけでなく、投資で得た利益にかかる税負担を改善することも可能です。
「初めてのロボアドバイザーは、投資家からの信用度や人気度で選びたい」という方は、ウェルスナビを選ぶのをおすすめします。
ウェルスナビの満足度調査や評判・口コミの詳細はこちら
※一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2023年3月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」をもとにネット専業業者を比較 ウエルスアドバイザー社調べ(2023年6月時点)
THEO+ docomo:231通りの運用コース・豊富な機能が用意されたロボアドバイザー
基本情報 | |||
---|---|---|---|
運用タイプ | 運用コース | コース変更 | 投資対象 |
一任型 | 231コース | ◯ | インデックス型 海外ETF |
手数料 | 投資商品の 保有コスト |
最低投資額 | 最低積立額 |
1.1% | 非公開 | 1万円 | 1万円 |
AI将来予測 | NISA対応 | 税金 最適化機能 |
下落幅 軽減機能 |
△※1 | × | ◯ | ◯ |
※手数料・投資商品のコストはすべて年率・税込です
※1:下落予測機能でAIを活用
自分自身のリスク許容度にあわせた自動運用をしたい方は、THEO+ docomoを選ぶのがおすすめです。
THEO+ docomoの特徴は、運用コースが231通りと豊富に用意されていること。他のロボアドバイザーよりも、自分のリスク許容度に合った運用コースを提案してくれます。
豊富な運用コースだけでなく、4種類の自動リバランスやAIによる下落予測機能、保有株式にあわせたポートフォリオ調整など、さまざまな機能が用意されています。
さらにTHEO+ docomoには、文字通り以下のドコモサービスと連携しています。
利用できるドコモサービス
- 運用残高に応じたdポイント付与
- dポイント投資
- dカード積立
- おつり積立
- d払い残高入金
特に、運用残高に応じたdポイント付与とdカード積立を利用すれば、THEO+ docomoで自動運用しながらdポイントを貯めることが可能です。
リスク許容度に合った自動運用を重視する方や、dポイントを貯めながらロボアドバイザーを利用したい方は、THEO+ docomoを選ぶのがおすすめです。
THEO +docomoの評判・口コミの詳細はこちら
ロボプロ(ROBOPRO):相場に合わせながらパフォーマンスの最大化を狙えるAI投資
基本情報 | |||
---|---|---|---|
運用タイプ | 運用コース | コース変更 | 投資対象 |
AI投資 | 1コース | × | インデックス型 海外ETF |
手数料 | 投資商品の 保有コスト |
最低投資額 | 最低積立額 |
1.1% | 非公開 | 10万円 | 1万円 |
AI将来予測 | NISA対応 | 税金 最適化機能 |
下落幅 軽減機能 |
◯ | × | × | × |
※手数料・投資商品のコストはすべて年率・税込です
自分自身のリスク許容度に合わせるよりも相場に動きに応じて積極的な運用がしたい方は、ロボプロ(ROBOPRO)を利用するのがおすすめです。
ロボプロでは、AIが40以上の市場データを分析して相場の動きを予測します。その予測値に応じてポートフォリオ自体を柔軟に変えながら、パフォーマンスの最大化を目指します。
実際、ロボプロの評判・口コミでは「運用実績が高くで満足している」という投稿が多数見受けられます。なかには、AIが作ったポートフォリオを自分の投資に役立てたいために、ロボプロを利用している投資家もいらっしゃいます。
AI投資が気になる方や運用実績を重視したい方は、ロボプロを選ぶのがおすすめです。。
ロボプロの実績や評判・口コミはこちら
つづいては、「ロボアドバイザーはやめとけ」と言われる理由から、ロボアドバイザーのデメリットを解説します。「ロボアドバイザーを利用したいけど、やめとけと言われる理由が気になる」という方は、ぜひ次章もご参照ください。
やめとけと言われる理由でわかったロボアドバイザーのデメリットを解説
「ロボアドバイザーはやめとけ」という意見は、主に投資経験者から言われています。その理由を考察した結果、以下の5つあることが判明しました。
ロボアドバイザーはやめとけと言われる理由
- 投資信託と比較して手数料が高い
- サービス内容・実績に対して手数料が高い
- 相場に合わせた運用がしにくい
- 短期的な運用に向いていない
- 投資の経験が身に付きにくい
それぞれの理由を詳しく解説していきます。
投資信託と比較して手数料が高い
ロボアドバイザーを利用するには、運用残高に応じた手数料が発生します。多くの投資一任型ロボアドバイザーは、国内の投資信託かETFに投資しますが、自分で投資信託や海外ETFを直接投資すれば、ロボアドバイザーの手数料を支払う必要はありません。そのため、自分で投資信託やETFのファンドを選べる人から、「ロボアドバイザーの手数料は高いからやめとけ」と言われていると考えられます。
また、一部の投資信託・ETFはNISA口座で保有できます。現状、NISA口座に対応している投資一任型ロボアドバイザーは、ウェルスナビとSUSTENのみです。
投資では、手数料を含めた費用や税金を抑えることが重視されています。手数料や税金が安ければ、その分投資効率を上げられるからです。
ただ、自分でポートフォリオを組めない方やファンドを選べない人にとっては、ロボアドバイザーは便利な投資サービスでしょう。手数料を支払うことに納得できるなら、ロボアドバイザーを利用しても特に問題ありません。
サービス内容・実績に対して手数料が高い
現在、さまざまなロボアドバイザーがありますが、それぞれ手数料体系が異なります。サービス内容や実績によってその手数料が高いか安いか、人によって判断が変わります。例えば、先ほど紹介したウェルスナビ・THEO+ docomo・ロボプロの手数料は、いずれも年率1.1%(税込)ですが、それぞれサービス内容・実績が異なります。
サービス内容の違い | |||
---|---|---|---|
ウェルスナビ | THEO+ docomo |
ロボプロ | |
運用コース | 5コース | 231コース | 1コース |
手数料割引 | ◯ | × | ◯ |
AI市場予測 | × | × | ◯ |
下落軽減 | × | ◯ | × |
税金最適化 | ◯ | ◯ | × |
NISA対応 | ◯ | × | × |
1年実績 | 28.92% | 25.81% | 22.28% |
3年実績 | 46.74% | 42.12% | 46.31% |
上記のように、各ロボアドバイザーで提供されるサービス・機能と運用実績は異なります。
重視したいサービスや過去の運用実績に納得できるロボアドバイザーなら、手数料は高いと感じにくいでしょう。
相場に合わせた運用がしにくい
一般的な投資一任型ロボアドバイザーは、リスク許容度が異なる複数のポートフォリオから1つ選んで運用します。自分でポートフォリオを決めたりリバランスをしたりするのは難しい人にとって便利である一方、自分で投資できる人からすると、相場に応じた売買ができなくて不便だと感じるでしょう。
そのうえで手数料を支払う必要があるので、「ロボアドバイザーはやめとけ」と言われていると考えられます。
ただ、相場に合わせた投資は一定の知識が必要で、投資経験者でも難しいと言われています。予測をはずして投資してしまうと、大きな損失を出してしまう可能性があります。
当サイトのアンケート調査によると、ロボアドバイザーを選んだ理由に「投資の知識や経験に自信がなかったから」と回答した投資家が最多でした。
そのため、自分で投資することに自信がない方は、ロボアドバイザーを利用するのがおすすめです。
短期的な運用に向いていない
ほとんどの投資一任型ロボアドバイザーでは、長期的な積立投資での利用が推奨されています。世界経済の成長にあわせて、資産を増やすことを目指しているからです。投資経験者のなかには、短期間で頻繁に取引して利益を狙う人もいます。短期間で利益を狙いたい人からすると、ロボアドバイザーは魅力的に感じられず「やめとけ」と言っているかもしれません。
しかし、投資目的や方法によって適した金融商品・サービスは異なります。少しずつ積立投資をして将来の資産を作りたい人には、ロボアドバイザーはおすすめできます。
投資の経験が身に付きにくい
投資一任型ロボアドバイザーは、運用コースを選択して入金すれば、自動で運用してくれます。逆に言えば、自分で投資する必要がないので、投資の経験が得られにくくなっています。投資経験者のなかには、「失敗を繰り返しながら、自分で投資することに価値がある」と考えている人もいらっしゃいます。投資経験者からすると、自分で投資できないロボアドバイザーは魅力に感じにくいかもしれません。
ただ、当サイトのアンケート調査によると、ロボアドバイザーの利用目的は分散投資の一環と回答した人が66%もいました。
つまり、大半の投資家は自分で投資しながらロボアドバイザーも利用していると言えます。
ロボアドバイザーだけで資産運用を始めるのは不安な方は、ロボアドバイザーと他の金融商品を併用してみてはいかがでしょうか。
ここまでの解説を踏まえて、次章ではロボアドバイザーをおすすめできない人を紹介します。「ロボアドバイザーは向いていないかも」と思った方は、引き続き読み進めてください。
ロボアドバイザーをおすすめできない人を紹介
ロボアドバイザーで失敗した人の特徴や「やめとけ」と言われる理由を踏まえると、ロボアドバイザーをおすすめできない人は以下のとおりです。
ロボアドバイザーをおすすめできない人
- NISAを優先的に利用したい人
- 自分で投資先やポートフォリオを決めたい人
- 特定の資産・地域に集中投資したい人
- 相場に合わせて投資先を変えたい人
- 短期間で利益を狙いたい人
上記の人はロボアドバイザーの利用がおすすめできないのか、理由を1つずつ解説します。
NISAを優先的に利用したい人
現状、NISAに対応した投資一任型ロボアドバイザーは、ウェルスナビ・SUSTENの2サービスのみです。しかし、ウェルスナビとSUSTENは独立型ロボアドバイザーで、株式や投資信託など他の金融商品を取り扱っていません。
もしNISA口座でロボアドバイザーと他の金融商品を併用したいなら、松井証券の助言型ロボアドバイザー「投信工房」がおすすめです。
投信工房では、松井証券で取り扱っている投資信託でポートフォリオを提案してくれます。助言型ロボアドバイザーなので、実際の購入手続きは自分でおこなう必要がありますが、NISA口座で投信工房の投資信託や株式を同時に保有することが可能です。
自分で投資先やポートフォリオを決めたい人
一般的な投資一任型ロボアドバイザーは、運用が自動化されておりため、ポートフォリオが事前に決まっています。自分で投資先やポートフォリオを決めれたら、ロボアドバイザーの手数料を支払う必要がなくなり、費用を抑えることが可能です。
そのため、自分で投資先やポートフォリオを決めたい人は、ロボアドバイザーをおすすめできません。
特定の資産・地域に集中投資したい人
ほとんどのロボアドバイザーは世界中の資産に分散投資するので、特定の資産・地域に集中投資をしたい方にはおすすめできません。ただ、Wealth Wingというロボアドバイザーは、日本株に集中投資をします。独自の投資戦略で厳選した日本株に投資し、TOPIX以上のパフォーマンスを目指すのが特徴です。
投資先が日本株だけなので、日本経済の影響を強く受けて運用残高が大きく変動する可能性がありますが、特定の資産・地域に集中投資ができるロボアドバイザーを探している方は、Wealth Wingの利用がおすすめです。
相場に合わせて投資先を変えたい人
一般的な投資一任型ロボアドバイザーは、リスク許容度にあわせた運用を目指しています。相場の状況にあわせた資産配分の見直し・変更は、基本的に1年に1回しかおこなわれません。そのため、相場に合わせた投資がしたい人には、投資一任型ロボアドバイザーはおすすめできません。
ただし、AI投資サービスを利用すれば、相場にあわせた分散投資が可能です。AI投資サービスは、現在ロボプロとSBI証券のSBIラップがあります。 リスク許容度に関係なくパフォーマンスを積極的に狙いたいなら、AI投資サービスを利用するのがおすすめです。
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短期間で利益を狙いたい人
短期間で利益を狙いたい人は、ロボアドバイザーはおすすめできません。ロボアドバイザーは長期・積立・分散投資をしながら、世界経済の成長にあわせた資産形成を目指しているからです。もし短期間で一定以上の利益を狙いたいなら、ロボアドバイザーの投資方法と違って、一時的な価格変動の差額を狙う必要があります。投資先や投資時間、投資するタイミングを分散しつつも、短期間で一定以上のリターンを狙うのは現実的ではありません。
短期間で利益を狙いたい人は、ロボアドバイザー以外の金融商品に投資しましょう。
まとめ
当記事では、ロボアドバイザーで失敗した人の特徴を踏まえて、失敗を避ける方法と初めてロボアドバイザーを利用する人向けのおすすめサービスを紹介しました。
最初のロボアドバイザー選びは失敗したくない方は、以下のロボアドバイザーサービスから選ぶのがおすすめです。
最初におすすめのロボアドバイザーサービス
- ウェルスナビ(WealthNavi) 当サイトのアンケート調査で満足度No.1に輝いたロボアドバイザーです。利用者も36万人(※)を突破し、多くの投資家から人気を集めています。NISAにも対応しているので、初めてロボアドバイザーを利用する方に最もおすすめしたいサービスです。
- THEO+ docomo 運用コースが231通り用意されており、利用者の年齢や市場の変化にあわせてポートフォリオを自動調整する機能が搭載されたロボアドバイザーです。ご自身のリスク許容度に細かく合わせながら運用したい方におすすめできます。
- ロボプロ(ROBOPRO) AIが相場の動きを予測し、ポートフォリオを柔軟に変えながら運用するAI投資サービスです。リスク許容度に合わせるのではなく、パフォーマンスの最大化を目指しています。相場の動きにあわせた自動運用がしたい方におすすめです。
自分の投資目的を明確にしつつ、各ロボアドバイザーのサービス内容を理解すれば、自分に合ったロボアドバイザーが選べるでしょう。
運用を始めたら、定期的に運用実績や運用レポートを確認しつつ、可能な範囲で投資の勉強を続ければ、ロボアドバイザーに失敗したと感じる可能性が低くなります。
失敗を避ける方法を理解して、ロボアドバイザーでの資産運用を始めてください。
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当記事利用上のご注意
- 当記事で掲載している情報は、各金融機関の公表している情報を元に作成しておりますが、情報の更新等により閲覧時点で最新情報と異なる場合があり、正確性や安全性を保証するものではありません。各種商品に関する最新の情報やキャンペーンについての詳細は公式サイトをご確認ください。
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本記事は金融サービス利用者への情報提供を目的としており、本記事内で紹介されている商品・サービス等の契約締結における代理や媒介、斡旋をするものではありません。
また、商品・サービス等の成果を保証するものでもございません。