太陽光発電をやらなきゃよかったと言われる理由は?失敗・後悔を避ける対策方法を解説
太陽光発電は自分で電気を発電して利用できるのがメリットですが、実際に太陽光発電を導入した人の中からは「やらなきゃよかった」「やめとけ」という声もあります。
具体的に、太陽光発電をやらなきゃよかった・やめとけと言われる理由として、下記の5つがあります。
太陽光発電を導入するには最低でも数十万円かかるため、このような声があると不安になりますよね。
そこで当記事では、太陽光発電をやらなきゃよかった・やめとけと言われる理由対し、後悔しないための方法を紹介します。また、本当に失敗した人や損をした人がいるか、実際に太陽光発電を導入した人の口コミもまとめています。
「太陽光発電を始めたいけど、ネガティブな意見が気になって迷っている」という方は、ぜひ当記事をご参照ください。
目次
太陽光発電をやらなきゃよかった・やめとけと言われる理由
実際に太陽光発電を導入した人のなかから、「やらなきゃよかった」「やめとけ」という意見が出てくる理由は、以下の5つが挙げられます。
太陽光発電をやらなきゃよかった・やめとけと言われる理由
やらなきゃよかった・やめとけと言われる理由を理解すれば、失敗しない方法も見えてくるので、1つずつ確認しましょう。初期費用の回収に時間がかかる
太陽光発電を導入するには、最低でも数十万円の初期費用が発生します。資源エネルギー庁によると、太陽光発電の平均初期費用は、容量1kWあたり28.8万円かかります(※)。
※出典:資源エネルギー庁 「国内のコスト動向:システム費用(設置年別の推移)」P-37
例えば、5kWの太陽光発電を導入する場合、初期費用は144万円です。蓄電池やV2Hなど周辺設備も合わせて導入すると、初期費用はさらに上がります。
この初期費用がいつ回収できるか、太陽光発電の売電収入と節約できる電気代を合わせた経済的メリットをシミュレーションした結果、約10年かかることがわかりました。
太陽光発電の初期費用の回収に、約10年もかかるのは待てない人もいるでしょう。また、実際に何年で初期費用を回収できるかは、発電した電力量によって変動するので、具体的な回収年数は断言できません。
そのため、初期費用を回収できる見通しが立たなくて不安になり、太陽光発電をやらなきゃよかったという意見が出てくるのです。
ただ、無事に初期費用を回収できた後は、基本的に維持費用しか発生しません。初期費用さえ回収できれば、その後何年も収支がプラスになり続ける可能性があります。
長期的に見れば、太陽光発電の初期費用を回収できる可能性は高く、売電収入や自家消費で家計の負担を軽減することができます。
思ったより発電量が低い
太陽光発電を導入する1番のメリットは、生み出した電力を自由に使えることです。ただ、太陽光発電の発電量は、お住まいのエリアにおける日射量や設置位置などによって変動します。想定よりも発電量が低いと売電収入や節約できる電気代が減り、太陽光発電を導入する前後で家計の負担が変わらない可能性があります。
そのため、太陽光発電を導入したメリットが感じられず、「やらなきゃよかった」と感じてしまうかもしれません。
しかし、想定より発電量が低いとしても、生み出した電力を自由に使い続けられることは事実です。ご家庭のライフスタイルに合わせた使い方をすれば、家計の負担が減っている実感を持てるでしょう。
維持費用がかかる
太陽光発電の導入に必要な費用は、初期費用だけでなく下記のような維持費も発生します。太陽光発電の主な維持費用
- 点検・メンテナンス費
- 太陽光パネルの清掃費
- 保険料
太陽光発電の年間平均維持費用は、容量1kWあたり3,000円です(※)。容量5kWの太陽光発電を導入した場合、毎年15,000円の維持費用が発生することになります。
※出典:資源エネルギー庁「太陽光発電について」P-39
この維持費用は、太陽光発電の発電量に関わらず毎年発生します。維持費用を考えずに太陽光発電を導入してしまい、家計が圧迫して「やらなきゃよかった」と後悔するかもしれません。
ただ、維持費用の支払いを怠ると、発電量が減ったり故障して発電できなくなったりする可能性があります。維持費用をしっかり支払えば、十分な発電量を確保し続けられ、太陽光発電の恩恵をしっかり享受できるでしょう。
売電収入が少ない
太陽光発電を導入する目的として、「売電収入を得たい」と考えている人もいるでしょう。太陽光発電で売電収入が得られるのは、政府が固定買取制度(FIT制度)を実施しているからです。ただ、FIT制度の売電価格は年々減少傾向にあります。2012年度以降の売電価格の推移を見てみると、2024年度時点で半分以下まで下がっています。
そのため、「売電価格が下がっているから、太陽光発電はやめとけ」という意見も出てきています。
しかし、太陽光発電の導入で重要なのは、売電収入だけでなく総額費用を踏まえた費用対効果です。実は、売電価格が年々下がっていると同時に、太陽光発電の初期費用も減少傾向にあります。
引用:資源エネルギー庁「太陽光発電について」
仮に売電価格が今より高かった年に導入しても、初期費用も今より高かったため、初期費用が回収できる年数は今と大きく変わりません。
また、太陽光発電は売電するだけでなく、自家消費に回すことも可能です。太陽光発電を導入していれば、発電した電力は自由に使えるため、電気代が高騰しても電気代を抑えられます。
そのため、今から太陽光発電の導入を検討しても「やらなきゃよかった」と後悔する可能性は低いでしょう。
故障やトラブルで予想外の出費が発生する
太陽光発電を導入するには太陽光パネルはもちろん、電力を変換するパワーコンディショナや蓄電池など、さまざまな精密機械を設置します。正しく使い続けたとしても、故障して修理が必要になる可能性があります。太陽光発電の設備が故障した場合、修理費や新しい設備の交換費、故障した設備の撤去費など、最低でも数十万円の出費が発生します。予想外の出費で家計が一気に圧迫されると、「やらなきゃよかった」と後悔するかもしれません。
太陽光発電の設備が故障する原因はいくつかありますが、その中の1つに施工不良が挙げられます。とにかく初期費用を安くするために、施工費用が安い業者に依頼してしまうと、動作不良や故障のリスクが高くなります。
逆に言うと、施工の質が高い業者に依頼すれば、設備の動作不良や故障のリスクが減り、寿命まで使い続けられる可能性が上がります。
したがって、太陽光発電の導入時は、費用だけでなく施工業者選びも重要な要素となることを理解しておきましょう。
やってよかったという意見も!太陽光発電をおすすめする理由
太陽光発電はやらなきゃよかった・やめとけと言われる一方、太陽光発電をやってよかったという意見もあります。
太陽光発電をやってよかった理由として、以下の4つが挙げられます。
太陽光発電をやってよかった理由
太陽光発電をやらなきゃよかった理由とやってよかった理由を比較し、自分の場合は太陽光発電を導入するべきか検討してみてください。無料で電気が使えて光熱費の負担が減るから
太陽光発電で生み出した電力は、無料で使うことが可能です。売電すれば収入を得られますが、自家消費に回せば電力会社から電力を購入する必要がなくなります。2023年時点の平均電力単価は、1kWhあたり31円です(※1)。太陽光発電の年間平均発電量は容量1kWあたり1,215kWh (※2)で、5kWの太陽光発電を導入して全て自家消費した場合、年間で約19万円(1,215kWh/kW × 5kW × 31円)の電気代が節約できます。
※1:環境省「3.2 住宅用等太陽光発電の導入ポテンシャルの再推計」P-48
※2:全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問『カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?』」
このように、太陽光発電を導入すれば発電した分の電力は無料で使えるため、光熱費を抑えることが可能です。
また電力を購入すると、電気料金だけでなく電力量に応じた再エネ賦課金も負担しないといけません。太陽光発電の電力は自ら生み出した電力なので、その分再エネ賦課金を支払う必要がなくなる点もメリットでしょう。
電気代の節約分と売電収入を合わせた経済的メリットが大きい
太陽光発電は、文字通り太陽光のエネルギーを利用して発電します。発電した電力を自家消費し、余った場合でも電力会社へ売電して収入を得ることが可能です。一般的に、太陽光発電の導入を検討するときは、売電収入と自家消費で節約した電気代を合わせた経済的メリットを考えます。ご家庭の状況に合わせて売電と自家消費の割合を調整すれば、経済的メリットを大きくすることが可能です。
例えば、平日は積極的に売電して収入を得つつ、休日は自家消費を優先するといった、ライフスタイルに合わせた使い方が選べます。蓄電池やV2Hなどの周辺設備も導入すれば、使い道の幅がより広がるでしょう。
災害時でも電気が使える
太陽光発電のメリットとして、災害時に電気が使えることも挙げられます。日本は台風や地震など、他国よりも災害が多い国と言われています。もし災害が発生して電力インフラが止まってしまうと、今まで通りの生活を送ることが難しくなります。
太陽光発電を導入すれば、災害時に電気が止まったとしても電力を供給することが可能です。災害時でも普段と同じように電気が使えると、気持ちが安心しますよね。
そのため、もしものことが起きても電気を使い続けられるようにしたい方は、太陽光発電を導入するのがおすすめです。
節電意識が高まる
太陽光発電を導入すると、自ら生み出した電力で生活することになるので、大事な電力を無駄遣いしないよう自然と節電意識が高まります。特にHEMS (ヘムス)を導入すれば、発電量や消費電力量が見える化され、どこまで節電できているか管理しやすくなります。
HEMS (Home Energy Management System)とは、家庭内で使用している電気機器の電力使用量を可視化し、電気機器の消費電力を自動で最適化してくれる設備です。
HEMSがあれば、何に電気を使い過ぎているか一目で把握できます。電力の使用状況が把握できれば、節電意識も無理なく高められるでしょう。
そのため、太陽光発電を導入しつつ、節電意識を習慣付けたい方は、HEMSの導入を検討するのもおすすめです。
太陽光発電をやらなきゃよかったと本当に思っている?利用者の口コミを紹介
ここまで、太陽光発電をやらなきゃよかった・やめておけと言われる理由と、やってよかったという理由をそれぞれ見てきました。
とはいえ、実際に太陽光発電を利用している人の具体的な意見も確認してみたいですよね。
本章では、太陽光発電の利用者に導入して後悔したこと・太陽光発電に対する満足度についての口コミを紹介します。
太陽光発電を導入した理由を教えてください。
電気代削減
電気代削減
太陽光発電を導入して1ヶ月の電気代はどの程度安くなりましたか?
5000円
太陽光発電を導入して公開したことはありますか?あれば教えてください。
なし
太陽光発電を導入した理由を教えてください。
電気代を下げる。
電気代を下げる。
太陽光発電を導入して1ヶ月の電気代はどの程度安くなりましたか?
5000~6000円。
太陽光発電を導入して公開したことはありますか?あれば教えてください。
ありません
太陽光発電で失敗しない方法
太陽光発電はやめたほうがいいと言われることもありますが、今からでも遅くはありません。ただ、導入前にやっておくべき対策方法があります。
具体的には、以下の5つが挙げられます。
太陽光発電で失敗しない方法
売電収入か自家消費の優先順位を決める
太陽光発電で生み出した電力の使い道は、売電と自家消費の2種類に分けられます。ご家庭のライフスタイルを振り返り、どちらを優先して電力を利用するか決めておきましょう。なぜなら、売電と自家消費の割合によって得られる経済的メリットが変わるからです。参考として、容量5kWの太陽光発電で売電と自家消費の比率を変えると、どこまで経済的メリットが変わるかまとめてみました。
比率 | 経済的メリット |
---|---|
売電0%・自家消費100% | 188,325円 |
売電30%・自家消費70% | 160,988円 |
売電50%・自家消費50% | 142,763円 |
売電70%・自家消費30% | 124,538円 |
売電100%・自家消費0% | 97,200円 |
※年間発電量は全国平均(1,215kWh)を参照
※売電単価16円、電力単価は31円で計算
得られる経済的メリットの大きさを重視したいなら、自家消費の割合を増やすのがおすすめです。ただ、効率良く自家消費するには蓄電池がほぼ必須となるので、その分初期費用が高くなります。
経済的メリットがある程度下がるとしても、売電収入を重視したいなら、売電の割合を増やすといいでしょう。
表にまとめた経済的メリットは、あくまでシミュレーションです。実際に得られる経済的メリットは、お住まいのエリアの電気料金・太陽光の日射量・天候などにより変動するのでご注意ください。
住宅環境に適した設備を設置する
太陽光発電を導入する際、「たくさん発電したいから、とにかく容量を大きくしたい」「初期費用を抑えたいから、とりあえず1番安い設備でいい」など、単純な発電量の多さや費用の安さで選ぶのはおすすめしません。太陽光発電では、太陽光という自然エネルギーを利用して発電します。当然ですが、お住まいの場所によって日射量や天候は変わりますし、自宅の向きでも発電量は変動します。
そのため、とにかく最大容量の太陽光パネルを設置しても、発電効率が良くなるとは限りません。設置した容量に対して発電量が少ないと、不要な初期費用を支払ったことになります。
また、太陽光発電の初期費用は100万円を超える場合が多くあります。初期費用を抑えるために、容量を必要以上に小さくすると、得られる経済的メリットが減って初期費用を回収できる年数が長くなるかもしれません。
したがって、太陽光発電の設備は、ご自身の住宅環境に適したものを設置するのがおすすめです。そうすれば、発電効率が上がって得られる経済的メリットを最大化できるでしょう。
太陽光と蓄電池を組み合わせる
太陽光発電の発電量は、日中が多くて朝方・夜間が少なくなります。一方で、一般的な家庭の場合、1日の消費電力は日中が少なく、朝方・夜間は多くなります。つまり、ご家庭のライフスタイルによっては発電量と消費電力量が真逆で、発電した電力を効率良く使えない可能性があります。自家消費したうえで余った電力は売電できますが、経済的メリットは減ってしまいます。
そこで蓄電池も導入すれば余った電力を充電できるので、発電量が少なくなる朝方・夜間でも太陽光発電の電気を使うことが可能です。
また、停電時に電力を供給できることも太陽光発電のメリットですが、夜間や天候が悪いときに停電が発生すると、発電量が減って電力を賄うことが難しくなります。その場合、蓄電池で電気を充電しておけば、どのタイミングで停電が発生しても電力を供給できます。
したがって、太陽光発電だけでなく蓄電池も同時に導入することで太陽光発電のメリットを最大化できるでしょう。
初期費用だけでなく維持費も考える
太陽光発電で発生する費用は、導入時の初期費用だけでなく維持費用も含まれます。初期費用だけ考えて太陽光発電を導入すると、毎年の維持費用を負担に感じ、太陽光発電を始めても後悔するかもしれません。太陽光発電の平均維持費用は、容量1kWあたり3,000円(※)です。太陽光発電の容量によって維持費用は変動するので、導入したい設備に対して維持費用がどれくらいになるか、事前に計算しておきましょう。
※出典:資源エネルギー庁「太陽光発電について」P-39
維持費の基本的な内訳は、下記のとおりです。
- 点検・メンテナンス費
- 太陽光パネルの清掃費
- 保険料
特に太陽光パネルの清掃費は、発電効率を維持するために必要不可欠な費用です。
当然ですが、太陽光パネルは野外に設置されるため、時間が経つと雨風で汚れていきます。太陽光パネルが汚れていると太陽光を遮ってしまい、発電効率を下げる原因となるのです。
維持費用の支払いを怠ると、太陽光発電の発電効率が下がったり設備寿命が短くなったりする可能性があります。場合によっては想定よりも設備が早く壊れて、維持費用の総額よりも高い修理費・設備交換費が発生するかもしれません。
そのため、太陽光発電を導入する際は、初期費用と維持費用を含めた総額費用を計算しておくのがおすすめです。
補助金を活用して導入負担を減らす
日本は他国よりもエネルギー自給率が低いことから、政府は太陽光発電を含めた再生可能エネルギーの普及を目指しており、時期によっては太陽光発電の導入時に補助金の利用が可能です。2024年現在、政府が実施している補助金制度はありませんが、お住まいの地方自治体によっては独自の補助金制度を実施しています。
例えば東京都の場合、基準を満たした住宅を新築する際に太陽光発電システムを導入すると、設置費用に対して最大36万円(※1)の補助金が助成されます(※2)。
※1 3.6kW以下の場合
※2 出典:東京都「令和6年度 家庭における太陽光発電導入促進事業」
太陽光発電を導入する際は、お住まいの地方自治体が太陽光発電の補助金制度を実施しているか、必ず確認しましょう。
後悔しないためには信頼できる業者に相談すること
前章では、太陽光発電の導入で失敗・損をしないための対策方法を解説しましたが、最終的には信頼できる業者に相談することが重要です。太陽光発電を導入する目的や用途、予算などの条件をしっかりヒアリングし、ご家庭に適した導入方法を提案してくれれば、失敗・損をする可能性は限りなくゼロに近づきます。
数ある太陽光発電の業者があるなか、当サイトがおすすめしているのはSUNSエナジー株式会社です。
SUNSエナジー株式会社
SUNSエナジー株式会社は太陽光発電の販売・施工会社です。
SUNSエナジー株式会社は、埼玉県指定の販売会社に認定されています。行政から認定を受けるには、施工実績や顧客対応などの条件を満たす必要があるため、SUNSエナジーは信頼度が高い販売会社と言えるでしょう。
また、SUNSエナジー株式会社に太陽光発電の導入を依頼すれば、設置後のアフターフォローやメンテナンスは基本無料で実施してくれます。一般的な販売会社と違って、維持費用を支払う必要はありません。
SUNSエナジー株式会社は、太陽光発電だけでなくエコキュートや蓄電池を含めた無料相談に対応しています。太陽光発電の導入を検討しているなら、SUNSエナジーの無料相談を利用して、ご家庭に適した設備内容をシミュレーションしてみてください。
当サイト経由なら無料で相談可能! SUNSエナジーに相談依頼を申し込む
まとめ
当記事では、太陽光発電をやらなきゃよかった・やめとけと言われる理由を解説しました。一方で、やってよかったという意見もあり、実際の口コミでも満足度が高い評価となっています。どのような評価であれ、太陽光発電の導入後に後悔しないためには、信頼できる業者に依頼することが重要です。
当サイトがおすすめする「SUNSエナジー」は、継続して実績を積み重ねており、エコキュート・蓄電池を含めた無料相談に対応しています。
どの業者に依頼するか迷っている方は、ぜひ一度SUNSエナジーの無料シミュレーションを利用してみてください。
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