浄水で未来を変える: ハミングウォーターの挑戦と革新
ボトルレスの浄水型ウォーターサーバーとして人気が高い「ハミングウォーター」。
飲料水としてだけではなく、1日10ℓも使える圧倒的な浄水力で、料理にもたっぷり使えるのが魅力だ。また、お客様に寄り添った設計により、“使いやすさ”が多くの方に支持されている。
家庭のお水の消費を大きく変革するハミングウォーターはいったいどのようにして生まれたのか。誕生秘話から今直面している課題や未来への挑戦まで、開発者にインタビューした。
インタビュイー
白石氏
株式会社コスモライフ
経営企画室
経営企画室
インタビュイー
大原氏
株式会社コスモライフ
技術部
技術部
目次
レンタル制、月額3,300円のウォーターサーバー
―――今回はコスモライフ様の浄水型ウォーターサーバー「ハミングウォーター」について、スペックや機能の概要の他、サービスのこだわり、開発に至った背景や誕生秘話などを深掘りしていきたいと思います。まずは、御社の概要について教えてください。
白石さん:株式会社コスモライフは「人を咲かせる」の企業理念のもと、1988年に創業しました。2005年に宅配水ビジネスをスタートし、以降、ウォーターサーバー事業を展開しています。2019年には水道水をろ過する浄水型ウォーターサーバー「ハミングウォーター」を発売しました。
―――ハミングウォーターの特徴や料金設定について教えてください。
白石さん:ハミングウォーターは、水道水をタンクに注ぐだけで安全でおいしいお水を作ることができる、浄水型ウォーターサーバーです。難しい操作も必要なく、ボタン1つで冷水・常温水・温水をいつでもご利用いただけます。
料金は月額3,300円(税込)で、ウォーターサーバーのレンタル料と浄水フィルター代、配送料を含んでいます。定額制なので、これ以外の費用はかかりません。シンプルな料金設定になっています。
フィルターは6ヶ月に1回、お客様の交換時期に合わせてお届けしています。1日10ℓ使えるフィルターなので、料理やペットの水分補給など、飲み水以外にも気軽にお使いいただけますよ。
大原さん:ちなみにフィルターの「浄水能力の高さ」は、ハミングウォーターの大きな特徴の1つといえます。安全でおいしいお水を提供するため、フィルターには徹底的にこだわりました。
ハミングウォーターで使用しているのは、活性炭を使用したマイクロフィルターと、細いストローのような形状の中空糸膜を使用したウルトラフィルターです。この2種類の浄水フィルターにより、お水に含まれる微細な物質を最大限まで細かく除去しています。除去項目数も業界トップクラスなので、お客様には安心してお水を飲んでいただけます。
白石さん:使いやすさも特徴の1つですね。大きなお鍋が置きやすい水受けトレイや、立ったまま操作がしやすいボタン式パネル、水筒などの背の高い容器もトレイに置いたまま注げる高さ設計など、使いやすさを意識した設計になっています。
特にお鍋が置きやすい水受けトレイは大きなポイント。重いお鍋を持ったままお水を注ぐ必要がないので、料理の時に大活躍です。
―――ありがとうございます。トレイに大きなお鍋を置けたり、ワンタッチで冷水と常温水が出しっぱなしにできたりと、料理をされる方を意識した設計になっていますね。実際、ユーザー様からは、どのような反響がありますか?
白石さん:そうですね。ありがたいことに、数多くのポジティブなお声をいただきました。
例えば『お料理にも基本的にはハミングウォーターのお水を使っています。トレイが広いのでお鍋を置いたままお水を注げるのが便利ですね。』というご意見や、『いくつかウォーターサーバーを利用しましたが、一番使い勝手が良かったです。』というご意見をいただいたことがあります。
このように、使いやすさにこだわった設計に対してお声をいただけるのは、私たちにとってとても励みになりますね。
お客様のお声と水ボトルの配送料高騰をきっかけに浄水型の開発に舵を切る
―――高い機能性を持つハミングウォーターですが、製品が誕生したきっかけは何だったのですか?
大原さん:もともと弊社は「コスモウォーター」というブランドで、宅配水の事業を展開しております。コスモウォーターは、天然水を入れた水ボトルを毎月お客様にお届けする宅配型ウォーターサーバーですが、お客様から「水ボトルの持ち運びが面倒」というご意見をいただくことが多かったんですよね。
そこで、ボトルレスな浄水型ウォーターサーバーの企画が生まれました。
白石さん:運送会社の宅配料金の値上げにより、水ボトルの配送料が高騰したこともありますね。できるだけお客様に負担をかけずに安全なお水を提供するため、「配送機会の少ないエコスタイルなウォーターサーバーを開発しよう」と社内で話をしていた頃でもありました。
技術者を悩ませた「女性目線」に立った開発
―――開発を進める中で、意識していたことはありますか?
大原さん:ハミングウォーターは「徹底的に女性目線で作る」という方針のもと、開発がスタートしました。
これまで女性は製品開発プロジェクトのメンバーに入っていませんでしたが、開発メンバーに初めて女性スタッフを迎え、男性とは全く違う視点で開発を進めました。
操作パネルを例に挙げます。最初は、ウォーターサーバーの上部に操作パネルを水平に配置していました。われわれ男性からすると、高い位置にある方が使いやすいと思っていたのですが、女性スタッフからは「それだと使いにくいよね」という意見が多く出たんですよね。
デザインはもちろんですが、このような女性目線での使いやすさにこだわって作りました。
白石さん:そこまでこだわったのは、従来製品とは違うコンセプトのウォーターサーバーを作りたい、という意識が強かったからだと思います。その背景には、ハミングウォーターは飲料用としてだけではなく、料理に特化したウォーターサーバーにしたいという想いがありました。
細部までこだわった設計
―――女性向けのデザインを目指しつつ、使いやすさと機能面を担保するのは、開発までの障壁も多かったと思います。特に開発するうえで難しかったのは、どのような点ですか?
大原さん:デザインと実際に必要な機能を両立させる難しさはありました。われわれ技術者としては、「機能を増やせば、本体サイズも大きくなる」と考えますが、「できるかぎり本体サイズは小さくしてほしい」と意見が出たり…衝突は数えきれないぐらいあったと思います。
白石さん:確かに数多くの議論が事業部を横断して行われましたね…例えば、水受けトレイにお鍋が置ける仕様になっていますが、この部分は技術部に頑張ってもらいました。お鍋を置けるスペースを確保するために、本体を限界まで削りましたね。また、操作パネルの高さも、小さな子供には届きにくく、かつ女性が使いやすい角度に傾けるなど、細かい部分までこだわりました。
大原さん:企画の段階では、操作パネルをタッチパネル式にすることも検討していましたね。操作パネル自体も折りたためたり、指をかざしたらこちらを向いたりするなど、ハイスペックなものはどうかと協議しました。常に技術側と企画側でお互いの意見を戦わせ、機能とコストのバランスを図りながら、最適なゴールを目指して作り上げました。
コロナ禍で広がった浄水型ウォーターサーバーの市場
―――ウォーターサーバー市場の変化について教えてください。また、利用者のニーズの変化はありましたか?
白石さん:時系列で振り返ると、2011年の東日本大震災直後、お水に対する意識が高まりました。当時は天然水の宅配型ウォーターサーバー市場が伸びた時期で、いわゆるペットボトルのお水が主流でした。しかしコロナ以降は、水道水を使う浄水型ウォーターサーバーへと、ユーザー様のニーズが変化していると感じます。
ちなみにハミングウォーターの発売後、浄水型ウォーターサーバーの市場が一気に拡大しました。ボトルレスのウォーターサーバーの先駆けといえます。
―――「ボトルレス」は水ボトルを受け取る必要がないので、ユーザー様にとって大きなメリットですね。そう考えると、ボトルレスの需要は今後も伸びていくのでしょうか?
大原さん:ウォーターサーバー市場において、浄水型の需要は拡大傾向にあります。特にコロナ禍の影響が大きいですね。在宅時間が延びたことでお水を使う機会が増えましたが、ペットボトルのお水を買いに行く、水ボトルを宅配してもらう、というのは「手間がかかる」と考えるようになる時期だったのかなと思います。浄水型なら、水道水を注ぐだけで安全でおいしいお水が飲めます。その利便性の高さがハミングウォーターの需要拡大につながったのかもしれません。
お客様の声に寄り添い、生活を豊かに
―――その一方で、ウォーターサーバーをまだ利用したことがなく、どの製品を選んだらいいのかわからない、という層もいるはずです。御社のハミングウォーターを導入することで、生活にどのような新しいストーリーを提供できると考えますか?
「こんな人におすすめです」といったポイントがあれば教えてください。
白石さん:毎日飲むお水を安心・安全に使いたい方や、料理でお水を頻繁に使用する方におすすめのウォーターサーバーだと思います。
例えば、料理に水道水を使っている方は今でも多いと思いますが、なぜ水道水を使うのかというと、「沸騰したら大丈夫だ」という漠然とした認識が強いからだと考えています。
しかし、健康リスクについて度々議論されている、水道水に含まれる「PFAS(有機フッ素化合物)」は煮沸消毒しても除去されません。
もちろん水道局も安全面には配慮していますが、ハミングウォーターはPFASをはじめとする多くの不純物が除去できますので、より安心してお水をご利用いただけます。
―――飲み水だけではなく、料理にも安全なお水を使えるのは嬉しいですね。ウォーターサーバーをお持ちでいない方だと、ケトルでお湯を沸かしている方も多い印象です。
大原さん:電気ケトルをお持ちの方は多いと思うのですが、電気ケトルはお湯を沸かすのに意外と時間がかかってしまうんです。一方、ウォーターサーバーだと、温水がすぐに使えるのがメリットです。お客様からは『すぐに温水が出るから、料理でお湯を沸かす時間が短縮できる。』『カップラーメンやスープもすぐ作れて便利。』というお声をいただいています。
―――今後、浄水型ウォーターサーバー市場での競争が激しくなると予想されますが、御社はハミングウォーターをどのように差別化していこうと考えていますか?
白石さん:まずは、「女性目線の使いやすさ」を意識して作られていることが最大の強みですね。また、料金プランは月額3,300円(税込)の定額制なので、大きな負担がなくご利用いただけます。新規ご契約者様には、ハミングウォーター設置後の1ヶ月間は無料でご利用いただけるサービスも展開しています。こういった料金面の施策も差別化につながると考えています。
引っ越し時に無料で回収し、新品を届ける「安心サービス」
―――これからハミングウォーターが目指したいこと、より強化していきたいことを教えてください。
大原さん:ハミングウォーターは細部までこだわって作った製品ですが、お客様の中には使いづらい部分や不便に感じているところがあるかもしれません。 お客様から使い勝手に関するフィードバックをいただき、多くの方に便利と感じていただけるよう、機能改善に努めていきたいと考えています。
白石さん:弊社では月額定額制の他、オプションで「安心サービス」を提供しています。これはお客様の暮らしの変化や予期せぬ事態に寄り添うサービスと、ハミングウォーターを利用していただくうえでのトラブルをケアする補償がセットになっています。
例えば引っ越し時には、ご利用中のウォーターサーバーを無料で回収し、新しいウォーターサーバーを無料でお届けします。今後も、お客様に便利にサーバーを継続して使っていただけるようなサービスを検討していきたいと思います。
―――ハミングウォーターのお客様は現在、どういったお悩みを抱えているのでしょうか?
白石さん:メンテナンスに関しては、お客様自身でクリーン作業をするのですが、作業がやりにくいという部分があるようです。また、排水経路はお客様から目に見えないので、「本当に綺麗で安心なの?」という不安があるかもしれません。
大原さん:給水タンクの中には、雑菌の繁殖を防ぐためUV照射をしています。ただ、お客様からはUV照射している部分は見えません。殺菌効果が目に見えないため、不安を感じているお客様は一定数いらっしゃると思いますが、しっかりと殺菌処置をしているので安心して使っていただけたら嬉しいです。
毎日使うものだからストレスのないものを
―――今後、ハミングウォーターを通して、消費者にどのようなライフスタイルの変化をもたらしていきたいと考えていますか? 御社が目指している理想の生活のビジョンについて教えてください。
大原さん:私が入社した頃は、東日本大震災の発生直後で、当時はお水への不安が叫ばれていた時期でした。ハミングウォーターをより多くの方に使っていただき、安心、安全なお水が飲めることを実感してほしいですね。それによって生活も豊かになるはずです。
私自身も自宅でハミングウォーターを使っていますが、こんなにも便利なのかと驚きましたね。
特に子育てでミルクを作る時に役に立ちました。ハミングウォーターは水道水に含まれている不純物をしっかり除去できるので、赤ちゃんに使っても安全なお水です。また、温水をすぐに使うことができるので、沸騰までの時間を待たなくていい。貴重な時間を節約できます。同じような想いをされている方は多いと思うので、お客様の豊かな生活につながったらいいな、と思いますね。
―――最後に、これからハミングウォーターを契約しようか迷っている読者に向けてメッセージをお願いします。
大原さん:飲料用としてだけではなく、料理でもハミングウォーターを利用してもらうことで、ちょっとした調理中のストレスから開放されるはずです。お水を沸騰させたり、お鍋にお水を注いだりする作業自体は、大した作業ではないかもしれません。ですが、この小さなストレスが毎日積み重なると自炊の負担も増加すると思います。
ハミングウォーターはそんな毎日の小さなストレスを少しでも軽くするため、徹底的に設計にこだわりました。日々のストレスが軽減することで、毎日の生活が便利で豊かになるはずです。
まだ利用したことがない方は、ぜひ一度ハミングウォーターがある生活を体験してほしいと思います。
白石さん:ハミングウォーターは使いやすさにとことんこだわったウォーターサーバーです。特に、フィルターのろ過能力が高く、水道水に含まれる不純物をしっかり取り除くことができます。
ウォーターサーバーは毎日使うものなので、使っていてストレスを感じないことが大事だと考えています。その点ハミングウォーターは不便を感じない設計になっているので、すぐに日常生活に溶け込むと思います。
数あるウォーターサーバーの中でも、使いやすさと性能にこだわった自信作ですので、ぜひお試しください。
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インタビュアー
新井 那知
HonNe編集部
埼玉県・熊谷市出身。渋谷の某ITベンチャーに就職後、2016年にフリーランスライターとして独立。独立後は、アパレル、音楽媒体、求人媒体、専門誌での取材やコラム作成を担当する。海外で実績を積み、帰国後はクライアントワークを通してライターとして日々取材や編集、執筆を行う。現在は「未来のあたりまえをインストールするWebマガジンSo-gúd(ソウグウ)」の編集長を務める。