太陽光発電のメンテナンス費用の相場は?定期点検の内訳や発電量を維持する方法を解説
「太陽光発電を導入したいけど、維持するのにどれくらいの費用がかかるだろう?」と気になっていませんか?
太陽光発電を導入するには、設置費用だけでなくメンテナンス費用が発生します。設置で初期費用を払ったのに、さらにメンテナンス費用がかかるのは負担に感じるでしょう。
しかし、太陽光発電のメンテナンス費用は発電効率を維持する大切な出費です。
メンテナンス費用の支払いを怠ると、故障や設備交換の原因につながります。結果として、太陽光発電を導入するメリットである電気代の削減などを享受できないリスクがあります。
当記事では、太陽光発電におけるメンテナンス費用の相場やその内訳、無理のない範囲で安くする方法を解説します。
家計の負担を減らしつつ、太陽光発電の発電量を維持する方法がわかるため、ぜひご一読ください。
目次
太陽光発電のメンテナンス費用の年間相場
まずは、太陽光発電のメンテナンス費用がいくらぐらいかかるか、年間の相場を解説します。
家庭用(10kw未満)のメンテンナス費用の相場
資源エネルギー庁によると、住宅用太陽光発電におけるメンテナンス費用の相場は、容量1kWあたり5,800円です。(※)※出典:資源エネルギー庁「太陽光発電について」P-39
上記のメンテナンス費用には、太陽光パネルの清掃台と設備の点検・メンテナンス代、パワーコンディショナの交換費(34.5万円)が含まれています。
ただ、パワーコンディショナの交換は、20年に1回が一般的と言われています。交換費を除いたメンテナンス費用の年間相場は、容量1kWあたり3,000円です。
以上より、容量5kWの太陽光発電を導入した場合、1年間で支払うメンテナンス費用は平均で32,250円(34.5万円 ÷ 20年 + 3,000円/kW × 5kW)です。 また、太陽光パネル設備の点検は一般的に4年に1回実施されるため、実際は4年ごとに1kWあたり12,000円/4年となります。
実際に支払うタイミングを考慮すると表のようになります。
費用 | 間隔 | |
---|---|---|
パワコンの交換 | 345,000円 | 20年 |
設備点検 | 12,000円/kW | 4年 |
太陽光発電は長く運用する設備なので、メンテナンス費用を想定したうえで導入するようにしましょう。
メンテナンス料金に含まれる定期点検の内訳
続いて、メンテナンス費用の具体的な内訳を見ていきましょう。
メンテナンス費用の主な内訳
- 太陽光パネルの清掃代
- 設備の点検・メンテナンス代
- 保険料
メンテナンス費用の年間相場が容量で変動するのは、太陽光パネルの清掃代が主な要因となっています。容量が多いほど太陽光パネルの面積が広くなり、その分必要な作業量が増加するからです。
保険料は、加入すれば別途支払う必要がありますが、設備の購入代に含まれている場合や既に加入済みの場合は必要ありません。
内訳を見てもわかる通り、何かを削るとリスクが大きくなることを理解しておきましょう。
太陽光発電システムのメンテナンスをおこなう必要性
ここまで、太陽光発電のメンテナンス費用の年間相場や費用の内訳を解説しました。
そもそも、なぜ太陽光発電にはメンテナンス費用が必要なのでしょうか?その理由として、下記が挙げられます。
メンテナンス費用が必要な理由
各理由を1つずつ見ていきましょう。
洗浄で発電効率を維持する
太陽光発電を導入するには、太陽光パネルやパワーコンディショナなどの精密機械を設置する必要があります。特に太陽光パネルは屋外に設置するため、日にちが立てば雨風で汚れてしまいます。太陽光パネルの汚れは、発電量を下げる原因となります。汚れが太陽光を遮ってしまい、パネル内に届く日射量を減らしてしまうからです。発電量が下がると、売電収入が減ったり電力会社から購入する電力量が増えたりします。
メンテナンス費用の支払いを怠ると、発電量が下がって太陽光発電を導入したメリットが減るので、しっかり支払うことをおすすめします。
故障による修理・交換の費用を抑える
太陽光発電のメンテナンス費用は、各設備の寿命を長くする目的も含まれます。太陽光発電の各設備の寿命は、太陽光パネルが17年、パワーコンディショナは15年と言われています。ただ、定期的にメンテナンスを実施すれば、それぞれ20年以上使い続けることも可能です。
一方で、メンテナンス費用の支払いを怠れば、太陽光発電の各設備の寿命を短くしてしまうかもしれません。場合によっては想定寿命よりも早く故障してしまい、メンテナンス費用よりも高い修理費や設備交換費が発生してしまいます。
数十万円以上の設置費用を支払って太陽光発電を導入するからこそ、設備を長く使い続けるためのメンテナンス費用は、重要な出費なのです。
第三者への損害を防ぐ
太陽光発電のメンテナンス・点検は、他にも第三者への損害を防ぐために実施されます。例えば、太陽光パネルを支える架台の固定が緩んでいると、強風で架台が外れて太陽光パネルが落下してしまい、隣家や歩行者に被害を出してしまうかもしれません。
第三者への損害を出してしまうと、損害賠償で高い出費が発生する場合があります。他者に被害を出さないためにも、定期的にメンテナンス・点検を実施して、設備に問題ないか確認しましょう。
メンテナンスは義務化されている
そもそも、太陽光発電のメンテナンス・点検は、法律で義務化されています。具体的には、改正FIT法の申請有無によって定められています。改正FIT法による義務化有無 | ||
---|---|---|
申請済 | 非申請 | |
50kW未満 | 義務化 | 義務化対象外 |
50kW以上 | 義務化 | 電気事業法で義務化 |
一般的に住宅に設置する太陽光パネルの容量は3~5kWと言われています。そのため、上記の表からFIT制度に申請していれば改正FIT法で義務化の対象となります。
一方で、FIT制度に申請していない場合は、義務化の対象外です。例えば、FIT制度に申請せずに、自家消費目的で導入した住宅用太陽光発電は、メンテナンス・点検を実施する義務はありません。
ただし、50kW以上の産業用太陽光発電はFIT制度に申請していなくても、電気事業法でメンテナンスが義務化されています。
いずれの場合でも、発電量の維持しつつ各設備を長く使い続けるために、メンテナンスを実施することをおすすめします。
太陽光パネルのメンテナンスは自分で出来る?
メンテナンス費用を抑えるために、太陽光発電のメンテナンスを自分で管理しておこなうのはおすすめしません。
太陽光発電の各設備は精密機械なため、点検はもちろん、清掃ですら専門的な知識・技術が求められるためです。
無理に自分で点検・清掃をやってしまうと、故障の原因になりかねません。もし故障させてしまうと、修理費がかかるのはもちろん、メーカー保証や保険適用の対象外として、修理費の自己負担が必要になる可能性があります。
そのため、自分でメンテナンスをおこなう場合は、目視点検と設備周辺の清掃程度にとどめておくのがおすすめです。もし気になることがあれば、メンテナンス業者に連絡して点検してもらいましょう。
太陽光発電のメンテナンスをしないことによるデメリット
ここまでの内容を踏まえると、太陽光発電のメンテナンスをしないことはおすすめしません。特に、メンテナンス・清掃による維持費用を抑えたいという気持ちで以下のような判断をするのは避けるべきです。
メンテナンス費用の支払いで避けるべきこと
それぞれにどのようなデメリット・リスクがあるのか、1つずつ解説します。
保守点検の頻度を下げると発電量が低下する
太陽光発電の保守点検は、4年に1度実施するのが一般的と言われています。住宅用太陽光発電の保守点検は1回数万円するので、この費用を抑えるために頻度を少なくしたい人もいるでしょう。4年に1度実施される理由は、この年数で太陽光発電の各設備に、不具合が起きる可能性が高くなるからです。
問題なく稼働できているからといって、保守点検を怠ると、ある日突然設備が不調を起こして故障するかもしれません。
多少費用がかかっても、数年に1回は必ずメンテナンスを実施してもらいましょう。
保守点検の頻度は、業者によって異なります。太陽光発電を導入する際は、どれくらい頻度で保守点検をするか相談しておきましょう。
費用が安い業者に依頼すると故障・トラブルの原因になる
保守点検の頻度を下げなくても、初期費用が異様に安い業者に依頼すると、設備のメンテナンスどころか、故障やトラブルの原因になります。費用が安いと、その分メンテナンスの質が低い可能性があります。ずさんなメンテナンスがおこなわれると、実施前よりも設備の調子が悪くなり、故障を起こしてしまうかもしれません。
そのため、メンテナンスを依頼する業者は、技術力が高く実績が多い業者に依頼することをおすすめします。
太陽光発電の保守点検の業者は、太陽光発電を導入した販売会社に依頼するのが一般的です。実績が多く信頼度が高い販売会社で太陽光発電を導入すれば、質の高いメンテナンスを依頼できるでしょう。
故障・修理が発覚した場合に必要なコスト
万が一、太陽光発電の設備が故障して修理が必要になった場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
もしメーカー保証がある設備を導入した場合、保証期間内で故障したら、基本的に修理代を支払う必要はありません。
ただ、保証対象外の設備や保証期間が過ぎてから故障した場合は、修理代が発生します。今回は、太陽光発電の重要な機器である、太陽光パネルとパワーコンディショナの修理費用の相場を解説していきます。
太陽光パネルは1枚15万円
実際のところ、太陽光パネルの故障は、ほぼ起こりません。理由は、通常の稼働では故障しないくらい、太陽光パネルの品質が向上しているからです。稼働以外で修理が必要になるケースは、ほとんどが落下物による表面ガラスの破損となっています。もし太陽光パネルの修理が必要な場合、修理費用は1枚あたり15万円が相場と言われています。
そのため、落下物でガラスが破損しない限りは、基本的に太陽光パネルの修理は必要ないと考えてもいいでしょう。
パワコンなど配電周りは10〜40万円
パワーコンディショナの修理相場は、部品交換であれば10万円程度が相場と言われています。ただ、パワーコンディショナの平均寿命である10〜15年を超えた後の修理だと、本体ごと交換することが推奨されます。その場合の費用相場は、新しいパワーコンディショナと工事費用を合わせた約40万円です。
パワーコンディショナは、太陽光発電の電力を変換する機器で、時間が経つほど変換効率が下がります。古いパワーコンディショナを修理して使い続けても、変換効率が下がっているため、実質的に使える電力が減ってしまいます。
そのため、保証期間以上に使い続けて故障した場合は、修理するよりも新品のパワーコンディショナに交換するのがおすすめです。最新のパワーコンディショナを導入すれば、
発電量を維持するなら信頼できる業者に依頼するのがおすすめ
ここまで、太陽光発電のメンテナンス費用は、重要な出費であることを解説しました。どうせメンテナンスを依頼するなら、質の高い業者に依頼したいですよね。
安心してメンテナンスを任せられる業者を探したいなら、実績が多くて信頼できる販売会社に相談するのがおすすめです。そのような販売会社なら、丁寧な保守点検・メンテナンスをおこなってくれます。
数ある太陽光発電の業者があるなか、当サイトがおすすめしているのはSUNSエナジー株式会社です。
SUNSエナジー株式会社をおすすめする理由は、以下の3つが挙げられます。
SUNSエナジー株式会社のおすすめポイント
- 埼玉県指定の販売会社に認定されており信頼度が高い
- 設備導入はPanasonic指定の施工会社に依頼している
- 補助金申請の代行が可能
SUNSエナジー株式会社は、埼玉県指定の販売会社に認定されています。行政から認定を受けるには、施工実績や顧客対応などの条件を満たす必要があるため、SUNSエナジーは信頼度が高い販売会社と言えるでしょう。
また、費用面を考えると補助金の利用もしておきたいところ。太陽光発電の導入には、国・都道府県・市区町村の補助金を併用できますが、自身で申請する場合は手間がかかります。
SUNSエナジーは複雑な補助金申請をすべて代行してくれます。
蓄電池やV2Hも含めた相談も可能なので、太陽光発電の導入を検討している方は、SUNSエナジー株式会社の無料相談を利用して、ご家庭に適した設備内容をシミュレーションしてみてください。
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まとめ
この記事では、太陽光発電のメンテナンス費用の相場や内訳、メンテナンスが必要な理由を解説しました。住宅用太陽光発電の場合、メンテナンス費用の年間相場は、容量1kWあたり5,800円です。
メンテナンス費用を節約すると、発電効率が落ちたり故障する可能性が高くなったりします。数十万円以上の設置費用を支払って導入したからこそ、太陽光発電のメンテナンス費用を抑えるのはおすすめしません。
当サイトがおすすめする「SUNSエナジー株式会社」は、継続して実績を積み重ねていることから埼玉県の指定販売会社に認定されています。
SUNSエナジー株式会社なら、メンテナンスを含めた無料相談が可能です。さまざまな疑問に対して丁寧に答えたうえで、ご家庭に適した設備内容を提案してくれます。
どの業者に依頼するか迷っている方は、ぜひ一度SUNSエナジーの無料相談を利用してみてください。
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