電気やガスの使用量が増える夏は、光熱費の上昇が気になる方も多いのではないでしょうか。
政府は物価高や燃料価格の高騰による負担を軽減するため、電気・ガス料金支援(電気代補助金)による値引きを不定期で実施しています。2026年5月26日には予備費の支出が閣議決定され、2026年夏(7月〜9月使用分)の電気代・ガス代の値引きが決まりました。
当ページでは、電気代補助金はいつから始まるのか、値引きはいつまで続くのか、そしていくら安くなるのかを、最新情報をもとにわかりやすくまとめました。
2026年夏の値引き情報

電気料金の値引き額の試算は下記の通り。実際の値引き額は値引き単価×使用量で計算できます。
| 値引き額 | 7月使用分 | 8月使用分 | 9月使用分 | 3ヶ月分の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし (167kWh) | 584.50円 | 751.50円 | 584.50円 | 1,920.50円 |
| 二人暮らし (292kWh) | 1,022.00円 | 1,314.00円 | 1,022.00円 | 3,358.00円 |
| 三人暮らし (375kWh) | 1,312.50円 | 1,687.50円 | 1,312.50円 | 4,312.50円 |
| 4人暮らし (458kWh) | 1,603.00円 | 2,061.00円 | 1,603.00円 | 5,267.00円 |
- 統計局家計調査を基に使用量を仮定し、電気(低圧)の値引き単価で試算しています。
電気は低圧・高圧の契約、ガスは都市ガスの契約が値引きの対象です。プロパンガス(LPガス)は国の本支援の対象外ですが、2026年夏は地方交付金による別途支援が予定されています。
補助金対象の電力・ガス会社と契約していれば、手続きは不要。自分が対象になるか確かめたい方は、契約中の電力・ガス会社からのお知らせをご確認ください。
なお、当サイトでは【補助金の対象】となるおすすめの電力会社を紹介しています。乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
この後は、補助金がいつから始まるのか、値引き単価や世帯別の軽減額、過去の補助との比較までを詳しく解説しています。
最後には電気代・ガス代を削減できるアイディアやアクションも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
電気代・ガス代削減方法が知りたい方はこちら著者
目次
電気代補助金(電気・ガス料金支援)とは?2026年夏の最新情報
電気代補助金とは、国が電力会社・ガス会社を通じて電気代やガス代を値引きする支援策のこと。正式には「電気・ガス料金支援」(電気・ガス料金負担軽減支援事業)と呼ばれます。
電気・ガス料金支援とは?
物価高や燃料価格の高騰から家計を守るために、国が電気・ガス料金の一部を肩代わりする制度です。利用者の申請は不要で、対象の会社と契約していれば自動的に請求額から値引きされます。
2026年夏の補助金はいつから?実施期間
2026年夏の電気・ガス料金支援は2026年7月使用分(8月請求分)から9月使用分(10月請求分)まで実施されます。2026年5月26日に予備費の支出が閣議決定され、実施が決まりました。
- 値引き開始
2026年7月使用分(8月に届く請求書から) - 値引き終了
2026年9月使用分(10月に届く請求書まで) - 実施期間
3ヶ月間
2026年8月・9月・10月に届く請求書に、値引きが反映される流れです。
値引きの仕組み(自動で差し引かれる)
補助金による値引きは、電力会社・ガス会社が請求額から自動的に差し引く形で適用されます。利用者側の手続きは一切ありません。
仕組みのポイント
- 手続きは一切不要(自動で値引き)
- 個人情報の提供や手数料の支払いは不要
- 電気料金または燃料費調整額から値引きされる
2026年夏の値引き単価はいくら?
2026年夏の値引き単価は、月によって異なります。電気(低圧)の単価は、需要が高まる8月に手厚く設定されているのが特徴です。
| 対象期間 | 電気代値引き単価(低圧) | 都市ガス値引き単価 |
|---|---|---|
| 2026年7月使用分 | 3.5円/kWh | 追って公表 |
| 2026年8月使用分 | 4.5円/kWh | 追って公表 |
| 2026年9月使用分 | 3.5円/kWh | 追って公表 |
電気(低圧)は7月・9月使用分が3.5円/kWh、8月使用分が4.5円/kWh。なお、高圧の電気と都市ガスの値引き単価は、経済産業省・資源エネルギー庁から追って公表される予定です。公表され次第、本ページでも更新します。
いくら安くなる?世帯別シミュレーション
値引き額は「値引き単価×使用量」で決まるため、電気を多く使う家庭ほど恩恵が大きくなります。標準的な家庭では、3ヶ月合計で約5,000円の負担軽減が見込まれています。
世帯別の値引き額の目安
電気(低圧)の値引き単価で試算した、世帯別の3ヶ月合計の目安は以下の通りです。
| 世帯(月の使用量) | 3ヶ月合計の値引き目安 |
|---|---|
| 一人暮らし(167kWh) | 約1,920円 |
| 二人暮らし(292kWh) | 約3,358円 |
| 三人暮らし(375kWh) | 約4,312円 |
| 4人暮らし(458kWh) | 約5,267円 |
- 統計局家計調査を基に使用量を仮定。都市ガスの値引きは含みません。
値引き額の計算方法
値引き額は、次の計算式で簡単に求められます。
値引き額の計算式
- 電気代の値引き額
値引き単価 × 月の電気使用量(kWh) - ガス代の値引き額
値引き単価 × 月のガス使用量(㎥)
たとえば、月300kWh使用する家庭なら以下のように計算できます。
電気料金値引きの計算例(月300kWhの場合)
- 2026年7月使用分(8月請求)
3.5円 × 300kWh = 1,050円の値引き - 2026年8月使用分(9月請求)
4.5円 × 300kWh = 1,350円の値引き - 2026年9月使用分(10月請求)
3.5円 × 300kWh = 1,050円の値引き - 3ヶ月合計
3,450円の値引き
都市ガスの値引き額は単価が公表され次第、「単価×ガス使用量(㎥)」で算出できます。
補助金の申請は必要?受け取り方法と確認方法
「申請しないと損するのでは?」と心配される方も多いですが、その必要はありません。受け取り方法と、値引きされているかの確認方法を解説します。
申請は不要(自動で値引きされる)
補助金を受け取るための申請や手続きは一切不要です。対象の電力・ガス会社と契約していれば、毎月の請求額から自動的に差し引かれます。
詐欺にご注意
電力会社などを名乗る相手から個人情報や手数料を求められた場合は詐欺の可能性があります。補助金の受け取りに費用や手続きは発生しないため、応じないようご注意ください。
値引き額の確認方法
実際に値引きされているかは、毎月の請求書・検針票・Web明細で確認できます。多くの会社で「電気・ガス料金支援」などの名目で、値引き額が記載されます。
補助の対象になる人・ならない人
補助金の対象は契約している料金プランや燃料の種類によって決まります。自分が対象かどうか、ここで確認しておきましょう。
大手電力も新電力もどちらも対象
電気の値引きは、東京電力・関西電力・九州電力・中部電力といった大手電力だけでなく、Looopでんきやオクトパスエナジーなどの新電力も対象です。どの会社でも自動で値引きされます。
対象事業者の確認方法
自分の契約先が対象かどうかは、経済産業省 電気・ガス料金支援のサイトで確認できます。ほとんどの電力・ガス会社が参加しています。
都市ガスは対象、LPガスは対象外
ガスの値引きは都市ガスのみが対象で、LPガス(プロパンガス)は国の本支援の対象外です。ただし2026年夏は、LPガス利用者向けに地方交付金による別途支援が予定されています。
オール電化住宅や、年間契約量1,000万㎥未満の企業も対象に含まれます。詳しくは契約先の案内をご確認ください。
過去の電気代補助金との比較・推移
電気・ガス料金支援は過去にも複数回実施されています。2026年夏の値引きが過去とどう違うのか、比較してみましょう。
| 実施時期 | 電気代値引き単価 | 都市ガス値引き単価 |
|---|---|---|
| 2026年7月・9月使用分 | 低圧 3.5円/kWh | 追って公表 |
| 2026年8月使用分 | 低圧 4.5円/kWh | 追って公表 |
| 2026年1月・2月使用分 | 低圧 4.5円/kWh 高圧 2.3円/kWh | 18.0円/㎥ |
| 2026年3月使用分 | 低圧 1.5円/kWh 高圧 0.8円/kWh | 6.0円/㎥ |
| 2025年1月・2月使用分 | 低圧 2.5円/kWh 高圧 1.3円/kWh | 10.0円/㎥ |
| 2025年3月使用分 | 低圧 1.3円/kWh 高圧 0.7円/kWh | 5.0円/㎥ |
| 2024年8月・9月使用分 | 低圧 4.0円/kWh 高圧 2.0円/kWh | 17.5円/㎥ |
| 2024年10月使用分 | 低圧 2.5円/kWh 高圧 1.3円/kWh | 10.0円/㎥ |
- 都市ガスは家庭及び年間契約量1,000万㎥未満の企業等が対象。
2026年夏の支援は、約3,340円だった2025年夏と比べて約1.5倍に拡充される見通しです。背景には、中東情勢などによる燃料価格の高騰があります。
電気代補助金がなくなったらどうなる?
補助金は期間限定のため、いずれ終了します。終了後に何が起こるのか、あらかじめ知っておくと安心です。
補助終了後は電気代が上がる傾向
2026年夏の支援は2026年9月使用分(10月請求分)で終了予定。10月使用分以降の継続・延長は、現時点で正式な発表はありません。過去の例を見ると、補助金が終わると電気代は元の水準に戻り、負担が増える傾向にあります。
電気代が上昇し続ける理由
補助金とは別に、電気代そのものが上がりやすい要因もあります。
- 再エネ賦課金の値上がり
2026年度は4.18円/kWhに上昇(2025年度は3.98円) - 燃料価格の高騰
中東情勢などの影響で燃料費調整額が上がりやすい
こうした状況から、補助金に頼らない根本的な電気代対策が、これまで以上に大切になっています。
補助金以外で電気代・ガス代を安くする方法
補助金による値引きに加えて、個人でできる電気代の削減策もあります。特に効果が大きい2つの方法を紹介します。
節電で電気代を下げる
最も手軽なのが節電です。下の図のとおり、エアコンと冷蔵庫だけで消費電力の半分以上を占めています。ここを見直すだけでも効果的。

参考資料:資源エネルギー庁 家庭でできる省エネ
効果的な節電方法
- エアコンの設定温度を調整
夏は1度上げる、冬は1度下げることで消費電力を約10%削減 - LED照明への切り替え
従来の電球よりエネルギー効率が高く節約に役立つ - 待機電力の削減
使っていない家電の電源を切るだけでムダを減らせる
電力会社の乗り換えで固定費を下げる
電力自由化により、料金プランを比較してお得な電力会社へ乗り換えれば、年間の電気代を継続的に削減できます。一度乗り換えれば効果が続くため、補助金終了後の備えとしても有効です。
電力会社を選ぶときのポイント
- 料金プランの比較
基本料金と従量料金を、自分の使い方に合わせて確認する - 契約条件の確認
解約手数料や契約期間の縛りの有無をチェックする - 再生可能エネルギーの活用
環境に配慮したプランを選ぶのもおすすめ
乗り換え手続きはWebで5分程度。電気の質も変わらないので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
電気代補助金に関するよくある質問
2026年夏の電気・ガス料金支援について、よく寄せられる質問に回答します。
2026年夏の電気代補助金はいつから始まる?
2026年7月使用分(8月に届く請求書)から値引きが始まります。2026年5月26日に予備費の支出が閣議決定され、実施が決定。手続きは不要で、自動的に請求額から差し引かれます。
いくら安くなる?
電気(低圧)の値引き単価は7月・9月が3.5円/kWh、8月が4.5円/kWhです。標準的な家庭で3ヶ月合計約5,000円の負担軽減が見込まれ、2025年夏の約1.5倍に拡充される見通しとなっています。
申請や手続きは必要?
必要ありません。対象の電力・ガス会社と契約していれば自動で値引きされます。個人情報や手数料を求められた場合は詐欺の可能性があるため注意しましょう。
値引きはいつまで続く?
2026年夏の支援は2026年9月使用分(10月請求分)まで。10月使用分以降の継続については、現時点で正式な発表はありません。
東京都など自治体の補助金とは別もの?
はい、別ものです。本ページで紹介しているのは国による全国一律の支援。これとは別に、東京都など一部の自治体が独自の電気代支援を実施する場合もあります。お住まいの自治体の案内もあわせて確認するとよいでしょう。
オール電化や法人(高圧)も対象?
オール電化住宅も対象です。法人向けの高圧電力も対象に含まれますが、値引き単価は低圧と異なり、追って公表される予定。特別高圧は対象外となります。
電気代補助金に関するまとめ
2026年夏の電気・ガス料金支援は、7月使用分(8月請求分)から9月使用分(10月請求分)まで実施されます。申請は不要で、標準的な家庭なら3ヶ月で約5,000円の負担軽減が見込めます。
一方で10月以降の継続は未定。補助金に頼らない電気代対策として、節電や電力会社の乗り換えもあわせて検討しておくと安心です。特に乗り換えは一度行えば効果が続くため、補助金終了後の備えになります。
エリア別のおすすめ新電力会社は、下記のリンクからご覧いただけます。
- 新しいページに遷移します。
おすすめのガス会社については、下記の記事をご覧ください。