
電気代・ガス代の値引き最新情報|2025年1月からの負担軽減支援事業でいくら安くなる?
2025年1月~3月分まで、国による電気代とガス代の補助「電気・ガス料金負担軽減支援事業」が実施されています。
この補助金は、物価高が継続する中の生活者の支援のひとつとして、「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」により閣議決定されたものです。
本記事では、補助の詳細や期間ついて詳しく解説し、電気使用量ごとの電気代削減額を計算。実際に各家庭の電気代・ガス代はどのくらい安くなるのか補助金について分かりやすくお伝えします。
最後には電気代、ガス代を削減できるアイディアやアクションも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
電気代・ガス代削減方法が知りたい方はこちら
目次
2025年1月使用分から電気代・ガス代の値引きが開始
2024年8月~10月使用分について、酷暑乗り切り緊急支援として電気代・ガス代の値引きが行われていましたが、高物価を受け2025年1月~3月使用分についても、国による電気代・ガス代の補助が開始されます。電気・ガス料金支援の値引き単価
前回の値引き「酷暑乗り切り緊急支援」と今回実施されることになった「電気・ガス料金負担軽減支援事業」について、値引き額と値引き期間を比較しつつ見てみましょう。電気代値引き単価 | 都市ガス値引き単価 | |
---|---|---|
2025年1月・2月使用分 | 低圧 2.5円/kWh 高圧 1.3円/kWh |
10.0円/㎥ |
2025年3月使用分 | 低圧 1.3円/kWh 高圧 0.7円/kWh |
5.0円/㎥ |
2024年8月・9月使用分 | 低圧 4.0円/kWh 高圧 2.0円/kWh |
17.5円/㎥ |
2024年10月使用分 | 低圧 2.5円/kWh 高圧 1.3円/kWh |
10.0円/㎥ |
前回の値引きと比較すると、値引き単価は縮小となりました。
冬場は、エアコン・ファンヒーター・こたつ・ホットカーペットなどの暖房費が増えますし、シャワーではなくお風呂に入る機会も増えますから、本音としては「もう少し値引き単価が大きくても良かったのでは?」と思ってしまうところです。
2025年1月~3月使用分の値引きは具体的にいつが安くなる?
実際に、補助金で電気代が安くなるのは2月・3月・4月に検針・請求される電気代・ガス代です。前回、2024年8月~10月まで行われた「酷暑乗り切り緊急支援」の補助終了後は、電気料金が値上がりとなり、12月請求分の電気代・ガス代については「高くなった」と感じられたのではないでしょうか。
電気代・ガス代の補助については、電力会社やガス会社への手続きは不要で、燃料費調整額または電気料金から自動的に値引きとなります。
この値引きに関して、電力会社より個人情報や手数料などを求められることはないので注意してください。
2025年1月使用分の電気代・ガス代は実際にいくら安くなる?
気になるのは、実際に電気代・ガス代はいくら安くなるのか?ということですよね。大手電力会社では、2025年1月分の燃料費調整単価を公開しています。電力使用量が同じだったと仮定して、2024年12月分の電気代との差を比較してみたのでぜひ参考にしてください。
なお、各電力会社の電気代の目安には、各月の燃料費調整額および再エネ賦課金を含んでいるため、実際の請求額に近いシミュレーション結果となっています。
2024年12月と2025年1月の電気代の差額
※タブをタップ/クリックすると各エリアを切り替えできます東京電力 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金(30A) | 4,738.85円 | 5,140.85円 | -402.00円 | |||
300kWhの料金(40A) | 9,646.20円 | 10,450.20円 | -804.00円 | |||
450kWhの料金(60A) | 15,474.71円 | 16,680.71円 | -1,206.00円 | |||
燃料費調整単価 | -6.51円 | -6.33円 | -0.18円 | |||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
北海道電力 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金(30A) | 5,887.86円 | 6,306.36円 | -418.50円 | |||
300kWhの料金(40A) | 11,712.72円 | 12,549.72円 | -837.00円 | |||
450kWhの料金(60A) | 18,506.46円 | 19,761.96円 | -1,255.50円 | |||
燃料費調整単価 | -6.12円 | -5.83円 | -0.29円 | |||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
東北電力 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金(30A) | 4,751.93円 | 5,156.93円 | -405.00円 | |||
300kWhの料金(40A) | 9,574.66円 | 10,384.66円 | -810.00円 | |||
450kWhの料金(60A) | 15,355.54円 | 16,570.54円 | -1,215.00円 | |||
燃料費調整単価 | -7.43円 | -7.23円 | -0.20円 | |||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
中部電力ミライズ 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金(30A) | 4,749.85円 | 5,163.85円 | -414.00円 | |||
300kWhの料金(40A) | 9,393.82円 | 10,221.82円 | -828.00円 | |||
450kWhの料金(60A) | 14,798.48円 | 16,040.48円 | -1,242.00円 | |||
燃料費調整単価 | 2.33円 | 2.59円 | -0.26円 | |||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
北陸電力 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金(30A) | 4,739.45円 | 5,141.45円 | -402.00円 | |||
300kWhの料金(40A) | 9,340.70円 | 10,144.70円 | -804.00円 | |||
450kWhの料金(60A) | 14,499.24円 | 15,705.24円 | -1,206.00円 | |||
燃料費調整単価 | -6.85円 | -6.67円 | -0.18円 | |||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
関西電力 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金 | 3,836.82円 | 4,174.32円 | -337.50円 | |||
300kWhの料金 | 8,137.21円 | 8,849.71円 | -712.50円 | |||
450kWhの料金 | 12,881.62円 | 13,969.12円 | -1,087.50円 | |||
燃料費調整単価 ~15kWhまで |
2.24円 | 2.24円 | 0.00円 | |||
33.66円 | 33.66円 | 0.00円 | ||||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
中国電力 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金 | 4,142.04円 | 4,514.19円 | -372.15円 | ||||
300kWhの料金 | 8,865.11円 | 9,646.76円 | -781.65円 | ||||
450kWhの料金 | 13,904.06円 | 15,095.21円 | -1,191.15円 | ||||
燃料費調整単価 ~15kWhまで |
-8.67円 | -8.44円 | -0.23円 | ||||
-130.31円 | -126.71円 | -3.60円 | |||||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
四国電力 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金 | 4,280.55円 | 4,658.05円 | -377.50円 | ||||
300kWhの料金 | 9,067.28円 | 9,849.78円 | -782.50円 | ||||
450kWhの料金 | 14,377.00円 | 15,564.50円 | -1,187.50円 | ||||
燃料費調整単価 ~11kWhまで |
-6.10円 | -5.90円 | -0.20円 | ||||
-67.08円 | -64.88円 | -2.20円 | |||||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
九州電力 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金(30A) | 4,275.75円 | 4,652.25円 | -376.50円 | ||||
300kWhの料金(40A) | 8,591.02円 | 9,344.02円 | -753.00円 | ||||
450kWhの料金(60A) | 13,669.53円 | 14,799.03円 | -1,129.50円 | ||||
燃料費調整単価 | 1.86円 | 1.87円 | -0.01円 | ||||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
沖縄電力 電気代の目安 |
2025年1月分 | 2024年12月分 | 差額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
150kWhの料金 | 4,810.03円 | 5,220.05円 | -410.02円 | ||||
300kWhの料金 | 10,195.89円 | 11,011.91円 | -816.02円 | ||||
450kWhの料金 | 15,672.57円 | 16,952.59円 | -1,280.02円 | ||||
燃料費調整単価 ~10kWhまで |
-11.20円 | -10.80円 | -0.40円 | ||||
-111.88円 | -107.86円 | -4.02円 | |||||
値引き単価 | -2.50円 | – | – |
全国的に、2025年1月は燃料費調整単価が安くなっていることから、値引き単価以上に電気代が安くなる見通しです。
2025年2月分は-2.50円×電力使用量分が値引き、2025年3月分は-1.30円×電力使用量分が値引きされます。
ガス代も計算方法は同様で、2025年1月~2月分は10.0円/㎥×ガス使用量が値引き、2025年3月分は5.00円/㎥×ガス使用量の値引きです。
新電力会社も値引きの対象
新電力会社も電気代値引きの対象になります。市場連動型の電気料金プランを提供するLooopでんきや、燃料費調整額0円のオクトパスエナジー「シンプルオクトパス」なども電気料金から自動的に値引きとなるため手続きなどは不要です。値引きを行っている事業者はこちらで確認可能です。(※新しいページが開きます)
新電力会社も電気代値引きの対象になります。市場連動型の電気料金プランを提供するLooopでんきや、燃料費調整額0円のオクトパスエナジー「シンプルオクトパス」なども電気料金から自動的に値引きとなるため手続きなどは不要です。値引きを行っている事業者はこちらで確認可能です。(※新しいページが開きます)
ガス代の値引きは都市ガスのみとなり、LPガス(プロパンガス)は対象外となっているためご注意ください。
電気代を安くする2つの方法を紹介!
ここまで、政府による電気代・ガス代補助金の内容を解説してきましたが、電気代やガス代を安くするには、個人でできる対策もあります。特に電気代・ガス代削減で有効な2つの対策を紹介しますので、参考にしていただければと思います。
節電をする
電気代を削減する最も直接的な方法は節電です。下記の図を見ると、エアコンと冷蔵庫の消費電力が全体の半分以上であることがわかります。
参考資料:資源エネルギー省 家庭でできる省エネ
例えば、エアコンの温度設定を1度上げるだけでも、消費電力を大幅に削減できます。また、冷蔵庫や洗濯機の使用時間を工夫することや、LED照明への切り替えも効果的です。これらの節電方法を実践することで、家庭の電気代をさらに削減することが可能です。
効果的な節電方法
- エアコンの設定温度を調整 夏季はエアコンの設定温度を1度上げることで、消費電力を約10%削減できます。
- LED照明への切り替え LED照明は従来の白熱電球や蛍光灯よりもエネルギー効率が高く、長寿命であるため、電気代の節約に役立ちます。
- 待機電力の削減 待機電力の削減: 使用していない家電の電源をコンセントから抜くことで、待機電力を削減できます。特にテレビや電子レンジなどの家電は待機電力が高いため、注意が必要です。
電力会社・ガス会社を乗り換える
電力自由化により、各家庭は自身のニーズに合った電力会社を選ぶことができます。料金プランや契約条件を比較して、最もコストパフォーマンスの良い電力会社に乗り換えることで、年間の電気代を大幅に削減することが可能です。電力会社の比較ポイント
- 料金プラン 基本料金と使用量に応じた従量料金を比較し、自身の使用パターンに最も合ったプランを選ぶことが重要です。
- 契約条件 解約手数料や契約期間の縛りなど、契約条件を確認することで、不要な費用を避けることができます。
- 再生可能エネルギーの活用 環境に配慮した再生可能エネルギーを提供する電力会社を選ぶことで、環境保護に貢献しながら電気代を節約することができます。
電気料金が安いおすすめの電力会社とガス会社は下記の記事をご覧ください。
政府の電気代・ガス代補助に関してまとめ
政府の電気代・ガス代補助は、2025年1月から3月までの3か月間限定で再開されます。これに加えて、節電や電力会社の乗り換えを行うことで、さらなるコスト削減が期待できるでしょう。特に、電力会社の切り替えは一度行ってしまえば、効果がずっと続きます。
切り替え自体はWebで5分程度で完結し、電気の質も変わらないため、この機会に試してみてはいかがでしょうか?
おすすめ電力会社の最新情報はこちら