白湯の簡単な作り方や驚きの効果とは?正しい温度や飲み方を紹介
白湯とは「1度沸騰させた水を、50℃程度の温度まで冷ました飲み物」のこと。お湯との違いは、1度沸騰させているかどうかです。
白湯には美容や健康に良い効果が期待できるとされており、近年ではその飲用経験率が増加しています。(※出典:アサヒ飲料株式会社 白湯の飲用経験率の調査より)
しかし、「水をいちいち沸騰させるのは手間だし、本当に効果があるのかわからない」と思う方もいるでしょう。
この当記事では、水の専門家である筆者が、美味しい白湯の簡単な作り方や、白湯の驚くべき効果について詳しく解説します。
ランキングロジックの詳細は「【ウォーターサーバー】コンテンツ制作ポリシー」にて開示されています。
※記事内の金額はすべて税込表記です。
※電気代は、一般家庭の消費エネルギーにおけるJDSA基準の「消費電力測定基準」、または公式サイトに記載がある金額です。
※電気代は、一般家庭の消費エネルギーにおけるJDSA基準の「消費電力測定基準」、または公式サイトに記載がある金額です。
目次
白湯とはどんな飲み物?お湯との違いを解説
白湯とは「1度沸騰させた水を、50℃程度の温度まで冷ました飲み物」のこと。お湯との違いは「1度沸騰させたかどうか」です。まずは、白湯の基本情報を解説します。白湯の読み方は「さゆ」「しらゆ」「はくとう」どれが正しい?
白湯の読み方は「さゆ」「しらゆ」「はくとう」どれも正しいですが、飲み物としての読み方は「さゆ」が一般的です。また、白湯は「パイタン」と読む場合もあります。パイタンは鶏ガラなどを煮込んだスープで、ラーメン屋でよく見かけますが、「さゆ」とは全く別物です。
白湯とは1度沸騰させた水を50℃程度まで冷ました飲み物
白湯とは、1度沸騰させた水を50℃程度の温度まで冷ました飲み物のこと。水以外何も入れないで作るため、お茶を沸騰させて冷ましても白湯とは呼びません。また、赤ちゃんのミルク作りに使う湯冷ましは、「白湯を冷ましたもの」と定義されていますが、「白湯=湯冷まし」とみなすことが多いです。
沸騰させる理由は水分中に含まれる塩素やトリハロメタンなどの不純物を取り除くため
水を沸騰させる理由は、水分中にある塩素やトリハロメタンなどの不純物を取り除くためです。水道水は、水を衛生的に保つために塩素消毒を必ず行っており、この塩素がカルキ臭などの原因になります。水道水を沸騰させることで、塩素などの不純物が取り除かれ、臭みのとれた美味しい水が味わえるのです。
ミネラルウォーター(天然水)や浄水で作る場合は、沸騰させる必要はない
ミネラルウォーターや浄水は塩素などの不純物が入っていないため、水を沸騰させる必要はありません。電子レンジやポットで簡単に作れるため、白湯を作るときはミネラルウォーターがおすすめです。お湯や常温の水との違いについて
白湯とお湯との違いは、水を1度沸騰させているかどうかです。白湯 | 沸騰させた水を50℃程度の温度まで冷ましたもの |
---|---|
お湯 | 40℃以上まで温めた水 |
常温水 | 15℃~25℃の温度の水 |
50℃程度の温水でも、1度沸騰させていなければ白湯にはなりません。しかし、これは水道水の場合で、ミネラルウォーターの場合は沸騰させなくても白湯と呼ぶことができます。
白湯を飲むことで期待できる効果・効能
白湯を飲むことで期待できる効果についてご紹介します。効果には個人差がありますので、効果を保証するものではありません。白湯を飲むことで期待できる効果
- 基礎代謝向上によるダイエット効果
- 腸内環境の改善による便秘の解消・デトックス効果
- 冷え性改善・免疫力の向上
- 肌荒れ改善・美肌効果
基礎代謝の向上によるダイエット効果
白湯は内臓を温めることで基礎代謝が上がり、ダイエット効果が期待されます。(※出典:医療法人社団暁慶会 はらメディカルクリニック 公式ページより)体温が1℃上がると代謝は10%上がると言われており、代謝が上がることで脂肪が燃焼しやすくなります。また、白湯は間食時に飲むと空腹感を抑える効果があるので、ダイエット中の方は食べ過ぎ防止にも効果的です。水の温度が冷たすぎると体温が下がり、かえって逆効果になるので、注意しましょう。
1POINTアドバイス
ダイエットには水分補給が重要!
アクアソムリエ|福原 功
代謝が悪くなると便や脂肪が蓄積され、肥満の原因になります。そのため、こまめな水分補給で代謝を高めましょう。白湯には胃酸を薄め、食欲を抑制する効果もありますよ!
腸内環境の改善による便秘の解消・デトックス効果
便秘の原因の1つに、水分不足が挙げられます。腸内が脱水症状になると、悪玉菌が増えて腸内環境が悪くなり、便も硬くなってしまうので、こまめな水分補給が重要です。白湯を飲むことで胃腸が刺激され、腸の働きが活発になり、便秘の改善が期待できます。(※出典:健栄製薬株式会社 公式ページより)また、白湯は体内を温める効果が期待できることもメリット!血液の循環が良くなり、デトックス効果が期待できます。
1POINTアドバイス
便秘の大きな原因は水分不足!
アクアソムリエ|福原 功
便秘改善には水を飲む習慣を付けることが大切です。こまめな水分補給で便が柔らかくなり、お通じが良くなる効果が期待できます。
冷え性改善・免疫力の向上
白湯を飲むことで体温が上がり、冷え性改善が期待できます。(※出典:冷え性の生物学的メカニズムについて)冷え性は血行が悪くなることで起きる症状の1つで、血液が毛細血管に流れなくなってしまうのが原因です。特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、体温が上昇しにくい特徴があります。そのため、冷え性の改善には血行を良くし、体温を上げることが重要で、手軽に対策できる白湯がおすすめです。
また、体温が上がることで、免疫力の向上が期待できます。(※出典:茨城産業保健総合支援センター公式ページより)免疫細胞は体温が36.5℃以上になると活発になると言われており、免疫力を上げるためには、体を温めることが重要です。白湯を飲むことで体温を上げることを心がけましょう。
肌荒れ改善・美肌効果
肌をきれいに保つには、ビタミンやミネラルなどの栄養が欠かせません。しかし、人の体内は水分が不足すると消化不良に陥り、細胞へ栄養素が十分に行き渡らなくなってしまいます。その結果、肌荒れなどの原因に繋がるため、肌にとって水分補給はとても重要(※)です。(※出典:銀座予防医療クリニック 公式ページより)白湯を飲むことで胃の働きが活発になり、体温が上がって血行が良くなることも期待できます。
1POINTアドバイス
水分不足で後回しにされるのは肌
アクアソムリエ|福原 功
水分不足の際に供給が1番後回しにされるのは肌です。肌荒れで悩んでいる方は、白湯を飲むと水分補給+体温上昇効果で改善されるかもしれません。
白湯を飲むタイミングと効果的な飲み方
白湯を効果的に摂取するためのタイミングや飲み方について解説します。1日に飲む量の目安は600ml~800ml
1日に飲む白湯の量は600ml~800mlが目安です。コップ1杯200mlだとすると、1日に3~4杯です。飲みすぎると下痢やむくみの原因となるため、適量を守りましょう。1POINTアドバイス
1日の水分補給の目安は2L
アクアソムリエ|福原 功
1日の水分補給の目安は2Lです。白湯以外に、冷水(または常温水)も合わせて飲むようにしましょう。
朝食の30分前~内臓が効率的に温まる
白湯を飲むタイミングでおすすめなのは「朝食の30分前」です。朝は体温が低いため、白湯で体を温めるのが効果的です。また、朝は胃の中が空っぽの状態なので、白湯を飲むことで効率的に内臓を温めることができます。 このとき、内臓の負担にならないよう、ゆっくり時間をかけて飲むのがポイントです。
間食~空腹感を抑える効果
間食時に白湯を飲むことで、空腹感を抑える効果があります。そのため、ダイエット中でつい食べ過ぎてしまう方におすすめの飲み方です。1POINTアドバイス
ミネラル不足に注意!
アクアソムリエ|福原 功
ダイエット中は食事制限をすることでミネラルが不足しがちです。カルシウムとマグネシウムが多く入った硬水は、味の好みは分かれますが、ダイエットにはおすすめです。
夜寝る前~睡眠の質が良くなる
白湯を夜寝る前に飲むと体温が上がり、副交感神経が優位になります。これによりリラックス効果が得られ、ぐっすりと眠るです。夜寝る前に飲むのが効果的ですが、飲みすぎると夜中トイレに行きたくなり、かえって睡眠の質が下がってしまいます。白湯を飲むタイミングは、寝る直前にコップ1杯分まで摂取するようにしましょう。
白湯の正しい温度と簡単な作り方
白湯を飲む最適な温度は50℃前後で、口に入れたときに熱すぎない温度が目安です。ミネラルウォーターで白湯を作る場合は、レンジなどで温めるだけで簡単に作れるのがメリット!
水道水を使って作る場合は、水分中の塩素やトリハロメタンなどの不純物を除去するために、沸騰させてから10分以上沸かし続ける作業が必要です。
やかんや鍋で沸騰させる作り方
白湯を作るときは、水を10分以上沸騰させて水分中の不純物を取り除きます。そのため、水道水を使って白湯を作るときは、やかんや鍋を使用しましょう。
やかんや鍋で沸騰させる作り方
- やかんや鍋に飲みたい量より少し多めの水道水を入れ、ふたをして強火で沸かす。
- お湯が湧いたらふたを外し、弱火にしてさらに10分沸かす。
- 50℃前後になるまで冷ます
電子レンジで温める作り方
ミネラルウォーターや浄水は、塩素などの不純物が含まれていないため、電子レンジで温めるだけで簡単に白湯が作れます。
電子レンジで温める作り方
- 電子レンジ使用可のコップを用意し、200ml程度水を注ぐ
- お湯が湧いたらふたを外し、弱火にしてさらに10分沸かす。
- 500Wで2分(600Wなら1分半)温める
ポット・電気ケトルでの作り方
ポットや電気ケトルを使用して白湯を作る際も、不純物がないミネラルウォーターや浄水を使いましょう。作り方は、普段通り水を入れてスイッチを押すだけ!あとは50℃の温度になるまで冷ますだけで簡単に作れます。
ウォーターサーバーなら手軽に白湯を作れる
白湯は電子レンジやポットで簡単に作ることができますが、実はウォーターサーバーがあればもっと簡単に白湯を作ることができます。ウォーターサーバーとは温水と冷水をすぐに飲める家電のことで、ウォーターサーバーでの白湯の作り方は、温水と冷水を混ぜるだけ!
水道水で作ると30分程かかりますが、ウォーターサーバーなら1分もかからずに白湯が作れておすすめです。
美味しい白湯を飲みたい!アレンジ方法やレシピを紹介
白湯は水を沸騰させただけの飲み物のため、味がなくて美味しくないと思う方もいるかと思います。どうせ飲むなら栄養がたっぷり摂れて美味しい白湯を飲みたいですよね。実はスーパーに売っているもので簡単にアレンジ可能!栄養も摂れて美味しい白湯のアレンジレシピを紹介します。
白湯+はちみつ+レモンを使った作り方
はつみつとレモンの組み合わせは相性が良く、のど風邪対策や疲労回復などでよく利用されます。はちみつは砂糖の3倍の甘さにも関わらず、カロリーは20%も低いのが特徴で、レモンはビタミンCやクエン酸などの栄養素が豊富に含まれています。
白湯+はちみつ+レモンを使った作り方
白湯との相性もばっちりで、美味しく栄養まで摂れるおすすめのアレンジレシピです。
- 15分間沸かし続けた水を200mlカップに注ぐ
- レモン汁大さじ1、はちみつ大さじ1をカップに加えて、よく混ぜる
- お好みでスライスしたレモンをカップに入れる
- 50℃くらいの温度になるまで冷まし、スライスしたレモンを取り除く
白湯+シナモン+生姜を使った作り方
シナモンや生姜は体を温める効果があり、白湯の効果をさらに高めてくれる、冬の寒い時期に飲んで欲しいアレンジレシピです。
白湯+シナモン+生姜を使った作り方
- 15分間沸かし続けた水を200mlカップに注ぐ
- すりおろした生姜小さじ1、シナモンパウダー2振りをカップに加えて、よく混ぜる
- 50℃くらいの温度になるまで冷ます
飲みすぎは逆効果?白湯を飲むデメリット・注意点を紹介
これまで白湯のさまざまな効果を紹介しましたが、白湯を飲みすぎると逆効果になる可能性があります。白湯を飲みすぎることのデメリットや注意点を確認しましょう。下痢を引き起こす場合がある
白湯には老廃物を排出する効果がある一方、白湯を飲みすぎると下痢を引き起こす可能性があります。しかし、それは胃の働きが活発になり、老廃物がきちんと排出されている証拠です。とはいえ下痢は体に負担がかかるので、白湯を飲む量は1日600~800mlにし、それ以上の水分補給は常温の水を飲むようにしましょう。
むくみの原因になる場合がある
白湯は肌質の改善効果が期待できると紹介しましたが、白湯を飲みすぎるとかえってむくみの原因になる点はデメリット。これは、白湯は冷たい水より体への吸収率が良いことが原因です。しかし、白湯を飲む適切なタイミングと量を守れば、血液やリンパの流れがよくなり、むくみの解消効果が期待できます。
1POINTアドバイス
むくんでいるからと言って水を飲まないのは逆効果
アクアソムリエ|福原 功
むくみの原因は体内の水循環の悪化や塩分の摂りすぎが挙げられます。むくんでいるからと言って水を飲まないのは逆効果なので、食事を気を付けるとともに、水をしっかりと飲むことが大事です。
よくある質問
白湯とはどんな飲み物?
白湯とは「1度沸騰させた水を、50℃程度の温度まで湯冷ましした飲み物」のことです。お湯との違いは「沸騰させたかどうか」で、水道水を沸騰させることで塩素やトリハロメタンなどの不純物を取り除きます。ダイエットや美容、健康にも効果があると言われており、ミネラルウォーターや浄水を使えば、レンジやポットでも簡単に作ることができます。
白湯を毎日飲み続けた結果どんなメリット・効果がある?
白湯を飲むことで体温が上がり、ダイエットや美容、健康に効果がでると期待されています。体温が上がることで、内臓機能の活発化や血行促進、免疫力アップに繋がると言われているからです。白湯は水道水とミネラルウォーターどっちで作るのがおすすめ?
白湯を作るには、水道水よりミネラルウォーターがおすすめです。水道水は塩素などの不純物を取り除くために、沸騰してから10分以上沸かし続ける必要がありますが、ミネラルウォーターはレンジなどで温めるだけで、沸騰させる必要がなく、簡単に白湯を作れます。ウォーターサーバーを使えば1分もかからずに白湯を作れるため、手軽に白湯を作りたい方はウォーターサーバーがおすすめです。
お茶でも白湯は作れる?
白湯は水以外何も入ってない飲み物のため、お茶では白湯を作ることができません。また、白湯は体を温めますが、麦茶や緑茶は体を冷やす効果があると言われています。白湯を美味しく飲みたいときは、はちみつや生姜を入れると効果的です。