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印鑑の種類と用途を解説!個人・法人・その他の3パターンで紹介

印鑑の種類・用途・使い分け方を解説!個人・法人・その他の3パターンで紹介


印鑑には様々な種類があります。あなたが作成したい印鑑が何なのか、正しく把握することが大切です。

当ページでは、下記の印鑑を紹介します。

個人用ハンコ 法人用ハンコ その他のハンコ
種類 3種類 4種類 5種類
具体例 ・実印
・銀行印
・認印
・法人実印
・法人銀行印
・法人認印
・角印
・スタンプ印
(シャチハタ)
・訂正印
・割印
・落款印
・蔵書印

また、当サイトには上記の印鑑の作成方法を詳しく解説した記事もあります。当ページ内に記載するので、そちらもあわせてご覧ください。

樽見 章寛
この記事を書いた人
樽見 章寛 (HonNe編集部)
当記事は、株式会社EXIDEAが運営する実印情報サイト「実印.net」の編集部である樽見 章寛(HonNe編集部)が執筆をしています。 HonNe編集部では、生活や仕事に関わる製品サービスを日々研究・利用し、本音でレビューしたコンテンツと比較ランキングを配信しています。

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印鑑の種類と違い

印鑑の種類と違い 印鑑の種類は、大きく分けると以下の3つに分けられます。

  • 実印
  • 銀行印
  • 認印

各印鑑の登録方法、使用シチュエーションをまとめると、下表の通りです。

登録方法 使用シチュエーション
実印 お住まいの市区町村で印鑑登録する 不動産や自動車の購入・売却時など
銀行印 金融機関で登録 金融機関での口座開設時など
認印 登録の必要なし 宅配便の受け取りなど

実印・銀行印・認印は、それぞれ個人印鑑と法人印鑑(法人印鑑には角印もある)があります。

個人印鑑・法人印鑑それぞれ解説しているので、下記ボタンから各印鑑の詳細をご覧ください。


個人印鑑の種類は3種類

個人印鑑の種類は3種類 個人用の印鑑は、主に3種類あります。こちらでは、個人用印鑑3種類の詳細を紹介します。

  • 個人実印
  • 個人銀行印
  • 個人認印

個人実印

個人実印は、個人印鑑の中で1番重要度が高い印鑑です。実印は、お住まいの役所で登録された本人を証明する印鑑のこと。

基本的に、15歳以上であれば実印を登録できます。また、実印の登録は1人につき1本です。

個人実印の用途

個人実印は、主に下記の用途で使用します。

  • 車の購入・売却
  • 不動産の購入・売却
  • 遺産相続時…など

上記のように、実印は金銭的に高額な取引のある契約書などに主に使用します。また、実印は印鑑登録証明書とセットで使用するのも特徴

実印と印鑑登録証明書が2つ揃って初めて本人確認が成立するわけです。

【書類別】個人実印の使い分けについて

個人銀行印

個人銀行印は、銀行や信用金庫などの金融機関に印影の届け出をしているはんこのこと。

銀行印は、金融機関でお金を入出金する際などに使用するため、実印と同様重要な印鑑とされています。

個人銀行印の用途

個人銀行印は、主に下記の用途で使用します。

  • 金融機関での口座開設時
  • 窓口での預金出金時
  • クレジットカードの作成時…など

銀行印は通帳と一緒に使用することも多いので、保管・管理の際は別々の場所で行うのがおすすめ

また、銀行印を実印より人回り小さいサイズで作成することで、見た目で区別しやすくする方も多いです。

個人認印(三文判/シャチハタ)

個人認印は、実印・銀行印とは異なり、届出をしていないハンコのことをいいます。認印は使用頻度の高い印鑑なので、1番馴染みのある印鑑でしょう。認印は三文判とも呼ばれます。

宅配便の受取りなどにシャチハタを使用する方が多いことから、認印とシャチハタは同じものだと思っている方も多いかもしれません。

ですが、シャチハタは正確には「浸透印」といい、インクが内蔵してあるスタンプ式のハンコのことをいいます

認印とシャチハタは厳密には違うので、間違えないようにしましょう。

個人認印の用途

個人認印は、主に下記の用途で使用します。

  • 宅配便の受取り
  • 回覧板のサイン…など

また、個人認印とシャチハタの使い分けにも注意しましょう。

  • 印鑑と朱肉を使って押す書類(公的な届出に多い):認印
  • 印鑑を使わなくてもいい書類:シャチハタ可

「シャチハタ不可」というのは、公的な届出の場合に多く見られます。印鑑と朱肉を使った認印で押さなければいけないため、注意しましょう

必要に応じて、認印とシャチハタ両方使い分けられると便利です。

【書類別】個人認印の使い分けについて

個人の各印鑑の作成方法は、下記で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

個人印鑑の作成方法はこちらから

こちらでは、個人印鑑の3種類を紹介しました。次章では、法人(会社)用印鑑の4種類を紹介します。

法人(会社)印鑑は4タイプ

法人(会社)印鑑の種類は4種類 ビジネスで使用する法人印鑑は、主に4種類あります。こちらでは、法人用印鑑4種類の詳細を紹介します。

  • 法人実印(代表者印)
  • 法人銀行印
  • 法人認印
  • 角印(社印)

法人実印(代表者印)

法人実印は、代表者印とも呼ばれます。法人実印は、会社が法務局に会社設立登記をするときに登録するハンコのこと。法務局に登録した印鑑は、法的な拘束力を持つ法人実印となります。

法人実印も個人実印と同様、法人のハンコの中で最も重要な印鑑になります。

法人実印の用途

法人実印は、主に下記の用途で使用します。

  • 株券の発行時
  • 不動産の売却時
  • 企業買収時…など

法人実印は、会社の意思決定を示すために必要な印鑑。法人実印は、会社の存在証明が重要となる取引や法的手続きで使用します。

【書類別】法人実印の使い分けについて

法人銀行印

法人銀行印は、会社の銀行口座を開設するときに銀行に届けるハンコのこと。法人用印鑑の中では、実印に続き重要な印鑑です。

法人銀行印と法人実印は印鑑の形が同じなので、作成の際は大きさを変えて見た目で判別しやすくするのがおすすめ。

法人銀行印の用途

法人銀行印は、主に下記の用途で使用します。

  • 口座からの出金時
  • 手形・小切手の発行時…など

法人銀行印は、会社の金銭を直接動かすときに使用する重要な印鑑です。

法人認印(役職者印)

法人認印は、会社実印の代わりに使うハンコのこと。法人認印は、法人実印を使うほどではないが代表の印鑑が必要な場合に使用します。

不必要に法人実印を使用しなくなるため、法人実印の悪用や紛失などを防ぐ効果もあります

また、法人認印は部長用など、各役職者用にも作ることができます。「役職印」も会社認印の1つです。

法人認印の用途

法人認印は、主に下記の用途で使用します。

  • 宅急便の受取り時
  • 書留の受取り時…など

法人認印は、仕事をする上で日常的に使用するため、使用頻度は1番高いのが特徴です。

【書類別】法人認印の使い分けについて

角印(社印・角判)

角印は、押印した印影の形が四角の印鑑のこと。社印や角判とも呼ばれます。角印には、「株式会社〜〜〜之印」など、会社名や屋号などの文字が彫られます。

また、角印は「社判」と呼ばれることもありますが、社判は会社で使うハンコの総称のこと。法人実印も法人銀行印も社判になるため、角印だけを指すわけではありません。

角印の用途

角印は、主に下記の用途で使用します。

  • 請求書や領収書…など

一般的に、角印を法人認印として使用する会社が多いので、角印の用途は法人認印と似たものになります

【書類別】角印の使い分けについて

こちらでは、法人印鑑の4種類を紹介しました。法人印鑑の詳しい作成方法は、下記で解説しています。

法人印鑑の作成方法はこちらから

ここまで、個人印鑑3種類、法人印鑑4種類を紹介しました。ですが、印鑑の種類はそれ以外にもあります。

次では、その他の印鑑の種類を5つ紹介します。

その他の印鑑5種類を解説

その他の印鑑5種類を解説 こちらでは、その他の印鑑の種類として下記5つを紹介します。

  • スタンプ印(浸透印・シャチハタ)
  • 訂正印
  • 割印
  • 落款印
  • 蔵書印

その他の印鑑の種類1:スタンプ印(浸透印・シャチハタ)

スタンプ印は、インクが内蔵されている印鑑のことです。別名、浸透印やシャチハタとも呼ばれます。シャチハタは聞いたことがある方も多いでしょう。

スタンプ印はインクが内蔵されているため、そのまま捺印できるのが特徴です。個人や法人の認印として、印鑑の代わりにスタンプ印を使用する方も多いです。

その他の印鑑の種類2:訂正印

訂正印は、文書の一部を訂正するときに押す印のことです。文書の訂正箇所に訂正印を押すことで、「本人が自ら訂正したもので他者による改ざんではない」ことを示せます。

訂正印で重要書類などを訂正するときは、契約書に押した印鑑と同じ印鑑で訂正します

例えば、実印を押したのであれば実印で、認印を押したのであれば認印で訂正印を押します。

その他の印鑑の種類3:割印

割印は、2つ以上の文書に印鑑をまたがるように押すことによって、文書の関連性を示す捺印方法をいいます。

割印を押した2つの文書を離すと、印鑑が文書に半分ずつ残るため「割印」と呼ばれます。

割印は、どちらか一方の文書の改ざんやコピーを防ぐ目的で使われます。

その他の印鑑の種類4:落款印

落款印は「らっかんいん」と読みます。落款印は、通常の印鑑のように文書に押す印鑑ではなく、日本画や書道の作品に押すことで作品の完成を指し示します

落款印は、作品の完成とともに押すことで「この作品を作り上げた」という証明や作者性を持たます。

その他の印鑑の種類5:蔵書印

蔵書印は、本の所有者を明らかにするために押される印鑑のことです。例えば、学校の図書室の本に「◯◯小学校」という印鑑が押されていると、その学校所有の本だとわかります。

このように、蔵書印は本の所有者を明らかにするために押されます。

【書類ごとに使い分ける】必要な個人・法人印鑑の一覧表

【書類ごとに使い分ける】必要な個人・法人印鑑の一覧表 こちらでは、個人印鑑法人印鑑の種類ごとに、押印する書類を紹介します。

書類によって印鑑の種類を使い分ける必要があるので、下表を参考にしてください。

※下表で紹介するのは一般例になります

「個人印鑑」の使い分け
実印 認印
請求書
領収書
納品書
受領書
見積書
収入印紙
履歴書
※シャチハタNG
入社承諾書・
内定承諾書

※シャチハタNG
雇用契約書
※シャチハタNG
退職届
※シャチハタNG
念書
※シャチハタNG
委任状
※シャチハタNG
身元保証書
※シャチハタNG
婚姻届
※シャチハタNG
離婚届
※シャチハタNG
願書
※シャチハタNG
出勤簿
始末書
遺言書
契約書
※重要な契約時

※シャチハタNG
覚書
※重要な契約時

※シャチハタNG
秘密保持契約書
※シャチハタNG
登記申請書
※登記権利書のみ可
株主総会議事録
※取締役会決議で代表取締役を選定する場合

※シャチハタNG
借用書
※シャチハタNG
示談書
※シャチハタNG

個人印鑑の作成方法はこちらから

次に、法人印鑑の書類ごとの使い分けを紹介します。

※下表で紹介するのは一般例になります

「法人印鑑」の使い分け
法人
実印
法人
銀行印
法人
認印
角印
見積書
領収書
納品書
請求書
受領書
注文書・
発注書
注文請書
収入印紙
賞状
内定通知書
退職証明書
契約書
※重要な契約時
覚書
※重要な契約時
秘密保持契約書
示談書
借用書
登記申請書
株主総会議事録
※代表取締役が重任する場合に代表取締役本人が使用
小切手
手形

法人印鑑の作成方法はこちらから

次章では、印鑑の種類ごとにおすすめの素材を紹介します。

印鑑の種類ごとにおすすめの素材を紹介

印鑑の種類ごとにおすすめの素材を紹介 素材は、印鑑の種類によっておすすめが変わります。こちらでは、印鑑の種類ごとにおすすめの素材を紹介します。

  • 実印におすすめの素材
  • 銀行印におすすめの素材
  • 認印におすすめの素材

実印におすすめの素材

実印におすすめの素材は、チタン・黒水牛といった耐久性の高い素材です。

実印は、印鑑の中でも1番重要な印鑑なので、長く安心して使えるよう耐久性の高さを重視しましょう。

実印におすすめの素材は、以下のページで詳しく解説しています。男性におすすめ・女性におすすめなど、7つのニーズ別におすすめ素材を紹介しています。


銀行印におすすめの素材

銀行印におすすめの素材は、黒水牛・オランダ水牛です。銀行印も実印同様、耐久性の高さが重要ですが、チタンで揃えると価格が高くなります。

できるだけ価格を抑えつつ耐久性も高めな素材が、黒水牛やオランダ水牛です。

認印におすすめの素材

認印は、お好きな素材で作成して問題ありません。認印は登録の必要がない印鑑なので、自由度高く作ることができます。予算や見た目の好みで作成しましょう。

印鑑を作成する際は、素材以外にもポイントがあります。次章では、素材以外のポイントを簡単に紹介します。

印鑑のサイズ・書体・名前の種類について

印鑑のサイズ・書体・名前の種類について 印鑑作成時には、素材以外にも「サイズ・書体・彫る名前」に注意しましょう。それぞれ種類があるので、簡単に紹介します。

  • 印鑑のサイズの種類
  • 印鑑の書体の種類
  • 印鑑の名前の種類

印鑑のサイズの種類

印鑑のサイズは、多くの通販サイトで「10.5mm〜18.0mm」から選べます。印鑑の種類ごとにおすすめのサイズが異なるので、作成時には事前に確認しましょう。

なお、実印・銀行印におすすめのサイズは、以下のページで解説しています。


印鑑の書体の種類

印鑑の書体にも種類がたくさんあり、印鑑の種類ごとにおすすめが異なります。印鑑でよく用いられる書体は、以下の通りです。

  • 吉相体(印相体)
  • 篆書体
  • 古印体
  • 隷書体

書体ごとに特徴が異なり、向いている印鑑も異なります。以下のページで印鑑の書体を網羅的に解説しているので、あわせてご覧ください。


印鑑の名前の種類

印鑑に彫る名前にも種類があります。主な種類は、以下の3つです。

  • フルネーム
  • 苗字のみ
  • 名前のみ

印鑑に彫る名前は、印鑑の種類だけでなく、男性・女性でもおすすめが変わってくるので注意が必要です。実印に彫る名前の決め方は、下記ページで解説しています。

実印は1番重要な印鑑なので、作成前に彫る名前も確認しておきましょう。


まとめ

当ページでは、様々な印鑑の種類を紹介しました。最後に内容を振り返ります。

  • 個人用印鑑の種類は、主に実印・銀行印・認印の3種類
  • 法人用印鑑の種類は、主に法人実印・法人銀行印・法人認印・角印の4種類
  • 上記以外にも、5つの印鑑の種類がある

あなたに必要な印鑑がどの印鑑なのか、わかりましたか?

下記記事では、個人・法人印鑑の作成方法を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

作成方法を間違えてしまうと最悪作成し直すことになってしまうので、事前に確認しておきましょう。

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最終更新日:2024年12月3日

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