銀行印の変更方法を徹底解説!紛失や破損時の対処法
銀行印はATMの利用などにより使用頻度が少なくなりましたが、高額の取引や口座開設の際にはなくてはならない印鑑です。
例えば、新規の口座開設などで必要になったときに、紛失や破損によって使えないと困りますよね。上記のような場合、銀行印は金融機関で「改印手続」を行うことで、新しい銀行印へ変更することが可能です。
当ページでは、「平日は仕事があって手続にいけない」「銀行印の変更に必要なものがわからない」といった悩みを解決するため、変更に必要なものから所要時間、代理人による銀行印変更の手続方法まで丁寧に解説しています。
さらに、実際に何度も銀行印の変更手続きを行っている筆者が、大手銀行別に、変更手続に必要なものや時間までをまとめているので、ぜひ参考にしてください!
また、銀行印は実印と違い、印面の規定や、サイズの規定がなく比較的自由に登録ができるので、かわいい印鑑などを見つけたら気軽に変更してみるのもおすすめです!
目次
どんな時に銀行印の変更をするの?
銀行印は金融機関の口座開設時に窓口で登録しており、新規の口座開設や高額の取引の際に必要になります。しかし、いざ必要になると紛失や破損によりすぐに銀行印が使えないということが多々あります。
届出の済んでいる銀行印を利用することができない場合は、その印鑑を変更しなければいけません。
それでは、以下で詳細を見ていきましょう。
銀行印の変更が必要な場合
- 紛失や盗難により、手元に無い
- 欠けや割れにより、印面が破損している
- 印面を彫直してしまった
- どれが銀行印かわからない
上記のような場合は、銀行印を変更しましょう。
特に銀行印は、窓口で登録してから使用する機会があまり無いので、他の印鑑と混ざるとどれが登録済の銀行印かわからなくなってしまいがちです。
紛失や盗難により、銀行印が手元に無い方
出来るだけ早く金融機関に連絡しましょう。事前に連絡を入れ、その後に直接窓口で銀行印の変更の手続きをします。破損などにより、印面を彫直してしまった
新しい印鑑を持参し、窓口で登録時の印鑑が無いことを伝え、変更します。どれが銀行印かわからない方
口座の通帳と身分証明証を持参し、手持ちの印鑑を全て持っていきましょう。窓口で印鑑の確認をしてもらえます。その際、事前に印鑑を全て紙に押印していくと、窓口での変更手続きの時間短縮ができますよ。
銀行印の変更に必要なもの
銀行印の変更は窓口にて、「改印手続」を行います。変更の際に必要なものは下記の4つ。- 通帳、キャッシュカード
- 顔写真付きの身分証明証
- 口座の届出印(旧銀行印)
- 新しい届出印(新銀行印)
これらを持参し、手続きします。紛失や彫直しにより、古い銀行印がないという方は、それ以外の3つを持参し窓口で手続きをすることで変更が可能。
銀行印の紛失に気がついたら
探しても銀行印が見つからない、紛失してしまったと気がついたら、速やかに銀行印の紛失届と改印届を提出しましょう。銀行印は預金の管理をしている印鑑なので、紛失したままの状態はとても危険です。そのため上記のように、紛失してしまった銀行印はできるだけ早く変更し、悪用されないようにします。
現在多くの銀行では、24時間対応しているコールセンターがありますので、時間に関わらず、紛失に気がついたタイミングで連絡をしましょう。
紛失したことを伝えた後は、出来るだけ早く新しい印鑑を窓口に持って行き、変更の手続を行います。
代理人が手続きすることは可能?
銀行印の紛失や破損に気がついたら、金融機関の窓口で変更の手続を行います。ですが、ほとんどの金融機関の営業時間は平日の9時~15時なので、仕事がある方などは手続きする時間がないことも考えられます。
上記のように、もしどうしても本人が窓口に行けない場合は、代理人に変更手続きを依頼しましょう。しかし、これは変更する本人からの委任状があった場合のみ可能な手続きです。
そこでここでは、代理人による銀行印の変更手続に必要なものから委任状の書き方まで紹介しています。
代理人が変更手続きをする際に必要なものは?
本人が銀行印の変更を行う場合、「通帳・キャッシュカード」「顔写真付きの身分証明書」「口座の届出印」「新しい届出印」の4点が必要ですが、代理人による銀行印の変更には追加で下記のものが必要になります。- 代理人の顔写真付き身分証明書
- 本人の身分証のコピー
- 委任状
代理人による銀行印の変更手続では、偽造等の犯罪防止のため銀行も厳重にチェックをします。
そのため、代理人の必要書類などが少しでも足りなければ変更はできません。
手続きの際は事前に銀行のホームページで必要な書類を確認しましょう。
委任状とは
委任状は代理人による変更の際に必ず必要となる書類。ほとんどの銀行では、ウェブサイト上に委任状の記載例や書き方について説明されており、委任状のひな形もそこからダウンロードできるようになっています。
そのため、変更を予定している銀行で委任状をダウンロードできる場合は、そちらに記入して手続きを行いましょう。
もしホームページなどで委任状についての記載がなく、確認が取れない場合は以下の内容を本人の直筆で記載します。
銀行からの指定がなければ、普通の白い紙に記入し、代理人に渡しましょう。記入時の注意点としては、必ず本人の直筆で記載することです。
代理人に変更を頼む際は、まずはその銀行に委任状のひな形があるか確認、なければ自分で委任状を作成、といった順序で進めていくと良いでしょう。
代理人が行う手続きにかかる時間は?
代理人による銀行印の変更にはある程度時間がかかります。まず委任状を本人が直筆で記入・押印し、代理人に渡す。その後必要書類と新しく届出する銀行印を持参し手続完了となります。そのため急いで銀行印を再登録しなければいけない方は、本人が直接手続きすることが望ましいです。
銀行印の再登録にかかる時間はどれくらい?
銀行印の変更に時間はかかりません。銀行により所要時間は変わりますが、当日窓口で必要なものが揃っていれば即日変更が可能です。窓口での手続にかかる時間は
金融機関の窓口で本人が変更の手続を行う場合、所要時間はおよそ10分程度です。ですが、当日の窓口の混雑状況によっては10分以上かかることも考えられますので、時間には余裕を持って手続をしましょう。
紛失や盗難ではなく、どれが銀行印か確認したいという方であれば、そのまま窓口で印影の確認を行いますので、事前に紙面に印鑑を捺して持参すると時間の短縮ができますよ。
手続完了から銀行印を使えるようになるまでの時間は
基本的に銀行印は窓口で届出が終われば即日使用することが可能です。つまり、改印手続が完了した直後から、新しく届出した銀行印に効力が現れます。しかし、銀行により手続完了から新しい銀行印が効力を持つまでの時間には差があるので、届出の際に窓口で聞くことをおすすめします。
土日に銀行印の変更はできる?
基本的に土日に銀行印の変更はできなません。変更は、銀行窓口での受付となるため、代理人にお願いする等の方法で変更するようにしましょう。ゆうちょ銀行での手続き
まずは、ゆうちょ銀行での銀行印変更の手続きについて紹介します。ゆうちょ銀行で登録した銀行印を変更するには
紛失や盗難により銀行印が無いことに気がついたら、まずはその旨を連絡します。ゆうちょ銀行には「紛失センター」があり、年中無休・24時間対応していますので、紛失に気がついたらすぐに連絡しましょう。
紛失センターはフリーダイヤルですので、IP電話や一部の格安SIMをご利用されている方は、電話が繋がりません。そんな方は、最寄りのゆうちょ銀行の支店に直接電話しても対応してくれます。
紛失の連絡をした後は、直接窓口で銀行印の変更手続をします。
ゆうちょ銀行での銀行印変更手続き
- 1.紛失センターまたは支店に連絡
- 2.ゆうちょ窓口にて銀行印を変更する
ゆうちょ銀行の問い合わせ先
- フリーダイヤル:0120-794-849
- 海外から連絡する場合:045-279-6201
所要時間と必要なもの
所要時間
手続きにかかる時間は、事前の連絡も含めて20分程度です。ゆうちょ銀行で変更手続を行う場合は「改印届書」の記入が必要となっており、この書類は窓口で受け取るため記入の時間がかかります。
変更が完了するまでの時間
基本的には銀行印の変更手続が完了すれば、すぐに新しい銀行印で取引が可能となります。必要なもの
- 本人確認書類
- 通帳
- 新しく変更する銀行印
- 改印届書
三菱UFJ銀行での手続き
次に、三菱UFJ銀行での変更手続きを紹介します。三菱UFJ銀行で登録した銀行印を変更する方法
三菱UFJ銀行で届出していた銀行印の紛失に気がついたら、まずはすぐに紛失したことを連絡します。三菱UFJ銀行には「喪失受付センター」があり、365日24時間対応しているので、銀行印を紛失した際は速やかに連絡しましょう。
こちらに連絡することで、紛失した銀行印での取引ができないように設定することができます。
ただし、「喪失受付センター」は毎月第2土曜日の21:00~6:40の時間帯のみ受付を行っていませんので注意が必要です。
銀行印を紛失したことを連絡した後は、最寄りの三菱UFJ銀行の支店窓口にて、新しい印鑑に変更します。
三菱UFJ銀行での銀行印変更手続き
- 1.「喪失受付センター」への連絡
- 2.最寄りの三菱UFJ銀行の支店にて、銀行印の変更手続
三菱UFJ銀行の問い合わせ先
- 喪失受付センター:0120-544-565
- または、03-5637-0875(通話料有料)
所要時間と必要なもの
所要時間
三菱UFJ銀行での変更手続きにかかる時間は、電話の時間を含めておよそ15分程度で済みます。もちろん当日の窓口の混雑具合によっては、もっと時間がかかってしまうことも考えられますので、時間短縮のためにも窓口に向かう前に、必要なものをしっかりチェックしておきましょう。
変更が完了するまでの時間
窓口で変更手続きが完了すると、10日から2週間ほどで三菱UFJ銀行から「手続完了通知状」が送付されてくるので、この通知状を受け取り次第手続は全て完了となります。つまり、三菱UFJ銀行で新しい銀行印が効力を持つまでには、少し時間がかかってしまということですね。
必要なもの
- 本人確認書類
- 通帳
- 新しく変更する銀行印
こちらの3つが揃っていないと変更はできません。そのため忘れないように注意しましょう。
みずほ銀行での手続き
3番目に、みずほ銀行での銀行印変更手続きを紹介します。みずほ銀行で登録した銀行印を変更する方法
みずほ銀行の口座をお持ちの方が銀行印の紛失してしまった場合、できるだけ早く銀行に連絡し、紛失した銀行印での取引ができないようにします。銀行印の紛失に気がついたのが平日の9:00~17:00の間であれば、普段取引している支店に直接電話しましょう。
みずほ銀行が営業時間外という場合は、紛失専用のフリーダイヤルに連絡をします。
不正利用を防ぐためにも、速やかに紛失の連絡をすることが大切です。連絡が完了した後は、みずほ銀行の窓口で銀行印の変更手続きを行います。
窓口での手続きは取引店舗だけでなく、最寄りのみずほ銀行でも変更が可能です。
みずほ銀行での銀行印変更手続き
- 1.銀行印の紛失を電話で連絡
- 2.窓口にて銀行印を変更する
みずほ銀行の問い合わせ先
- フリーダイヤル:0120-415-415
- 海外からの場合:03-5500-3737(通話料有料)
所要時間と必要なもの
所要時間
手続きにかかる時間は、最寄りのみずほ銀行窓口で変更の手続きをするだけなので、10分程度で完了します。変更が完了するまでの時間
みずほ銀行は、取引口座のある支店で変更手続を行うことで、即日銀行印が変更されます。ですが、取引がない支店で変更をした場合は、手続きが完了しても銀行印を使えるのが翌日以降になるケースがあります。
必要なもの
- 本人確認書類
- 通帳
- 新しく変更する銀行印
上記の本人確認書類は、提示時点で有効期限が切れていると無効となり、銀行印の変更ができませんので注意しましょう。
りそな銀行での手続き
4番目にりそな銀行での手続き方法を紹介します。りそな銀行で登録した銀行印を変更する方法
もし、りそな銀行で届出をしている銀行印を紛失してしまった場合、慌てずに取引支店か最寄りのりそな銀行に連絡しましょう。りそな銀行では、平日の8:40~17:00の時間帯であれば各支店に直接連絡することを推奨しています。
土日や祝日、営業時間外での連絡はりそな銀行が設置している「クイックロビー運営センター」に電話をします。
電話での連絡が完了すると、りそな銀行から銀行印の変更に関する「ご案内状」が届きます。この「ご案内状」を持参し、りそな銀行の窓口で銀行印の変更を行います。
りそな銀行での銀行印変更手続き
- 1.銀行印の紛失を電話で連絡
- 2.郵送されてくる「ご案内状」を受け取る
- 3.「ご案内状」を持参し、直接窓口で銀行印を変更する
りそな銀行の問い合わせ先
- クイックロビー運営センター:0120-30-1343
- 海外からの連絡の場合:048-826-0311
所要時間と必要なもの
所要時間は、当日の混雑状況にもよりますが、窓口での手続きは10分程度で完了します。しかし、手続きには郵送される「ご案内状」が必要になりますので、紛失の連絡から到着までの数日が必要になります。
お急ぎの方はまずは早急に連絡を行い、「ご案内状」の到着を待ちましょう。
必要なもの
- 本人確認書類
- 通帳、証書
- 今後使用していく銀行印
- 「ご案内状」
三井住友銀行での銀行印変更の手続き
最後に、三井住友銀行での変更手続きを紹介します。三井住友銀行の銀行印を紛失してしまった場合の手続きは、少し他の銀行と異なるので注意しましょう。銀行印の紛失に気がついたら、まずは三井住友銀行のフリーダイヤルか取引支店まで電話で連絡をします。
三井住友銀行の営業時間中であれば取引支店に、時間外であればフリーダイヤルに連絡するようにしましょう。
連絡が完了すると、三井住友銀行から「手続書類(照会状)」が郵送されるので、到着次第お取引店で銀行印変更の手続きをします。
変更の手続きには上記の照会状が必要になりますので、郵送される書類を受取ってから窓口に向かうようにしましょう。
三井住友銀行での銀行印変更手続き
- 1.取引支店、またはフリーダイヤルまで紛失の連絡
- 2.郵送される「手続書類(照会状)」を受け取り記入する
- 3.「手続き書類(照会状)」持参の上、三井住友銀行の取引支店で銀行印を変更する
三井住友銀行の問い合わせ先
- フリーダイヤル:0120-56-3143(サービス番号「4#」「1#」を選択)
- 海外からの場合:03-6847-0298(通話料有料)
※営業時間中であれば取引支店に電話をする方が早いです
所要時間と必要なもの
所要時間は、窓口での手続きは他の銀行と同様に10分程度です。しかし、変更手続きの際に必要な「手続書類」が郵送で送られてくるため、発送から到着までの時間が発生します。
急ぎで銀行印を変更したい方はできるだけ早く紛失したことを連絡しましょう。
必要なもの
- 本人確認書類
- 通帳、証書
- 新しく変更する銀行印
- 三井住友銀行から送付された「手続書類(照会状)」
銀行印の作成方法はこちらで徹底解説