【どっちがおすすめ?】三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)とJCB Biz ONEの違いと共通点
「接待費」「出張費」といった様々な経費が増えたため、ビジネス目的で利用できるクレジットカードの「法人カード」を契約しようと考える人は多くいます。
しかし、法人カードはビジネス目的という特性上、どこのカードが良いのか迷う人が多いのも事実。
そこで、当記事では三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)とJCB Biz ONE(一般)の商品を比較しそれぞれの特徴と向いている人を紹介します。
この記事で分かること
- 三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEの異なる特徴
- 三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEの共通する特徴
- 三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEのどちらが向いているか
なお、どちらのカードも年会費は無料のため、支払い負担を減らしたい法人代表者や個人事業主の人におすすめのカードです。他の特徴も理解してご自身にあった法人カードを選ぶ参考にしてください。
目次
どっちがおすすめ?三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)とJCB Biz ONEの違いを徹底比較
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEは、どちらも信販業界でトップクラスの企業が展開するクレジットカードです。
それぞれの会社ならではの特徴を持つため、まずはどのような違いがあるのかを把握しましょう。
【基本還元率】三井住友カード ビジネスオーナーズは「0.5%」|JCB Biz ONEは「1.0%」
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEはポイントサービスを展開しており、それぞれ還元率が異なります。
1ポイントあたりの使用できる金額も変わるため、ポイント還元のルールを押さえておきましょう。
付与されるポイントの種類
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ:Vポイント:200円で1ポイント付与(1ポイント1円相当)
- JCB Biz ONE:Oki Dokiポイント:1,000円で2ポイント付与(1ポイント3円〜5円相当)
上記は基本的な還元率ですが、どちらのカードも特定条件を満たせば付与されるポイント還元率が上がる特徴もあります。
三井住友カード ビジネスオーナーズは個人カードを持っていると特定店舗の利用で還元率が1.5%に上がる
三井住友カード ビジネスオーナーズでは、三井住友カード(NL)を持っている人に限り、特定店舗※で利用した際に付与されるポイントの還元率が1.5%に変わります。
このサービスを適用するには、三井住友カード ビジネスオーナーズの契約者と同名義の個人カードが必要です。現時点で三井住友カードを契約していない人でも、法人カードと同時に申し込みできるため、ポイント還元率を上げたい方は三井住友カードの契約も進めましょう。
※特定店舗の詳細は公式サイトをご覧ください。
JCB Biz ONEは対象店舗の利用で最大でポイントが21倍になる
JCB Biz ONEで付与されるOki Dokiポイントは、1,000円の利用に対して2ポイント付与されます。(ポイント還元率0.6%〜1.0%に相当)
通常のJCBカードでは1,000円に対して1ポイントであるため、ポイント還元率が高い特徴を持ちます。さらに、JCB ORIGINAL SERIESを利用すればよりポイント還元率を上げられるでしょう。
JCB ORIGINAL SERIESの一例
- STARBUCKS:~20倍※
- Amazon:~3倍
- ビックカメラ:〜2倍
他の対象店舗を知りたい人は公式サイトを確認しましょう。
【サービス利用までにかかる時間】三井住友カード ビジネスオーナーズは最短3営業日|JCB Biz ONEは最短5分で発行可能
法人カードは申し込み後の審査に通過してから契約を結び、後日券面が郵送される仕組みです。最低でも数日ほどの時間がかかってしまうため、急ぎで使いたい人にとっては券面の発行スピードは重要です。
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEのサービス利用開始までにかかる時間を比べましょう。
サービス利用までにかかる時間
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ:契約後最短3日で券面発行が完了するため、最低でも4日必要
- JCB Biz ONE:モバ即入会をすれば最短5分で利用可能(券面は後日郵送)
JCB Biz ONEなら、モバ即入会と呼ばれる申し込みをすれば、契約完了後にアプリによるスマホ決済ができます。出先で急に必要になっても支払いを完了できるでしょう。
※モバ即の入会条件は下記の2点
・9:00AM~8:00PMでお申し込み。(受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱い)
・顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
※モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
【会計ソフト連携】三井住友カード ビジネスオーナーズは不可|JCB Biz ONEは複数のソフトと連携可能
法人カードの中には、経費精算ソフトと連携できるものがあります。
経費精算ソフトは、仕事上で必要な費用を管理し円滑な支払いサポートをしてもらえるサービスです。したがって、ビジネス目的で利用できる法人カードとは親和性が高いと言えるでしょう。
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEの場合、経費精算ソフトとの連携できるかどうかが異なります。
三井住友カード ビジネスオーナーズ | JCB Biz ONE |
---|---|
経費精算ソフトとの連携不可※ | 一部の経費精算ソフトと連携可能 |
以上の通り、経費精算ソフトを利用したい場合はJCB Biz ONEを利用すると良いでしょう。
JCB Biz ONEで利用可能な経費精算ソフト
JCB Biz ONEで利用できる経費精算ソフトは以下の通りです。詳しくは公式サイトを確認しましょう。例
- マネーフォワード
- 弥生
- freee
- りそなグループ
- 他
公式サイトに記載されていない会計ソフトの場合は、連携ができないため注意してください。
【追加カード】三井住友カードは18枚まで追加可能|JCB Biz ONEは追加不可
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEでは、カードの発行可能数が異なります。
カード発行枚数
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ:18枚まで発行可能
- JCB Biz ONE:カードの追加はできない
法人カードは複数人の利用を想定して、2枚以上のカードを発行できるケースがありますが、JCB Biz ONEでは1人でしか使えません。したがって、複数人で利用する可能性がある法人代表の場合は、三井住友カード ビジネスオーナーズへ申し込みしたほうが良いでしょう。
三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)とJCB Biz ONEの共通点
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEは、以下の共通点があります。
両券面に共通する特徴
- どちらも年会費が無料
- どちらも入会後のキャンペーンがある
- どちらも請求書支払い代行サービスがある
- どちらも総利用枠が500万円※
- どちらもETCカードを発行可能
【年会費】どちらも永年無料で利用できる
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEは、どちらもカード利用に対して年会費が0円です。
一般的な法人カードは、年会費が数千円から数万円程度かかるケースが多いため、経費を節約したい人はどちらを利用しても問題ないでしょう。
設立してからの期間が短い、事業が安定しにくい個人事業主の方などに向いています。
【入会キャンペーン】どちらも入会後に一定額を使うとキャンペーンポイントが付与される
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEは、どちらも入会後に一定金額を使用すると対象となるポイントが付与されます。三井住友カード ビジネスオーナーズ | JCB Biz ONE | |
---|---|---|
券面 | ||
付与の条件 | 初めて三井住友カード ビジネスオーナーズを使う人に限り、入会月を含む3ヶ月以内に20万円以上利用する | 初めてJCB Biz ONEを使う人に限り、入会月を含む3ヶ月以内に10万円~30万円以上を利用する |
付与されるポイント | 10,000ポイント | 10万円以上30万円未満:1,000ポイント 30万円以上:3,000ポイント |
付与される時期 | カード入会月を含めた5ヶ月以内 | カード入会月を含めた5ヶ月以内 |
三井住友カード ビジネスオーナーズなら1万円相当、JCB Biz ONEであれば最大15,000円相当※のポイントが付与されるため、さらにお得に利用できるでしょう。
なお、これらのキャンペーンは告知なしで変更や終了する可能性がある点は注意してください。
※JCBプレモカード OkiDokiチャージ(1ポイントあたり5円分)に交換した場合。交換商品により異なります。
【資金繰り】どちらも請求書支払い代行サービスがあり支払期限を伸ばせる
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEでは、請求書の支払いを代行するサービスを展開しています。請求書代行サービスを利用すれば、取引先がクレジットカード決済を受け付けていない場合でも、カード会社が代わりに支払いをしてくれるため、支払いフローを円滑にできるでしょう。
また、代行サービスの利用で最大40日ほど支払期日を延期できるため、資金繰りが楽になるメリットも得られます。
ただし、請求書代行サービスを利用する際は、手数料をカード会社に支払う必要があるため、以下の利率を確認しておきましょう。
三井住友カード ビジネスオーナーズ | JCB Biz ONE | |
---|---|---|
券面 | ||
手数料の 利率 |
利用額の3.0% (1万円以下の場合は一律300円) |
利用額の2.98% (1万円以下の場合は一律330円) |
【総利用枠】どちらも利用可能額は500万円
法人カードはビジネス目的で利用するクレジットカードであるため、利用枠の大きさもカードを選ぶ基準のひとつになります。
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEでは、どちらも最大で500万円まで利用できるため、引き落としから引き落としまでに使う金額が500万円以下に収まる人に向いていると言えるでしょう。
ただし、どちらの法人カードも申し込み後に実施される審査によって総利用枠が定まります。必ずしも、500万円利用できるとは限らない点には注意が必要です。
なお、審査で決まった利用可能額は後から増額することも可能です。想定していたよりも利用枠が少なかった場合は、毎月の支払いに遅れず良好な利用履歴を残しましょう。
【対象者】どちらも法人代表者または個人事業主が利用対象者
法人カードの種類によっては、個人事業主の人が利用できない場合がありますが、三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEでは、法人代表者以外の個人事業主でも、カードへの申し込みができます。
法人代表者であることを証明する確認書類の提出が不要であるため、事前に準備するものが少なくなりやすい点もメリットと言えるでしょう。
【ETCカード】どちらもETCカードを発行可能
法人カードには追加機能として、高速道路の通行料金を円滑に支払えるETCカードを発行できる券面があります。三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEでは、どちらもETCカードの発行ができるため、日常的に高速道路を利用する場合に役立つでしょう。
なお、三井住友カード ビジネスオーナーズでは1年間を通して一度もETCカードを使わない場合のみ、550円(税込)の利用手数料がかかります。ETCカードを使わない可能性がある場合は、追加発行をしない方が費用を抑えられます。
【ランクアップ】どちらも年100万円以上使うとゴールドランクに変更できる
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEでは、年間100万円以上利用すると、一般カードからゴールドランクへの変更を案内するメールが届きます。
通常、ゴールドカードを利用する際はどちらの券面も年会費として5,500円(税込)を支払う必要がありますが、100万円以上利用している場合は年会費無料という条件でランクアップが可能です。
ただしどちらもカード会社の実施する審査へ通過する必要があります。案内が届いたら必ずゴールドカードを利用できるわけではないため、注意しましょう。
ランクアップするとさらに便利な利用ができるようになる
所定の審査が完了して、ゴールドランクになると通常カードよりも多くのサービスを受けられます。三井住友カード ビジネスオーナーズ | JCB Biz ONE | |
---|---|---|
券面 | ||
追加される 特典 |
・ショッピング保険(最高300万円まで) ・選べる保険の種類が増える |
・ショッピングガード保険(最高500万円まで) ・サイバーリスク保険(75万円) ・JCBスマートフォン保険(年間最高5万円まで※) |
特に保険に関するサービスが充実する傾向にあるため、上記のサービスが必要な場合は初めからゴールドカードへ申し込みをするのもひとつの手段です。なお、初めからゴールドカードへ申し込みした場合でも年間100万円以上利用すれば、翌年の年会費が無料です。
どっちが自分に合う?おすすめの人を解説
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEのどちらが向いているかをスピーディーに判断するには、以下の情報を参考にしてください。
- 海外へ行く機会が多い場合は三井住友カード ビジネスオーナーズ
- 法人カードを利用する人が複数人いる場合は三井住友カード ビジネスオーナーズ
- 今日中に法人カードを使いたい場合はJCB Biz ONE
- 会計ソフトを使ったことがない場合はJCB Biz ONE
「Visa」か「Mastercard®」を選びたい人は三井住友カード ビジネスオーナーズ
三井住友カード ビジネスオーナーズでは、国際ブランドをVISAかMastercard®のどちらかを選べます。どちらも海外での加盟店舗が多い特徴を持つため、国外出張が多い人に向いているでしょう。
さらに三井住友カード ビジネスオーナーズなら、海外旅行に対する傷害保険も付いてきます。
JCB Biz ONEの場合、国際ブランドが「JCB」のみであり、旅行傷害保険も適用されません。海外へ出かけることが多い人の場合、三井住友カード ビジネスオーナーズが向いているでしょう。
法人カードを利用する人が複数人いる場合は三井住友カード ビジネスオーナーズ
三井住友カード ビジネスオーナーズは追加カードを18枚まで増やせるため、複数人で利用する可能性がある人に向いています。JCB Biz ONEでは、発行できるカードの枚数は1枚までです。
名義人以外の従業員が法人カードを使用すると、カード会社の規約違反に該当するリスクがあるため、複数人で利用する場合は三井住友カード ビジネスオーナーズを選びましょう。
年会費無料の追加カードを18枚まで発行可能! 三井住友カード ビジネスオーナーズの
詳細は公式サイトへ
今日中に法人カードを使いたい場合はJCB Biz ONE
JCB Biz ONEは、9:00〜20:00の間なら、5分で審査が完了する可能性があるため、急ぎで法人カードによる決済が必要な人に向いています。
三井住友カード ビジネスオーナーズでは、カードが発行されるまで最短3営業日が必要です。申し込みした曜日によっては翌週以降に郵送されるため、急ぎで法人カードが必要な人には不向きと言えるでしょう。
なお、当日中にJCB Biz ONEを使う場合、アプリを経由した利用のみとなるため、決済方法が限られる点は注意が必要です。
会計ソフトを使ったことがない場合はJCB Biz ONE
JCB Biz ONEは、会計ソフトとの連携が可能な特徴を持ちます。さらに、弥生会計オンラインを利用したことがない人なら、最大で2年間無料で利用できる特典があるため、これから会計ソフトを導入したい人に向いているでしょう。
また、個人事業主の方を対象にやよいの青色申告オンラインも最大で1年間無料で利用できます。
最短5分でカード番号が発行される可能性がある! JCB Biz ONEの申し込みは公式サイトへ
まとめ
三井住友カード ビジネスオーナーズとJCB Biz ONEは、どちらも大手信販会社が展開している法人カードです。個人事業主でも年会費無料で使えるだけでなく、利用額に応じたポイントの還元もしてくれます。
それぞれの違いを押さえて自分にあったカードを選びましょう。
券面 | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | JCB Biz ONE |
---|---|---|
券面 | ||
ポイントの基本還元率 | 0.5% | 1.0% |
サービスの利用までにかかる時間 | 最短でも数日 | 最短5分 |
会計ソフトとの連携可否 | 不可 | 可能 |
追加カードの枚数 | 18枚まで追加可能 | 不可 |
国際ブランド | 「Visa」「Mastercard®」 | 「JCB」 |
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- 当記事で掲載しているポイント還元率は公式サイト情報を元に独自に算出しています。より正確な情報は各カード会社の公式サイトをご確認ください。