持ち運びができ、外出先でもインターネットが使えるポケット型WiFi・モバイルWiFi。便利な一方で、サービスの概要やWiFi接続の仕組みが分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
また、ポケット型WiFi・モバイルWiFiのほか、モバイルルーターやポケットWiFiなど似た呼び方もあるため、違いが分からないという声もあります。
当記事では、ポケット型WiFiのメリット・デメリットや注意点を分かりやすく整理して解説します。
他のインターネット回線と比較しながら、どんな人にポケット型WiFiが向いているかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
最後まで読むと、ポケット型WiFiの仕組みや用途を理解でき、自分に合った回線サービスを選びやすくなります。
【新聞社推薦】通信プロバイダ比較の専門家
株式会社EXIDEAの社員であり、生活やビジネスに関する商品・サービスの総合比較サイト「HonNe」の通信ジャンルの運営責任者。
また、通信サービス専門の比較サイト「WiMAX比較.com」の編集長も務める。WiMAXを始めとするポケット型WiFi・ホームルーター関連の最新情報を発信し、累計7万件以上のネット回線契約をサポートしている。
目次
ポケット型WiFi・モバイルWiFiとは?

ポケット型WiFi・モバイルWiFiとは、主に携帯電話回線を利用してデータ通信を行い、PCやスマホなどのデバイスをWi-Fi接続できるようにする小型端末のことです。
この端末は、モバイルWiFiルーター/モバイルルーターと呼ばれることもあります。小型で軽量なためバッグにも収まりやすく、外出先でネット接続が必要なときに便利です。
ポケットWiFiはソフトバンクの登録商標
ポケット型WiFi・モバイルWiFiに似た言葉に「ポケットWiFi」がありますが、これはY!mobile(ワイモバイル)やソフトバンクが提供するデータ通信端末「Pocket WiFi®」を指します。
ただし、「Pocket WiFi®」という名称が広く普及した結果、他社のモバイルルーターも総称として「ポケットWiFi」と呼ばれるケースがあります。つまり、ポケット型WiFi/モバイルWiFiというカテゴリの中に、特定ブランドとしてのPocket WiFi®が含まれるイメージです。
ポイント
「Pocket WiFi®(ポケットWiFi)」はソフトバンク株式会社の登録商標です。当サイトでは、他社端末と区別するため、総称として「ポケット型WiFi(モバイルWiFi/モバイルルーター)」の表記を使用します。
ポケット型WiFi・モバイルWiFiがWiFi接続できる仕組みは?

ポケット型WiFiやモバイルWiFiは、通信事業者の基地局から送られる電波を受信し、PCやスマホへ中継することでインターネット接続を提供します。
基地局とは、携帯電話やモバイルデータ通信のための無線通信設備です。対応エリア内であれば、ポケット型WiFiを利用できます。
▼街中にある基地局
基地局の数が多いほど、理論上は通信エリアが広がり、安定した通信環境につながりやすいと考えられます。都市部は基地局が多い一方、山間部や離島では基地局が少ない傾向があります。
ルーター本体にはSIMカードが搭載
ポケット型WiFi・モバイルWiFiが基地局の電波を受信するには、基本的にSIMカード(またはeSIM)が必要です。SIM(Subscriber Identity Module)とは、契約者情報を識別・認証するための仕組みのことです。
SIMには契約者情報などがひも付くため、端末は通信ネットワークに接続できるようになります。
なお、物理SIMを挿すタイプだけでなく、クラウドSIMやeSIMなど、端末到着後に「同封のSIMを挿す」作業が不要なケースもあります。
専門家コメント
【新聞社推薦】
通信サービスコンサルタント
宮城 紘司
eSIMであれば、契約者情報の書き換えをオンラインで行えるため、SIMを抜き差しせずに通信キャリアの変更が可能です。
ポケット型WiFiの回線はスマホと同じ?
ポケット型WiFi・モバイルWiFiが利用する回線は、スマホと同じく4G LTE回線や5G回線などの移動体通信回線です。
移動体通信回線とは、基地局から送られる電波を使って、携帯端末やポータブル機器にインターネット接続を提供する回線を指します。
【移動体通信回線を持つ主なキャリア】
- docomo(ドコモ)
- SoftBank
- au
- 楽天
ただし、利用できるエリアは契約する通信事業者によって異なるため、申し込み前に対応エリアを確認しましょう。
ポケット型WiFi・モバイルWiFiの主な種類3つを比較

ポケット型WiFi・モバイルWiFiは、使える通信回線によって主に以下の3種類に分けられます。
- キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク/楽天)
- WiMAX
- クラウドSIM
それぞれのメリット・デメリットを確認しましょう。
キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク/楽天)
キャリアタイプは、ドコモ/au/ソフトバンク/楽天などの大手キャリアで契約できるポケット型WiFiです。通信品質が安定しやすく、全国で広いエリアをカバーしています。
一方で、月額料金はやや割高です。リーズナブルなクラウドSIMと比較すると、コスト負担が重くなってしまうのがデメリットと言えます。
専門家コメント
【新聞社推薦】
通信サービスコンサルタント
宮城 紘司
楽天モバイル以外のキャリア系ポケット型WiFiは、料金が高めになりやすい点に注意が必要です。
WiMAX
WiMAXは、UQコミュニケーションズが提供するWiMAX回線を使用したポケット型WiFiです。
現在はau回線も併用できる端末・プランがあり、エリア面での弱点が補われています。さらに、データ通信量が実質無制限で使える点が魅力です(※混雑時などに速度制御が入る場合があります)。
また、お試しレンタルに対応している窓口もあるため、使用感を確認してから契約を判断できます。
WiMAXプロバイダを選ぶ際は、実質月額料金(特典や初期費用なども含めた実質的な負担)で比較するのがポイントです。

下記記事では、WiMAXプロバイダ23社を比較したランキングを紹介しています。
おすすめのWiMAXプロバイダランキング
WiMAXタイプの実際の通信速度
当サイトではWiMAX端末を実際に契約し、通信速度を計測しました。結果は以下の通りです。
実測値を見ると、4G回線で下り100Mbps以上、5G回線で下り370Mbps以上出ており、普段使いで困る可能性は低いでしょう。

下りで100Mbps程度出ていればオンラインゲームも遊べることが多いため、DOCK 5G 01やX12は十分な速度が期待できると言えます(※Ping値や混雑状況で体感は変わります)。
▼WiMAXの最新端末DOCK 5G 01を速度計測してみた
専門家コメント
【新聞社推薦】
通信サービスコンサルタント
宮城 紘司
WiMAXはWiMAX回線に加えてau回線も利用できるため、エリア面の不安を減らしやすいです。速度が心配な方にも選択肢になります。
【要注意】
DOCK 5G 01が契約できる
プロバイダは限られている
DOCK 5G 01は最新端末のため、WiMAXプロバイダによってはまだ旧端末X12しか販売していない場合があります。
DOCK 5G 01はX12と比べ最大接続台数が多く、バッテリー容量も優れているため、X12よりもおすすめです。さらに、DOCK 5G 01は同梱されているドックに装着することで、通信速度や通信品質が向上し、より安定したインターネット接続が実現できます。
WiMAXのモバイルルーターをお求めの方は、DOCK 5G 01を最安で提供しているGMOとくとくBB WiMAXでの契約がおすすめです!
WiMAXの最新機種「DOCK 5G 01」に対応しているプロバイダを知りたい方は、下記をご確認ください。
おすすめのWiMAXプロバイダランキング
クラウドSIM

クラウドSIMは、docomo・au・ソフトバンク・楽天など複数回線を利用できる(場合がある)ポケット型WiFiです。
つながりやすい回線へ自動接続する仕組みのため、全国で使いやすい傾向があります。月額料金が比較的安く、初期費用を抑えやすい点もメリットです。
ただし、完全無制限プランは基本的にありません。月間50GB・100GBなど上限が設定されていることが一般的です。
また、最大通信速度が150Mbpsに制限されるケースもあるため、高速通信を重視する方は注意しましょう。
安さを重視したい方は、下記記事も参考にしてください。
価格が安いポケット型WiFiランキング
クラウドSIMの実際の通信速度
クラウドSIMのポケット型WiFiには「ぴたっとWiFi」というサービスがあります。今回は、端末「MS4GRA01」を使い、通信速度計測「Speedtest」で計測しました。
計測条件は以下の通りです。
速度計測の条件
場所:東京23区内の屋内外、地下鉄(半蔵門線 清澄白河駅ホーム)
計測:下り/上りの最大速度を各5回計測
| 地下鉄内での計測結果 | |||
|---|---|---|---|
| 計測回 | 屋内 | 屋外 | 地下鉄ホーム |
| 1回目 | 23.1Mbps | 5.21Mbps | 2.86Mbps |
| 2回目 | 44.9Mbps | 13.8Mbps | 2.7Mbps |
| 3回目 | 37.1Mbps | 7.7Mbps | 2.42Mbps |
| 4回目 | 26.2Mbps | 7.38Mbps | 2.15Mbps |
| 5回目 | 26.5Mbps | 6.33Mbps | 2.49Mbps |
| 平均通信速度 | 31.56Mbps | 8.08Mbps | 2.53Mbps |
屋内が31.56Mbps、屋外が8.08Mbps、地下鉄ホームが2.53Mbpsと、場所によって速度差が大きい結果になりました。一般的なインターネット利用に必要な通信速度は、以下が目安です。
| インターネット利用に必要な速度(目安) | |
|---|---|
| 利用場面 | 必要な通信速度 |
| メール | 1Mbps |
| Webサイト閲覧 | 2Mbps |
| YouTube(360p) | 3Mbps |
| YouTube(1080p) | 10Mbps |
| オンラインゲーム | 20〜30Mbps |
そのため、屋外や地下鉄では、遅さを感じる可能性があります。
なお、地下鉄の計測時刻が19:25で混雑時間帯と重なっているため、回線の混雑が影響している可能性もあります。通勤・通学中に動画視聴をメインで使う方は、場所や時間帯で速度が落ちる場合がある点を押さえておきましょう。
このように、ポケット型WiFiはタイプによって特徴が異なります。次章からはメリット・デメリットを整理します。
利用するメリット4つを解説

ポケット型WiFi・モバイルWiFiの主なメリットは以下の通りです。
ポケット型WiFiのメリット
1つずつ見ていきましょう。
自宅以外でもインターネットを使える
メリット1つ目は、外出先でもネットに接続できることです。端末にはバッテリーが搭載されているため、移動中や外出先でも利用できます。
一方で光回線は、基本的に自宅でのみ利用できます。
ホームルーターも持ち運びが難しいため、外出先でネット環境が必要な方にはポケット型WiFiが便利です。
専門家コメント
【新聞社推薦】
通信サービスコンサルタント
宮城 紘司
端末をフル充電していれば、利用状況にもよりますが8〜10時間程度持つケースが多いです。
工事不要で端末が届いた日から使える
メリット2つ目は、受け取ってすぐ使える点です。光回線のような工事は不要で、申し込み後、最短当日〜通常数日で端末が届きます。
端末を受け取り次第すぐに利用できるので、すぐにネット環境が必要な方におすすめです。
短期レンタルできるサービスもある
一般的な回線契約は2〜3年の契約期間があり、解約時に違約金や残債が発生することがあります。そのため、利用期間を柔軟に調整しにくい場合があります。
一方で短期レンタル型のポケット型WiFiは、最短1日から利用できるサービスもあり、必要な期間だけ使える点が魅力です。出張や旅行など短期間の利用に向いています。
短期レンタルのおすすめは「短期レンタルできるポケット型WiFiおすすめ5社比較!」でも紹介しています。
専門家コメント
【新聞社推薦】
通信サービスコンサルタント
宮城 紘司
光回線では、数日・数週間といった短期利用が難しい点も比較ポイントです。
光回線より安い傾向がある(※ケースによる)
4つ目は料金面ですが、安さはケースバイケースです。
一般的な光回線は戸建てで月額5,000〜6,000円、マンションで月額4,000円前後が目安です。ポケット型WiFiも月額4,000円前後のプランが多く、マンションタイプの光回線と同程度になることもあります。
なお、キャンペーン特典は光回線のほうが手厚いケースもあります。
人気のポケット型WiFi・モバイルWiFiを比較した記事は以下です。
おすすめのポケット型WiFiを比較利用前に知っておくべき注意点・デメリット

手軽に使える一方で、次の注意点・デメリットもあります。
ポケット型WiFiのデメリット
1つずつ解説します。
データ容量を完全無制限では使えない
ポケット型WiFiには、「完全無制限」を保証するサービスは多くありません。
WiMAXや楽天モバイルなど「無制限」をうたうサービスでも、回線混雑時や短時間での大容量通信時に速度制御が入る可能性があります。
なお、光回線やホームルーターでも、利用状況や混雑によって速度が低下する場合があります。
通信が不安定になりやすい
ポケット型WiFiは、環境によって通信が不安定になりやすい点に注意が必要です。
スマホと同様に電波を受信する仕組みのため、障害物や利用者数の影響を受けやすい傾向があります。
また、複数台接続すると、遅さや不安定さを感じやすい場合があります。複数人・複数台で常時利用するなら、ホームルーターや光回線も検討しましょう。

仕組み上、周囲の環境に左右されやすい点は押さえておきましょう。
紛失・破損のリスクがある
持ち運べる反面、紛失・破損のリスクがあります。
「喫茶店でうっかり置き忘れてしまった」
「かばんから落として電源が入らなくなった」
紛失・破損時に、端末の弁償費用として数万円単位の請求が発生する場合があります。
不安な方は、保証サービスへの加入も検討しましょう(毎月数百円の追加費用がかかる場合があります)。
専門家コメント
【新聞社推薦】
通信サービスコンサルタント
宮城 紘司
忘れ物や落とし物が多い方は、紛失・破損リスクを前提に選ぶのがおすすめです。
オンラインゲームに向いていない
最後は、オンラインゲーム用途では不利になりやすい点です。
理由は通信速度そのものというより、Ping値(応答速度)が高くなりやすいためです。Ping値は小さいほど遅延が少なく、操作が反映されやすくなります。
ポケット型WiFiは電波状況や混雑の影響でPing値が安定しにくく、タイムラグが出やすいことがあります。そのため、ゲームによっては快適に遊べない場合があります。
頻繁にオンラインゲームをする方は、Ping値が安定しやすい光回線も検討しましょう。
オンラインゲームにおすすめの光回線は?
モバイルWiFiをおすすめできる方/できない方

メリット・デメリットを踏まえて、向いている人・向いていない人を整理します。
ポケット型WiFiをおすすめできる方の特徴
- すぐにインターネット環境を整えたい方
- 外出先でインターネットを使いたい方
- 引越しが多く、光回線の工事が難しい方
- SNSや動画視聴がメインの方
ポケット型WiFiをおすすめできない方の特徴
- オンラインゲームを頻繁にする方
- 大容量データを日常的に使う方
- ネット利用が自宅中心の方
- 長期利用で安定性を重視したい方
当てはまる項目が多いほうを基準に、利用スタイルに合った回線を選びましょう。
まとめ

ポケット型WiFi・モバイルWiFiは、移動体通信回線を利用してインターネットに接続できる携帯型の通信端末です。
コンパクトな端末で、外出先でも手軽にインターネットを利用できます。
当メディアでは複数のポケット型WiFiを比較し、ニーズに合ったプランを紹介しています。
中には、当サイト限定で最大43,400円キャッシュバックなどの特典があるサービスもあります。お得に契約したい方はあわせてご確認ください。
ポケット型WiFiのおすすめランキングはこちら
専門家コメント
【新聞社推薦】
通信サービスコンサルタント
宮城 紘司
ポケット型WiFi・モバイルWiFiは、すぐにネット環境が必要な方や、光回線工事が難しい方に向いています。一方、オンラインゲームを頻繁にする方は固定回線も検討すると安心です。
よくある質問

ポケット型WiFi・モバイルWiFiに関するよくある質問をまとめます。
ポケット型WiFi・モバイルWiFiとは?
ポケット型WiFi・モバイルWiFiは、バッテリーを搭載した持ち運び可能な通信端末です。
ソフトバンクやY!mobileの「Pocket WiFi®」が広く知られたことで、他社端末も総称として「ポケットWiFi」と呼ばれる場合があります。
当サイトでは、総称として「ポケット型WiFi」の表記を用います。
仕組みは?スマホと同じ?
ポケット型WiFiは、4G LTE/5Gなどの移動体通信回線を受信し、端末へ中継することでネット接続を提供します。スマホと同様に、基地局の電波が届くエリアで利用できます。
利用前に、対応エリアを確認したうえで契約しましょう。
メリットは?
主なメリットは以下の4点です。
ポケット型WiFiのメリット
デメリットや注意点は?
主なデメリットは以下の通りです。
ポケット型WiFiのデメリット
選び方は?
ポケット型WiFiは、以下の項目を比較するのがおすすめです。
比較すべき項目
- 種類(キャリア/WiMAX/クラウドSIM など)
- 料金
- 通信速度・Ping値
- データ容量
- エリア
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
ポケット型WiFiのおすすめランキングを見る
おすすめランキングは?
おすすめTOP2は以下の通りです。
おすすめランキング
- おすすめ1位:GMOとくとくBB WiMAX
- おすすめ2位:monster Mobile
ランキングの詳細は「ポケット型WiFi・モバイルWiFiのおすすめランキング」で解説しています。
無料お試し期間があるサービスは?
ポケット型WiFiには、無料お試し期間を設けているサービスもあります。例として、THE WiFi、AiR-WiFi、MUGEN WiFiなどで、30日間のキャンペーンが実施される場合があります(※条件や時期により異なります)。
契約前に速度・エリア・安定性を確認できる点がメリットです。
著者
株式会社EXIDEA
HonNe編集部





