
最終更新日:2022.06.21
チタン印鑑はおすすめ?素材の特徴やデメリットについて解説
象牙や黒水牛などの印材は実印の素材として人気ですが、最近特に人気の高い実印素材がチタンです。なぜ、チタン実印の人気が高まっているのでしょうか?
チタンなどの金属系実印素材が開発されてきた背景には、天然素材の不足、多様化する消費者ニーズがあります。
地球環境に配慮した優れた実印素材の開発過程で、チタンの印材としてのポテンシャルが注目されたのでしょう。今では、チタンのさまざまな特徴は、実印として最もふさわしいと言われるほどです。
それでは、今最も注目されているチタン実印について見ていきましょう。
Contents
なぜチタンが実印素材として人気なのか

今や、これまでの定番印材である象牙や本柘などを抜き去る勢いのチタン印鑑。なぜこれほど実印素材として人気があるのでしょうか。
チタンは、大きく分けて軽い、強い、錆びないという性質を持った金属です。これらの特性がどのような形で実印素材としての価値を引き出しているのか見ていきましょう。
捺印性が高く、美しい印影が残せる
捺印性とは、美しい印影を残すことのできる性能のことを指します。この捺印性には、持ち易さなど様々な要因が関係してきます。その中で特に重要とされるのが、印面への朱肉の乗りの良さです。捺印する際に印面に適度に朱肉が付いていることで、印影が滲んだり、かすれたりしません。
チタンの粒子は超微粒であるため非常に朱肉のノリが良く、印面に均一に付着できます。したがって、ムラのない美しい印影を残すことが可能です。
これは、捺印性の高さに定評のある象牙印鑑と比較しても全く遜色がありません。
適度な重量感がある
チタンは重い印象の強い金属の中でも軽い部類に入ります。その重さは鉄の約6割、銅やニッケルの約半分の重さです。とはいえ、チタンを実印素材として印鑑を作成すると、それなりの重量感はあります。
しかし、その適度な重量感が非常に安定した高い捺印性を生み出します。その他の印材と比較して、軽い力でもかすれない印影が得られるのです。
燃やしても大丈夫なほど熱に強い
熱を加えるとチタン実印はどうなると思いますか?金属は熱を加えると変形します。変形の程度はそれぞれの金属が持つ融点(溶け始める温度)によって異なり、チタンの融点は1668℃です。
例えば、火災が起きて家が燃えてしまった場合に起こる、急激に室内温度が上昇するフラッシュオーバーと呼ばれる現象があります。この現象が起こったときの最高温度が約1100℃です。
チタンの融点は1668℃なので、万が一、火事になり家に実印・印鑑を忘れても無事である確率が高いです。一生モノの実印にはぴったりの特徴です。
耐久性があり傷がつきにくい
チタンは、純チタンとチタン合金の2つに分類されます。印材として使われるものの多くは純チタンです。純チタンは高い強度をもっており、その性質は耐久性に優れ、欠けたり摩耗するということが少ないということが知られています。
軽くて高い強度をもつことからジェット機の素材としても使われるほどです。
長年の使用にも耐えることのできる高い強度を持っているので、実印や銀行印など一生モノの印鑑に用いる素材として最適と言えます。
水洗いが可能でお手入れが簡単
実印や銀行印など、長く使う印鑑にとって、お手入れは非常に大切です。実印を使用した後に朱肉が付いたまま放置してしまうと、印面から朱肉が染みこんでしまい、変色したり、劣化してひび割れてしまったりといったことが起こり得ます。そのため、どんな実印素材を使っていようとも、朱肉を拭きとるというお手入れは必ずしなければなりません。
このとき、チタン印鑑なら水洗いができます。仮に木材や象牙の実印を水洗いしてしまった場合、素材が水を吸ってしまい、乾かすときにひび割れてしまいます。
また、金属であるチタンを水で洗って錆びないのかという心配もしますよね。特に実印は人生で何度も作り変えるものではないので、鉄のように錆びてしまっては困ります。
しかし、チタンには安定した酸化皮膜(不動態皮膜)を形成する性質があるので錆びません。特に、金属が錆びやすいとされる海水に対しては白金に次ぐ非常に高い耐食性を有しており、表面に傷ができても瞬時に酸化皮膜が形成されるため、半永久的に耐食性が維持されます。
この優れた耐食性がお手入れも楽にし、一生モノの実印素材としての価値を高めているのでしょう。
チタンは人に優しい金属
あなたは金属アレルギーでつらい思いをしていませんか?金属アレルギーは、多くの場合、汗などでイオン化し溶け出した金属によって引き起こされます。しかし、チタンの場合、酸素と結合し不導体皮膜を形成する、すぐに酸化するという性質があるので、人体に悪影響を及ぼすことがなく、アレルギーも起こりにくいです。そのため、人工骨や人工関節、心臓ペースメーカーなどにも利用されています。
このように、チタンは体内に埋め込めるほど非常に安全性が高い金属ですので、印材に利用すると、デリケートなお肌の方でも安心してお使いいただる、とても優しい実印になるのです。
さらに、熱伝導率が小さいので、他の金属よりも冷たくなりにくいというところも優しさを感じられるポイントですね。
以上がチタン印鑑が人気の理由でした。最後に内容をまとめておくのでご覧ください。
チタン印鑑が人気の理由
- 捺印性が高く、美しい印影が残せる
- 適度な重量感がある
- 燃やしても大丈夫なほど熱に強い
- 耐久性があり傷がつきにくい
- 水洗いが可能でお手入れが簡単
- チタンは人に優しい金属
女性にも男性にもおすすめ!おしゃれでスタイリッシュな印鑑

チタンにはメリットが本当にたくさんあって、女性にも男性にもおすすめしたい実印素材です。さらに、チタン実印には他の印鑑にはない特徴が数点あります。
おしゃれな表面加工
チタン印鑑はその表面の加工次第でブラストチタン印鑑とミラーチタン印鑑の2種類に分けられます。ブラストチタン印鑑
ブラストチタン印鑑は、凹凸面をコントロールすることにより半光沢で艶消しされた見た目となり、高級感あふれるファッション性の高いものとなります。また、表面の光沢度、面粗さ等を管理することで、表面からの反射光を微調整することができ、防眩効果ももたらします。その他にも、ブラスト加工による表面の凹凸によって、グリップ力が向上し滑りにくくなり、さらに傷がつきにくくなるという効果も得られます。
ミラーチタン印鑑に比べて見た目は多少地味に感じてしまうかもしれますが、指紋・手垢などの汚れにも強くなるのが特徴です。
ミラーチタン印鑑
ミラーチタン印鑑は、その表面をまるで鏡のようにツルツル、ピッカピカに磨き上げる鏡面加工によって仕上げられます。その輝きから価値ある印鑑だということが一目瞭然です。
ミラーチタン印鑑の表面は鏡面仕上げなので、素手で持つと指紋が付きます。そのため、捺印後に印面の朱肉を拭くのは当然ですが、それと併せて持った部分も拭いたほうがいいでしょう。
どちらの印鑑にしてもその強度や特徴は変わりませんので、ご自分が気に入った方で加工すると良いでしょう。
カラーチタン印鑑
その他にカラフルなカラーチタン印鑑もあります。ブラスト加工とミラー加工だけでもおしゃれですが、チタンはそれ自体を100種類以上発色させられるため、ブラスト加工やミラー加工などの各種表面処理を組み合わせることで自分だけのチタン実印を作ることも理論上は可能です。
チタン自体が100種類以上に発色するってどういうこと?と疑問に思われるかもしれません。詳しく説明しましょう。
カラーチタンは表面に色を塗ってカラフルにしているわけではありません。では、どうやって発色しているのかというと、表面の酸化皮膜の厚さを変えることで私たちの目に入る光を変えることで色を変化させています。
チタンは酸化皮膜を形成する性質があるということは説明しましたが、この酸化皮膜は無色透明であるために光は屈折して侵入し、チタンと酸化皮膜の境目で反射します。一方で、酸化皮膜に入らず、酸化皮膜表面で反射される光もあります。
つまり、私たち目に入ってくる光は酸化皮膜を通った光と通っていない光が交じり合ったもので、酸化皮膜の厚さを変えることによって2つの光の波長を合わせ、ある特定の光だけを強めることが可能となるのです。したがって、光によって色を塗らずにチタンを発色させることができます。
発色をするために新たに加えるものは無いので、チタンが持つ素晴らしい性質はそのまま保たれるというのが素晴らしいですね。
ブラックチタン、ゴールドチタンが醸し出す高級感
カラフルな印鑑が作れて、表面の仕上げ方も選べるチタンですが、中でもブラックチタンとゴールドチタンの高級感は圧倒的です。高品質でありながらスタイリッシュでかっこいいこれらのハンコは、ぜひ実印や銀行印といった一生モノの印鑑として持ちましょう。個人だけでなく、個人事業主や経営者といった法人印としても非常におすすめです。
様々なバリエーションが魅力
チタン印鑑はその加工方法や色によって何通りもの選び方があることがおわかりなったかと思います。そして、さらにそのバリエーションを増やすのが、ハンコヤドットコムが扱っているジュエルズチタン印鑑です。こちらの印鑑は印面の上下を示すしるし部分に宝石や貴石を埋め込んだもので、シンプルながらリッチでラグジュアリーな雰囲気を感じます。
クリスタルガラスの最高峰と言われているスワロフスキーが8種類、天然石をあしらったジュエルが16種類もあり、たくさんのバリエーションの中からあなただけの印鑑を選べます。
使用する宝石・貴石にはそれぞれ意味があり、神秘的な力を宿していると考えられています。そのため、高級感があり、優れた特性を多く持つ美しいチタン印鑑はプレゼントにもおすすめです。
チタン印鑑にデメリットはあるの?

チタン実印にはたくさんの優れた特徴があり、非の打ち所のない素晴らしい印鑑です。チタン印鑑のデメリットと言われても想像できないですが、強いてデメリットを上げるとするならばその価格の高さでしょうか。
実際にチタン実印は安いサイトでも1万円弱、高いサイトだと2万円以上します。なぜ、チタン印鑑がそれほど高価なのかというと、その要因は以下の2つがあります。
- 生産量の問題
- 加工の難しさ
これらは、チタンの素晴らしい特性の裏返しによるものです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
生産量の問題
チタンは酸素との反応性が高く、結合する力が非常に強いので、鉱石の状態から直接純チタンを取り出せません。まず、結合している酸素を取り外すことが必要となり、ほぼ全ての工程を真空装置や不活性ガス(アルゴン)を充填した装置といった大型装置内で行う必要があります。その上、いくつもの工程で加工・精製を繰り返さなければなりません。最終的に実印素材となるまでに単価は上がってしまいます。
加工の難しさ
加工の難しさには強度が高い、熱伝導率が小さいというチタンの特性が関係してきます。強度が高いと、加工する側の工具に大きな負荷がかかってしまい、工具の寿命が短くなってしまいます。また、熱伝導率が低いと、工具の方に、より熱が溜まってしまうので、こちらも工具の寿命が短くなります。
また、その他にも溶接が難しかったり、切り屑が燃えてしまうなどといった問題もあります。最近では、チタンの加工に挑戦する業者も増えてきているので手に入れやすくなってきていますが、まだまだ高いと感じる方が多い価格になっています。
価格相場はどれくらい?

さて、価格が高いことが唯一の弱点であるチタン実印ですが、実際にお店で購入するときの値段の相場はいくらなのか気になるところですよね。
そこで、有名どころの印鑑通販サイトをいくつか選び、その価格と相場を調べてみました。
男性の実印としてよく選ばれている16.5 mmの印鑑と、一回り小さい女性の実印向けの15.0 mmのハンコの価格を各通販サイトにて調査しました。
印鑑通販サイト | 16.5 mm | 15.0 mm |
---|---|---|
ハンコヤドットコム | 18,540円 | 15,490円 |
はんこプレミアム | 9,800円 | 8,800円 |
はんこマン | 22,100円 | 18,700円 |
はんこdeハンコ | 18,540円 | 15,490円 |
印鑑の匠ドットコム | 11,500円 | 9,500円 |
いいはんこやどっとこむ | 12,000円 | 10,600円 |
チタン実印の平均価格相場は以下のような結果でした。各サイトの間で価格に大きな幅がありますね。
- 16.5mm:約15,000円
- 15.0mm:約13,000円
しかし、ハンコヤドットコムのチタン印鑑へのこだわりは他サイトと一線を画します。
ブラストチタンは通常、小さな粒子を激しく吹き付けることで表面に凹凸をつけていますが、ハンコヤドットコムはこの吹き付ける粒子の純度にも気をつけています。印鑑本体だけでなく、製造過程にも気をつけることによって最高品質の印鑑を提供することができるのです。
それだけのこだわりが詰まった印鑑が上記の値段で購入できるのはすごいと思います。
非常に優れた性質を備えた、一生モノのハンコとなりえるチタン実印なので、値段にばかり気を取られることなく、気に入ったものを購入する方がいいでしょうね。
実印は手彫りで作りたい

実印を作るのであれば、ぜひとも手彫りで作るのがおすすめです。なぜなら、実印は非常に重要な局面で使用されることが多く、自分自身であることを証明するとても大切な印鑑だからです。
そのため、仮に同じ名前の人が同じお店で機械彫りの印鑑を作ったとすると、その印影は全く同じものになる可能性が高く、実印としての効力が失くなる可能性があるばかりか、悪用される危険性も出てきます。
機械掘りで作った場合、どうしてもそういった不安を払拭することはできないでしょう。
しかし、チタンは強度が高いため切削が難しいことが知られています。そのため、機械掘りにならざるをえないのです。
手彫りでは作れないチタン印鑑は実印には向いてないの?
「え?じゃあチタン印鑑は実印には向いていないってこと?」上記のような疑問が出てくるかと思いますが、答えはNoです。チタンは、むしろ実印や銀行印として使うのに適した印鑑素材です。
例えば、実印・印鑑ネットショップの老舗、ハンコヤドットコムで販売している全ての印鑑は、注文後に一つ一つ丁寧に印影デザインを作成されています。そのため、同姓同名のように同じ名前であった場合でも全く同じ印影が出来上がることはありません。つまり、唯一無二のチタン印鑑を作ることができるのです。
その他にも、チタン実印を作る際には手書き文字で印影を作るやり方が用いられる事が多く、紙面上に職人さんが手書き文字の印影を書き、それをコンピュターで読み込んで、機械で彫るという形がとられています。
これらの方法により、最も手彫り印鑑に近いチタン実印の作成が可能となっています。
しかしながら、当サイトで紹介している通販サイト以外のサイト全てがこのような方法をとっているとは言い切れません。もし不安な方は、注文する前に確認することをおすすめします。
おすすめのチタン印鑑通販サイトを紹介

実印を作るならできるだけ安心して作れるお店を選びたいですよね。そして、実印としてチタン印鑑を購入するなら、おすすめしたい通販サイトが2つあります。
それが、「ハンコヤドットコム」と「はんこプレミアム」です。
ハンコヤドットコム
まず、チタン印鑑の購入において、「ハンコヤドットコム」は外せません。ハンコヤドットコムは実印・印鑑通販業界の最大手です。出荷実績は年間40万件を超え、今もなおその記録は伸び続けています。
ハンコヤドットコムは多種多様な印鑑を扱っていますが、チタン印鑑に関しては「チタン印鑑スクエア」というチタン専門のサイトを展開するほど力を入れています。
実際に、扱っているチタンのバリエーションが豊富です。
- ブラストチタン
- リアルカーボン
- プレミアムブラック
- プレミアムゴールド
- プリズムチタン
- ジュエルズチタン
また、プリズムチタンのカラーバリエーションは6種類、ジュエルズルズチタン24種類というようにたくさんの種類の中から選べるので、お気に入りのデザインが見つかるでしょう。
ハンコヤドットコムの印鑑は高品質で口コミでも高評価を得ています。安心して購入できるのは嬉しいですね。
ハンコヤドットコムの詳細はこちらへ
はんこプレミアム
「チタン実印が欲しいけど、やっぱり高いな」という方におすすめしたいのが、はんこプレミアムです。平均価格の相場が1万円を超えるチタンの印鑑ですが、はんこプレミアムでは一般的に実印として用いられるサイズ16.5 mmを9,800円で販売しています。1万円を切っているため手が届きそうな価格帯ですね。
はんこプレミアムが他社と比較して安価で提供できる理由は、通販のみで実店舗を持っていないために運営費や税金などの諸経費がかからないためです。諸経費がかからない分、通常の価格より安く販売できています。
さらに、広告やテレビなどを使った宣伝を一切行っていないことで余分な費用がかからず、他社と比較して安い価格で提供できているのです。
はんこプレミアムの詳細はこちらへ
高品質で豊富なバリエーションの中から選びたい方は「ハンコヤドットコム」で、なるべく安くチタン印鑑を手に入れたい方は「はんこプレミアム」でお気に入りの実印を見つけてみてください。
まとめ|チタンは実印作成におすすめの印材
チタンにはさまざまなおすすめポイントがあり、実印の素材としておすすめできます。当記事で紹介したチタン印鑑のおすすめポイントを以下にまとめているのでご覧ください。チタン印鑑が人気の理由
- 捺印性が高く、美しい印影が残せる
- 適度な重量感がある
- 燃やしても大丈夫なほど熱に強い
- 耐久性があり傷がつきにくい
- 水洗いが可能でお手入れが簡単
- チタンは人に優しい金属
先程紹介したとおり、チタン印鑑の購入はハンコヤドットコムとはんこプレミアムがおすすめです。通販で簡単に購入できるので、チタンで印鑑作成したいと考えている方は確認しましょう。
おすすめのチタン印鑑通販サイトの紹介に戻る
また、印鑑の素材はチタン以外にも魅力的なものが多くあります。当サイトではチタンも含めた印鑑の素材を総合的にまとめた記事もあるため、気になる方はぜひご覧ください。
印鑑の素材を総合的にまとめたページはこちら