
最終更新日:2022.04.13
三文判とは?実印や認印、シャチハタとの違いを解説
三文判とは、文房具店や100円ショップで売っている、日本人の代表的な姓が彫られた印鑑です。三文判は手続きをおこなえば実印や銀行印としても登録できます。
しかし、実印や銀行印として三文判を使用するのはおすすめできません。
では、なぜおすすめできないのでしょうか。左記の理由も含め、当ページでは三文判の適切な使い方や認印、シャチハタ等との違いも解説するので、ぜひご一読ください。
当ページでわかること
- 三文判とは?認印やシャチハタとの違い
- 実印や銀行印として三文判を使うのがおすすめできない理由
- 三文判はどんなときに使うのか
- 三文判を使用する際の注意点
Contents
言葉の意味や読み方を解説!三文判とは?

三文判とは、セリアやキャンドゥなどの100円ショップで売っている大量生産された印鑑です。また、amazonや楽天といった通販でも注文できます。
三文判における最大の特徴は価格です。100均ショップで買えることもあり、安価な印鑑として使用されています。
そもそもですが、なぜ印鑑を三文判というのでしょうか?
ここでは、言葉の意味や読み方について解説します。認印やシャチハタとの違いを先に確認したい方は以下ボタンより該当箇所にいけます。
先に認印やシャチハタとの
違いを確認する
三文判の「三文」ってどういう意味?読み方や由来は?
三文判の読み方は、さんもんばんです。三文判の「三文」とは、もともと江戸時代以前に使用されていた一文銭という通貨3枚分(三文)のことを指しています。三文は比較的、安価な額ですので、そこから安いものを三文というようになりました。「二束三文」という言葉がありますが、これは「二束で三文の値である」という意味で、数量が多くても値段がとても安いことを言います。
三文判の「三文」はこれと同じで、大量生産された安い印鑑のことを指します。
しかし「認印」「実印」と違って、「三文判」という印鑑が存在するわけではなく、あくまでも安く大量に生産されているハンコの総称です。
したがって、印鑑が必要な時に「三文判を持ってきてください」と言われることはありません。
認印やシャチハタとの違い

三文判は一般的に認印として使用されています。認印は、印鑑登録をしていない(実印や銀行印ではない)ハンコで、サインや承認印などに使用します。
では、同様に宅配便の受け取りなどに認印として使用するシャチハタは三文判とは違うものなのでしょうか?
結論、シャチハタも三文判の一種です。
シャチハタは印面がゴムでできているため、公的機関への書類などに押印することは基本的に認められていません。そのため、シャチハタは実印として使用できないので注意しましょう。
また、シャチハタは特殊なゴム印なので朱肉が必要ないのが特徴です。使う側としては大変便利ですが、三文判かつゴム印でもあるので、認印として認められない場合もあります。
つまり、一般的に多くの公的書類に三文判は認印として使用されていますが、シャチハタでは認められない場合が多いということです。シャチハタは、宅急便等の荷物の受け取りや会社・団体内のみで使用される書類等、公的でない書類に限り使用できると考えて良いでしょう。
三文判は認印として手軽に購入できることから多くの人が使用しています。しかし、三文判は販売価格が安い大量生産されているハンコであるため、同型のものが世の中に多く出回っていることを覚えておかなければなりません。
同型が多いということは、偽造などの危険もあります。
こう考えると、印鑑を使う場面では、すべてシャチハタ以外の三文判か、オーダーして作るオリジナルの認印を使えばいいのでは?と考えられます。
しかし、シャチハタは実際使うと非常に便利なものです。シャチハタの利用場面を適切に把握して、生活の中で便利に効率よく使っていきましょう。
実印や銀行印として作成・使用するのはおすすめできない理由

続いて、三文判を実印や銀行印として作成し、使用することについて見ていきましょう。
結論、三文判を実印や銀行印として登録するのは偽造などの危険性があるため、おすすめできません。
自分の人生を左右するような重要な契約に使う実印や銀行印をを三文判で印鑑登録した場合、具体的にどんな危険性があるのでしょうか?
そもそも実印は自分の分身ともいえる大切な印鑑で、住宅の購入などの高額な契約にも用いるものです。重要性の高い実印だからこそ、お住まいの地域の自治体に届け出て「登録」する必要があるのです。
それほど重要な実印に、広く流通した既成の三文判を使用するということは、自ら偽造や悪用される可能性を高めていることと等しくなります。三文判は同じ姓であれば、同型のものを見つけることはそんなに難しいことではありません。
知らない第三者がこのことを利用し、同型のものを見つけて自分が知らない間に多額の借金の契約をするなど、悪用される可能性があります。このようなトラブルを回避するためにも、信頼のできる印鑑ショップでオーダーして印鑑作成し、オリジナルの1本を登録するのがおすすめですです。
三文判での実印登録が可能ですが、危険性を考慮して実印や銀行印として三文判を使用するのは極力避けるようにしましょう。
三文判は使用場面は?メリット・デメリット、注意点を解説

ここまでの内容をふまえると、「三文判を使う場面はないの?」と疑問が出てくるかと思います。確かに気をつけたい点は多いですが、三文判のメリットを活かして使用できる場面はあります。
以下のような場面で三文判を使用するのがおすすめです。
- 今すぐ認印が必要なとき
- 出先などで印鑑を忘れたとき
- 自宅やオフィスで予備として持っておく印鑑
なぜ、上記のような場面で三文判の使用がおすすめなのでしょうか。三文判のメリットに沿って確認しましょう。
即日印鑑が購入できる!三文判のメリット
三文判は価格が安価かつセリアやキャンドゥといった100均ショップで即日購入できるメリットがあります。認印としての印鑑を入手するのにわざわざ注文などする必要がありません。そのため、すぐに印鑑を手に入れたいときには非常に便利です。そのため、すぐに認印が必要なときや出先で印鑑を忘れてしまったときに使用できるわけです。
とはいえ、三文判にはデメリットや使用する上での注意点もあります。次項で確認しましょう。
同じ印影の印鑑が多く危険?三文判のデメリット・注意点
三文判のデメリットとしては、以下の2点があります。- 大量生産されているため同じ印影の印鑑が多く偽造などの危険性がある
- 安価な素材を使用しているため耐久性が弱い
上記のような理由から、三文判をメインのハンコとして使用するのはおすすめしません。先程紹介したとおり、三文判のメリットを活かした使用方法がおすすめです。
ダイソーや通販で購入可能!おすすめの購入方法を紹介

三文判はどこで買えるのでしょうか?
結論、セリアやキャンドゥ、ダイソーといった100均ショップで購入できます。ただ、amazonや楽天といった通販で購入することも可能です。
お近くの100均ショップで購入できるのが手っ取り早いですが、自身の名前で作られた印鑑がない可能性もあります。もし、印鑑が必要な日まで数日ある場合は、amazonや楽天などの通販で自身の名前を検索して購入しましょう。
通販でも即日発送で注文できるショップもあるので、amazonや楽天で探してみましょう。
まとめ|三文判は認印として使う安いハンコ・印鑑
ここまで解説してきた内容をまとめていきます。あらためて確認して三文判を適切に使用しましょう。三文判の基本情報まとめ
- 三文判とは 三文判とは、文房具店や100均ショップで売っている日本人の代表的な姓が彫られた印鑑のこと
- 認印やシャチハタとの違い 認印やシャチハタも三文判の一種で印鑑登録をしていないハンコのこと
- 実印や銀行印として三文判を使うのがおすすめできない理由 三文判は大量生産されている偽造などの危険性があるため
三文判はどんなときに使うのか
- 今すぐ認印が必要なとき
- 出先などで印鑑を忘れたとき
- 自宅やオフィスで予備として持っておく印鑑
三文判のデメリット・注意点
- 大量生産されているため同じ印影の印鑑が多く偽造などの危険性がある
- 安価な素材を使用しているため耐久性が弱い
以上の内容をおさえて、三文判を適切な場面で使用しましょう。
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