皆さんこんにちは。広報PR担当の川原です。
本記事では、広告・マーケティング業界にいる、もしくはその仕事に携わっているものの、ad:tech(アドテック)についてよく知らないというad:tech(アドテック)ビギナーの方向けに、その基礎知識と2019年の見どころについて解説します。
ad:tech(アドテック)は、広告・マーケティング業界のオリンピックと言われるほど格式高く、日本トップクラスのマーケター達から話を聞けるので、控えめに言っても最高のイベントです。
まずはad:tech(アドテック)の基礎知識をお伝えします。
目次
ad:tech(アドテック)とは?
ad:tech(アドテック)は日本だけでなく、サンフランシスコ・ニューヨーク・ロンドン・ニューデリー・オーストラリア・中国などでも開催されるグローバルカンファレンスです。
ad:tech(アドテック)で扱うテーマの中心は、最新のデジタルマーケティング。そこを起点に、クリエイティブ・メディア・コンテンツのあり方などを、日本トップクラスのマーケター達のセッションを通じて学びます。彼らの英知に触れられる数少ない機会ですね。
昨年のレポートを確認すると、世界31カ国50都市より14,160人の方がご参加されています。広告・マーケティング業界を中心に、広告主・広告代理店・ソリューションプロバイダー・メディアなど、各ジャンルのマーケターが一同に会します。
参加者のうち70%を超える人が、業界の最新情報収集のために参加されているため、ad:tech(アドテック)には情報感度の高いマーケターが多く参加していることが伺えます。
3つのコンテンツで構成されるad:tech(アドテック)
冒頭でもお伝えしたとおり、ad:tech(アドテック)は広告・マーケティング業界のオリンピックと言われるほど、マーケターにとっはてまさに憧れの祭典。
そんなad:tech(アドテック)は大きく3つのコンテンツから構成されます。
- カンファレンス
- 展示会(ブース出展)
- ネットワーキングパーティー
カンファレンス
ad:tech(アドテック)の目玉といいえば、やはりトップマーケターによるセッション。通常有料でカンファレンスに参加するところ、ビジターパスを事前に申込みすると、なんと一部講演が無料で聞けます。
今回無料で聞ける注目講演が、こちらの2つ。
日本でも想像を超えるほどの盛り上がりを見せてラグビーワールドカップ2019。adidasがラグビーワールドカップにおいて日本でどのような施策を行ったのか、事前の戦略とその結果についてお話してくれるそうです。
また、いまの時代を象徴しているのがが2つ目のセッション。1990年代後半から2010年の間に生まれた「スマホネイティブ世代」を代表する4人のTikTok クリエイターが、その世代の生態と欲求の本質について語ります。
展示会(ブース出展)
ad:tech(アドテック)2019では、70社以上が出展し、各企業がご来場者さまが抱える課題を解決するソリューションを準備されています。
ad:tech(アドテック)といえば、超豪華マーケターによるセッションが注目されますが、各企業さんごとに工夫をこらしたブースは、回っているだけでも面白いです。最近ですと、ブース内でセミナー講演を行なったり、他社さんとコラボしたセミナーを実施することも多いですね。
別イベントですが、弊社もイベント出展中に、他社さんと共催マーケティングセミナーを実施しましたが、大変盛り上がりました。
さて、出展企業一覧を見てみると、経営コンサルティング会社で有名なタナベ経営さんや、複合機で有名なRICHOさんも出展されています。他にもちょっと意外な企業さんのお名前を見るので、広告マーケティング企業に限らず、バラエティーに富んでおり面白そうです。
10年前のad:tech(アドテック)と今回開催されるad:tech(アドテック)2019では、出展企業の顔ぶれも大きく異なるはず。
ブースを見回る際には、いまどんなサービスが盛り上がっているのか、市場から求められているニーズは何かを考えるとより一層面白いのではないかと考えます。
ネットワーキングパーティー
ビジターパスの方は参加ができませんが、有料パスをお持ちの方でしたら、ad:tech(アドテック)のネットワーキングパーティーに参加ができます。
一般的なビジネスイベントのネットワーキングと比較して、ad:tech(アドテック)のパス価格は高額。その分、参加している方々も、自社ビジネスと親和性の高い出逢いを求めるはずなので、良い出逢いがあれば、話はどんどん進みます。
チャンスがあればスピーカーの方達との交流もあるため、この機会を積極的に活用して頂きたいです。
ad:tech(アドテック)2019注目セッション7選
さて、ここからはad:tech(アドテック)2019の注目セッションを7つピックアップします。どれも魅力的なセッションですが、個人的にぜひ聞いてみたいと思うものを選ばせていただきました。
スピーカー:
井上 大輔 ヤフー株式会社
稲積 大輔 アース製薬株式会社
小巻 亜矢 株式会社サンリオエンターテイメント
石谷 桂子 UCC上島珈琲株式会社
日時:11月27日(水) [12:45-13:35]
これまで販路(チャネル)と捉えられていた店頭も、メディアと捉えたれていた広告も、コンテンツとして捉えられていたオウンドメディアも、いずれも「顧客体験」が生まれる現場です。社内ではバラバラの部署が管理していることも多いこうしたタッチポイントを、いかにして横断的に評価し、管理していくべきか。理想の体制と、それを実現するための課題や現状を、顧客体験の第一人者たちが議論します。
スピーカー:
工藤 拓真 株式会社電通
玉手 健志 アサヒビール株式会社
奥谷 孝司 オイシックス・ラ・大地株式会社
内田 佳奈 ライオン株式会社
野村 智寿 株式会社サイバーエージェント
日時:11月27日(水) [11:40-12:30]
【流行に溺れない、真・マーケター実践論】
バズ、コミュニティ、インクルーシブ、SDGs…etc。
「流行りことば」が生まれては消えゆくビジネス界。そんな中、流行に溺れず、変化の波を乗りこなし、規格外の成果を生み続けるブランドマーケターたち。
600億超えの売上を創るCOCO、月間2200万を超える視聴者を支えるメガベンチャーマーケター、最先端テックでNo.1ビールメーカーの売りにコミットする敏腕マーケター、データで生活者の本質に焦点を当てる異才マーケター。
4名から導かれる【2020年、マーケターたちが『変わるべきこと』『変わってはならぬこと』】とは?
スピーカー:
菅 恭一 株式会社ベストインクラスプロデューサーズ
久川 桃子 株式会社ニューズピックス
オス シモン Yamaha Corporation
木下 優子 株式会社ラバブルマーケティンググループ
クルシュレーシュタ ヴィハーグ Guinness World Records Japan 株式会社
日時:11月27日(水) [14:55-15:45]
オウンドメディアを所有すること自体が目的化された結果、投資に対する成果の説明責任を果たせない施策例も散見されるようになった。
そもそも、ブランドがオウンドメディアを所有する目的とは何か?
目的から再考すると、私たちがデザインすべきオウンドメディアの形は、いわゆる記事型コンテンツの集合体としての自社サイトだけではないのかもしれない。デジタルに閉じないリアルな体験の場所まで、デザインする領域も広がってきた。
本セッションでは、ブランド、コンテンツ、ソーシャルメディア、プラットフォーム、様々な視点を取り入れながら、オウンドメディアという概念を再定義し、これからのあるべき姿について議論を深めていきたい。
スピーカー:
杉浦 健太 株式会社NewsTV
廣澤 祐 花王
石渡 佑矢 株式会社ストライプインターナショナル
太田 郁子 博報堂ケトル
日時:11月27日(水) [16:00-16:50]
アドテック東京2019において唯一の「PR」がタイトルに含まれるセッション。
我々は普段から様々なステークホルダーとのコミュニケーションの中で生きており、その「コミュニケーション」を設計する際の「PR」の考え方・役割・機能の重要度も高まってきています。
本セッションでは、国内を代表する企業のコーポレート統括側・ブランド側、そしてエージェンシー側のスピーカーより、様々な角度から「PRとは何か」「コミュニケーションの本質とは」「広告や広報が果たす役割とは」そんな素朴な、そして根本的な問いについて真剣に議論します。
忙しい日々の中で一瞬立ち止まって、こんな素朴な問いについて皆さんでと一緒に考えたいという思いもあり、事前に皆様からのアンケートを実施中です。
https://forms.gle/fof24oDWzAWDBpm56
スピーカー:
佐藤 俊介 トランスコスモス株式会社
今井 良樹 リノベる株式会社
塚原 健司 株式会社イチナナキログラム
加藤 勇志郎 キャディ株式会社
日時:11月28日(木) [12:35-13:25]
全く関連の無い異業種が集まり、ネクストユニコーンというタイトルにもビビらず登壇してくれる強者スピーカーたち。私もビビらずオフレコで突っ込みまくりたいと思います。乞うご期待。 Written by 佐藤俊介
スピーカー:
久志 尚太郎 NEW STANDARD株式会社
菅野 祐介 東京カレンダー株式会社
久保 裕丈 株式会社クラス 初代バチェラー
青木 耕平 株式会社クラシコム
日時:11月28日(木) [14:45-15:35]
豪華メンバーによる本セッションでは、『ブランディングって本当に経営や事業にインパクトを与えるの?』を、様々な観点でばっさり切っていきたいと思います。アドテックでしか聞けない確実に役にたつ他では聞けないセッションにしますので、皆さんぜひお立ち寄りください。
スピーカー:
眞鍋 尚行 株式会社電通
碓氷 早矢手 株式会社講談社
冨田 和成 株式会社ZUU
蜷川 新治郎 株式会社テレビ東京コミュニケーションズ
宮本 淳 ニールセン デジタル株式会社
中橋 敦 株式会社サイバーエージェント
下河辺 さやこ 小学館
日時:11月28日(木) [15:50-16:55]
データやテクノロジーの進展によって、マスとデジタルメディアを統合してマーケティング活動することが可能になりました。また、統合されることで、稼ぐことから効果検証やデータの活用法の話になりがちでもあります。本セッションではさまざまな立場の方が集まり、事例をもとに実務に役立つメディアの価値・本質について議論したいと思います!
どのセッションも甲乙つけがたいほど魅力的です。当日参加できない方は、ad:tech(アドテック)の公式SNSアカウントをフォローするほか、#adtech、#アドテック、#気になる登壇者の方のお名前で検索し、タイムラインを追いかけることをおすすめします。
私も興味はあるが参加できないイベントがあった際には、ハッシュタグを利用してタイムラインを追いかけインプットしています。
いかがでしたでしょうか。
当日ご参加される方も、残念ながらご参加できない方も、adtech(アドテック)東京2019を楽しみましょう!