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K8
2018.04.13

イスラエル発広告最適化ツール・Kenshooの顧客向けイベント「K8」参加レポート

Kenshooとはイスラエル発の人工知能を用いた広告運用プラットフォームで、アメリカ・サンフランシスコに営業拠点の中心を置きつつ世界190ヶ国以上に展開、日本をはじめ27ヶ所にオフィスを構えています。

当社EXIDEAは日本法人・Kenshoo Japan株式会社と業務提携、日本市場の特に中小規模の企業さまを対象に、Kenshoo Search(検索連動型広告の自動入札・キャンペーン管理ツール)を活用した広告運用・運用代行事業やSEM(検索エンジンマーケティング)のサポートに取り組んでいます。
※2022年5月末をもってKenshooを活用したサービス提供を終了しています。現在WEB広告運用からランディングページ改善までを一気通貫で支援するサービスを提供しています。

このKenshooが毎年顧客・パートナー向けに実施するイベント「K8」に日本のパートナーとして招待され、EXIDEA米国支代表の青木が参加しました。このページではイベントの様子をレポートするのと同時に、Kenshooやデジタルマーケティング全般の最新動向を紹介します。

青木綾
青木 綾(RYO AOKI)
EXIDEA米国支社「EXIDEA GLOBAL USA INC.」代表。2002年株式会社リクルート入社、就職情報サイト「リクナビ」や宿泊予約サイト「じゃらんnet」等のサービス開発やプロデューサー業務に従事。2014年に退職後、アメリカ・カリフォルニア州・ロサンゼルスに移住。現地で日本語情報誌を発行する「Lighthouse」のVice Presidentを経て、2018年より現職。(Twitter: @RyoAoki9

Kenshoo(ケンシュー)とは?~顧客向けイベント・K8への参加から

Kenshoo(読み方は「ケンシュー」)の顧客・クライアント企業やパートナーが集まり、Kenshooが提供するサービスの最新情報や、デジタルマーケティング全般の最新動向などを共有するため、2018年1月に開催されたKenshoo主催のイベント「K8(ケイ・エイト)」に参加。Kenshooや世界のデジタルマーケティングの最新動向をイベント内容と共に紹介します。

このKenshooのイベントは2018年で6回目の開催、売上拡大に合わせてか年々規模が拡大しているようです。イベントの目的は「Kenshooのパートナー同士、あるいは顧客とパートナーが歓談、新たなアイデアをチームに持ち帰る場」とのことで、イベント参加者同士が接点を持てるような企画・仕掛けが多数提供されていました。

イベント内容の紹介の前に、そもそもKenshooが提供するプラットフォームサービスの内容を簡単に紹介します。

Kenshooとはイスラエル発のデジタルマーケティング最適化サービス

そもそもKenshooとはどんな会社・サービスでしょうか?

本社はイスラエルのテルアビブにある、イスラエル発の広告配信最適化ツール・Kenshoo。ツールに搭載された人工知能(AI)によって、検索連動型広告やソーシャル広告の入札を自動的に改善・最適化、デジタルマーケティングのROI最大化を目的とした高機能の広告運用プラットフォームです。

Kenshooはフォーチュン50社のほぼ半分の企業が導入するほど大企業を中心に浸透しているサービスで、主なKenshooの顧客には、CareerBuilder、Expedia、Facebook、Havas Media、Sears、Tesco、Travelocity、Walgreens、Zapposなど、世界的にも有名なグローバル企業が数多く挙げられます。

下記がKenshooが提供する主な製品・サービスです。

Kenshoo Search(検索連動型広告の自動入札・キャンペーンの統合管理)

Kenshoo SearchはGoogleやBing、Yahoo、Pinterestなどの検索連動型広告(リスティング広告)の統合管理プラットフォーム。AIの機械学習技術により入札額の自動調整・最適化が可能になるなど、SEM(検索エンジンマーケティング)運用・キャンペーン管理ツールとして業務時間・手間の削減やROI最大化を目的に導入されるサービスです。

Kenshoo Social(ソーシャル・SNS広告の管理ツール)

Kenshoo Socialはソーシャルメディアへの広告出稿やキャンペーンを管理するプラットフォームサービスで、FacebookやInstagram、Pinterestなどの主要ソーシャルメディアとシステム連動しています。各ソーシャルメディアが提供する、多種多様な広告フォーマットに広く対応している点が特徴のツールです。

Kenshoo E-commerce

主にAmazonサイト上での広告配信を管理するツールとなる、Kenshoo E-commerce。EC・オンラインショッピング領域では、すでにAmazonはGoogleと同程度利用される検索エンジンとなりつつあり、Amazon上でのデジタルマーケティングの実施・最適化はEC事業のマーケターにとって欠かせないものになりつつあります。

当社EXIDEAは日本法人・Kenshoo Japan株式会社と業務提携

当社EXIDEAはKenshooの日本法人・Kenshoo Japan株式会社と業務提携し、Kenshoo Searchを利用した検索連動型・リスティング広告運用や広告運用の代行事業を提供、主に中小企業のお客さまを対象にSEM・デジタルマーケティングをサポートしています。

こうした背景で、2018年1月にアメリカ・カリフォルニア州ナパバレーで開催されたKenshooの顧客・パートナー向けイベント「K8」に招待され、Kenshooやアメリカにおけるデジタルマーケティングの最新動向について情報収集できました。

3日間のイベント「K8」で共有された情報の要点は下記の3点です。

  • 1.Kenshooプラットフォームを活用した広告出稿・運用は増加、Kenshooのシステム接続先(Kenshoo経由で出稿できる)メディアも増加中
  • 2.2018年のKenshooのテーマは「Audience(オーディエンス)」。いかに最適なオーディエンスに、最適な内容の広告を、最適なタイミングで配信するためのソリューションを提供できるか。それが広告主と消費者をWin-Winの関係にし、広告効果を最大化を可能にする。
  • 3.(特にEC領域では)「Visual(ビジュアル)」や「Video(動画)」が重要なキーワード。クリエイティブをいかに魅力的に制作できるか、各クリエイティブの評価をどう管理するか、またどの媒体にどのクリエイティブで出稿するのが効果的かなど、クリエイティブの管理や評価が重要に。

ここからは今回参加した、2018年のKenshooイベント・K8を時系列で紹介します。

イベント会場はカリフォルニア州・ナパバレー、世界中からの参加者

ナパバレー

ナパバレーはカリフォルニアワインの名産地、ブドウ畑が広がる。

2018年のKenshoo・K8のテーマは「BE AUTHENTIC」、“もっとリアルに、現実の消費者に寄り添おう”といった意味合いのテーマだそう。そまた2018年の会場はアメリカ・カリフォルニア州のナパバレー。カリフォルニアワインの名産地で、有名なワイナリーが多数あるサンフランシスコ近郊の街です。ここに世界中からKenshooの顧客・パートナー企業が集まりました。

イベント1日目はホテルへのチェックインとウェルカム・イベントのみで、本格的なセミナー・セッションは2日目という内容。

Kenshoo・K8イベントのウェルカムレセプションはホテルから車で30分ほどのワイナリーに場所を移し、ワインテイスティングやパスタ作り体験、ブドウ踏み体験などのアクティビティも。参加者はそれぞれのアクティビティに参加後、ワイナリーの地下でビュッフェ形式のディナーへ。Kenshooが完全にワイナリーを借り切っている状態で、「Kenshoo、めちゃくちゃ儲かってるな!」という印象です(笑

アメリカの有名・大手企業からのイベント参加者が多く、たまたま同席したのがMicrosoftのAI担当責任者や、Amazonのマーケティング担当、Oath(米国YahooとAOLが合併した会社)のビッグデータ関連の担当者。この日会話した方は皆、Kenshooの顧客というよりもデータやAPIで連携するパートナー会社という位置づけで参加していました。

Kenshooの最新情報~イベント2日目のキーノートから~

2日目からKenshooのK8イベント本編がスタート。まずはKenshoo・CEOの挨拶から始まり、Kenshooからツールや機能の最新情報を紹介するプロダクト・キーノート(基調講演)、パートナー企業による個別セッションなどが開催されました。

Kenshoo CEO・Yoav Izhar-Prato氏による挨拶

Kenshoo CEOによる講演

Kenshoo CEOによる講演は、手書きの紙をプロジェクターに投影するスタイル!

まず初めにKenshooのCEO・Yoav Izhar-Prato(ヨアヴ・イザール・プラト)氏による挨拶からイベントが始まりました。

“どうやったら印象に残るか?”と考えた結果、手書きでのプレゼンテーションを試してみることになったそうで、パワーポイント等のスライドはなく手元にある一枚の白い紙をプロジェクターで投影しながら、その紙に書き込むという内容でした。

15分ほどの短いプレゼンテーションでしたが、特に強調していた点は以下の通りです。

  • ナパにはワイナリーがあり、ワインが生産されるが、それはなぜか?答えは「消費されるから」。そして、ワインが消費されるためにはサプライチェーンがあり、バリューチェーンがある。さらにチェーンがあるところにマーケティングが存在し、マーケティングがあるところには「Kenshoo」がある。Kenshooはすべてのマーケテイング活動にソリューションを提供したい。
  • ワインを飲む前には、「匂いを嗅ぐ」「色合いを見る」「味わう」、そして「グラスを激しくシェイクする(振る)」。これには、“ワインの音を聴く”という意味合いがあるそうで、ワインは五感で感じるもの。マーケティングも同じで、五感をすべて動員して取り組むべきもの。もっと消費者のことを全身の知覚で理解したい。

Kenshooプロダクト・キーノート~最新動向や新たに実現された機能~

プロダクト・キーノートでは、Kenshooのプロダクトマーケティング担当副社長・Tom Affinito氏と、CPO・Shahar Erez氏によって、Kenshooの最新動向や前年度(2017年度)に達成したこと、新たに実現された機能などが紹介されました。

Kenshooプラットフォームを活用した広告出稿は1年間で5,000万件以上

キーノート会場の様子

キーノート会場の様子

Kenshooの利用企業が世界中で増え、前年度1年間でKenshooのプラットフォーム上で登録された広告は5,000万件以上、登録されたキャンペーンは250万件以上、毎日35万件が広告出稿され、画像クリエイティブの登録数は32万件以上とのこと。

また1日に6,000人のユーザがkenshooプラットフォームにログインし、Kenshoo Portfolio Optimizer(KPO:ケンシュー・ポートフォリオ・オプティマイザー)による検索広告のBid(入札額)自動調整回数は1日あたり5,000万回に上るとのこと。Kenshooが巨大な広告運用プラットフォームへ拡大していることが想像できる内容でした。同時にシステム全般のパフォーマンスやレスポンス改善も必要で、インフラ関連に大きな投資をしているとのことです。

各メディアの広告新企画に即対応、Oath(Yahoo)との連携開始も発表

Google、Bingなどの検索エンジンや、FacebookやInstagramといったソーシャルメディアの広告運用管理ツールという性格上、Kenshooは新しい広告フォーマットやクリエイティブ仕様、新企画に即対応しているとのこと(特にFacebookは新たな広告パターンが多く、対応が大変だとの話も)。

またKenshooは、各広告クリエイティブの評価や再利用をチャネル間で一元管理できるソリューションを提供すべく、現在機能開発中のようです。併せて、YahooとAOLが合併した新会社Oathとも連携を開始、今後米国Yahooへの広告出稿もKenshooのプラットフォーム上で管理可能になることが発表されました。
※日本ではすでにKenshooとYahoo!Japanが連携しており、アメリカでは未連携だったのが意外でした。

米国市場ではネイティブ広告出稿が増加、リスティング出稿量は減少

一方2017年は、Googleの検索広告などリスティング広告への出稿量は対前年比で12%減少したのに対し、ネイティブ広告への出稿は前年比で約70%増加したとのこと。Kenshooでは、このネイティブ広告の管理・運用にも対応できるよう、最新動向を注視しつつツールの機能開発を進めているとの話がありました。
※英語では「Native Ad」という表現でしたが、実際にはインフィード型広告のことを指しています。

2018年の広告配信のキーワードは「Audience(オーディエンス)」

特にKenshooが強調していたキーワードが「Audience(オーディエンス)」。ネイティブ広告も含め、いかにユーザー(消費者)にとって、”心地よい(Comfortableな)”広告を投下できるか?という視点が今後の広告主・メディア側のテーマとKenshooでは予測しています。

ユーザーが”心地よい”→広告効果が上がり、効率的な運用になる→広告出稿額が増える、または維持できる→広告主もメディア(GoogleやBing、Facebookなどの検索エンジンやソーシャルメディア)も売上が増えてハッピー

この「Audience」をキーワードにユーザーをセグメントごとに捉え直し、最適なセグメントに、最適なクリエイティブを配信可能なツールを目指したAudience機能の強化、が2018年のKenshooの主要テーマとのこと。

このセッションでも触れられましたが、Kenshooは米国マイクロソフトのAudience Networkとの連携を開始、外部のオーディエンスデータも積極的にKenshooの機械学習に取り込み、より精度が高く効果的なセグメント別の広告配信の実現に力を入れるようです。これを実現するのが「Kenshoo Audience Manager」というKenshoo上の機能です。

パートナー企業によるSEMやSNS関連の個別セッション

K8・2日目の午後からは、GoogleやFacebook、Microsoft Bingなど、Kenshooのパートナー企業がSEMやSNS関連の最新情報をプレゼンテーションする個別セッションへ。参加者は同一時間帯の複数のセッションから興味のあるテーマのセッションに参加します。参加した中で特に印象的だった情報を紹介します。

The Future of Serach~キーワード検索の未来予測~

KenshooのChief Strategy Officer・William Martin-Gill氏によるセッション。「Full Funnel Search」というタイトルのもと、テーマは「The Future of Serach(キーワード検索の未来予測)」。一言でキーワードマーケティング、あるいは検索キーワード広告と語るのではなく、これからは各検索キーワードに紐づくニーズごとに最適なマーケティング方法を考えるべき、といった内容でした。

その中で、ユーザーの検索行動を3つのファンネル(Upper Funnel、Middle Dunnel、Lower Funnel)に分け、各ファンネルの特徴や今後ユーザーの行動がどう変化していくか、といった予測が共有されました。

Upper Funnel Middle Funnel Lower Funnel
検索ボリューム ビッグワード ミドルワード テールワード
検索意図・ニーズ 曖昧 個別・具体的
広告主が必要なこと “認知”獲得 良い”評価・評判”の獲得 “アクション・コンバージョン”獲得
効果的なクリエイティブ ビジュアル広告 テキスト広告

検索ボリュームの大きさ、検索意図やニーズの曖昧さに応じて広告主の目的は変わり、それによってマーケティング手法やクリエイティブを変えることが広告効果の最大化に重要。例えばUpper Funnelの検索は、まだそのニーズに基づいた検索行動を始めたばかりのユーザーが多く、詳細な情報提供よりもイメージを掴みやすいVisual(動画)広告が効果的と考えられます。

逆にすでに一定の検索行動を経てニーズが個別・具体的なユーザーに対してのアプローチでは、テキスト広告などによるアクション・コンバージョン獲得の最大化が重要。Googleのショッピング広告や、Piterest、Amazonなどを例に、特にEC・リテール領域でファンネル別のマーケティング施策が今後ますます有効、といった内容でした。

Facebookの広告フォーマットにおけるイノベーション

このパートはKenshooではなくパートナー企業であるFacebook担当者によるセッションで、タイトルは「Facebook: Innovation in Ad Formats」。なぜFacebookが毎月のように新しい広告フォーマットをリリースするのかという内容でした。

前提となっているのがFacebookの未来予測で、Facebookでは2021年までにモバイルでのビデオ視聴が現状の9倍になり、結果モバイルでのデータ通信のうち78%がビデオになるという予測。このため、Facebookは(Instagramも含めて)動画広告を中心に、新たなフォーマットを次々と企画・投入しているという話でした。(Kenshooはこれらの新フォーマットもプラットフォーム上で管理できるよう、即時で対応しています)

このセッションでも触れられたのが「Audience」で、動画広告もセグメントごとに分けてクリエイティブを制作・配信することで効果が上がるという事例が共有されました。ミレニアム世代より上と下、LGBTQ+の3セグメントを対象に、動画コンテンツを分けて制作・配信したところ、効果が最も最大化されたとのことです。

今後さらにビジュアル型の広告、動画広告が求められ、かつそのクリエイティブ内容のセグメントごとの最適化が必要になっていくようです。広告制作やクリエイティブの管理・評価が複雑化しそうですが、すでに米国では動画広告を専門とするようなエージェンシー・代理店も誕生しています。

AmazonとKenshooの連携~アマゾンへの広告出稿・管理が可能に

2日目の最後のセッションは、Amazonでスポンサード広告を担当する副社長・Colleen Aubrey氏と、kenshooのCEO・Yoav Izhar-Prato氏の対談。2017年からKenshooは、Amazonの広告出稿システムとの連携を開始、Kenshooからアマゾンへの広告出稿が可能になった経緯もあり、なぜAmazonでの商品出品だけでなく広告出稿にも注目する必要があるのかといったテーマでの対談でした。

最終的にAmazon上で商品を買うか、買わないかは別に、何か物を買おうと考えたら必ず購入前にAmazonでも商品を確認するという人は70%に上るというアメリカの調査もあり、Amazonはすでに一般消費者にとって「購買行動のプラットフォーム」であるというのがKenshooの考え方。

つまり、そのAmazon上に商品が無かったり、Amazon上で商品の認知を得られなければ、EC事業者としてはかなり商品を売りにくいことになります。このため、Amazonへの広告出稿およびその効果的な運用は、特にアメリカの小売企業のEC事業などで非常に重要なテーマとなっています。

検索エンジン・デジタルマーケティングの最新トレンド

K8・イベントは3日目午前中までで、最終日にKenshooによるイベントの総括となるようなキーノートがありました。検索エンジンマーケティング(SEM)やデジタルマーケティングの最新トレンドや今後の動向など、内容を簡単に紹介します。

Current Trends in Digital Marketing~デジタルマーケティングの最新トレンド

「デジタルマーケティングの最新トレンド」という内容のKenshoo・Chris Costello氏による講演で、3日間のKenshooイベントのまとめに近いプレゼンテーション。要点をまとめると下記のような内容でした。

1.特に特定の商品・製品の販促では、検索エンジン上での広告よりもソーシャル(SNS)広告の比重が増加傾向。その内容も企業・ブランドの認知を図るものから、商品そのものの認知やブランディングを図るもの(Product-Oriented AD)に変化。

2.今後デジタルマーケティングは「モバイル」中心。2016年にGoogle、Bingなどの検索エンジンがモバイル向けの広告フォーマットを変えたことで、モバイル経由のトラフィックが非連続に増加。今後ますます広告マーケティングはモバイルシフトと予測。

3.トレンドが「ソーシャル(SNS)×モバイル」であることから、ビデオ・動画広告が増加。現在はまだゲーム業界など一部の業界に限定されているが、今後ECや旅行業界を中心に動画広告が急速に広がりそうな兆候。

4.上記に合わせて画像検索も増加。テレビなど現実世界(Real World)で見たものを、もう一度画像で確認したいニーズが増えるのではないか、と予測。この変化に合わせて、Googleのショッピング広告やPinterest、Instagramなどのソーシャルメディア・SNSへの広告出稿が増加中。

今回参加したKenshooのイベントおよび本レポートのまとめ

K8受付

以上、アメリカでは大企業を中心に、ビッグデータ×AIで構成されるKenshooプラットフォームを活用した最適な広告運用・ソーシャルメディアも含めたキャンペーンおよびクリエイティブの一元管理機能に、かなり注目が集まっているという印象です。

Kenshooを活用した効率的な広告運用が費用対効果を改善し、それが会社全体の収益率改善に効果をもたらしている、そんな良い評判も聞かれました。またネット上のオーディエンス・データのマネジメントにもさらに一歩踏み込むとのことで、オーディエンス・データを大量に保有するMicrosoftやOath(Yahoo)といった会社とKenshooのさらなるシステム連携やAPI連携にも今後注目が必要です。

一方でKenshooのイベントとしては、比較的運用規模が大きな企業、かつアメリカ市場の話が中心の場ということで、中小企業のデジタルマーケティングや日本も含めたアメリカ以外の市場での広告運用の話題はほとんどありませんでした。この点については、我々EXIDEA自身でノウハウや知見を集める必要性を感じています。

2022年5月末をもってEXIDEAはKenshooの提供を終了しました。代わりに、WEB広告運用からランディングページ改善までを一気通貫で支援する自社サービスのMUSUBIMEのサービス提供を開始しています。自社開発のヒートマップや、海外でトップクラスのシェアを持つ広告運用プラットフォームを用いてグロースハックを行うことで、高いパフォーマンスを実現します。ご興味のある方は、お問い合わせください。

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