女性連続起業家の次なる挑戦は「生活×投資」!?STOCK POINT株式会社・土屋氏が語る 未来のポイ活と投資のあり方とは?


「生活と投資がつながる社会」という言葉を聞いて何をイメージするだろう? 『投資は危ないから手を出す な!』『投資は博打だ!』と言われる時代もあったが、昨今投資に対する考え方も変わった気がする。

日本証券業協会が公開した『「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果について ~調査結果の主なポイント~』では、NISA口座開設者は、年々増加しており前年調査日とくらべて21.1%も増加していることを明らかにした。またFinTech(フィンテック)の発達により、20代~30代の若年層の既存利用者・利用意向も増加し、個人投資家も年々増加傾向にある。

また昨今では、「ポイ活」という言葉も浸透した。ポイ活とは、買い物などで取得したポイントを利用して現金を使わずに商品やサービスを購入する活動だ。商品を購入して獲得したポイントで、別の商品を購入した経験がある方も多いのではないだろうか?

このように投資に関する考え方の変化、ポイ活の浸透によって「自己資産」や「お金」に対しての人々の意識は年々変わってきている。そんな中「投資×ポイント」によって“いつの間にか投資家”になるという世界観を実現するのが今回紹介する 「STOCKPOINT(ストックポイント)株式会社」 だ。

STOCK POINT株式会社は、「STOCK POINT(以下:ストックポイント)」「STOCK POINT for CONNECT」「STOCK POINT FOR MUFG 」などポイントのまま投資運用を試せるサービスを多数リリースしている。 また企業のサービスや製品、その企業が取り組む社会貢献についてご紹介しているユーザー参加型のWebサイト「愛され企業さーち」も運用している。

また代表取締役の土屋清美(つちやきよみ)氏は、連続起業家としても注目を集める女性経営者だ。今回はSTOCK POINT株式会社・代表取締役の土屋氏に、生活と投資の未来のあり方についてお話を聞いてきた。

  



土屋 清美
インタビューイー
土屋 清美
(Kiyomi Tsuchiya)
STOCK POINT株式会社
代表取締役
東京工業大学理学部応用物理学科卒業。電通国際情報サービスで「金融業務」×「IT」をSEとして経験した後、2000年にゴールドマン・サックスのメンバーが起業したクォンツ・リサーチ株式会社に、企画営業担当として参画。2006年に独立し、株式会社Sound-Fを創業。金融機関向けの、新しい金融サービスのコンサルティングとシステム提供の事業を開始。近年注目されているFinTech分野にも進出する中、本事業をプロジェクト化し、2016年9月に「STOCK POINT株式会社」を設立。


投資の最初の一歩を気軽に踏み出してほしい



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────まずは御社の概要とサービスについて教えてください。

私たちSTOCK POINT株式会社は、個別企業の株価に連動するポイント運用サービスを展開しています。 サービスとしては、「STOCK POINT」「STOCK POINT for CONNECT(大和証券グループ)」「STOCK POINT FOR MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ) 」などポイントで投資運用を試せるアプリをリリースしています。

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StockPoint(ストックポイント)は、 金融商品ではなく、あくまでもポイントによる疑似投資サービスです。そのため現金不要、証券、銀行口座の開設が不要で、アプリをダウンロードするだけではじめられます。株式投資の経験がなくても気軽にポイントで資産運用の体験ができ、投資の知識をつけることが可能です。

ユーザーが、選択した銘柄と買い物などで付与されるポイントを連動させるので、株価の変動に応じてポイントも増減する仕組みです。このポイントが溜まっていくと実際の株式(現物の金融商品)と交換もできるのも特徴となっています。

日々値段が変わる個別企業の株価と連動したポイント運用では、日本とアメリカで特許を取得しているんです。



────ポイント運用というサービスにしたのは何か理由があるんですか?

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もともとSTOCK POINTのサービスは、 投資の最初の一歩を気軽に踏み出してほしいという思いからリリースしました。

ユーザーがお金(現金)ではなくて、ポイントだったら気軽に投資をはじめられると思ったんです。「投資に挑戦してみたいけど、どの銘柄を買ったら良いのかわからない…」「投資はリスクがありそうだから不安……」という投資に挑戦したいけど、一歩踏み出す勇気がない方って結構多いんです。ですが、ポイントは私たちの普段の買い物で付与されるオマケの要素もあります。オマケだと思えば現金と違ってリスクも低いですし、ポイントを利用して投資を体験したいニーズがあると思ったんです。



────確かにポイントなら現金よりもリスクが低いですもんね。実際に何種類もある銘柄から購入するのは、経験が必要ですよね…

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そうですね。私たちは、あくまでも“ポイントだからこそ気軽に投資体験をしてほしい”という感覚を大切にしています。東証に上場している株だけでも4,000銘柄近くもありますが、その中から自分で選択するのは大変ですよね。また銘柄の選び方も一人ひとり異なります。 「銘柄を購入したいけど、銘柄が多すぎてわからない…」そんな方たちへ向けて、我々が出した1つの答えは、自分が身近に利用している会社の銘柄を選択するということでした。

カップラーメンが好きなら日清食品株式会社さん、iPhone利用者ならAppleから選択するーーーー 自分の生活と接点がある企業の株を選択することで、企業や経済に触れることができると考えていました。

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▲出典:『個別企業株式ポイント運用ユーザー1万人 アンケート調査結果』

実際に先日弊社で、ポイント投資家1 万人の傾向についてアンケートを実施した結果 「ポイント運用であれば運用損失があまり気にならない」という声が、66%を占めていたんです。



投資と生活は密接な関係にある。ストックポイントを利用することでの新たな気づきがーー



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────御社がホームページでも記載している「投資×生活」でいつのまにか投資家になる社会とは、どのような世界観なのでしょうか?

多くの人が、自分たちの「普段の生活」と「投資の世界」を分離した世界観で考えて います。投資は普段の生活と切り離されていて、特別な勉強をしなければいけなかったり、特別なスキルが必要だったり“敷居が高い世界”のイメージを持たれている方が多くいます。

しかし私たちの生活と投資は、切り離されているものではなくて、密接しているんですよね。私たちが、普段の生活で購入している“何か”はお金で等価交換されます。

そのお金は、経済を回す循環材料なんです。例えば、自動販売機で100円のジュースを買ったとします。金額は100円という少額ですが、その100円は企業に入り、会社の経営に使われます。そして、その企業が納める税金によって日本の経済にも影響を与えたり、企業が取り組むSDGsの活動資金となって社会に還元されていくーーーー 何気なく使っている少額のお金も、経済を回すための重要なパーツの1つになるんです。



────言われてみるとそうですね…商品を選んで購入するという行為は、企業に投資しているのと同じようなものですね。

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そうですね。消費者が商品を購入するということは、企業に投資しているのと同じなんです。私たちが購入するジュース1本でも、“なんとなく買う”のではなくて、どこの会社の商品を買うか、どの会社にお金を払うか、このような視点を持つことはとても重要だと思っています。

私たち消費者は、多少なりとも投資家として企業を応援するという価値観を持つことが大切です。社会的にも意義があり、社会や人などに対して好ましい行動(経済活動)をとっている企業が残ることで社会も良い方向に向かうと考えています。

もちろん、老後の資金も大切なんですが、正しい目を持ち商品を購入したり、投資をしたりすることで、自分たちの子どもや孫の次の世代の社会が良くなると思っています。毎日の生活を過ごす中で、このような視点を持ち続けることはもしかしたら難しいかもしれませんが、自分の中で意識としては常に持っているべきだと考えています。もっと先を見据えて、毎日の行動を振り返り、経済活動をするという視点は重要ですね。

────SDGsの取り組みもそうですが、人が商品を選ぶ文脈もお金だけではなくなりましたよね。

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確かに人々が商品を選ぶ文脈は、値段という切り口だけではなくなった気がしています。ストックポイントを使ったユーザー様からは、「自分がポイント投資をしてみるまで知らなかった、投資先の企業の取り組みや活動を知ることができた」という声もいただきました。個人投資家として、企業が提供する商品もそうですが、それ以外の活動や取り組みを知ることで、企業のファンになるという行動にも繋がっていきます。

個人投資家として企業を応援する活動にもつながる



    

────人と投資の関わり方は、将来的にどのように変わると思いますか?

将来的に投資は、より身近で当たり前のものになると考えています。先程も説明した通り、投資はまだまだ生活と分離した、特別なモノというイメージが残っています。各個人が自分が関心があったり、普段から使用している企業の株を購入し、自分なりのプランを持ち、資産を形成するーーーーそして将来的なお金に備える。その先に社会を良くするためにお金を使うーーーーこんな世界になるのではないかと仮定しています。



────確かにZ世代の方などは、高校生や大学生から投資をはじめたりしていますよね。

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そうですね。ストックポイントは、40代50代の世代にも使ってほしいのですが、 若い人たちに使って欲しいという思いがあるんです。若い時から投資に触れる機会があれば、慣れるのも早くなりますよね。

ストックポイントの利用者の中には、10代の方もいるんです。以前中学校3年生の方から連絡が来てどの銘柄が良いか問い合わせを受けた経験があります。ストックポイントの利用者の中には、10代の方もいるんです。以前中学校3年生の方から連絡が来てどの銘柄が良いか問い合わせを受けた経験があります。従来の金融商品は、口座開設に年齢制限がありますが、ポイント運用なのでアプリをダウンロードすれば未成年でも利用できるのも特徴です。



────一方でポイ活に関して、今後どのような展望がありますか?

STOCK POINTのサービスを通じて、個人投資家のタマゴを育成し、世の中に自分自身で資産形成の意思決定をできる人を増やすためのお手伝いができればと思っています。 またそれと同時に、消費者が個別株連動のポイント運用を通じて、企業との新しい関係を創出していきたいですね。先程もお話した通り消費者が正しい目線を持ち、ポイント運用によって、企業のファンになる—その結果、本当に社会的に意義がある企業が、今まで以上に輝ける世界になると思っています。

サービスでいうと2021年にストックポイントを活用して、企業のファン育成を推進する「ロイヤリティプログラム」の提供を開始しました。
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この ロイヤリティプログラムは、自分たちが買い物の際に購入した商品にストックポイントが付与されるサービスです。

例えばストックポイントの利用者が、大手メーカーのカップ麺を購入すると、その会社の株価に連動したストックポイントがもらえるので、いわゆる“ポイント株主”になれます。そしてそのポイント株主は、商品の購入やポイント運用をすることでポイントが貯まっていきます。溜まったポイントは、実際の1株と交換できるのでポイント株主から自然と“本物の個人株主”になっているというサービスです。

このようにポイントを活用した新しい投資の形を後押しすることで、社会や人々の生活を良くするような会社が評価される世界観になると考えています。私たちがこのような企業の製品を購入することで、個人投資家として企業を応援する活動にも繋がるんです。



ストックポイントは、自分にとって“子ども”



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────これから挑戦したいことはありますか?

私たちはベンチャー企業なので、より多くの方にストックポイントを知っていただき、サービスを定着させていくことが第一ですね。投資と生活の結びつきに関しても先程お話させていただきましたが、社会や世界という文脈で考えた際に、私たち一人ひとりが社会の構成員です。 社会の一人として、どのように行動していくのか、世の中にとって何が必要で、社会が良くなるのかを考えながら、新しいサービスの開発に挑戦していきたいです。



────最後にストックポイントは、土屋様にとってどのような存在ですか?

自分にとってストックポイントは、子どものような存在ですね。生み 出した時は、難産でした(笑)。

サービスをリリースした時には、世の中に株価連動型のポイントサービスは存在しなかったので、理解されなかったんです。周りの人たちからは『ふーん、そんなサービスあるんだ』くらいにしか思われていませんでした。

よちよち歩きの子どもが徐々に成長して、2022年1月に登録ユーザー数が50万人を超えたんです。ここまで来て今ようやく、自分の足で歩きはじめたような感じですね。これからは更に色々な学びを与えて、すくすくこのサービスを育てていきたいと思っています。





STOCK POINTの詳細を見る

<編集後記>

今回の取材を通して改めて感じたのは、我々の普段の生活がすべて経済と投資に紐づいているということだ。朝何気なく買う100円のコーヒー、背伸びをして買った30,000円の限定のスニーカー。金額の大小に関わらず、自分が何気なく購入している商品、支払うお金はすべて企業の運営資金となり、経済に収束するーーーー

ストックポイントは、そんな普段忘れてしまうお金に対する意識を別の角度で教えてくれるサービスでもある。ストックポイントを通して投資と生活が紐づく社会になることで、全人類が悩みがちな“お金のモヤモヤ”が晴れて、投資が身近に感じる社会はそう遠くないのだろう。



新井那知
ライター
So-gúd編集部
新井 那知
埼玉県・熊谷市出身。渋谷の某ITベンチャーに就職後、2016年にフリーランスライターとして独立。独立後は、アパレル、音楽媒体、求人媒体、専門誌での取材やコラム作成を担当する。海外で実績を積むために訪れたニューヨークで、なぜかカレー屋を開店することに—-帰国後は、クライアントワークを通してライターとして日々取材や編集、執筆を担当する。料理と犬、最近目覚めたカポエイラが好き(足技の特訓中)。
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