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ブランドバックのシェアリングサービス 「Laxus(ラクサス)」 が目指すサステナブルファッションの未来


シェアリングエコノミーは新しい経済モデルとして年々拡大し、2030年には市場規模が14兆円を超える予測だ。今回は、数あるシェアリングエコノミーサービスの中でも、創業から右肩上がりで成長を続けている 「Laxus(ラクサス)」にフォーカスする。

「ラクサス」は、世界初となるブランドバッグのシェアリングエコノミーサービスだ。サービスリリースから約6年半たった今、ブランドバッグのシェア累計額は850億円を突破。アプリは全世界で150万ダウンロードされている。

40,000種類を超えるラグジュアリーブランドのバッグが、月額定額で使い放題。さらに、使っていないブランドバッグを「ラクサス」に預けるだけで、所有者は「お小遣い稼ぎ」もできるサービスだ。

シェアリングエコノミーの中でも革新的な循環型のビジネスモデル展開する「ラクサス」。
今回、ラクサス・テクノロジーズ株式会社 代表取締役の竹増氏に取材を行い、ブランドバッグのシェアから「ラクサス」が目指すサステナブルな取り組み、目指していくビジョンについてお話を伺った。


ラクサス竹増
インタビューイー
竹増 浩司
(Koji Takemasu)
ラクサス・テクノロジーズ株式会社
代表取締役 社長執行役員
2011年入社。ロジスティクス、カスタマーサポート、決済、調達など全てのオペレーション領域の要職を経験。
2015年2月「ラクサス」ローンチ時、ゼロから全てのオペレーションシステムを立ち上げ。
2016年から執行役員本社統括。
2017年には取締役COOに就任。
2020年11月にはラクサス最大の拠点「Laxus Base」を立ち上げ。
2021年6月代表取締役 社長執行役員に就任し、国内事業を牽引している。

「ラクサス」は三方良しの “循環型シェアリングサービス”


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「ラクサス」は、世界初となるブランドバッグのシェアリングエコノミーだ。月額6,800円(税込7,480円)の定額サブスクリプションで、憧れのブランドバッグがレンタルし放題で利用できる。
※現在、初回利用の方は3ヶ月半額:月額3,400円(税込3,740円)で利用可能。

現在「ラクサス」には、シャネル・エルメス・ルイヴィトンなど60ブランド・約40,000点以上のバッグが登録され、これら全てのブランドバッグが「往復送料無料・返却期限なし」でレンタル可能だ。また、「クリーニング済・鑑定済・傷補償・いつでも交換可能」と補償サポートも万全で、ユーザーは安心して高額なブランドバッグを利用できる。

さらに、レンタルして気に入ったバッグがあれば購入もできるのが、「買えちゃうラクサス」だ。オーナーが売ることを希望しているバッグには、ユーザーから買い取りオファーできる仕組みになっている。「ラクサス」は、レンタルのイメージが強かったが、なぜ 「購入」 まで顧客体験を広げたのだろうか?

ラクサス竹増
「私たちにとってレンタルは、『長い試着体験』だと捉えています。だからこそ、レンタルしたバッグが『本当に自分のファッションやライフスタイルにマッチしているのか、必要なのか』をしっかり確認した上で購入ができるんですよ。レンタルを通すことで、本当に長く大切に使ってもらえる購入体験ができると考えています。」

一方で、ブランドバッグを預けるだけでお小遣い稼ぎができる「ラクサスX」も人気のサービスだ。

「家に眠っている使わないブランドバッグを持っている方なら、オーナーとして1年間バッグ1つ預けるだけで、最大24,000円の収入を得られます。それにバッグの保管は、意外とかさばりますよね。バッグを預けることで、自宅のクローゼットもスマートになります。さらに、『ラクサス』に預けたバッグは、プロのリペア技術でしっかりメンテナンスを施すので、バッグの状態もきれいに保つことができ、オーナーにとって多くのメリットがあるサービスなんですよ。」

ラクサス循環イメージ
このように「ラクサス」は、「定額サブスク~購入~預託・売却」というサイクルをつくり、ユーザー間でバッグが循環する仕組みとなっている。この循環によって、「ラクサス」はサービス開始以来、バッグの「廃棄ゼロ」を達成。「ラクサス」は、ユーザーとオーナーだけでなく、廃棄を生まず地球にも優しいサステナブルなサービスなのだ。



きっかけは 「ファッションの大量生産・大量廃棄」 を解決するため


ラクサス,作りすぎを考える


「代表の児玉が『ラクサス』を立ち上げたきっかけは、ファッション業界の課題である『大量生産・大量廃棄』を解決するためでした。私たちは、『ファッションをこれ以上、地球のお荷物にしない』をパーパスに掲げています。ファストファッションの台頭は、モノと人の技術を安くしてしまったし、それと同時にコスト重視の生産背景には、『大量生産・大量廃棄』の問題を生じさせました。この課題に対して所有ではなくシェアで解決できないかと考えて立ち上げたのが『ラクサス』なんです。」



ラクサス竹増


続けて竹増氏は、ファッションとサステナビリティの関係についてこう語った。

「最近では、『サステナブルファッション・エシカルファッション』という言葉が生まれたように、ファッションも持続可能で地球環境に配慮した素材の使用や、トレーサビリティが求められています。ですが、私たちはもっと本質的に『良いものを大事に長く愛用することが大切』だと考えているんです。そこからさらに、次の世代へ大切に受け継いでいく循環を生むことができれば、無駄な廃棄を生まなくてすむのではないでしょうか?

この循環が広がり、きれいにメンテナンスした状態で、本当に価値あるものを継承してくことが、結果として偉大なデザイナーやブランドの想いを守ることに繋がると思っています。しかしサステナブルな循環を生み出すには、中長期的な時間がかかるのも事実です。だからこそ、そのサービスを使い続けてもらう必要があるんですよね。

そこで『ラクサス』は、ユーザーには本物を持つ喜びやファッションの楽しさを提供し、オーナーには遊休資産の活用でお小遣いを稼げるというそれぞれのベネフィットを盛り込みました。『地球に優しいからラクサスを使おう』とはなりませんから(笑)。
なので、私たちはファッションを愛し楽しんでもらうためにサービスを提供し、結果としてサステナビリティに貢献できるビジネスモデルになっています。」



サステナブルな取り組みの鍵は、「コミュニティ」


CO2削減イメージ


「全ての事業の根底に、『サステナビリティ』というキーワードが深く関係しています。先ほどもお伝えしたように、『ラクサス』はサービスを利用するだけでサステナブルな貢献ができるビジネスモデルです。具体的に言えば、『ラクサス』でバッグを1つ使うことは廃棄を1つ減らすことに繋がります。その小さな積み重ねが、今日までおよそ38,000本の木が1年間かけて吸収する量(※約1230.23トン)のCo2削減に貢献しているんですよ。これは、東京ドーム1つ分にあたいする量です。」

このように、サービスを使うだけで地球環境に優しい取り組みができる「ラクサス」。しかし、竹増氏はここからさらに 「サステナビリティを高める取り組み」 を推進していくと言う。

「私たちは、このビジネスモデルをつくる上で、『リペア』の技術が重要だと考えています。いくらレンタルし放題といっても、汚れたバッグは使いたくありませんよね…。
『ラクサス』は、取り扱うブランドバッグも品質の高いモノを提供するため、高い技術力をもつ40名ほどのリペア職人たちを要しています。ですが、ここまでは当たり前の考え方ですよね。私たちは、リペアはもちろんのこと『ユーザーとのコミュニティ形成からも、品質を高めていけるのでは?』と考えているんです。」



エシカルBOX,リユース箱


ユーザーとのコミュニティから品質を高めるため、「ラクサス」が新しく始めた取り組みが 「エシカルBOX(リユース配送箱)プロジェクト」だ。商品を届ける配送BOXを再利用するプロジェクトのことで、ユーザーはバッグの注文時に「新品の配送BOX」か「エシカルBOX(リユース配送箱)」のどちらかを選べる。2021年6月からスタートさせ、約8割(77%)のユーザーが「エシカルBOX(リユース配送箱)」を選択していることがわかった。結果として、1カ月で3トン以上のCo2削減*を達成しているのだ。
*(配送箱の月間流通量 × 再利用率 × 配送箱1個を廃棄する際に発生するCO2量)からCO2削減量を試算

「私たちはユーザーとのコミュニティを大切にしています。当社独自のコミュニティガイドラインを持っていて『モノを大切にする・本物の証・最高の品物・次の方へ大切に・思いやり』この5つの基準を設けているんです。先ほどの「エシカルBOX(リユース配送箱)プロジェクト」にしても、大変ありがたいことに、多くのラクサスユーザーの方々が、サステナビリティ向上にご協力いただいています。

さらにサステナビリティを高める動きとして、トランザクションの増加をリペアのリソースではなく「コミュニティ」の力で解決しようとしています。ユーザーの方たちが、気持ちよくバッグを使うための気遣いをしてくださることで、実際にレンタルは増えているのにリペアのタスク量が減り、バッグの品質とユーザーの満足度は向上したんです。この結果のとおり、ユーザーの行動変容・コミュニティの力が、「ラクサス」のサービスを支えてくれています。これまで55万回以上のバッグを貸し出しさせていただきましたが、未だに廃棄になったバッグは1つもありません。



デザイン学生

どこを切り取ってもサステナブルな「ラクサス」 だが、なんと 「教育現場との共創」 も初めているというから驚きだ。ファッションの名門 「文化服装学院」との取り組みでは、未来のデザイナーの卵たちへ 「サステナビリティとファッションの関係性」 を訴えている。なぜそこまでする必要があるのだろうか?

「私たちのビジネスは、今あるモノを大切に使い廃棄を生まない仕組みです。しかしもっと大切なのは、ここから未来に生まれてくるプロダクトの存在でもあります。だからこそ 『教育現場との共創』によって、将来のファッションを支える彼らに、『サステナビリティ』のアイディアを入れた、長く愛される魅力的なデザインを考えていってほしいと思っています。」



「ラクサス」 を世界中に。グローバル展開も本格始動


ラクサスグローバル展開


「ラクサス」は2020年12月、兼ねてからテストマーケティングをしていたアメリカでのサービスローンチを正式に決めた。人材面でも、新たに3名のグローバルに知見をもつ社外取締役もジョインし、事業強化に余念がない。「国内外含め、サービスの浸透は全体の3%に過ぎません。まだまだ海外への拡大余地はあります。」とグローバル展開への意気込みを語る竹増氏。

「私たち『ラクサス』が、なぜ世界でも成功すると考えているのかというと、理由は2つあります。1つは、『ラクサス』が取り扱う商品が100%ブランド認知されたプロダクトだからです。なので、改めて商品の良さを伝える必要がありません。2つ目は、アプリとWebどちらも対応しているため、スマホがあれば世界中で利用可能な方法を取っているサービスだからです。この2つの理由からも、『ラクサス』 が世界で通用するビジネスモデルだと確信してます。」

グローバル展開
もちろん日本のサービスをそのままローンチするわけではない。地域毎のローカライズが重要だ。ご存知のとおり、日本は世界と比べても高度な 「物流」 を持っている。当たり前に配送業者が、スピードや品質を担保してくれる。しかし、海外で荷物の受け取りや発送をした経験がある人なら、一筋縄には行かないことは想像に容易い。

「やはり、日本の 『物流』 が例外だと考えなくてはいけません。しかし、現地の人の期待値をヒアリングしてみると、ユーザーは日本ほど即日届くことに期待していないこともわかりました。このように今後もローカライズをしっかり行い、配送の課題に対してもリアル店舗との協業なども視野に入れていきたいと考えています。
また、アメリカもニューヨークのほか、カルフォルニアも追加し、ファッションの本場であるパリ・ロンドンも展開していきたいですね。あとはドバイやシンガポールも。働く私たちにとっても、海外出張はモチベーションに繋がるので楽しみです(笑)。」



新たな挑戦と未来へのビジョン


未来を考えよう


サステナビリティを根底においた「ラクサス」は、まさに今の時代を牽引していくビジネスモデルだ。グローバルにもサービス拡大を推進していく「ラクサス」が、今後どのようなビジョンをもって未来をつくっていくのだろうか?

「私たちは、先ほどお伝えしたとおりグローバル展開を強化していきます。『ラクサス』 から世界中にインパクトを与え、日本と海外や、アメリカとパリなど国同士の間でシナジーを生み出し、皆さんの行動を変えていきたいですね。そのために、さらに認知とコミュニティを広げていきます。

ラクサス竹増
また『ラクサス』は、ラグジュアリーブランドの課題を解決するプラットフォームになっていきたいと考えているんです。フランスでは、まもなく『売れ残り商品・在庫の廃棄禁止』という法律ができます。
しかし、ラグジュアリーブランドは、価値を落とさないために大きな値下げやセールはしにくく、結果として廃棄するという悪循環が生じています。

この課題に対して、シェアリングで解決をするためのパートナーを組めないか、ファッション業界を牽引する雑誌『VOGUE(ヴォーグ)』の協力を通じてアクションを起こしているところです。
ラグジュアリーブランドの商品を扱っている『ラクサス』だからこそ、どれだけ購入されたかではなく、『どれだけ愛用されたか』というデータを持っています。こういったデータを活用することで、世界のトップブランドから世界を変えていきたいですね。」



ラクサスの詳細を見る

<編集後記>

ファッションを愛する1人として、サステナビリティが強く求められる最近のファッション業界は、どこか自由を失ったように映っていた。しかし「ラクサス」 は、課題に対してファッションを楽しむことで循環を生み、解決策を提示したのだ。

だからこそ、ユーザーたちは心からファッションを楽しみ 「サステナビリティ」 に協力的なコミュニティを形成できるのだろう。

また、インタビューの中で印象に残った竹増氏の言葉がある。
「私たちの目的は、稼ぐことではなく 『地球、未来をよくする活動』 をすることです。かっこいい大人として、子供たちの道標になってあげたいですね。」

きっとこの言葉が 「ラクサス」 の根底に存在するのだ。ぜひ 「ラクサス」 の想いに共感した方は、サービスを利用してみてはいかがだろうか?



ライター松中朱李
ライター
So-gúd編集部
松中 朱李
神奈川県・横浜市出身。アパレル企業にて販売からバイイングを経験したのち、イタリア・フィレンツェへ留学。現地で2年間を過ごし、気づけば靴職人に。帰国後は、メンズシューズブランドにて広報PR、メディア運営、ECサイトディレクション等に従事し、現在に至る。うさぎの散歩とヨガが日課。
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