「coconala(ココナラ)」は、人の人生を後押しするサービスーーーー スキルシェアリングの可能性や未来とは?


昨今注目を集めているシェアリングエコノミー(Sharing economy)という言葉。シェアリングエコノミーの市場は、2030年には市場規模が14兆1,526円を超えると予測されている。

シェアリングエコノミーの市場拡大の追い風があり、現在は多種多様なシェアリングサービスがリリースされた。読者の方のなかには、カーシェアリングサービスや場所(空間)のシェアリングサービスなどを利用された経験があるという人も多いのではないだろうか?

そのなかでも注目を集めているのが、個人の能力や経験をシェアするスキルシェアサービスだ。

「自分ではできない仕事をスポットで依頼したい…..」「家族や友人に話せない悩みを誰かに相談したい….」「お店を出店したいので、経験者のアドバイスが聞きたい…..」誰もがこのような経験を一度は味わったことがあるはずだーーーー

しかしこのような困りごとを「知識・スキル・経験」のスキルマーケットサービスを通して解決しているのが、「株式会社ココナラ(英語表記 coconala Inc.)」が提供するサービス「coconala(ココナラ)」だ。

ココナラは、知識・スキル・経験を商品化し「ECのように売り書いできる」マッチング型プラットフォームとして昨今注目を集めている。『その日、その時、全力を出して関わってくれた人の人生を豊かにしたい』と語る代表取締役社長CEO・鈴木歩氏ーーーー 今回はそんな鈴木氏にココナラのサービスとスキルシェアの可能性について取材をした。



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インタビューイー
鈴木歩
(Suzuki Ayumu)
株式会社ココナラ(英語表記 coconala Inc.)
代表取締役社長CEO
早稲田大学法学部を卒業後、株式会社リクルートに入社し、HR・ブライダル領域での商品企画・営業、アドテク新規事業での事業開発を経験。その後、株式会社リクルートホールディングスにて海外経営企画として、グローバル・ガバナンス・組織体制検討、海外リサーチ、海外グループ会社のサポートなどを担当。2016年5月よりココナラに参画。2020年9月に代表取締役社長CEOに就任。


「知識・スキル・経験」を売り買いできるECサイト


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────まずは御社のココナラというサービスについて教えてください。

「coconala(ココナラ)」は、個人の「知識・スキル・経験」を売り買いできるスキルマーケットですね。サービスの出品者と購入者のマッチングプラットフォームで、“ありとあらゆるカテゴリー”を扱っています。

デザイン・イラスト・Webサイト制作・ライティングなどの「制作系」や、マーケティング・データ分析・事業・経営・起業コンサルティングなどのビジネスの「サポート・代行系」から、恋愛相談・占い・カウンセリング・キャリア相談などのプライベートの「相談系」まで、多種多様なサービスの売り買いが可能です。



────以前、私自身もココナラのサービスを利用したことがありますが、とても助かった経験があります!シェアリングエコノミーを代表するサービスの一つだと思うのですが、ココナラならではの特徴は何かありますか?

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特徴としては、「総合型のECのマッチングプラットフォーム」と「可視化」の2つですね。 総合型をご説明すると、ココナラで扱うサービスのカテゴリはある特定の分野に特化せず、あらゆる分野のカテゴリです。現在、プライベートからビジネスまで幅広く利用できるカテゴリが450種類以上あります。

そして「ECのマッチングプラットフォーム」の特徴ですが、ECは出品者(売り手)が先にサービスを出品し、自分で好きに値付けができます。

一方、サイトを訪問した購入者は、物を買う時と同様に、何十万とあるいろいろなサービスの中から比較・検討し、自分に合ったサービスを見つけ購入できます。簡単に検索して数クリックで実現できる簡便性も特徴となります。洋服や日用品をネット通販で購入する感覚で、人の「スキル・知識・経験」を購入できます。

2つ目は、様々な情報が「可視化」されている 点です。従来の対面の取引は、クオリティ(実績、評価、ポートフォリオ、返信速度など)が事前に分からないことへの、様々なリスクが潜んでいました。『良い人そうだから発注したけど、クオリティが低かった…』『短納期OKと聞いたけど、実際には返信速度が遅く、納期も間に合わない』など、両者のミスマッチが容易に発生していたと思うんですよね。

ですがココナラは、金額や作業の担当領域、定量と定性の評価、成果物のサンプル、平均返信時間など、今まで不透明だったものを可視化しています。

可視化して定量数値として提示できるからこそ、お互いの期待値のズレが発生しにくくします。その結果、出品者も購入者も齟齬なく満足するケースが高くなります。オンラインのマッチングだからこその必要な情報の可視化ですが、結果的に対面の取引よりも情報量が多くなって、対面より安心して取引できるという購入者様のお声につながっています。



────なるほど…仕事のスタンスも含めて可視化できるので、ミスマッチがおこりずらくスムーズに依頼できるんですね。

そうですね。そもそもココナラは、『あらゆる人があらゆる使い方をする』という利用ニーズを前提に設計されています。様々な利用者のニーズがあるので、一人ひとりに最適なマッチングができる仕組み作りに注力してきました。

一言で「マッチング」と言っても、両者の満足度を上げるためにこの要素を因数分解していく必要があります。ある人は、価格が安いことに比重を置く購入者もいれば、反対に金額は高くても、クオリティが高いものを求める人もいますーーーー その他には、コミュニケーションのスムーズさが一番だったり、納品までのスピード感に価値を感じていたり、価値の基準は様々ですよね。

このように全てのニーズを網羅的に満たすために、情報の可視化は重要な要素だと考えています。




ココナラは、「人生」を豊かにして自分のストーリーを歩むためのサービス


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────少し話しは戻りますが、鈴木さんがココナラに入社されたきっかけは何ですか?

もともと人を応援するのが、これまでの人生を振り返っても一貫して好きだったんですよね。 学生時代は、イベントサークルに所属していました。イベントを通して音楽やファッション、美容領域など、色々な人が輝ける機会を提供するのが、嬉しかった。

新卒でリクルートに入社したのも、色々な人のライフステージを支援できると思ったからなんです。ココナラが設立してから4年目で入社したんですけど、この会社なら様々な人の支援や応援ができると思い転職を決意しました。特に『一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる』というビジョンに共感 したんですよねーーーー 入社したら、どの人も他者貢献の気持ちが強い人が多くて驚きましたね(笑)。



────人生が、ココナラというサービスを通して「豊かになって欲しい」ーーーそのために使ってほしいというイメージでしょうか?

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そうですね!一人ひとりが、ココナラのサービスで自分の人生を充実させるきっかけを作って欲しいと思っています。確かにスキルを売り買いするのは、「仕事」として捉えることも可能です。でもそれは、あくまでも「仕事」という限られた文脈においてだけなんですよね。

大前提としてココナラは、一人ひとりが自分の人生を生きていくための手段だと考えています。「仕事」という一部のパーツだけではなく、「人生」という壮大な文脈で、人と人をマッチングさせる場所というイメージですね。

人は自分のストーリー(人生)を歩むなかで、他者と関わって生きていきます。それは仕事だったり、人生相談だったり、たまたま仲良くなった友人だったりーーーー 色々な人と出会いますよね。ココナラも人との出会いと同じように、このマッチングプラットフォームを通して、仕事はもちろん、占いや恋愛相談など、人生をより豊かにするための場所として利用してほしいと思っているんですよね。



全員がココナラという“バッターボックス”に立てるーーーー


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────なるほど確かに「仕事」は、あくまでも人生の一つのパーツでしかありませんね。こういったスキルシェアのサービスは、将来的に普及していくと思うのですが、サービスが成長するうえでの課題は何かありますか?

両者がフェアで対等な関係で、人と人がマッチングする環境を作るのが大切ですね。どちらか一方が虐げられたり、苦しい思いをしたりしない環境作りは、常に注力しています。

そもそもココナラは、人と人がマッチングする際の「フェアネス」という概念を根本から追求して誕生したサービスです。昔ながらの発注側と下請けのような関係ではなく、出品者も購入者もフェアな立場である必要があります。

例えば、出品者は自分で販売価格を設定できるので、不当な値段交渉から守ることができますよね。「価格の安さ勝負」になった場合、一番安く販売する人が勝ってしまうのですが、ココナラはそういった世界観は望んでいません。

あくまでも出品者は、スキルに対する価格を提示するので、出品者さんの意思が尊重された形でサイトに掲載されているんです。



────なるほど……せっかく培ったスキルが、安く叩き売りにされてしまうリスクを回避して、フェアトレードを実現している印象を受けました。

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法令遵守をされているかはもちろん、倫理・道徳に基づいた行動をされているか、販売価格は適正かなど、多面的な視点を持ってサービス内を特別なチームが巡回しています。これは、一例ですが、他にも出品者と購入者の両者が同時に評価をつけられる仕組みなど、さまざまな立場のユーザー様が、フェアでいられる環境作りができるようにしていますね。

このように、人が「チャレンジしたい」「始めてみたい」と思ったときに誰もが、バッターボックスに立てる環境を用意するのが、我々ココナラのミッションだと思っています。そして、ボールが来たら、バッターボックスに立った一人ひとりが全力でホームランを狙ってバットを振れるーーーー その環境をつくっている(バッターボックスはココナラ、バッターは出品者、ピッチャーは依頼者(購入者))というイメージですね。

ココナラは平等な機会が生まれる場所でありつつ、一人ひとりの特技やスキルを活かして、購入者の方にスキルを提供できる新しいステージであってほしいと思っています。



これまでに培ったノウハウと経験を積み上げていくーーーー


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────スキルシェアのサービスは、将来的にどのように変わっていくとお考えでしょうか?

オンラインでのビジネスマッチングの需要は、どんどん高まっていくと思っています。オンライン上で物は購入するけど、人に相談したり、カウンセリングを受けたりという利用方法は、まだ浸透していないので、伸び代は大きいです。

我々は潜在的な市場規模・ポテンシャルについて、今後10年間、2030年というスパンで見渡した時、個人と中小企業の役務提供のマッチング市場規模が18兆円ほどあると考えています。現在、モノのEC化率が10パーセントほどなので、今後10年間の中で、おおよそ10パーセント弱のEC化比率が役務提供(サービス)においても実現された場合、およそ1.6兆円の市場となります。

そのため我々は、マーケットのパイオニアとして、ナンバーワンの地位や盤石な体制を築いていき、その中で、例えばシェアを20パーセントから30パーセント近く取得すれば、数千億円というGMVも実現していけます。そのような世界観を目指して、今後もビジネスを推進していきたいと考えています。

ココナラのサービスを運用していると、シェアリングエコノミーの課題について聞かれることも多いのですが、本質的な課題はまだ表面に出てきてないと思うんですよね。

これはあくまでもシェアリングサービスを提供する我々や他社様が、課題を追求していなかったり、考えていなかったりという意味ではありません。マーケットが成熟して、多くの人がサービスやプロダクトを利用した先に、少しづつ本質的な課題が炙り出されていくと思っています。



────なるほど…課題を追求するためにも、マーケットを成熟させる必要があるということでしょうか?

そうですね。まだまだマーケットは狭いので、認知度の向上と信頼性の担保はセットで走らせる必要があります。

我々のサービスの価値や品質が低いと、マーケットのボトムダウンに繋がります。実際にスキルシェアのサービスを使ったら、品質が良くて使いやすかったというのが正解だと思うんです。丁寧で確実な仕事をしながら、これまでに培ったノウハウと経験を積み上げていく—- そうすることで、国民的なサービスに成長できると思っています。





「人生を豊かにするサービス」としてのココナラを追求する


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────最後に鈴木さんが、これから挑戦したいことについて教えてください。

一つ一つの取り引きに魂を込めて、ココナラを限界まで高いレベルのサービスに作り込んでいきたいですね。私は自分の人生のなかで、出会った人や関わってくれた人に対して、120%の期待値で応えたいと思っています。仕事が私を育ててくれたと思う時も多いので、取り繕うこともせず全力で、ココナラというサービスと向き合っていきたいですね!

我々は出品者と購入者をマッチングしていますが、働き方や出品者の部分だけではなく、購入される方も含めて、ビジネス、プライベート、アマチュア、プロ関係なく、あらゆる方に対して価値提供を行っていけるプラットフォームを実現していきたいと考えています。
そのためにも、これまでに発生していたあらゆる負を取り除き、制約からの解放を実現していきたいです。

オンラインによる時間・場所からの解放もその一つです。例えば、地方在住の方や、介護や家事の合間に仕事をしたい方など制約がある方もココナラでは多数活躍されています。

また、会社・組織という枠組みからの解放もその一つです。個人が、直接的に社会や他の個人とつながっていける世界を実現していきたいと思っています。

時間、空間、年齢、ライフステージによる障害や垣根を無くしたいんですよね。そして、一人ひとりの人生が、より豊かになる可能性をココナラを通して追求していきます。



────とても素敵な考えですね…一人の人間が培ってきたスキルや経験が、慣習や体制によって制約されるのは疑問に感じますね。

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私たちの仕事を通して、一人ひとりの人生の充足度を高められたら素敵だと思いますね。人生の充足度は、決して金銭的などの物質的なことだけではなく、誰かからの「感謝」でも高まっていきます。

仮に駆け出しのイラストレーターさんが、3時間かけて描いたイラストを1,000円で販売したとします。1,000円の価格に対して3時間の工数がかかっているので、赤字という考え方もあるかもしれません。ですが、その人にとっては購入者からの「ありがとう」が、お金以上の価値になるわけですよね。ボランティア活動がそうであるように、喜びの価値観は金銭面だけではありません。

ココナラは、“一人ひとりの価値”を大切にしているので、お金と仕事などの一つの物差しでは図りたくないんですよね。ココナラというサービスを通して、その方の価値観に沿った自分らしい生き生きとした人生に少しでも貢献できたら嬉しいです。重複してしまうかもしれませんが「人の人生を豊かにするサービス」としてのココナラを追求していきたいですね。





coconalaの詳細を見る

<編集後記>

今回の取材を通して思ったことは、「知識・スキル・経験」をシェアする先にある、人生や人としての豊かさだ。

「知識・スキル・経験」という言葉を聞くと一人ひとりが違った捉え方をすると思う。

技能と捉える人、人生と捉える人、また一人の人間の「生(せい)」その物ものと捉える人ーーーー様々な考え方ができる。もしかすると「知識・スキル・経験」は、一人の人間が自分の人生を“生きる”なかで培った“能力”なのかもしれない。

「能力」は成し遂げる力と書くが、何かをコンプリートするため人間に備わった力かもしれないことを改めて考えさせられた。ココナラは、この能力を活かして、人生を豊かにするための環境だった。資本主義社会において、仕事や金銭にフォーカスしてしまいがちだが、今回の取材を通して「人生」という文脈をもう一度考えたいと改めて感じた。

これからも、人の人生や生きるを最大化するための、マッチングプラットフォーム「coconala(ココナラ)」の動向に注目していきたい。



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新井那知
ライター
So-gúd編集部
新井 那知
埼玉県・熊谷市出身。渋谷の某ITベンチャーに就職後、2016年にフリーランスライターとして独立。独立後は、アパレル、音楽媒体、求人媒体、専門誌での取材やコラム作成を担当する。海外で実績を積むために訪れたニューヨークで、なぜかカレー屋を開店することに—- 帰国後は、ライターとして日々取材や編集、執筆を担当する。料理と犬、カポエイラが好き。
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