2023.06.20

運動継続×社員交流で、従来の福利厚生が変わる。「KIWI GO(キウイゴー)」が実現する働くすべての人が運動できる世の中の実現。


新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から普及したリモートワーク。メリットも多いリモートワークですが、それにより新たな課題も生まれています。

主な課題として挙げられるのが「運動不足」と「社員の交流不足」でしょう。コロナをきっかけに離職率が上がったという話も聞こえはじめ、決して他人事にはできない問題になろうとしています。

そこで今回は運動と交流を促す福利厚生サービス「KIWI GO(キウイゴー)」など働く人を応援するサービスを提供する株式会社アジャイルウェアの代表取締役CEO・川端氏とプロダクトオーナーの岡田氏にお話を伺いました。サービスの特長から福利厚生の未来像、「KIWI GO」から考える働く人の幸せなどを語っていただきました。

川端 光義,株式会社 アジャイルウェア
インタビューイー
川端 光義氏
株式会社 アジャイルウェア
代表取締役CEO

1976年生まれの大阪府出身。1998年からソフトウェア開発エンジニアとしてキャリアをスタート。2009年より3名のチームでRubyの受託開発を始め、2012年に株式会社アジャイルウェアを設立。

「顧客に素早く価値を提供すること」と「開発者に残業させない働き方」を両立させるため、アジャイル開発とプロジェクトの見える化を積極的に推進。2004年に「バグがないプログラムのつくり方」出版、ICSE2006ではアジャイル開発の経験論文を発表、2020年からオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアであるRedmineのカンファレンス「Redmine Japan」の代表を務め、2022年に「逆引きでわかる!Redmineハンドブック」出版、関連コミュニティへの参加やイベント協賛など、普及活動にも努める。

趣味はゴルフ、ランニング、バドミントン。





株式会社アジャイルウェア,岡田秀介
インタビューイー
岡田 秀介氏
株式会社アジャイルウェア
人事・KIWI GOプロダクトオーナー

2001年に入社した人材サービス業からキャリアをスタート。他業種でも一貫して15年以上人事職を経験し、2019年4月にアジャイルウェア初の人事専任担当として入社。現在はCEOとともに人事施策の立案推進をする傍ら2021年からスタートした運動を促す福利厚生サービス「KIWI GO(キウイゴー)」のプロダクトオーナーも務める。ニックネームは「おかぴ」





運動を促す福利厚生サービス「KIWI GO(キウィゴー)」とは?



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────本日は株式会社アジャイルウェアの代表取締役CEO・川端さんとプロダクトオーナーの岡田さんにお話を伺っていきます。まずは貴社がどのような会社なのか教えてください。

川端さん:

当社は2012年6月に設立し、今年で10周年を迎えました。「Feel Goodな明日をつくる」というミッションを掲げ、プロジェクト管理ツール「Lychee Redmine」など働く人を応援するサービスを開発・提供しています。

2021年11月には、運動を促す福利厚生サービス「KIWI GO(キウイゴー)」という新規事業もスタートしました。働く人だけでなく、その家族や地域社会までアジャイルウェアに関わるすべての人が楽しく、幸せになれる世の中を目指しています。

────今回詳しくお話を伺いたいと思っているのが運動を促す福利厚生サービス「KIWI GO(キウイゴー)」なのですが、こちらはどのようなサービスなのでしょうか?

岡田さん:

「KIWI GO」は運動を促す福利厚生サービスです。社員の皆さんに「もっと運動してほしい」「もっと交流してほしい」と思いながらどうすればいいかわからない……という企業経営者の方のお悩み解決を手伝いできるのが、当サービスになります。

当サービスを導入いただくと社員の方へ専用アプリとスマートバンドが提供されます。通勤やウォーキングなどの「歩数」それに加えてジョギングやエクササイズなど心拍数の上がった「運動継続時間」の2つによって、アプリ内通貨のコインが付与される仕組みになっています。

また、貯まったコインは、利用者の方が自由にごほうびに交換できます。ごほうびの内容としてはAmazonギフトカードやUber Eatsの金券、ムービーチケットなどを用意しています。

そして、運動の習慣化以外にも社員同士の交流を生むギルド&イベント機能もあります。ギルド(社内サークル)の立ち上げもとても簡単です。アプリを利用する人が、興味のあることを記入(リストから選択)しておくだけで、興味ありが3名集まればギルドが自動で立ち上がる仕組みになっています。

ギルド内ではグループチャットで情報をシェアしたり、イベントを立ち上げたり、部署や年代の違いを超えた交流を深めることができます。



────「KIWI GO(キウイゴー)」の特長は、どのようなところにありますか?

岡田さん:

まず挙げられるのが、運動を始めるまでのハードルを可能な限り下げている点が「KIWI GO」の特長といえます。

スポーツメーカーなどが手掛ける健康管理ツールは、ストイックなものが多く運動習慣のない方にはちょっとハードルが高いものが多いでしょう。

「KIWI GO」の場合は、ハードな運動など特別なアクションは必要ありません。

手軽に達成感を感じていただけるよう5分間の運動や1000歩のウォーキングでコインが付与されるなど、運動習慣がない方も運動をはじめ、継続していけることに特化して行動科学の理論に基づいた設計になっているのが特長です。



次に挙げられる特長は、還元率の高さです。運動することでごほうびを獲得できるサービスは他にもありますが、「一カ月頑張って運動したのにこれだけ?」とおもってしまうサービスがほとんどです。

当社では、3プランを用意していますがミニマムプラン利用の場合もウォーキングや軽い運動をしていれば、毎月何かしらのごほうびがもらえるように設計しています。

そして、運動だけでなくギルド&イベント機能によって社内交流を生むことができるのも当サービスの特長といえます。社内で同じ趣味の仲間とギルドを作り、一緒に外に出ることで運動量増加を促せる……交流と運動習慣の両方に作用する設計になっているのです。

「KIWI GO(キウイゴー)」誕生のきっかけは川端氏が考える「人の幸せの大切さ」から――





────お話を伺っていると貴社は人の幸せにフォーカスしたサービスを提供していると感じました。なぜ「人の幸せ」にフォーカスしたサービスを提供しようと考えたのでしょうか?貴社設立の背景を教えてください。

川端さん:

私は20年ほど前、エンジニアやプログラマーとして働いていました。当時、プログラマーの業務環境は決していいとは言えない業態でした。

モチベーションも低く、ストレスばかりがかかる職場だったのです。そんな中で出会ったのが、アジャイル開発という開発手法でした。アジャイル開発は、今までのソフトウェア開発手法とは違い、顧客満足を高めつつ、働く側にも負荷をかけず無理なくできる、人を中心とした開発プロセスです。

この出会いで、人にフォーカスした開発プロセスはお客様のためにいい製品をつくるためにも、開発者自身が満足できるものを作るためにも非常に重要なことだと考えるようになりました。そういった経験から誕生したのが、アジャイルウェアという会社です。

────人を大切にする貴社で生まれた「KIWI GO」というサービスですが、どのような経緯で誕生したのでしょうか?

川端さん:

元々「KIWI GO」は、自社の社員のために作った社内制度がはじまりでした。当社は2020年2月からフルリモートワークをスタートしており、現在も月一の出社日以外は完全な自由出社が続いています。

在宅勤務が続き、私自身も体重増加に悩んだこともありました。私と同じように社員も運動不足になり、健康リスクが高まっていることに、問題意識をもつようになったんです。そして「企業として社員の健康を支援することはできないか…」と考えるようになりました。



どうしたら運動不足を解消してもらえるかと考えた時、「運動への手当」と「成果の見える化」の2軸が重要であることに気づいたのです。全社員にスマートバンドを配布して、毎月の報告を挙げてもらうと、70%の社員の運動量が増加していました。この結果は、自分自身でも意外でした。

私自身もエンジニアだった経験があるので、エンジニアやプログラマーには受け入れられにくいものかと思っていたのですが、業種に限らず広く受け入れてもらうことができたのです。

当社のようにリモートワークによる社員の運動不足や健康リスクの高まりに悩む企業は多く、これは社会課題の解決に役立つサービスだと考え「KIWI GO」が誕生しました。

────KIWIGOに関心を寄せられる企業が抱えている課題は、どのようなものがあげられると思いますか?

岡田さん:

「KIWI GO」を提案させていただいているお客様のなかでも課題はそれぞれあり、ひとつにまとめるのは難しいのですが、やはり共通しているのは「社員の運動不足」という部分です。

川端の話の中にもありましたが、リモートワークの普及により、プライベートにおいても外出の機会が減り、運動の機会が減っています。

そして、社員間の交流も薄くなり、普段仕事をする上での安心できる人間関係の構築も上手くいかないという課題も生まれ始めています。

特に、リモートワーク普及後に入社した方との交流する機会がないことに課題意識をもつ企業が多いように感じます。

川端さん:

補足させていただくとコロナ禍になり「離職率が上がっている(※1)」という企業の声を頂くことが増えています。会社との交流が一気になくなり、心身ともに健康を保つのが難しい状態にあることが離職のひとつの理由になってしまっているのです。「KIWI GO」はそういった企業の課題の解決をサポートできるサービスだと思います。

※1:出典:朝日新聞『9年ぶりに離職率が入職率上回る コロナ禍の影響か』

────ありがとうございます。実際に「KIWI GO(キウィゴー)」を導入してた企業様の声や、反響などがあれば教えてください。

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岡田さん:

ある企業(A社)の事例を挙げさせていただきます。A社は、社風として社員同士の業務外の会話が少ない企業でした。

そんなA社でコロナをきっかけにリモートワークをスタートし、オフィスをフリーアドレス化したところ「隣に座っている人が誰なのかわからない」「交流のきっかけがない」などの課題が生まれるようになったそうです。

A社の場合は、社員間の交流も促せる「KIWI GO」の機能とお客様のニーズが合い、導入に至っています。お客様からの声としては、前向きなフィードバックをいただくことが多いです。

川端さん:

また別の企業さまからは「採用面でプラスになっています」という声もいただいています。「KIWI GO」を導入することで、福利厚生に力を入れていることを求職者の方にアピールすることが可能です。

仕事を選ぶ時に、福利厚生の充実度を見ている方も多いと思うので採用に力を入れていきたいと考える企業さまにとっても「KIWI GO」は最適のサービスだと思います。

健康経営を実現するために必要な、未来の福利厚生のカタチ




▲KIWI GOでは近々ユーザーのサーベイ調査とキャラ診断機能を追加予定。社内のウェルビーングを可視化できるように。

KIWI GOでは、近々ユーザーのサーベイ調査とキャラ診断機能を追加予定。社内のウェルビーングを可視化できるように。

────5年後10年後、これからの会社の福利厚生を取り囲む環境はどのように変化するのでしょうか?

川端さん:

テレワークが浸透し働き方が多様化しています。働き方が多様化すると、社員ひとりひとりへの対応も一律という訳にはいかなくなっていくでしょう。さらにダイバーシティ&インクルージョンも進んでいき、人事制度においても個別ケースに、応じた福利厚生に変化していくと思っています。

その中で重要になってくるのは、福利厚生だけでなく人事制度全般で社員に対して企業が選択肢を示せるかが重要となるでしょう。また5年後、10年後には、高齢化がより進み福利厚生にも高齢者向けの変化も生まれていくと思います。

また外国人向け、宗教や信仰に合わせたものなども想像できます。また、大手企業がM&Aを強めていった果てには、実力主義の会社と人材を大切にするウェルビーングを大切にする企業の二極化が進んでいくとも思います。それに伴い、福利厚生も変化していくでしょう。

個人的には、メタバースの中で働く未来も近いと思っています。オフィス環境が仮想現実に置き換わるように、福利厚生も仮想現実に合わせたものに変化してくと思います。

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────「KIWI GO(キウィゴー)」のような運動×交流に関連したサービスは、今後どのように進化していくのでしょうか?



川端さん:

今後はより健康経営はさまざまな企業で重要視されていくと思います。健康診断と密なサービスや睡眠、食生活と連携するサービスなどが充実していくでしょう。

一方で、企業として導入するサービスが業務と関連のない個人情報を活用することにネガティブな印象を受ける傾向があるのも事実です。

当社では、個人の生活を監視するようなサービスではなく、情報や提供されるサービスを取捨選択できるパーソナルトレーナーのようなサービスを提供していきたいと考えています。

────貴社が今後目指すビジョンや挑戦していきたいことを教えてください。

川端さん:

当社は「人を大切にする経営」を重要視しています。いかに人を大切にしながら会社経営を続けていけるか、そしてそれを自社だけでなく他の企業にも拡げていくことが私の使命だと思っています。中小企業が多くを占める日本社会において、模倣されるようなビジネスを展開し、新しい挑戦を続けていきたいと思います。

────川端さん、岡田さんにとって「KIWI GO(キウィゴー)」とはどんなサービスですか?

岡田さん:

ウェルビーイング、つまり従業員の幸せだけを考えれば生産性や利益は自然とついてくるという「ウェルビーイング経営」という考え方があります。理想論のようにも聞こえますが、自分で正しいと感じたのであればそれを実現すべく信じてやるのが大人の仕事の仕方だと思っています

「KIWI GO」がその中で本当に役割を果たすためには、運動不足解消と社員間の交流を実現するためにまだまだやるべきことや改善点があると思っているんです。

いずれは「KIWI GO」を使っていただいた全ての人が、楽しく幸せになるサービスにしていきたいです。『ポジティブコンピューティング』という書籍の中に〝これからのITは利益や効率に資するのではなく、人の幸せのために使われるものだ″という言葉がありました。「KIWI GO」もそういったサービスでありたいと思います。



川端さん:

「サイエンスオブウェルビーイング」と呼ばれる運動することによって幸せが得られるという研究成果も報告されています。ただ、運動を習慣化するのは人間であるがゆえにとても難しいものでもあると思います。なまけたり、飽きてしまったり……「KIWI GO」はそんな人のきっかけや支えになれるサービスになれればと思っています。

<編集後記>

川端さんや岡田さんのお話にもあったように、働きながら運動を習慣化するのはとてもハードルが高く、健康診断で運動した方がよいと指摘されてもモチベーションが保てず、翌年も同じ結果が出されてしまう……という人も多いのではないでしょうか(私時自身も其の一人…)。

また、昨今では終息に向かいつつあるコロナですが、コリモートワークにより、社員間のコミュニケーションロスも深刻な問題と言えるでしょう。「KIWI GO」は、そんなコロナをきっかけに生まれた社会課題を解決に導いてくれる、“人の幸せ”を基軸にした素晴らしいサービスだと感じました。また、その先には私たち働く人にとっての「幸せ」の新しいカタチが垣間見れる取材でもありました。株式会社アジャイルウェアが提供する「KIWI GO」は、きっと私たちの「働く」「生きる」未来に新しい価値を生み出してくれるでしょう。



新井那知
ライター
So-gúd編集部
新井 那知
埼玉県・熊谷市出身。渋谷の某ITベンチャーに就職後、2016年にフリーランスライターとして独立。独立後は、アパレル、音楽媒体、求人媒体、専門誌での取材やコラム作成を担当する。海外で実績を積むために訪れたニューヨークで、なぜかカレー屋を開店することに—-帰国後は、クライアントワークを通してライターとして日々取材や編集、執筆を担当する。料理と犬、最近目覚めたカポエイラが好き(脚技の特訓中)。
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