「フェムテック」とは?おすすめの商品やサービス14選を紹介!


「最近よく耳にするフェムテックとは一体何?」「フェムテックのおすすめのサービスや商品とは?」「生理や妊娠について気軽に相談できるアプリはある?」

こんな疑問を抱えている女性の方も多いのではないでしょうか?
これらの問題を解決する一つの手段として「フェムテック」というテクノロジーが注目を集めています。

本記事では、「フェムテック」とは一体何なのか、また注目を集めている理由、オススメの商品やサービスとその使い方、今後の市場と課題を解説します。フェムテックについて、男性はもちろん、女性も理解を深めてより良い未来を作るきっかけとなれば幸いです。ぜひ最後までお付き合いください。



2021年の新常識「フェムテック」とは?

 


「フェムテック(FemTech)」とは、女性が声を上げにくかった生理や妊娠、出産、育児、更年期などの問題をテクノロジーで解決しようという取り組みのことです。女性の生きづらさを解決しようと国内外の企業が様々なサービスや商品を展開しています。

フェムテックによって、SDGsの目標の5つめにある「ジェンダー平等と女性支援」を後押しする効果も期待されているのです。しかし2021年現在、女性の健康的な問題やメンタルヘルシ、ホルモンバランスなど、“女性ならではの悩み”を取り巻く課題が多いのも現状です。



フェムテック意味は?


「フェムテック(英語:FemTech)」とはFemale(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語で、女性特有の性の問題をテクノロジーによって解決する製品やサービスのことです。

日本でも2020年頃から市場が拡大していて、製品やサービスには生理日や排卵日を予測する月経管理アプリ、更年期障害の改善、生理用吸水ショーツなどがあります。

従来、女性特有の悩みとして光が当たりにくかった業界だからこそビジネスチャンスが多くあり、投資先としても注目が集まっているようです。

またフェムテック以外にも、Feminine(女性の)とCare(ケア)を掛け合わせた「フェムケア(英語:FemCare)」やMenopause(更年期)とテクノロジーを掛け合わせた「メノテック(英語:MenoTech)」など様々な造語が生まれ、今後も注目度を増していくことでしょう。



フェムテックの対象者は?


フェムテックの対象者は、女性特有の悩みを抱える全ての人間です。 現に海外のスタートアップ企業ではLGBT(セクシャルマイノリティー)の垣根を超えた製品やサービスが展開され、性の多様性が当たり前の社会となっています。 また、フェムテックは大きく分けて下記の7つのジャンルに分類できます。

  • PERIOD HEALTH /月経
  • WELLNESS /女性特有疾患
  • SEXUAL WELLNESS /セクシャルウェルネス(性の健康)
  • FERTILITY SOLUTIONS /妊孕(にんよう)性・不妊
  • PREGNANCY & MOTHER CARE /妊娠・産後ケア
  • MENOPAUSE /更年期
  • MENTAL HEALTH /メンタルヘルス(心の健康)


正確にどこまでがフェムテックに分類されるかの定義は曖昧ですが、女性の心身に関わる悩みを解決する製品やサービスは全てフェムテックに分類されるようです。



女性の社会進出にも影響が?フェムテックの注目される理由とは?


フェムテックという言葉は、2012年にドイツの月経管理アプリ「Clue(クルー)」を開発したデンマーク人が作ったのがはじまりとされています。 実は、日本でも2012年頃から月経管理サービスは存在していました。

その後2017年では50社程だった取り扱い企業が、2020年には484社まで急増。*2025年の市場規模は、500億ドルといわれています。
引用元:Frost Sullivan Femtech—Time for a Digital Revolution in the Women’s Health Market

また、昨今の女性の社会進出や「#MeToo運動」などを含むフェミニズムの潮流が後押し、フェムテックという言葉は知れ渡るようになりました。 また、日本では以下の理由が挙げられます。



女性の社会進出・SNSの普及


昨今の日本は、女性起業家の台頭や女性就業人口増加(*2020年 2,968万人) によって女性の社会進出が拡大しています。
*引用元:内閣府 男女共同参画局

それに伴い、生理休暇や産休制度を導入している企業も増加。より女性が働きやすい社会へ企業も様々な工夫をしています。 また、InstagramやYouTube、TiktokなどのSNSを通して、自身の性の悩みをオープンにする芸能人やインフルエンサーが増えたことも大きな要因です。



月経による社会損失


月経の症状には個人差があるものの、月経に関連した症状による不調は少なからず仕事に影響を及ぼします。 経済産業省が2019年に行った調査によると月経に関連した症状による労働損失(欠勤、集中力低下など)は*年間4,911億円にも及ぶと報告されています。
引用元:経済産業省 健康経営における女性の健康の取り組みについて

また、女性特有の症状に伴う通院費、医薬費などの経済負担額は国内だけでも*約7,000億円にも及ぶといわれているのです。
引用元:経済産業省 「働く女性の健康推進」に関する実態調査

女性の問題に寄り添うフェムテック市場は、日本の経済においても重要な取り組みとして注目を集めています。

また日本のみならず、海外でも女性特有の体調の変化によって、キャリアや仕事に影響を与えるといわれています。実際にFacebookやAppleは福利厚生として従業員の卵子凍結費用を負担する体制を採用。

また高学歴にも関わらず、仕事と育児を両立する母親の*43%がキャリアから外れてしまうといわれています。
引用元:The changing career trajectories of new parentsin STEM , New York University

経済的地位を維持しながらの出産は、アメリカでも課題視され雇用への影響を及ぼしているといわれているのです。



テクノロジーの進化


女性の問題を解決するフェムテックだけでなく、既存の業界とAIなどの先進技術を活用するクロステック(英語:X-Tech)の急速な拡大が、フェムテック市場を後押ししてくれています。

例えば、Finance(金融)とテクノロジーを掛け合わせたフィンテック(英語:FinTech)は、身近なところだとキャッシュレスや暗号資産などを生み出しました。

また、なかには健康(英語:Health)とテクノロジーを掛け合わせたヘルステック(HealthTech)もあり、女性特有の悩みや自身の体の変化をデータで管理するサービスが生まれるのも納得できます。



ITのニューノーマル「X-Tech(クロステック)」とは?
x-techイメージ_so-gud(ソウグウ)


2021年「FemtechFes(フェムテックフェス)2021」が表参道にて開催され3日間で約1,400名が来場


海外が発祥のフェムテックですが、日本でも年々認知度が高まっている傾向があります。実際に六本木アカデミーヒルズにて2021年10月22日(金)~24日(日)の3日間、開催された「フェムテック・フェス」では、約1,400名が来場。

世界6地域、27カ国から157のプロダクト・サービスが展示され、注目を集めました。このように日本でも知名度が高まってきているフェムテックですが、実際にどのようなサービスがあるのでしょうか?

次の章では、日本と海外のフェムテックに関するサービスを紹介していきます



体調への課題に取り組む日本/海外の企業・サービス7選とは?


では、実際にフェムテックに取り組む企業のサービス事例を見ていきます。


卵巣年齢検査キット:F check(エフチェック)

F check(エフチェック)

F check(エフチェック)は、日本初の自宅で卵子年齢を測定できる検査キットです。0.1ml以下の血液(指先から)から採取可能で、検査センターに郵送で検査は完結します。また、結果は専用のウェブサイトやスマホのアプリを通して確認できるので簡単です。



生理日管理ツール:LunaLuna(ルナルナ)

LunaLuna(ルナルナ)


LunaLuna(ルナルナ)は、生理日管理ツールのパイオニアとしてフェムテックという言葉が知れ渡る前からサービスを展開しています。スマホのアプリを通して、生理日や排卵日、妊娠しやすい時期などを予測してくれ、現在では1,700万ダウンロードを達成。多くの女性から支持されています。


フェムテックの先駆け「LunaLuna(ルナルナ)」。“生理”のタブーと向き合う20年で見えた変化とは
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専門家がサポート:famione(ファミワン)

famione(ファミワン)


famione(ファミワン)は、妊活の専門家がLINEを使ってサポートしてくれるサービスです。妊活に関する悩みだけでなく、パートナーとの関係性についてや自身のキャリアのことなど幅広く相談に乗ってくれます。



生理日予測をしてくれるアプリ:Clue(クルー)

Clue(クルー)


Clue(クルー)は、生理サイクルを予測してくれるアプリで、見た目のデザイン・シンプルな機能が人気です。現在では1,000万ダウンロードを達成しています。生理日や自身のコンディションを自動的に管理・分析してくれるアプリがほしい方にオススメです。



女性の悩みを共有できる場を提供:fermata(フェルマータ)

fermata(フェルマータ)


fermata(フェルマータ)は、「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」というビジョンを掲げている日本のフェムテックスタートアップ企業です。フェムテック商品を安心に選べる店舗やクリニックの紹介も行っています。



搾乳・骨盤底トレーニング:Elvie(エルビー)

Elvie(エルビー)


Elvie(エルビー)は、イギリスで展開されている骨盤底障害を患う女性に向けて膀胱の制御から出生後の回復までをサポートしてくれる、骨盤底筋トレーニング(膣トレ)グッズ「Elvie Trainer」を販売しています。なかには、ブラの内側に見えないように挟み込むだけで、搾乳してくれるアイテムも。更年期を迎える女性にも支持されています。



更年期女性にに特化した提案:Menopause Tech(メノポーズテック)

Menopause Tech(メノポーズテック)


Menopause Tech(メノポーズテック)は、アメリカで注目を集めている女性の辛い更年期の症状を緩和してくれるフェムテックです。専門家とのオンライン診療やライフスタイル提案などの相談が可能となっております。

ここまで、フェムテックに関するサービスを紹介してきましたが、次の章では、フェムテックのおすすめ商品を紹介していきます。



商品・サービスの最適な使い方とは?

フェムテックの商品やサービスを正しく利用するためにサポート体制を確認しておきましょう。

  • 専門家相談・サポート
「生理痛がひどいけど出勤しないといけない」「妊活が上手くいっていない」「年を重ねてきて体の調子が悪い」などの悩みは、チャットやビデオ電話を通して専門家に相談しましょう。
病院の診療と違って気軽に相談できるので、外出しなくて済みます。また、自宅での相談は感染リスクも下げることができ、女性の負担が軽減されます。

  • 健康管理・トラッキング
以前は、自身の健康状態を医療機関が用意する用紙に記入しなければいけませんでしたが、その必要はありません。
専用のアプリやサービスを通して、基礎体温や排卵日、妊活、妊娠、更年期対策などができるようになりました。さらに、医療機関とデータを共有できるサービスもあるため、何か問題があればすぐに対処することが可能です。

  • 簡易検査キット
自宅で卵巣年齢をチェックできる簡易検査キットをはじめ、女性のホルモンの数値を検査できるキットもあります。
ホルモンを検査することにより、現在の身体の状況やホルモンがどう影響を与えているかを確認でき、最新の医学エビデンスに基づいて医師からのコメントも受け取ることが可能です。また、更年期による症状もセルフチェックできます。

  • 医療支援
女性特有の悩みはなかなか打ち明けられなかったり、通院に通うのが億劫だったりします。現在では、オンライン診療やチャット、ビデオ電話を利用して専門家や医師からの医療支援を受けられます。
具体的には、月経不順を改善や避妊効果のある低用量ピルを処方してもらえたり、自宅まで届けたりしてくれるサービスがあります。

  • その他
将来の妊娠・出産を考える方に向けて卵子凍結サービスがあります。
凍結融解卵子由来で生まれた赤ちゃんには先天的異常や発達障害のリスクはないとして、日本生殖医学会が2013年にガイドラインを正式決定しています。



女性を後押しするための今後の課題とは?

フェムテックの日本市場は、2020年あたりから盛り上がりを見せています。
2020年10月に「フェムテック振興議員連盟」が発足し、2021年3月には「フェムテック関連製品の普及に向けた政策の推進に関する提言」が関係省庁へ提出されたからです。

今後、女性活躍の推進や「2020年代の可能な限り早期に指導的地位に占める女性の割合が30%程度となるように取り組む」という政府目標が発表されたことから、女性の社会的重要度はさらに増していくことでしょう。

また世界で見る市場規模は、2025年には世界全体で約5.3兆円に達する見込みで、2018年に1.8兆円ということを考えると約3倍にもなる数字です。

フェムテック市場の拡大に伴い、女性が声を上げやすくなりましたが、女性の社会的地位の拡大はまだまだ先になりそうです。日本でも女性の就労率こそ上がりましたが、2020年までに30%を目指した女性の政治家や管理職など地位のある女性は、2021年時点で8.9%*にとどまっています。

しかし、SDGsやESG投資など女性の地位拡大やジェンダーの平等などが目標に掲げられていることから、企業価値の向上においても女性の活躍は重要課題となってくることでしょう。
*引用元:帝国データバンク 女性登用に対する企業の意識調査(2021年)

そして、日本政府からの支援はあるものの、女性を守るというよりもビジネス視点感が否めないことが懸念されています。というのも、低迷する日本経済の起爆剤としてフェムテック市場が期待されているからです。

そのため、女性政治家や起業家、インフルエンサーなどが代表して声を上げていくことが重要となってきます。



フェムテックについて自分たちができる取り組みとは?

では、フェムテック市場が今後拡大・認知されていくために私たちにできることはなんでしょうか?

1つは、イベントに参加してみることです。女性が自身の悩みを共有できる場として「フェムテックジャパン2021/フェムケアジャパン2021」が2021年10月に開催されました。実際に世界のフェムテック商品を自身の手で触れたり、サービスの紹介を受けられたりします。

また、多様な業界からゲストを招いて、フェムテックについての話を聞くこともできます。2022年春には規模を拡大して「Femtech Japan 2022 / Femcare Japan 2022」の開催も決定しています。このようなイベントに参加することで、様々な価値観に出会い、取るべき行動が分かるかもしれません。

しかし、日本ではまだまだ認知度も低く、参入障壁が低いのがフェムテック市場。妊娠、出産、子育て、更年期などの問題は女性が一番理解している問題です。現代のテクノロジーと女性特有の悩みを掘り下げれば、新たなビジネスを生むチャンスが多くあるのではないでしょうか?



女性だけでなく、男性も悩みに寄り添う社会へ

今回はフェムテックの概要からおすすめのサービスや商品を解説しました。従来のように女性特有の悩みを一人で抱える社会はテクノロジーの進歩と共に変わり、女性が生きやすい世界へと変革期を迎えています。

ただ、女性だけでなく男性もフェムテック市場に介入できるような環境づくりや女性特有の悩みを理解してもらうことが大切。今後も様々なサービスや商品が展開されていくのでフェムテック市場に注目していきましょう。



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