ハチドリ電力イメージ

実質自然エネルギー100%でCO2ゼロへ「ハチドリ電力」


2016年「電力自由化」によって、誰でもライフスタイルに合わせた電力会社を選べるようになりました。しかし、電力自由化によって電力会社を変更した人は、全体の2割強にとどまっています。
*引用元:マイボイスコム株式会社「電力・ガス自由化に関するアンケート調査」

変更しなかった理由としてもっとも多かったのが、「現在利用している電力会社に不満がない」という回答でした。

しかし、仮に「電力を切り替えるだけで、地球温暖化の解決に貢献できるとしたら?」「今より安い電気代で、再エネ・自然エネルギーを選べるなら?」あなたは電力を切り替えたいと思うのではないでしょうか。

そんな自然エネルギーで地球温暖化を解決するための取り組みをしているのが「株式会社ボーダレス・ジャパン」が2020年4月からサービスを開始した「ハチドリ電力」です。

今回は「ハチドリ電力」代表の小野さんにインタビューを行いました。「ハチドリ電力」の取り組みや特徴、そして目指していくビジョンをお伺いしています。


ハチドリ電力小野悠希さん
インタビューイー
小野 悠希
(おの ゆうき)
株式会社ボーダレス・ジャパン
ハチドリ電力 代表
1995年兵庫県生まれ。2018年にボーダレスジャパンに新卒入社。地球温暖化のために絶滅する動植物をなくしたいという思いを持つ。2020年よりハチドリ電力の代表として事業を立ち上げ、自然エネルギーの普及を進めることで、地球温暖化の解決を目指す。


「ハチドリ電力」が掲げる3つのポイント

────ではまず、「ハチドリ電力」の取り組みと、サービスの特徴を教えていただけますでしょうか?

3つの取組み,so-gud(ソウグウ)
小野さん:
「ハチドリ電力」は、株式会社ボーダレス・ジャパンが運営する事業の1つで、” 地球温暖化を止める “ 目的で立ち上がりました。

弊社は、2007年の立ち上げより、社会問題や課題解決をするためのソーシャルビジネスをずっとやってきた会社です。その中で「ハチドリ電力」は、2020年4月にサービスをリリースして8月から電力供給をスタートさせたばかりなんです。

「ハチドリ電力」には、大きく3つの特徴があります。1つ目は、「実質自然エネルギー100%」の電力だけを販売する点です。再エネ指定の非化石証書購入により、CO2排出量が実質ゼロの電力を利用できます。

CO2ゼロとはCO2排出係数ゼロのことを指します。再エネ指定の非化石証明書購入により実質的に自然エネルギー100%の電気を調達します

2つ目は、電気代の1%が ” 自然エネルギー発電所 “ を増やすための基金に充てられる点です。そのため、電気を使えば使うほど自然エネルギーが増えていく仕組みを作り、供給量自体を増やすことに貢献できるんです。

3つ目が、電気代のさらに1%を自分の応援したい社会活動に寄付できる点です。「ハチドリ電力」と提携するNPO団体や社会活動家は、現在およそ60団体いらっしゃいます。

また、この1%づつの貢献度を、毎月の料金明細書で確認できるようになっているんですよ。



明細書,so-gud(ソウグウ)

────なるほど、面白いアイディアですね!どれだけ自分が社会貢献できたか見えると、なんだか嬉しい気持ちになります。

小野さん:
ありがとうございます。「ハチドリ電力に変えてよかった」と思ってもらいたくて始めた施策なんです。電気は変えても使用感はまったく変わりません。

だからこそ、お客様にとっての感動体験を作れたらいいなと思っています。SNSで明細書をシェアしてくださるお客様も複数いらっしゃるんですよ!



────たしかにシェアしたくなります!明細書サンプルを見てCO2削減にここまで貢献できるんだと驚きました。

ハチドリのひとしずく,so-gud(ソウグウ)
小野さん:
家庭から出るCO2排出量の半分は電力からなので、自然エネルギーに切り替えるだけでCO2削減に貢献できるんですよ。またNPOなどへの寄付も、毎月は少額でも電力はずっと使うモノなので、1%でも全く微力ではありません。

実は1人ひとりの力ってとても大きいんです。「ハチドリ電力」という名前の由来にも繋がるのですが、「ハチドリのひとしずく」という物語をご存知でしょうか?



────どんな物語でしょうか?

山火事が起きて森の生き物たちが逃げる中、クリキンディという名のハチドリだけは、小さな口バシで水を1滴づつ運んでは、火の上に落とし続けていました。それを見た動物たちは「そんなことをして何になるの?」と笑います。しかし、クリキンディはこう言いました。「私は、私にできることをしているだけ。」 「ハチドリのひとしずく」

小野さん:
南米アンデス地方に伝わる「ハチドリのひとしずく」というお話です。

私たちは、このクリキンディのように地球温暖化に対して「1人でできることは小さいかもしれないけれど、みんなが力を合わせれば大きな変化を生める」そんな想いを込めて事業を推進しています。


長坂真護の想い「電子機器の墓場にリサイクルセンターを」

────では次に、先ほどお話に上がったNPOなどの支援先についてお伺いします。具体的にどのような活動をされている方がいらっしゃるのでしょうか?

長坂真護さん
小野さん:
全ての活動を知っていただきたいのですが、ここでは美術家の長坂真護(ながさかまご)さんの活動をご紹介いたします。

長坂真護さんの活動は、ガーナのスラム街「アグボグブロシー」通称 “ 電子機器の墓場 ”と呼ばれる街を訪れたことから始まります。

アグボグブロシーは、先進国で使われた電子機器が行き着く場所で、住人たちは電子機器を燃やし、そこから出た金属で生計をたてています。

彼らはわずか5ドルほどの日当で、金属からでる有毒なガスから身を守るガスマスクさえ買えずに働き、30代、40代で亡くなっているんです。この現実を知り、長坂さんは根本的な解決を目指し100億円かけてリサイクルセンターを作ろうとしています。



────そんな地区が存在するなんて……今お話を聞くまでアグボグブロシーの事を知りませんでした。

小野さん:
「ハチドリ電力」の支援先から、社会問題を知る方も多くいらっしゃいます。

長坂さんは、アグボグブロシーで拾ってきた電子機器からアート作品を作ったり、スラム街の人たちをモチーフにした作品を制作したりしています。中には1,500万の値がついたものもあるんですよ。

今までもその活動資金を使って、ガスマスクを配布したり、スラム街初の学校や美術館を設立しています。さらに長坂さんは、クラウドファンディングで資金を集め、この過程をドキュメンタリー映画にしているんですよ!

世界にアグボグブロシーの現状を伝え、支援も集めていらっしゃいますが、やはり100億円のリサイクルセンターを作るには資金がまだまだ足りません。そこで「ハチドリ電気で応援してくれる人を募りたい」ということで、一緒に活動しています。



「自然エネルギー100%」にこだわる理由

────なるほど、社会貢献性の高い活動に貢献できる電力事業会社というのは「ハチドリ電力」ならではですね。では、そもそもなぜボーダレスジャパンから「電力事業」を立ち上げることになったのでしょうか?

小野さん,so-gud(ソウグウ)
小野さん:
私はもともと、社会課題の解決を最前線で走りたいという想いでボーダレス・ジャパンに入社しました。いくつか事業を経験する中で、自分が人生をかけて解決したい社会課題が何か探していたんです。

そんな時、環境活動家のグレタさんの演説を聞き、環境問題の深刻さを知りました。多くの科学者がこのままでは手遅れになってしまうと……

私は動物が大好きなんですが、人間のせいで絶滅に追いやられていることを知りました。人間が排出するCO2が問題なら、私たちがCO2を止めなければと思ったんです。

まずは何をすれば解決できるのか探したんですが、「コレをやれば解決できる」という根本的な解決法が見つからず…..

「選択肢が無いなら自分で作ろう」と思ったのが最初のきっかけです。

しかし、環境問題という大きすぎる課題に対して、1人でできることは微力でした。決め手となる方法がわからず悩んでいた時、ボーダレス・ジャパン代表の田口に相談したんです。

すると、「電力があるよ」と。この話をした瞬間「電力なら、大きな力に変えていけるかもしれない。」と確信し、電力事業の責任者としてプロジェクトを立ち上げることを決めました。


────いま環境問題の深刻さのお話でましたが、「ハチドリ電力」が自然エネルギー100%にこだわる理由も関係するのでしょうか?

小野さん:
おっしゃるとおりで、他の電力会社では自然エネルギー30%などのプランがあります。しかし、自然エネルギー100%にしないと地球温暖化は手遅れになるところまできています。

そして、私たちが目指すのは、2030年までにCO2排出量を2010年の約半分にし、2050年にはゼロにすること。だからこそ、「ハチドリ電力」では自然エネルギー100%の選択肢にこだわっているんです。



固定プラン導入で火力より自然エネルギーを安く

────なるほど、「ハチドリ電力」の地球温暖化を止める強い想いを感じますね。しかし、やはり火力発電に比べると自然エネルギーは高額になってしまうのでしょうか?

小野さん:
やはり電気は品質が同じなので、より料金に対してシビアになります。なので「ハチドリ電力」では、料金で選択が変わる消費者を出さないよう “ 日本一安い電力会社を目指す ”ための企業努力を惜しみません。

まだ日本一は実現できていませんが、大手電力会社よりも安い料金プランをご用意しています。ホームページでは簡単に料金をシミュレーションできますので、ぜひチェックして欲しいですね!



────自然エネルギーも安く使えるんですね!では続いて、昨年末に起きた電力会社全体の異常な価格高騰についてお伺いしたいのですが、自然エネルギーも関係する問題なのでしょうか?

小野さん:
まず、異常な価格高騰を起こした理由が、去年の12月に液化天然ガス(LNG)の火力発電が停止したことにあります。供給量が足りなくなった上に寒さで需要が高まり、価格が高騰しました。

一見、火力発電なので自然エネルギーは関係ないように見えますが、今日本にある自然エネルギーの殆どが「FIT電気」と呼ばれる固定価格買取制度から生まれています。

固定価格買取制度とは、簡単にいうと「再エネを発電したら固定価格で買取るから、発電者を増やしていくよ」という制度です。

また「FIT電気」にはルールがあり、火力や原子力発電と同じく販売価格は市場価格に合わせなければなりません。その結果、市場価格の上昇に合わせて「FIT電気」の価格も高騰してしまったというわけです。



────なるほど。そうなると、また供給量が不足すると価格も高騰してしまうのでしょうか?

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小野さん:
今回の事態を受け「ハチドリ電力」では、固定プランを導入しました!

まず電力には、市場連動型と固定価格型の2種類あります。去年まで私たちは、市場価格が下がっていたため、市場連動型を採用していました。

でも去年の価格高騰を受け、電気料金がいきなり5~10倍まで上がってしまったんです。この時は、「自然エネルギーの普及に協力してくださる仲間である皆さまに、高額な請求するわけにはいかない」と、緊急措置として大手電力会社の標準プランを超える分は自社で負担させていただきました。

今後も同じような事態が起きない保証はないため、「ハチドリ電力」では解決策として、今年の2月に「固定プラン」をすぐに作りました。

なのでお客様には、安心してご利用いただけます!



私たちの選択で未来はつくられる

────それでは最後に、「ハチドリ電力」が目指していくビジョンをお伺いできますでしょうか?

小野さん:
まずは、先ほどもお伝えしたとおり2030年、2050年に置かれた目標値を達成することです。

そのために、日本全体の3.5%の人たちが「ハチドリ電力」に切り替え、自然エネルギー100%を選択する未来をつくっていきたいと考えています。



────3.5%ですか?

小野さん:
なぜ3.5%かというと、国民の3.5%が参加した社会活動は成功するという統計があるからです。まずは3.5%を目指し、そこからムーブメントを引き起こします!

小さい数字ですが、3.5%は198万世帯にあたるんですよ。かなり高い目標地ですが、このくらいスピードを上げなくては地球温暖化は止められません。

あとは、自然エネルギーの発電を進めていきたいですね。ハチドリ会員の皆さんも一緒に、市民参加型で発電量を増やす取り組みをリリースする予定です。

これからは、自然エネルギーを使うだけでなく、生み出すところからハチドリ会員の皆さんと一緒につくっていきたいですね!



────なるほど!参加できるとさらにユーザーの貢献度も上がりますね。毎月1%支援している発電所とは別の取り組みでしょうか?

ソーラーシェアリング
小野さん:
そうですね。毎月1%支援していただいている分は、発電所増設に充てさせていただきます。第一弾は6月からソーラーシェアリングの発電所を千葉県につくりました。

ソーラーシェアパネルの下が農地になっていて、農作物に不要な30%の太陽光をエネルギーに活用する施設です。太陽光パネルを設置するだけでなく、その下で行う農業も環境負荷の小さくし、自然栽培で大豆をつくっているんですよ!

ハチドリ電力では、今ある場所を活用して新しい場所を必要としない太陽光発電をつくっていきたいですね。

私たちのチームは「消費は投票」という言葉をよく使います。私たちが選択していくもので未来がつくられていき、どんな電気を選択するかで未来が変わると思うんです。

だからこそ、1人1人の力は大きく、未来を変えていく力があります。ぜひまずは、自分の選択を未来のために考えていただけたらいいなと思います。



ハチドリ電力の詳細を見る

<編集後記>

私自身も、電力自由化はもちろん知っていたものの、電気の使い心地に不便がないことから何もしなかった1人……

今回、小野さんのインタビュー終了後、「地球温暖化に貢献できて、さらに今より料金が安くなるとなれば切り替えるしかない」とさっそく「ハチドリ電力」にお申し込みさせていただきました!

検針票か電力会社のマイページ(大手電力会社であれば、マイページ非登録で必要事項の入力さえすれば簡単に照会できました!)で必要番号を確認すれば、5分ほどで簡単に登録完了です。

ぜひ皆さんも、この記事をきっかけに未来を変える選択肢を選んでみてはいかがでしょうか?



ライター松中朱李
ライター
So-gúd編集部
松中 朱李
神奈川県・横浜市出身。アパレル企業にて販売からバイイングを経験したのち、流行に流されないプロダクトを学ぶためイタリア・フィレンツェへ留学。現地で2年間を過ごし、気づけば靴職人に。帰国後は、メンズシューズブランドにて広報PR、メディア運営、ECサイトディレクション等に従事し、現在に至る。うさぎの散歩とヨガが日課。
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