スマ留が実現する海外留学の新常識とは。語学留学のニューノーマルを作り、留学業界のあり方を変える。
今回は「株式会社リアブロード(Re-abroad Inc.)」が、運営する海外留学サービス「スマ留」について取材。
これまでの海外留学は、莫大な費用が発生したり、留学までの準備に時間がかかったり、留学先や滞在先の選定が思うように進まなかったりとハードルが高く、留学を断念する人も多かったのではないだろうか――― しかしスマ留なら、従来の留学費用を最大半額にし、留学に必要なアレコレを一気通貫でサポートしてくれる。つまり憧れの留学に安く、スマートに行くことができるのだ。
今回は、そんなスマ留の魅力から未来の留学の可能性について代表取締役の神田慎氏を取材した。
スマ留なら短期留学の費用が最大半額!? 留学の新常識を提供。
――― まずは「株式会社リアブロード(Re-abroad Inc.)」様の概要について教えてください。
「株式会社リアブロード(Re-abroad Inc.)」は、2014年に設立された企業です。主な事業は、海外留学サービス「スマ留」の運営、英語学習に特化したマナビジン」とセブ島留学に特化した「俺のセブ島留学pro」というメディアの運営をおこなっています。また今後は、「warple(ワープル)」 というオンライン完結型の留学サービスをリリースする予定です。
――― ありがとうございます。主力事業のスマ留について教えてください。
スマ留は、語学学校の空き時間や空き教室を利用した、留学スタイルを提供する留学サービスです。スマ留の強みは、語学学校の稼働率が低い時間を有効活用するので、留学費用を最大半額まで抑えることができる点です。
シェアリングエコノミーの概念から、語学学校稼働率が低い時間帯にお客様(留学生)を紹介することで、語学学校としては収益性が高まることから、結果として授業料の原価を下げることが可能となりました。
また弊社の留学プランは、留学先の通貨のレートに合わせるのではなくて、日本円で販売しているのも特徴ですね。
――― ありがとうございます。かなり費用面を抑えることができますね!円安が懸念される昨今でも安心です。
そうですね。一般的な留学プランの商品の金額は、現地通貨で支払うケースが多いです。そのため、円安の場合には、現地のレートに合わせたために、予算を超えてしまったり、余計な支出が増えてしまったりすることにも繋がります。
留学コストを徹底的に安くすることで、お金を理由に留学へ行くチャンスを逃してほしくないと思いこのような料金設定にしています。
――― 素晴らしいですね!費用以外の特徴は何かありますか?
またスマ留では、サポートが充実しているのはもちろん、新規事業としてスマ留専用の学生寮(レジデンス)を提供しています。
現在は、アメリカ・ロサンゼルス、フィリピン、カナダ、シドニー、アイルランド、ゴールドコースト、メルボルンにスマ留専用学生レジデンスを設けています。
実は、スマ留ではお客様の留学準備を進めるにあたり、現地滞在先の住居が決まりにくいという課題がありました。
留学先と時期が決まっても、現地の滞在先を探す時は、現地の物件に都度連絡をして、空き状況を確認、性別を伝え、滞在期間を伝え確認を取ります―― ですが時差の兼ね合いで、現地滞在先からの返信が3日後になったり、部屋が他の留学生に予約されてしまったり、思うように滞在先を確保することができなかったんです。
ですがスマ留専用のレジデンスを持つことで、空き状況や入居が可能な時期がすぐに確認でき、入居の手続きをオンライン上で完結できるようになりました。
――― 素晴らしいですね!自分も留学した時は、滞在先の選定にとても苦労しました…。
――― スマ留であれば、はじめての留学も安心して挑戦できる印象を受けました。
ありがとうございます。多くの日本人が、“留学”に対する漠然としたハードルの高さを抱いていると思います。日本人の保守的な国民性もあるかもしれませんが、「留学=ハードルが高いもの」と考えてしまい、留学を諦めてしまう人も多いようです。
ですが、留学のハードルの高さを懸念している人が、スマ留を利用して留学することで、語学学習はもちろん、自分の人生を豊かにするための一つのきっかけになってくれたらと思っています。
実際に、スマ留を利用したお客様からは、「留学するかどうか迷っていただけど、1週間でも留学に行くことができて本当に良かった」という反響や、大学生の利用者様からは、「スマ留の価格帯だったからこそ、アルバイトで貯めたお金で留学することができた」 など嬉しい反響をいただけました。
スマ留誕生の背景には、語学学校のとある課題が――
―――留学業界に一石を投じたサービスだと思うのですが、スマ留を立ち上げた経緯について教えてください。
実は私は社内の他のメンバーと違って留学経験が一度もないんです(汗)。そして、英語もそれほど堪能ではないんですよね(笑)。
―――っえ!意外です!そのうえで、どのようにスマ留のサービスができていったのでしょか?
私は26歳から31歳まで、ウェディング関係の新規事業の立ち上げをおこなっていました。新卒の頃から31歳まで、仕事ばかりしていたので、退職を期に世界一周の旅に出ることにしたんです。
―――素敵ですね!世界一周をされてみてどうでしたか?
実は世界一周はしなくて、1ヶ国で終わってしまいました(汗)。
――っえ!!せっかくの世界1周旅行がもったいないような気が…。
1カ国目は、オーストラリアのメルボルンでした。私はオーストラリアに到着して3日後に、前職の同僚とたまたま再会しました。当時その友人は、語学留学のためメルボルンに滞在していたんです。
彼が語学学校での経験を活き活きとした表情で話していたので、自分も語学学校へ行ってみたくなったんです。
友人が通っている語学学校の方に、語学留学の体験ができないか相談したところ、体験させてくれることになりました。
―――実際に体験したはじめての語学学校はどうでしたか?
自分にとって、語学学校の体験は、とても新鮮で楽しかったんですが、ビジネスマン視点が働いてしまったせいか、人がいない時間の空き教室の多さと、待機している教師の方の多さに気がついたんです。例えば朝の9時は生徒さんがたくさんいて、教室と教師陣の稼働率が高いんです。
ですが、時間や曜日によって、空いている教室、授業がないので職務室で待機している先生たちが多い状況でした。つまり学校としての稼働率が低い状況が発生しているんですよね。
――― なるほど学校もコストの無駄遣いになりますね…。
その時私は「この稼働が低い時間帯を利用して、英語を学びたい留学生を集められるかもしれない」「稼働が下っている時を狙えば、留学費用を安く抑えられそう…」と思ったんです。
その次の日から1日10件近くメルボルンの語学学校に飛び込み営業をしていったんです。
そしてシドニー、ゴールドコーストの語学学校にもアプローチしていって、スマ留の原型ができたんです。そして、新しいビジネスを誕生させるために、私は世界一周を中断して、日本に戻ったんです――― 気がついたら休んでいたのは3日だけでした(笑)
――― なるほど!世界一周が1ヶ国で完結したのには、そのような背景があったんですね!
コロナ禍や円安を逆手に取り、ワーキングホリデープランの強化で、過去最高売上を更新。
――― 国が留学を推奨する一方で、留学を取り囲む課題感は何かありますか?
直近でいうと新型コロナウィルスの影響によって、今までのように一定期間の留学準備をすれば、留学ができるという世界ではなくなりました。また昨今の世界情勢による、円安も留学のハードルを上げている課題ですね。
このような影響によって、宿泊先が激減してしまったり、渡航制限がかかってしまったり、提携先の語学学校が倒産してしまったり…さまざまな問題が発生しました。
――― なるほど…パンデミックや災害などは、どうしようもないというか…
そうですね…確かに世界的なパンデミックにより発生した課題もたくさんあるのですが、経営層としては、ポジティブに捉えています。弊社は2022年7月に第8期目が終わりましたが、過去最高の利益が生まれました。
――― 円安や渡航制限がかかる中で、どのように利益を出したのでしょうか?
利益を出せたのは、サービス利用者の方々のニーズの変化が大きいですね。留学ではなく、ワーキングホリデー(以下:ワーホリ)のために渡航する方が増えました。円安の影響で日本ではなくて、海外でお金を稼ぐ人が少しずつ増えていきている印象があります。このような背景もあり、ワーホリのプランがプラスに働いたんです。
弊社では、日本に滞在している段階で、事前に現地の企業と面接してもらい、採用が決まれば渡航した次の日からすぐに働けるプランを設けました。
――― ありがとうございます。留学ではなくて、ワーホリ需要にアプローチしたんですね。
おっしゃる通りです。また先程もお話しましたが、弊社の留学プランはすべて日本円での販売です。会社経営としては、日本円での販売は多少リスクが発生しますが、ドル高が続くと留学資金も上がってしまい、留学に行きたくてもいけなくなってしまう人が増えてしまうと思ったんです…そのため、あくまでもスマ留では、日本円での商品を販売しました。その結果、多少の値上げはしたものの、価格優位性という面でもポジティブに働きましたね。
スマ留を通して、留学エージェントのボトムアップを図り、市場を活性化させる。
――― 5年後10年後留学は、どのように進化・発展していくでしょうか?
私たちも5年・10年後に留学を取り囲む状況がどのように変化しているのかは、イメージがつきません。ですが留学業界全体を盛り上げることが、重要だと考えています。
コロナ禍に入る前の2019年の段階で、日本人留学生の留学人数は、約15万人しかいないんです。そして、留学マーケットは200億円から300億円程度しかありません。
そのために私は、3年以内に留学エージェント業界のあり方自体を変えたいと思っています。
――― 留学エージェント業界を変えるためのお取り組みなどは何かありますか?
そうですね。新しい取り組みとしては業界初となる「warple」というサービスをリリースする予定です。
warpleは、カウンセリング、留学先の選定、留学プラン、留学期間、飛行機の手配、VISAサポート、宿泊先の検索、支払い、事務手続きなどをすべてオンラインで完結するサービスです。
弊社とお客様とのやりとりも、オンラインですべて完結します――つまり留学のすべてがwarple一つで完結することになります。
オンラインで完結することで、人件費を抑えられるので、結果的に、留学費用を安くすることができます。その結果、お客様の費用の負担を今まで以上に軽減することが可能です。またwarpleは、ポイント還元ができるので、溜まったポイントを利用して留学費用を補填できるのも特徴ですね。
▲利用者はポイントを還元することで、留学費用を抑えることも可能
―――すごいサービスですね…warpleは、留学業界に革命をもたらす気がします(汗)
ありがとうございます!先程、留学エージェントのあり方を変えたいとお伝えしましたが、弊社はもちろん留学エージェントであり、労働収益型のビジネスモデルです。つまり、一人で生み出せる生産性の限界があります。
弊社の社員のメンバーは、みんな留学経験があり、留学で体験した素晴らしい経験や体験を多くの人に知ってほしいと思って入社してくれています。
ですが、留学エージェント業界は、労働収益型のビジネスモデルのため、夢や目標があって入社しても給料が上がりにくい産業構造になっているんです… このような体制では、留学の仕事に関わっているのに留学に対してネガティブな感情を抱きかねません。
そのため、warpleを通して、オンラインサイトで服や日用品を購入するのと変わらない感覚で、留学のすべてをオンラインで購入できる世界観を世界規模で実現していきたいですね。その結果、留学費用が安くなり、多くの人が留学できる世の中になると思っています。
スマ留を通して、1億総留学社会を実現する。
―――これから挑戦したいことは何かありますか?
弊社では「1億総留学社会へ」という言葉を掲げています。つまり、すべての日本人が留学できる社会を実現したいですね。しかし現段階では、ただの綺麗事です。
先程もお話した通り、日本人は留学人口が低いのに加えて、留学費用自体が高いという問題を抱えています。なので、まずは料金面を徹底的に改善していくことが大切だと思っています。
――――留学する日本人を増やすには、料金面の負担を軽減すること意外に何か大切なことはありますか?
料金面での改革はもちろん、留学というイメージ自体を変える必要があると思うんです。
“旅行”という言葉は気軽に海外へ行けるように聞こえるのに、“留学”という言葉になると一気に難易度の高いものに感じてしまいますよね? ですが、『留学したい!』という誰かの想いを叶えられる存在が、スマ留でありたいと思っています。
このような背景もあり、最近リリースしたクリエイティブのキャッチコピーを『しちゃえ 留学。』にしたのも、留学をしたい誰かの背中をポーンっと押せるようなコピーにしたかったからなんです。
―――素晴らしいですね… 確かに旅行は気軽に聞こえるのに、留学と聞くと一気にハードルが上がりますね。
そうですよね… なので、弊社としては今後、旅行ニーズに対応したサービスも展開していく予定です。留学のハードルの高いイメージを変えるために、世の中に発信していきたいのが「語学旅行」という新しい考え方です。
数週間でも良いのでスマ留で“語学旅行”に行ってもらう、そして従来の留学のイメージを変えて、世の中の人がどんどん留学に行き、市場が膨れ上がっていく先駆けを作りたいですね。
そのためにもう弊社の心でもある経営理念である「みんなの成長をつくる会社。」という言葉を大切に、留学という経験を通して、人が成長できたり、時間・空間・お金の成約に関係なく、挑戦できたりするソリューションをこれからも提供していきたいですね。
――― ありがとうございます。最後に神田さんにとって、スマ留(株式会社リアブロード)はどのような存在ですか?
最後に難しい質問がきましたね(笑)。
そうですね、一人ひとりの成長が作れる場所が、株式会社リアブロードという存在だったら嬉しいです。先程も少し話しましたが、弊社は関わる人たちの“成長”を作る会社です。
今はスマ留をはじめとした、留学に特化したサービスと毎日真剣に向き合っていますが、一人ひとりの成長が作れるビジネスモデルであれば、留学ビジネスだけにこだわる必要はないと思っています。
そのため弊社では『まずやってみよう!』ということを大切にしています。入社して一週間目のメンバーでも、まずは挑戦してみる―― 仮に失敗しても『失敗した経験が手に入ったからいいじゃん!』というスタンスでいます(笑)。
私も精進しなくてはいけないですし、理想の環境を作りきれているかと言われるとまだまだ未完成なのですが、代表取締役というよりは、 “皆の父ちゃん”みたいな存在で弊社と関わってくれた方の成長を応援していきたいですね!
――――素敵です…私も思わず働きたくなりました!本日は貴重なお時間をありがとうございます。
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今回の取材を通して感じことは、従来の留学を取り囲む環境は、一変しつつあるということだ。海外留学に行くことがすべてではないが、留学行き、違う文化や人に触れことは人生の視野や可能性を広げることに繋がると思う。「大学生でお金がないから…」「社会人で留学準備の時間がないから…」このような悩みを抱えている方は、『しちゃえ!留学。』の気持ちで、スマ留を通して海外留学への一步を踏み出してみてはいかがだろうか?
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