
“日本一多趣味な会社”で実現するエンジニアの未来戦略!~Euphonautsで手に入れるキャリアと自由~
働き方、収入、ポジションアップ……仕事に何を求めるかは人それぞれだ。「株式会社Euphonauts(ユーフォノーツ)」は、一人ひとりの真のニーズを引き出し、最適なビジョンパスを提案することで理想のキャリアやライフスタイルの実現をサポートする、IT特化型のコンサルティング会社である。
特筆すべきは、趣味を楽しむための制度や柔軟なキャリアパスを導入し、従来にない組織づくりに力を入れている点だ。
今回は、同社を立ち上げた代表取締役・國方翔冴氏にインタビューを実施。独自の組織文化やキャリア形成の考え方、エンジニアが直面する課題への取り組みについて話を伺った。

代表取締役
仕事と趣味の両立をサポートするコンサルティング会社

―――まずは事業内容についてお伺いできますか?
株式会社Euphonautsは、IT・ビジネス・キャリアなどの課題解決を支援するコンサルティング会社です。2023年3月に設立し、現在は東京、大阪、愛知、福岡に拠点を展開しています。また、「日本一多趣味な会社をつくる」というミッションを掲げ、趣味を重視した企業文化を持っているところが大きな特徴です。
さらに、2025年1月には、趣味から新たな事業を創出するプロジェクト「Fav-lab(ファブ・ラボ)」や音楽家のためのマッチングサービス「アンサンブルメンター」をリリースするなど、新たな価値を創造する取り組みに力を入れています。

―――会社設立の経緯について教えてください。
私は前職で、ITコンサルティング企業でエンジニアとして活動しながら取締役副社長を7年間務めていました。その経験を活かし、理想の働き方ができる組織づくりを目指してEuphonautsを設立したんです。
実は、私が新卒で入社したのは旅行会社でした。関西の支店で営業職をしていたのですが、業務に対して「やらされてる」という感覚が拭えず、2年足らずで退社しました。興味のある分野でも、業務内容が自分に合うとは限りませんよね。そこで、自分の判断で働ける環境を求め、経営に興味を持つようになったんです。
ちょうどその頃、地元の友人が東京で起業し、Facebookで仲間を募集していました。その投稿を見た私は大阪からスーツケース1つだけ持って東京へ向かい、共に会社を経営することになりました。
当時、会社に在籍していたのは、私と友人2人、社員1〜2人の計5人。私はエンジニアを目指していましたが、旅行会社での営業経験しかないので当然エンジニアの仕事はできませんし、取引先もありませんでした。そのため、エンジニアの勉強しつつ、1日300件ほどの営業電話をひたすらかけ続けていました。
結局、転職しても業務は営業が中心で、1日に300件も電話をかけるのは大変でした。それでも続けられたのは、「組織を大きく」するという経営者としての目標があったからです。東京に出てきて変わったのは、目標と行動が一致したことです。「何のために営業するのか」「どうなりたいのか」というビジョンが明確になれば、それを実現するための行動ができるようになります。
仕事も趣味も妥協しない! Euphonautsの組織文化

―――御社ではどのような価値観を大切にされていますか?

Euphonautsは、「一人ひとりが『幸せ』を自己実現できる社会」をつくることをビジョンに掲げています。「おいしいご飯を自由に食べられるようになりたい」とか、「家族ともっと過ごせるよう、プライベートの時間を確保できる働き方をしたい」とか、それぞれの人が思う幸せが実現できるよう貢献したいと考えています。
そこで大切なのは、明確な目標を持つことです。今すぐ実現できるわけではなくても、目標があればその達成のために辛いことも意外と耐えられるものです。
イメージとしては部活動で大会での優勝を目指すのと同じですね。大会に出て勝つという目標があるから、厳しい練習を続けられる。この、しんどくても努力できるという状態にどう持っていくかが私の考えるキャリアのつくり方です。
だからこそ、私たちはスタッフに対して「こうしてください」と指示するのではなく、まず「どうなりたいか」をしっかり聞くようにしています。
目標を言語化し、「望む待遇や働き方を実現するには、どういったスキルや経験が必要か、そのために今は何をすべきか」という具体的なビジョンを描きます。
やるかやらないかは本人次第ですが、やれば確実にキャリアを積み上げられるわけです。その道筋を示すビジョンマップをつくることが当社の役割だと考えています。
―――「日本一多趣味な会社をつくる」というミッションは、どのような経緯から生まれたのでしょう?

私は前職で、チームリーダーとして20〜30人のメンバーをまとめたり、他社のエンジニアをサポートしたりしていたのですが、スタッフたちに「なぜこの現場に来たの?」「なぜエンジニアをやっているのか?」と尋ねると、大抵「会社に指示されたから」といった答えが返ってくるのです。彼らは、かつての自分と同じように「やらされている」感覚で働いていました。
しかし、そんな中でも成果を出している人もいました。彼らに話を聞くと、「来月イベントがあるから」とか、「週末に旅行へ行くから」といった楽しみがあり、それが仕事のモチベーションにつながっていたんです。
結局、私たちは何かしらの目的のために働いてお金を稼いでいるわけですよね。でも、日本ではそれを堂々と口にしにくい風潮がある。
そこで、趣味を楽しみながら生き生きと働く人が増えれば、より良いサービスを提供できるのではないかと考え、「日本一多趣味な会社をつくる」というミッションを掲げました。
「多趣味」と言っても、必ずしも趣味を持つ必要はありません。家族との時間を大切にしたい、子育てに力を入れたい、1人で本を読んでリラックスする時間を大事にしたい、そういった自分が大切にしたいものを持つ人たちが集まり、それぞれの価値観を尊重し合える会社にしたいと考えています。
そうした環境があれば、お互いに刺激を受け、さらに成長し続けることができるはずです。
―――「多趣味な会社」というのはとてもユニークですよね。
最初は「多趣味な会社をつくろう」と考えていたわけではないんです。創業してから半年ほど経った頃、自然と社内で趣味を通じた交流が生まれており、メンバー同士のつながりが広がっていました。
ちょうどその頃、会社のミッションやビジョンを見直そうとしていたタイミングで、役員を含むコアメンバーと話し合っていたんです。さまざまな案が出てきたのですが、一番「これだ!」と感じたのが「日本一多趣味な会社」という言葉でした。会社を一言で表すとしたら、この言葉が最も私たちの本質をついており、全員が納得できるものでした。
―――趣味の交流について、具体的にどのような活動が行われているのですか?

社内のコミュニケーションツールとして、趣味関連のチャンネルが40個から50個ほどあります。たとえば、お笑いのチャンネルでは唐突に画像が投稿されて大喜利が始まったり、インテリアのチャンネルでは自分のインテリア写真を共有したり、みんなが自由に趣味を楽しんでいます。
また、スタッフ同士で集まって趣味を楽しむ「趣味会」が開かれており、昨年は1年間で80回以上、週1回以上のペースで行われていました。これは会社が主催しているものではなく、強制参加でもありません。たとえば、日曜日にボードゲーム会があれば、そのときに暇な人が自由に参加できます。
さらに「趣味会制度」というものを導入しており、毎月一定金額を会社が支給する「趣味会手当」や、趣味のために休暇を取得できる「趣味休暇」があります。「趣味休暇」は、ゲームの発売日などに休暇を取ることもでき、もちろん福利厚生休暇なので理由を言わなくてもOKです。ただ、社員から「ゲームを買うために並びました!」という報告が上がってきたりします。
このように、社員が「今週末の趣味会が楽しみだから仕事を頑張ろう」と思えるようなサポートを行っています。しかし、趣味会と言ってもエンジニアが集まると結局、仕事の話をしていることが多いので、会社としてはそのような交流にメリットを感じています。
エンジニアが知っておくべき市場価値とキャリア戦略

―――現在、エンジニアが抱えている課題にはどのようなものがあるのでしょうか?
エンジニアの中には、自分の技術や経験がクライアントにいくらで提供されているのか知らない人が少なくありません。そのため、どれだけ稼げば待遇が上がるのかがわからず、モチベーションにつながりにくいのだと思います。
そこで、当社はこの部分を完全に透明化しました。当社には毎月約3万件の案件が寄せられますが、それらをすべて社内システムで公開しています。
これにより、エンジニアがどのレベルでどの程度の報酬を得られるのか把握でき、自分の市場価値が理解できます。
多くの企業では、なぜ給料が上がらないのかがブラックボックスになりがちで、それが不満につながるケースがあります。
しかし、当社では組織ではなく市場がエンジニアを評価する仕組みになので、「給料を上げたければ、このレベルを目指せばいい」という指標が明確であり、組織への不満がほとんど出ないのです。
これは給与面だけではなく、働き方にも関わってきます。たとえば、コロナ禍でリモートワークが増えましたが、現在は減少傾向にあります。それでもリモートワークを続けられるのは、一定のレベル以上のエンジニアに限られます。
つまり、どういう働き方をしたいかもそのエンジニアの市場価値によって決まるのです。企業側にとっても、リモートワークを許可するかどうかの基準は明確にしづらい部分ですが、「リモートワークの案件を受注できるかどうか」が判断基準になるわけです。
―――市場で最も需要が高まっているエンジニアの領域は?
現在は、AIが発展し、ノーコードやローコードでの開発が可能になりました。 人が何かを創造するために手を動かす必要がなくなり、ある一定のクオリティはシステムの質やAIなどで担保されるようになったんです。
ですが、ここで重要なのは人の介在価値をどのように創出するかです。「より質の高いシステムにするにはどのように設計すればいいのか…」「クライアントの要求をどのように超えれば、満足してもらえるのか…」このように人が介入することで生まれる付加価値を提供するエンジニアが求められています。
また、新しいプログラミング言語やフレームワーク、ライブラリ、ツールなどは定期的にリリースされ、技術のトレンドが変化し続けているので、それらを使いこなすための習得やキャッチアップはどのエンジニアにとっても不可欠です。
そのため当社は、技術の進化を積極的に取り入れながら、単にプロダクトを作るだけでない、その先にある価値を生み出すことを企業の使命としています。
今はAIの進化により、誰でも一定レベルものを作れる時代になり、ChatGPTに入力すればコーディングも執筆もできます。
しかし、単に技術があるだけでなく、「この目的ならこういう方法が最適」といったコンサルティング的な視点で提案できる人材が、今後さらに求められると思います。そのようなスキルを持つエンジニアは市場価値が高く、仕事の選択肢も広がります。
長期的な成長を見据えたキャリアパスをしっかりサポート!

―――御社ではどのようなキャリアパスが目指せるのでしょう?
私は、基本的に目指せないキャリアはないと考えています。ただし、それを実現するためにどれくらいの努力が必要かは目指すものによって異なります。
社長になりたいのならそのためのロードマップは描けますが、実際にそれを成し遂げられるかどうかは、本人の努力と継続力にかかっています。
年収1,000万円を稼ぎたいのであれば、それを実現できる仕事はあります。ただし、そのために必要なスキルを身につけるために勉強すること、1年や2年で達成できるものではないので、仮に5年間努力を続けられるかが重要です。
ここで鍵となるのはモチベーションです。やらされているだけでは絶対に続きません。本当に自分がやりたいことなのかを見極めることが何よりも大切だと思います。
―――スタッフのキャリアをどのようにサポートしていますか?
まずはしっかりヒアリングし、相手の本当の希望を言語化したうえでキャリアパスを明確にしています。採用の際にリモートワークを希望する方が多いのですが、深掘りしていくと実際はリモートワークがしたいわけではなく、お客様と接しない業務を望んでいた、といったケースが往々にしてあります。
私の理想は、スタッフ一人ひとりのキャリアが攻略本となり、ほかの人がその経験やノウハウを参考にできるような形にすることです。目標を達成した人がどのようにして成功したのかを学び、それを自身の環境に合わせてアレンジしながら目標に向かって進める仕組みを構築したいと考えています。
当社が目指しているのは、プライベートと仕事の両方を充実させる働き方の先例となることです。多趣味な会社で多趣味な生き方ができるということを体現し、自己実現できる生き方を広めていきたいと思っています。
―――御社のキャリアパス制度にはどのような特徴がありますか?
一般的な企業では、マネージャーにならないとキャリアアップや昇給が難しいこともありますが、エンジニアの中には技術を追求していきたい人もいます。
そのような人がマネージャーへの道しか用意されてなければ、転職を選ぶのも当然だと思います。そこで当社では、エンジニア職とマネージャー職のキャリアパスを分け、どちらの道を選んでも上を目指せるようにしています。
当社におけるマネージャーは、社内のサポーターという位置づけです。「日本一多趣味な会社」という文化に共感し、同じ方向を目指してもらえるよう熱意を持ってスタッフたちを巻き込んでいく、いわば文化祭の実行委員のような存在ですね。
また、ライフステージによって目指す方向性は変わるものです。特に、30代や40代で考え方が大きく変わったり、結婚や出産のタイミングでキャリアに対する価値観が変化したりします。そのため、キャリアパスはあとからでも柔軟に変更できるようにしています。
本音を引き出す、Euphonautsの採用戦略

―――採用の際、キャリアアドバイザーはどのようなことを意識しているのでしょうか。
キャリアアドバイザーは、表面的な要望だけでなく、本質的なニーズを引き出すことを重視しています。当社では、主に役員や執行役員、経験豊富なエンジニアが担当しており、最も大切にしているのは傾聴力です。
先ほどの「リモートワークがしたいという希望と、実際の希望とが異なっていた」という話もそうですが、言葉の背景を深掘りしないと本当のニーズはつかめません。
相手の要望通りにリモートワークの仕事を紹介したのにすぐに辞めてしまい、希望通りの待遇なのになぜ辞めたのかわからない、といった状況になりかねません。
このような問題を防ぐためにも、アドバイザーは相手の本音を引き出し、本当に求めている働き方を見極めることを意識しています。
―――御社独自の採用方法や制度があれば教えてください。

当社では採用の際、将来の成長可能性を提示するようにしています。具体的には、「キャリア提案書」を作成し、候補者の方にお渡ししています。
この提案書には、将来の待遇だけではなく、将来どのようなエンジニアになれるのかが記載されています。当社スタッフの事例を参考に、入社から3年後や5年後に目指せるキャリアのロードマップ―― そしてキャリアを実現するために必要となる、勉強や経験を具体的に記載しているんです。
また、エンジニアとしてのスキルを磨きたいのか、マネジメントの道へ進みたいのかキャリアの希望は人それぞれ異なるので、ゲームのスキルツリーのように、Aルートを選べばこのような成長が見込める、Bルートを選べばこういった道が開けるといった形で複数の選択肢を提示するようにしています。
―――御社に転職されて目標を達成された方の印象的なエピソードはありますか?
当社に入社する前からの知り合いで、5年ほどの付き合いになるスタッフがいるのですが、その方は「手取り30万円を超えたら結婚する」という目標を持っていたんです。
入社後にキャリアアドバイスを活用して着実にキャリアと実績を積み重ねていき、 昨年ついにその目標を達成して結婚されたんです!
これは明確な目標を持つことがキャリアパスの達成につながった一例です。
人生設計で大切なのは、どう生きたいかという視点です。
部長を目指したいのか、エンジニアとして働き続けたいのか、それぞれの目標を達成できるようキャリアパスを提供しています。もちろん、そのために必要な努力や責任も異なりますので、それは包み隠さずお伝えしています。
キャリアに悩んでいる方に向けてカジュアル面談を実施中!

―――最後に、ワークライフバランスや人生設計に悩むエンジニアへメッセージをお願いします。
転職を考えていてもそうでなくても、キャリアに悩みや違和感を感じている方のためにカジュアル面談を実施していますので、ツイッターのDMやコーポレートサイトから気軽にご連絡ください。
転職をしなくてもキャリアは描けます。大切なのは、「自分が本当に望む幸せとは何か」を明確にし、自らの意思で行動できるかどうかです。
他人に決められた幸せではなく、自分で思い描いた幸せを実現することこそが最良のキャリアではないでしょうか。
キャリアは、自身だけではなく、家族や友人など周囲の大切な人たちにも影響を与えるものです。
当社では、働き方の自由度を重視し、家族や趣味の時間を大事にできる環境を整えています。スタッフ本人だけでなく、周りの人たちからも「Euphonautsっていい会社だよね」と思ってもらえるような組織づくりをこれからも目指していきます。
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