2022.05.19

受発注管理のスタンダードをFaxからSaaSへ|受発注システム「CO-NECT」 代表 田口氏インタビュー


日本の中小企業の*約7割は、受発注にFAXを使用している。
SaaSやDXという言葉も浸透してきた今、“FAX”が主流とは驚く方も多いかもしれない。
*引用元:帝国データバンク「経営診断ツールの認知・活用状況及び、決済・資金調達の実態に関する調査」

約7割がアナログなFAXや電話を使用している現状を変え、業務効率化を推進しようとしているのが「CO-NECT(コネクト)株式会社」だ。CO-NECT株式会社では、BtoB受発注システム「CO-NECT」の開発・販売事業を展開している。

受発注システムは、EDI(電子データ交換)やSaaSどちらを導入するにしても、一般的には“受注者と発注者の双方が同じシステムを導入する必要”がある。しかし「CO-NECT」は、どちらか一方だけの導入でも利用可能だ。

今回は、「やさしいテクノロジーで社会をアップデートする」をビジョンに掲げるCO-NECT株式会社 代表取締役 田口氏に取材。2018年のファーストリリースから、2万社以上に利用されてきたという「CO-NECT」の魅力、そして未来の当たり前となるサービスを展開する田口氏のビジョンについてお話を伺った。



conect田口代表
インタビューイー
田口 雄介
(Yusuke Taguchi)
CO-NECT株式会社
代表取締役
⽴教⼤学卒業後、楽天株式会社に⼊社。開発部にて楽天市場などを担当。 エンジニア・プロデューサーを経て、 株式会社リクルートに⼊社。
2015年6⽉に独⽴し、株式会社ハイドアウトクラブ(現CO-NECT株式会社)を共同創業し、代表取締役に就任。
2020年2⽉に社名をCO-NECT株式会社に変更。


BtoB受発注システム「CO-NECT」立ち上げのきっかけとは?


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────でははじめに、CO-NECT株式会社の事業内容を教えていただけますか?

弊社は、BtoB受発注システム「CO-NECT(コネクト)」をメインに事業を展開しています。日々FAXや電話で受発注業務に追われる発注者様、受注者様の業務効率化をはかり、スマホやPCから簡単に受発注できるWebシステムです。

「CO-NECT」のリリース当初は飲食業がメインでしたが、現在は美容室や病院の備品、小売店までさまざまな業種業態の企業様にご利用いただいています。



────受発注システムをつくろうと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

BtoB受発注システムの「CO-NECT」を立ち上げるきっかけとなったのは、バーの店長との会話でした。「発注にFAXを使っているんだけど、面倒だし大変なんだ」と。

この言葉がずっと引っかかっていたんです。そして、バーのような発注頻度の少ない飲食店が大変なら、きっと発注頻度の高い居酒屋やレストランはもっと大変なんじゃないかと思って__。

実際にヒアリングを行ってみると、やはりどこの飲食店もFAXが主流で、受発注業務にかなりの時間を費やしていることや、人的なミスが起きていることもわかったんです。その時、受発注業務をスマホで簡単にできるようにすれば、業務がラクになるんじゃないかと思い「CO-NECT」の構想を始めました。




「CO-NECT」の強み


conect受発注システム

────では、「CO-NECT」のサービスについてお伺いしていきます。他の受発注システムと差別化した点や、強みを教えていただけますか?

「CO-NECT」の一番の特徴は、“使いやすさと導入のしやすさ”ですね。いまだに受発注業務をFAXで行う原因の1つは、受発注システムの導入がしにくい点が挙げられます。

受発注システムを導入しようとすれば、ほとんどの場合“受注者も発注者も合わせてサービスを導入する必要”があるんです。卸先が1社2社ならいいですが、多くの企業は100社以上とやりとりします。そうすると、システム自体も複数導入しなければいけないかもしれません。

しかし、「CO-NECT」なら発注者または受注者のどちらか一方だけの導入でもご利用いただけます。例えば、卸先から「どうしてもFAXを使いたい」と言われた場合、「CO-NECT」からFAX発注することも可能なんですよ。

他にも、受注側はFAXを使用している場合、送られてきた紙をそのまま発注書として利用するケースも多いのですが、Web受注だけしかできないと紙がでません。「CO-NECT」の場合データをFAXに送り、紙に出力することもできます。

要するに、今までFAXで行ってきたオペレーションを一気に変える必要がなく、段階をふみながらDXを推進していけるんです。そうすることで、システム導入コストも必要な分だけ、最小限に抑えることができます。



────なるほど!確かに今までのやり方をすべてデジタルに変えようと思うと躊躇してしまいそうですが、徐々にDXできるとなれば導入しやすくなりますね。

そうなんです。一気にDXしようとすると、今までのやり方に慣れている分、問題が発生したり、逆に工数がかかったりする場合もあります。もちろん一気にDXしたい場合には、はじめからすべてをデジタル化することも可能ですよ!

まずはFAXを併用しながらでも、Web発注に移行し業務の手間を減らしていくことが大事だと思います。



────「CO-NECT」は自社開発のサービスとのことですが、開発においてこだわっている点はありますか?

やはり自社開発だからこその“スピード感”にこだわっていますね。2018年に「CO-NECT」のβ版をリリースしてから、当初は毎週機能を追加してリリースしていました。

クライアント様からの機能要望はもちろんですが、営業の提案中にヒアリングした内容も新しい機能のアイディアとして参考にすることもありましたね。

なので、リリース当初からご利用いただいているクライアント様からは、「昔と比べると、今はまったく別のサービスみたいだね」と、サービスの成長に驚かれるほどです(笑)。




DXは現場の“敵ではなく味方”

────では次に、導入事例についてお伺いしてきます。実際に「CO-NECT」を導入すると、どのような変化が生まれるのでしょうか?

やはり業務効率化をはかれたことで、「受発注に費やしていた時間を圧倒的に減らすことができた」と言われることが多いですね。中には、「年間で1万時間も削減できた」という企業様もいらっしゃいます。

従来は、FAXで来た発注書を回収し、まず自社の基幹システムにデータ入力します。そこからやっと出荷対応に入りますが、このデータ入力作業がもっとも時間がかかる業務でした。

先ほどもお伝えしたとおり、100社以上のお取引先を持つ企業様も多くいらっしゃいます。しかも受注業務は、多くの取引先から1日に何枚もFAXが送られてきますから、想像するだけで膨大な時間と集中力が必要であることはお分かりいただけると思います。

さらに飲食業では、終業後の夜に発注書が届き、その翌朝に出荷しなければいけないということも多いので、自然とミスも起きやすい環境になってしまいます。ましてやFAXでは、手書き文字の読み間違いも起きやすく、正確性も低いというデメリットが多くありました。

一方で、「CO-NECT」を導入すれば、CSVダウンロードして自社の基幹システムに移管するだけ。その結果、ミスも時間も減らすことができるんです!

「今まで6人で行っていた業務が3人でできるようになった」という声もありました。業務効率化できた分、デジタルではなく人にしかできない仕事に人員を割くことができるようになります。



────すごい時短ですね!今までのお話を聞くと導入するメリットしかないように感じますが、「CO-NECT」のリリースから4年ほどたち、課題と感じることはありますか?

やはり受発注業務は、まだまだFAXが主流でDXが進んでいないのが現実です。なぜDXが一気に進まないのかと言えば、現場で働く方々からすると「今のオペレーションのままでも業務は回っている」とか、「DX推進によって自分たちの仕事がなくなるのではないか……」という、ある意味“敵”だと思われる部分も多いんです。

だからこそ「CO-NECT」が現場の味方であるという事を、もっと多くの方々に知ってもらう必要があると感じています。まずは、現場の方に実際に使っていただくことで、圧倒的に働き方がラクになる実感をしてもらいたいですね。




「世の中の新しいスタンダードになるようなサービスがつくりたい」


ミッション

────では、最後の質問です。田口氏が目指す、ビジョンをお伺いできますでしょうか?

私は、創業時から「世の中の新しいスタンダードになるようなサービスがつくりたい」という想いを持っています。受発注業務において、今まではFAXがスタンダードでしたが、「CO-NECT」が未来のスタンダードになるようにサービスを成長させていきたいですね。

他には、社会課題となっている“日本の生産性の低さ”を解決していきたいと思っています。人がやらなくて良い仕事をしている現状を変え、人にしかできない仕事をすることが生産性を上げることに繋がっていくのではないでしょうか?

だからこそ、「CO-NECT」が業務効率化を推進し、日本全体の生産性を上げることに貢献していきたいですね。



CO-NECTの詳細を見る

ライター,編集,松中朱李,shurimatsunaka
編集/ライター
So-gúd編集部
松中 朱李
神奈川県・横浜市出身。アパレル企業にて販売からバイイングを経験したのち、イタリア・フィレンツェへ留学。現地で2年間を過ごし、気づけば靴職人に。帰国後は、メンズシューズメーカーにて広報PRをメインに、オウンドメディア運営・ECサイトディレクション等に従事し、現在に至る。うさぎの散歩とヨガが日課。
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