EXIDEA
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2021.10.15

伝統的な外資系人事コンサルにいた彼が、時流のベンチャーで動画マーケティングに転じ、企業の「伝わらないをなくす」にこだわり続けるワケ。#30代のキャリア

人はいつ成長するかわからない、人の可能性は無限にある。

これまで延べ事業会社3社で約7年、300名近くの方々の採用に携わってきた私(本記事を書いているEXIDEA 人事)の持論です。

本記事主役の彼とは、かれこれ5年の付き合い。

数え切れないほど、くだらない事やダメな時を共に経験し、互いの悪いところをあげたら50は軽く超えるであろう人間同士ですが、この記事のインタビューを終えて、心から彼を尊敬しています。

不器用でも、すぐには全然成果があがらなくても、自分の信念を曲げず、紆余曲折を乗り越え、前に進み続けた者だけが見える世界とは。

30代、愚直に目の前の仕事と人と仲間に向き合ってきた、全ての方々に贈ります。

インタビュイー:熊谷 天志(Takashi Kumagae)
コンテンツマーケティング事業部セールスマネージャー。新卒でデロイト・トーマツグループに入社。その後、創業間もない動画系ベンチャーにジョイン。大手企業を中心にwebCM、e-Learningコンテンツ制作等、年間約80本のプランニングを手がける。動画マーケティングをはじめ、運用型広告、コンテンツマーケティング等、フルファネルで、クライアントサポートを実施している。
インタビュアー:山本 直樹(Naoki Yamamoto)
管理本部採用マネージャー。新卒でエン・ジャパン株式会社に入社、人材営業としてキャリアをスタート。その後、人事・採用・広報担当として、株式会社セレブリックス、株式会社ブルース を経て、EXIDEAへ入社、現職に至る。キャリアを通じて新卒・第二新卒からハイキャリア・エンジニアまで延べ、200名以上の採用を実現、現在は、採用・広報・人事を中心に担当。

自己紹介

株式会社EXIDEA 動画マーケティング事業部 マネージャーの熊谷 天志(くまがえ たかし)と申します。

簡単に経歴をお伝えすると、新卒でデロイトトーマツグループに入社。経営者に向けた人事コンサルティングに従事、その後動画ベンチャーの創業立ち上げに参画、2018年にEXIDEAにジョインしました。

総じて中小・ベンチャー企業の経営者に向けた仕事を続けています。

プライベートでは一児の父親で、30才です。

新卒で入社した会社で、成果が出ず、今も上司である塩口(現取締役副社長)と共に左遷させられた経験があります(笑)。ちなみに、それが塩口との出会いだったりもします。

座右の銘は「人生の総決算、何も謂うことなし。」

知覧特攻隊の青年が残した言葉。小学生のときにこれを見て、最後の日にこれを言える人生にしようと思いました。

今の仕事内容を教えてください。

現在は、セールス、メンバーマネジメント、動画制作ディレクション、グロースリード(動画・広告・LPO・WEB制作等を絡めた総合的なマーケティング支援)の仕事をしています。

教育・人事コンサルティングを提供しているベンチャー、80年近く続く老舗のメーカー、IT系のSaaSサービスを提供する中堅企業など様々。

顧客から具体的な課題やニーズを提示いただき、それに対して提案をすることもあれば、課題やニーズが漠然としていて、こちらから半年・1年後に売上・利益・導入社数を顧客の求める数値まで伸ばすためにはこうしましょうと提案することもあります。

どういう事業戦略で進めていくか。

現状の顧客事業の流れを洗い出し、やれていない物があれば(例えばリスティング、SEO、ソーシャルなど)を提案し、大きい座組みを作り、数字を作り、予測を立て、半年・1年後には達成できるだろうと大きな絵を描く。

とはいえ、全部一気にはできないので、まずはどこからやるかをディスカッション。あとはそれをプロジェクト化し、いつまでに誰が何をやるのかタスクを出していく。

そんな仕事をしています。

グロースリードとはどんな仕事ですか?

プロジェクトを前に進める仕事ですね。

戦略や全体の枠組みは考える前提で、推進できなければ意味がない。

まず何をやるかを決めて、自分で進めるか他の人に進めてもらうか、そこを決めていく。

これを勇気もってやれる人って少ない。自分が決断しないといけない。

答えがないところに対してじゃあ、まず広告を打っていこう!と意思決定して動かないといけない。

グロースリードは、それが大事な仕事だと思います。

誰かがやろうと決めてくれたことをやるのは簡単、それを決めることが大変なので。

具体的にはどんなことするんですか?

いわゆるマーケターって感じではないかも。

実際、ずっと広告管理画面を見ているわけでもなく、CV(コンバージョン)が取れたところからインサイドセールスがどれだけトスアップし、営業がどれだけ訪問し、どれだけ受注に繋がっているかのデータをみている。

それを広告に反映したり、どうやってインサイドがヒアリングしているのかを聞いてみたりする。

最近価格で断られる→競合はどこ?→確かに競合より高いね。

じゃぁ、顧客に高いと言われたときのカウンタートークは?みたいにディスカッションをしていく。

こうやって見えてきた事業・営業課題から具体的な打ち手を決めて進めていきます。

それって、コンサル経験がないとできないんじゃないですか?

コンサルティングである必要はないですね。

私は、人事コンサルを経験しているので、営業や人材育成分野が強いと思っている。

営業活動についてヒアリングし、どう活かしていくか。広告、SNSについてもそれなりに知識はあるのでそことリンクさせていける。

他に植田(動画マーケティング事業部 広告カスタマーサクセス)みたいにWEB広告が強いと、私とは別のことができる。

もしくはSNSが強い、クリエイティブが強いでもいい。

例えば、クリエイティブが強い人であれば、こういうパンフを作ってこういう活用ができたらという提案もできる。

さらにマーケティングの知識があれば、資料請求問い合わせが来た時にインサイドセールスが送る資料をこうしましょうとか、ホワイトペーパーのダウンロードページにパンフをいれたらどう?など話が拡がっていく。

何か一つ強みがあって、そこから他に広げたいという方であれば、やれることめちゃくちゃありますね。

失敗経験や、苦い経験ってありますか?

80年続く老舗メーカーさんの仕事。

新商品のPR支援で、結果6,000万円の売上創出の支援ができましたが、プロジェクトの遅延、自分で決めて、進めることが最初できてなかった。

限られた予算で、どのクリエイティブを作って、どのマーケティング施策を実行するのか、そのために誰に何をどれだけお願いして、というのを腹決めして交渉して、依頼を進められなかった。

新商品はシーズナリーがあって、売上が上がる時期は決まっている。

シーズナリーな商品とはわかっているものの、事業と同期できていないがために、社長から何度も「わかってる?」と言われ、発注書に筆で納期厳守と書かれたことがあります(笑)。

1つの納期遅れがどれだけ売上に影響を与えるのか、同じ視点で仕事できているかを問われていた。

覚悟と同期が足りてなく、諸々遅れてしまったのは痛烈な経験でしたね。

その経験から、何か変わりました?

事業を進めるにおいて市況感、タイミングの重要性を実感しました。

想いの強さ、ビジネスの良さがどんなにあっても、タイミングを外すと売れるものが売れなくなってしまう。

逆に極端な話、タイミングがあえばどんな商品も売れちゃうことがある。

結局、事業を進める覚悟、クライアントへのコミットができるかどうか。

契機になった経験の一つだったと思います。

なぜ今の仕事をしていますか?

好きだからです。

というと?(笑)
(照)

シンプルにおもしろい、社長や社員が楽しそうに事業や商品の話しているのを聞くのが好きですね。

その過程、空間、姿、様がいいなぁ、気持ちいいと思う。

私の実家が自営で、父親が経営者だった経験が大きい。

いい商品持っているけど売り方知らない。それでタイミング、お金、会社、何もかもがなくなってしまう。

そうなると、そこで働いている従業員、従業員の家族が路頭に迷う。それは本当に苦しい。自分と同じ思いをする人を1人でも減らしたい。

ここが根底にあり、新卒で人事コンサルに入った、でも、事業が伸びなければ意味がない。

もちろん人事から事業に紐づけれるかもしれないが、事業を一緒に進めて、いい商品を広めていって、社会を豊かにすることをもっとダイレクトにしたい。

前職は動画をつかって商品を広める。動画の可能性ってすごいというのがわかり、EXIDEAに入って動画以外も提案の幅が拡がり、着々と前に進んでいる感じがしますね。

ただあえて言うと、我々がいなくても顧客が自分たちで推進できるようになれば、本当はそれが一番いいと思ってます。

我々が支援できる顧客数には限界があるので、WEBマーケティングを活用して事業を成長させることができる人が社会にもっと増えればそれがベスト。

そのためには辛い部分もあるんですが、泥臭く顧客の支援を続けたいと思っています。

熊谷さんのやってる仕事って、本当に世の中に必要だと思いますか?

そうですね、必要だと信じています。

何かをこれからやりたいを思っている人って孤独じゃないですか。

新しいことやる人って不安ですし、悩むし、怖い。事業として当たるかも、わからない。

経験・実績・能力があって、経営者や事業責任者っていう社会的立場もあって、場合によって家族もいらっしゃって。でも世の中を良くしたいと願い、「バカにされるんじゃないか。投資家に何言われるんだろうか。」ってことに、あえて挑む。

そういう人たちのために我々がいるんだと思ってます。

我々が売上を担保する、伴走する。

だからビジネス的な付き合いだけじゃなくて、困った時にちょっと電話してみよう、メールしてみよう、飲みに誘ってみようかなと思われる、それぐらいの存在になれたらいいかなと思ってますね。

これからどんな仲間に出会いたいですか?


お客さんのことが好きで、コミットができる。

自分で決めて物事を前に進められる人。

何か自分のやりきった得意分野と言える領域が一つある人ですかね。

この仕事には合わないと思う人の条件で思い浮かぶものは?

マーケティングとかグロースハックが、かっこいいからやりたいと考えている人ですかね。

正直、やることは派手なことより地味なことが多いし、顧客は本気で事業をやろうとしている人たちなので、自分に仕事の目的が向いている人はお客さんに失礼だと思います。

あとは、最初にGiveができない人。

お金貰ってないとやりませんのスタンスは厳しい。むしろ、最初に我々がギブしないと対価を支払っていただけないというくらいの覚悟が必要。

本当にたくさんやらなければいけないことがあって、「じゃぁこの仕事誰がやる?」という時が出てきたときに、やらない、手を抜こうというのは許されないです。

熊谷さんにとって「活きるを最大にする*」とは?

何かをやりたい人、不安な人と一緒にいること。

嬉しい時も一緒に喜ぶし、売上が上がってなくてヤバイという時も一緒にいるし、そんな存在になれたらと思っています。

活きるを最大にする*)EXIDEAが掲げるPurpose

編集後記

最後までご覧いただき、ありがとうございました。いかがでしたでしょうか。

社会人も10年以上やっていると良いことも悪いことも絶対に経験します。とはいえ、30代なんて社会人のなかでまだまだひよっこ。

失敗したり、挫折はするもの。むしろ、失敗も挫折もしないということは挑戦していないということ。

では、どうすれば挑戦できるか。

それは譲れない思いや描きたい世界があって、今行動しなければ何も変えられない将来を目の前にした時に、現実世界でたった一歩でも前に踏み出せるかどうか。

人はいつだって成長できるし、逆に今良ければこの先、調子が悪くなることもきっとある。それでも顧客や社会のために、何かをしたいそんなあなたにお会いできることを楽しみにしています。

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