3月22日は世界水の日。当たり前に手に入る清潔な水の大切さを考えよう

公開日:2021年3月18日 / 最終更新日:2026年9月8日

サステナブル

3月22日は「世界水の日」です。淡水の大切さを知り、誰もが安全な水と衛生サービスを使える社会に向けて行動する国際デーです。

2026年のテーマは「水とジェンダー(Water and Gender)」です。2026年9月に公式情報を確認し、古い水・衛生の統計と過去のキャンペーン案内を見直しました。

世界水の日の由来

1992年12月22日の国連総会決議で、毎年3月22日を世界水の日とすることが決まり、1993年から実施されています。1992年のリオデジャネイロでの国連環境開発会議と、アジェンダ21での提言が背景にあります。

毎年のテーマはUN-Waterが定めます。2024年は水と平和、2025年は氷河の保全、2026年は水とジェンダーが取り上げられています。

出典:UN-Water・世界水の日

出典:国連総会決議A/RES/47/193

2026年は水とジェンダーに注目

水汲みをおこなう児童

2026年のキャンペーンは「Where water flows, equality grows」を掲げています。水・衛生へのアクセスが十分でない社会では、その負担や不利益が平等に分担されるとは限りません。水汲みなどに時間を費やすことで、女性や女児の学習・仕事・生活の機会が制約されることがあります。

2026年の取り組みは、女性や女児を単に支援の対象とするだけでなく、水に関する意思決定や解決策づくりに参加し、リーダーシップを発揮できることを重視しています。

出典:UN-Water・2026年のテーマと行動の呼びかけ

世界の水・衛生の現状

WHO・UNICEFが2025年に公表した報告では、2024年時点で次の状況が示されています。

  • 約21億人が、安全に管理された飲料水サービスを利用できていない。
  • 約1億600万人が、川や湖などの未処理の地表水を直接利用している。
  • 約34億人が、安全に管理された衛生サービスを利用できていない。
  • 約3億5,400万人が、屋外排泄をしている。
  • 約17億人が、家庭で基本的な衛生サービスを利用できていない。

これらは定義の異なる集計で、単純に合計できません。「安全に管理された飲料水サービスを利用できない」ことと、「水道設備が一切ない」ことも同じではありません。敷地内で必要なときに利用できることや、汚染されていないことなどの条件が関わります。

出典:WHO・UNICEFの2025年8月26日発表(2024年データ)

詳しくは、水不足の現状と対策の記事もご覧ください。

安全な水は、健康・教育・仕事を支える

手洗いが必要となる

水と衛生の問題は、水の量だけではありません。安全に届ける設備や維持管理、利用費用、水質などにも関わります。清潔な水や衛生環境の不足は健康に影響し、水汲みの負担は学習や仕事に使う時間を減らすことがあります。

新型コロナ流行初期の対策を現在進行形で説明する代わりに、日常的な水・衛生サービスの重要性として整理しました。水の問題の解決には、設備の整備に加え、不利益を受けやすい人々の声を反映することも必要です。

SDGs目標6との関係

世界水の日は、2030年までのSDGs目標6の達成を後押しする機会でもあります。ターゲット6.1は安全で安価な飲料水へのアクセス、6.2は衛生・衛生習慣と屋外排泄の解消を扱います。

目標6には、水質の改善、水利用の効率化、水資源の統合的な管理、生態系の保護なども含まれます。水道やトイレを設置するだけでなく、長く使える管理体制を整えることが重要です。

出典:国連・SDGs目標6

食品や衣類の選び方も水と関わる

食品の栽培や畜産、衣類の原料生産・加工にも水が使われます。必要な水量や水質への影響は、産地・生産方法・計算範囲によって異なります。「商品1つに何リットル」という代表値だけで、すべての商品を比べることはできません。

食べきれる量を買う、手元の衣類を長く使う、企業が水の管理や排水処理について何を公開しているか確認するなど、生活と生産のつながりに関心を持ちましょう。

キャンペーンに参加するときは開催年を確認

ウォーターエイドの「Blue4Water」は、身近なものやSNSを青くすることで水の問題への関心を広げてきたキャンペーンです。公式ページで確認できる2024年の案内を、2026年の開催案内として扱わないようにしました。

2026年の世界水の日を皮切りとする取り組みとして、同団体は「Time to Deliver」を紹介しています。保健と水、とりわけ出産をめぐる水・衛生の課題に焦点を当てています。参加方法や募集期間は主催者の現在のページで確認してください。

出典:ウォーターエイド・Blue4Water 2024

出典:ウォーターエイド・Time to Deliver

毎日の暮らしでできること

清潔な水を大切にしよう

  • 水を流しっぱなしにせず、漏水に気づいたら対処する。
  • トイレの大小は、用途とメーカーの案内どおりに使う。
  • 洗濯で残り湯を使う場合は対応機種か確認し、すすぎなどは取扱説明書に従う。
  • 油やごみを排水に流さず、洗剤は適量を使う。
  • 水・衛生の問題を知り、正確な情報を周囲に伝える。
  • 地域や支援団体の取り組みを調べ、実績や参加条件を確認する。

衛生上必要な水まで減らしたり、トイレを常に小で流したりすることは勧めません。無理のない節水と、安全な水を届ける社会の仕組みへの関心を両立させましょう。

3月22日を、継続する行動のきっかけに

世界水の日は、安全な水の恩恵を確かめるとともに、十分なサービスを受けられない人々の状況を知る機会です。2026年のテーマを通じて、水の量や設備だけでなく、誰が負担を担い、誰が意思決定に参加できるかにも目を向けてみてください。

               
ライター:Ethical Choice編集部
Ethical Choice編集部です。エシカルな生活を送る知恵、サスティナビリティに関する取り組み、環境問題に対するソリューションを発信いたします。

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