サスティナブルファッション|話題の持続可能なアパレルブランド7つをご紹介
好きな洋服を着ることで気分が上がったり、自己表現ができたりと、私たちの生活を豊かにしてくれるのがファッション。
そのファッション業界にも今、サスティナブル(サステナブル)になるための変革が求められています。
裏を返せば、これまでのファッションはサスティナブルではなかったということですが、背景に存在する問題はなんなのでしょうか?
当記事では、サスティナブルファッションが注目を浴びている理由を、環境問題や社会問題などの背景を交えながら紹介し、その上でサスティナブルにファッションを楽しむために、私たちにできることをお伝えします。
最後に、サスティナブルファッションに取り組むアパレル企業も紹介しますので、ショッピングする際の参考にしていただけると嬉しいです。
サスティナブルファッションの意味とは?
サスティナブルファッションとは、、アパレル衣服の生産から廃棄(回収)、そしてリサイクルまでの一連のプロセスにおいて、持続可能であることを目指す取り組みです。
単に、リサイクル素材を使うなどの一方面のみならず、地球環境や労働環境など、製品の背景まで考え、包括的にサスティナブルであることを目指したファッションを指します。
サスティナブルファッションは、ファストファッションの企業を始めとする、アパレル業界の裏にある問題が明るみになり、欧米を中心に注目を集めました。
ファッションの持続可能性が注目される背景
従来のファッション業界を取り巻く課題はいくつもありますが、サスティナブルファッションが注目を浴びているのには、下記の各分野で問題があるためです。
- 環境負荷
- 動物搾取
- 労働環境
- 衣類ロス
そして、その根元には、これまで良しとされてきた大量生産、大量消費、大量廃棄の仕組みが存在します。
ぜひ、これまでのシステムである大量生産、大量消費、大量廃棄を念頭に置いて、読み進めていただければと思います。
素材生産時の地球環境に対する負荷
アパレル業界の原材料調達から製造過程で、環境にもたらされる影響(1)は下記の通り。
- 二酸化炭素排出量は、90,000キロトン(服一着あたり500mペットボトル255本分)
- 約83億m2の水を消費(服一着あたり浴槽11杯)
- 端材排出は45,000トン(服1.8億着分)
これらのように、アパレル業界の生産の過程では、二酸化炭素を排出や水に使用、さらには化学物質による水質汚染などの問題もはらんでいます。
動物を搾取する
秋冬のファーコートやレザーのバッグなどを生産するため、動物がファッションの犠牲になることが多くあります。
原料調達の過程で、生きたまま皮を剥がれるウサギや、生後たった10週間から羽をむしられ続ける鳥、皮膚やしっぽなども傷つけられながら毛を刈り取られる羊も。
このような背景もあり、動物の犠牲が伴わないサスティナブルなファッションが求められています。また、動物の犠牲に関しては下記記事を参考にしていただければと思います。
労働環境が人権に配慮されていない
ファッション業界では人権の問題も色濃く残っています。
長い間無視されていた人権問題ですが、2013年にファッション史上最悪の事故と呼ばれるラナプラザ崩壊事故をきっかけに注目されるようになりました。
長時間労働や低賃金、ずさんな管理体制など、労働者もフェアに扱い、生産過程での持続可能性を考えるべきとする世論が大きくなり、多くのアパレルブランドが変革を迫られました。
新品衣服が大量に廃棄
新品やまだ着られる状態のまま捨てられる洋服のことを衣服ロス(衣類の廃棄)と呼びますが、これも問題の1つだとされています。
日本における衣服ロスの量は、先進国のなかでも多く、1年間で生産される洋服30億着の半数、15億着が売れ残り廃棄されているとも言われています。
サスティナブルファッションの取り組み
2013年に起こったラナプラザ崩落事故を皮切りに、本や映画でもファッション業界の裏の部分が報じられるようになり、世間の目が徐々に厳しくなっていきました。
その最中に発表されたのが、国連が定める「持続可能なファッションのための国連アライアンス」や、SDGs(持続可能な開発目標)。
特にSDGsターゲット12の4番にある下記では、何が問題でどのように解決するべきかを記しています。
2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
このような国際的なイニシアチブに呼応するように、現在のファッション業界では、新たに持続可能にファッションが楽しめるための取り組みが行われています。
ここからは、服が原材料から消費者に届いて、捨てられるまでの次の4段階に分けて、取り組みの数々を紹介いたします。
- 原材料の調達
- 製造過程
- 販売/消費
- 販売後
注意しておきたいのは、これらの取り組みが絶対的に善である訳ではないという点です。
どの手段にもメリットとデメリットがあります。あまり論じられていないデメリットの部分を「専門家の視点」のコラムで追加しておりますので、メリットと同時にデメリットも把握していただければと思います。
原材料の調達
原材料の調達においては、原材料が抱える環境負荷を下げる取り組みと、動物搾取をしないことが主な取り組みとして挙げられます。
環境負荷
環境負荷を下げるには、従来よりも環境に優しい方法で栽培された綿花を使う、もしくはリサイクルされた材料を使用することが挙げられます。
例えば、hap株式会社のCOVEROSS®という素材は、従来の水の使用量より遥かに抑えられたコットンだとして、世界で最もサステナブルな農法で栽培されているコットンUSAの「What’s New In Cotton」に選ばれています。
アメリカ綿は世界で唯一水やエネルギー使用量の削減を数値化することに成功。従来より水は85%程度の削減を実現しました。
また、スペイン発のブランド、ECOALFの材料には全て回収された海のプラスチックゴミが使用されているなど、リサイクル素材の使用が広がっています。
コットンだけを使う論調もありますが、コットンは繊維全体の約24%にしか及ばないため、化学繊維の使用は全体の2/3に登るのが実情です。また、化学繊維は機能面で優れた特徴を持ったものが多いため、その使い方や手入れの仕方が重要なのであり、一概に良くないものだと断言することはできません。
動物搾取
動物搾取をしないということにおいては、そもそも動物の皮や体の一部を使用しないヴィーガン、もしくは動物実験を含む動物の犠牲がないクルエルティフリーの取り組みがあります。
ステラマッカートニーでは、設立以来、レザー、ファー、スキンなどを一切使用しておらず、動物に優しいアパレル企業として知られている一社です。
製造過程
製造過程においては、そもそも長く使用できるもしくは廃棄のことを考えられたデザインか、労働環境はどうか、そして売れ残りを前提としていないか、などが注目されています。
デザイン
デザインにおいては現在、循環するデザインという意味のサーキュラーデザインが注目されています。
素材が循環することを前提としたデザインを設計するのです。
「BRING」は「ケミカルリサイクル技術」により、ポリエステル繊維をPET樹脂にリサイクルし、再び様々なポリエステル製品を製造することが可能です。
「服からできた服」の標語のように、サーキュラーデザインを体現しています。
欧州では、バージン原料の使用割合を毎年減らし、素材をリサイクルして、循環させることに取り組んでいます。その点では、リサイクルしやすいかどうかもポイントの1つ。ボタンや芯地、裏地なども環境に配慮しているかも重要な視点です。
製造過程での人権
ラナプラザ事故以来、労働環境が注目されており、サプライチェーンの透明性が叫ばれています。
その中で注目を集めるのが「Everlane」。
“徹底した透明性(Radical Transparency)”を理念に掲げる同社は、ホームページ上で、複数のプロダクトにおいて原価を公開。労働者にいくら支払っているのを明らかにしています。
少量生産/受注生産
売れ残りを減らすために、大量生産・大量廃棄を見直して、少量生産、もしくは注文を受けてから作り始める受注生産が注目を浴びています。
現在、完全受注生産で販売を行っているのが、「age3026」。
ジェンダーを問わず、サイズのみで選べるのも、これまでのファッションにない特徴だと言えるでしょう。
受注生産は在庫には残らないので売れ残り心配は少ないのですが、小ロット生産の場合生地の生産ロスがでます。そのため、衣類の売れ残りという点で、少量生産・受注生産は優れた手法と言えますが、生地の生産ロスも考えると、一概に正解だということは難しいのが現実です。
販売・消費
販売の過程においても様々な取り組みが行われています。
販売の仕方によっては、製造や原材料の調達という上流の過程にも影響を及ぼすので、非常に重要なパートだと言えるでしょう。
ここではセールをしないことと、原価を公開する取り組みを紹介します。
セールをしない
セールを行うことは、セール価格前提での生産を考えることに繋がり、結果人件費を安くすること、環境配慮を無視して大量に原材料を生産する農園などから買い付けることに繋がります。
そのため、持続可能なファッションを考える上では、セールをしないことも1つの取り組みなのです。
日本銀座生まれの「Kay me」はブランド誕生から一貫してセールをしないことを貫いてきたブランドです。
それを支えているのは、販売個数を事前に予測できるオンラインアンケートなどの取り組み。
セール価格を考えて、工賃を抑える必要がなく、日本の高い技術で作られた服を提供することが可能になるのです。
近年は、AIによる売上予測の精度が向上し、在庫の売れ残りは20%程改善されています。テクノロジーが進化すれば、売れ残りも減ることが予想されるので、今後に期待です。
原価公開
原価を公開することも、製造の透明性を高めるために重要な取り組み。
日本の「10YC」は「着る人も作る人も豊かに」を掲げ、原料から製造過程に至るまでのコストを公開。その原価率は約50%です。
多くのブランドでは原価率は15~30%だとされていますので、どれだけ原価率が低いのか、そして値段の割りに品質が高いものなのかが伺えます。
販売後
ファッションは販売をして終了ではなく、販売後も修理ができることで、長く使うことに繋がりますし、手放す際にリサイクルできることが環境負荷を下げることに繋がります。
修理できること
サスティナブルにファッションを楽しむためには、一着を大事に長く着ることが一番だと言われているため、修理できることは重要です。
アウトドアブランド「Patagonia」では、「新品よりもずっといい」を標語に掲げた古着修理プログラム「Worn Wear」を提供し、製品の寿命伸長に取り組んでいます。
回収できる
着なくなった服は、リサイクルされることで、新たな原材料(バージン材料)を使わないことに繋がり、結果としてファッションにおける環境負荷を下げることに繋がります。
先ほども紹介した「BRING」は、着なくなった服を回収し、それを新たな服に生まれ変わらせており、その独自のリサイクルテクノロジーが注目を集めています。
サスティナブルファッションを選ぶポイント
ここまで、ファッションで問題視されていたこと、そしてサスティナブルなファッション界であるための取り組みを紹介しました。
では、サスティナブルな取り組みを行うブランドはどのように判断すれば良いのでしょうか。サスティナブルな取り組みを行うファッションブランドを選ぶためのチェックリストを用意しましたので、ぜひ服を購入する際のヒントにしていただければと思います。
当チェックリストは、厳密なものではございませんが、ブランドが原材料の調達から、販売後に至るまでのプロセスごとで工夫できるポイントを表している原理原則です。
まだまだ、業界全体において、透明性が低い側面もあり、判断が難しい場合もあると思いますが、参考にしていただければ幸いです。
通販あり!サスティナブルアパレルブランド5選
サスティナブルファッションと言えど、デザインにも決して妥協しない。
人や社会、地球に配慮しながら、おしゃれも存分に楽しむことができるサスティナブルなアパレル企業を7つ集めました。日本の通販や店頭で購入可能なブランドなので、ぜひ参考にしてみてください。
ブランドのコンセプトはもちろん、1つひとつの商品に込められた想いも素敵なので、ぜひ気になるブランドを見つけていただければと思います。
Patagonia(パタゴニア)
- アウトドアアパレルブランド
- 世界に先駆けてオーガニックコットンへ切り替え
- リサイクル素材を使用
- サプライチェーンにおけるフェアトレードを実現
- 修理プログラム「WornWear」を展開
アウトドアウェアが人気のアパレルブランド、パタゴニア。
パタゴニアは、オーガニックコットンを使用し、サプライチェーンにおけるフェアトレードを徹底するなど、地球環境が持続可能であることに配慮しているブランドです。
徹底したクオリティの追求を行っていることに加え、修繕プログラム「Worn Wear」も行っているため、長く着続けることができ、まさにサスティナブルなファッションだと言えます。
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Stella McCartney(ステラマッカートニー)
※出典元:https://www.stellamccartney.com/jp
- バッグブランド
- 動物由来のファーや毛皮を不使用
- ヴィーガンのラインを販売
イギリス生まれの高級ブランド、ステラマッカートニー。
ステラマッカートニーは、数多くあるラグジュアリーブランドのなかでも、エシカルでサスティナブルなファッションの重要性を、いちはやく取り入れたブランドです。
創業者のステラマッカートニーがヴィーガンであることもあり、動物由来の毛皮や革素材を一切つかっておらず、アイテムの金属部分にも再生可能なメタルを使用しています。
その他にも、さまざまな再生可能であり環境負担の少ない素材を使用しているブランドなので、長く使いたくなるアイテムをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
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MERCI(メルシー)
※出典元:https://merci-saga.com/c/allitem/tops/MTP191026
- アパレルブランド
- 国産の安全な生地のみを使用
- 製品すべてを国内で生産
- 全工場に視察済
日本発のサスティナブルなアパレルブランド、MERCI。
すべてを国内で生産していることはもちろん、製造過程にCO2排出を減らす工夫が施されていたり、化学染料によって河川を汚染しなかったり、動物の犠牲が無かったりする素材を使用しているブランドです。
また、素材や生地を製造している工場はすべて視察済みで、持続可能な労働環境で製造された商品を買うことができます。
人や社会、環境に配慮しているブランドであり、デザインもスタイリッシュなものが多いため、ぜひ愛着の沸くアイテムを見つけて大事に使ってみてください。
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LabelC by LIB JOIE(ラベルシー)
- アニマルフリー
- ローカルメイド
- リサイクル素材の活用
- オーガニック
LabelCは、LIB JOIEから派生したサスティナブルファッションのラインです。
いくつものサスティナブルなポイントがありますが、環境に配慮し、リサイクル素材を積極的に使用しているブランドです。
人気のアイテムはサスティナブルインナーで、廃棄された漁網を回収し製造したエコナイロン素材を使用しています。
水着としても活躍するこのインナーは、スタイリッシュなデザインだけでなく、海も守ることができる点で注目されているので、おしゃれもサスティナブルも両立させたい方におすすめです。
公式サイトはこちら
coxco(ココ)
※出典元:https://www.makuake.com/project/coxco/
- 社会課題を解決するファッションブランド
- 倉庫に眠る上質な生地を使用し、商品を制作
- 廃棄される予定の生地を服として生まれ変わらせる
coxcoは、アパレル業界にまつわる問題を解決するファッションブランド。
日本国内の倉庫に眠っている、品質の良い生地を使用し、商品を制作するという斬新なアイディアで始動したブランドです。
『服のかたちをした、社会課題と向き合うメディア』をテーマに、服を通じて社会課題を解決していくことをコンセプトにしています。
廃棄されるはずだった生地が、シックでモードなファッションに様変わりしており、ECサイトでも売り切れが相次いでいる注目ブランド。
スタイリッシュな雰囲気が好みの方に、ぜひおすすめしたいです。
公式サイトはこちら
メンズにもおすすめしたい持続可能なアパレル企業2選
女性向けのブランドだけでなく、男性や全てのジェンダーの人におすすめしたいサスティナブルな洋服も。
メンズやジェンダーフリーのアパレルを扱うブランドを2つご紹介いたします。
こちらで取り上げているブランドも、店頭や通販を通し日本国内で購入できるので、気になるサスティナブルなブランドを探してみてください。
ECOALF(エコアルフ)
- リサイクル素材でつくるサステナブルブランド
- 再生素材や環境負荷の低い天然素材のみ
- 海のゴミを収集してウェアをつくる
廃棄されるはずの素材を、リサイクルすることで新たな価値をつくるブランド、エコアルフ。
再生素材はもちろん、他にも環境負荷の低い天然素材にこだわって使用しているサスティナブルなファッションブランドです。
『地球を守るために服を売る』をテーマに、ペットボトル、漁網、タイヤなど、海底に眠っている素材に新たな命を宿します。
特に、UPCYCLING THE OCEANSというラインでは、海とのつながりを感じることができるラインナップが勢揃いしていますので、ぜひチェックしてみてください。
RYE TENDER(ライテンダー)
- 「余り原料」から衣服を生産
- 残布や残糸をリサイクルした洋服
- 素材の持つ本来の魅力を引き出すデザインプロセス
ライテンダーは、アップサイクルに重きを置く日本生まれのサスティナブルなアパレルブランド。
余っている材料から衣服を生産するライテンダーは、残布や残糸をリサイクルした洋服を製造し販売。
また、適正な循環を生み出すために、素材選びから販売までの全ての工程を確認するという徹底した仕組みあります。
普段はECサイトのみですが、ポップアップイベントも頻繁におこなっているブランドなので、気になった方はぜひ公式サイトを確認してみてください。
公式サイトはこちら
日常で持続可能なおしゃれを楽しむポイント
上記でご紹介したように、、消費をする際にはサスティナブルファッションを扱うブランドを選ぶことは、持続可能な形でファッションを楽しむ取り組みの1つ。
それ以外にも、私たち消費者が日々サスティナブルなファッションを楽しめる取り組みがあります。
Ethical Choiceとhap株式会社が共同で、洋服を購入してから手放すまでに私たちが取り組めることをチェックリストにしましたので、ご紹介します。
このチェックリストは出来るだけ環境負荷を抑えるために、消費者としてできることの原理原則をまとめたものです。
全てのケースに応用できるわけではありませんが、それぞれのフェーズで、ファッションにおける環境負荷を減らす道標として活用していただければと思います。
ここからは、チェックリストの項目の背景にある、考え方や理論を紹介しますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
長く着用できるウェアを選ぶ『30 wears』
サスティナブルに洋服を楽しむ上で、最も重要なのは一着を長く着ることだと言われています。
そこで紹介したい考え方がフランスのエシカルファッションブランド代表が提唱する『30 wears』。服を購入するときに、30回着るか否かを考えてからの購入を推奨するものです。
30回というと少ないように思えるかもしれませんが、1シーズン(3か月)に5回しか着用しない場合、30回着用するまで6年かかる計算になります。
意外と30回着ることは簡単ではないので、ぜひ購入の際には30回着ることができるのかを考えてみてください。
また、買ってしまったけど、着ることがなく捨ててしまう経験をしたことがある方も多いでしょう。
そのような衝動買いを避ける意味でも、「一度店の外に出て冷静になってみること」や「10年後の自分もこの服を着ているイメージが湧くか」を考えると、衝動的な選択を避けることにつながりますよ。
そのアイテムが製造された背景を調べる
『Who made your clothes?』というメッセージがあるように、自分が着用している服の製造背景について考えてみることも1つ。
生産された労働環境や、服ができるまでの環境負荷、もしくは従来の方法と比較してどれくらい環境負荷を減らせているのかといった製造の背景を調べてみることが挙げられます。
皆さんもぜひ洋服の背景をホームページで確認したり、店員さんに聞いてみたりしてみてください。
古着を買ってみる
セカンドハンドの古着を買うことは、服の寿命を伸ばすことに繋がるアクション。1着の服が、できるだけ長く使用されるように、古着屋を訪れてお気に入りを探すこともおすすめいたします。
また、古着を消費するのと同時に、不要になった服は古着ショップに譲ることもおすすめいたします。
洗濯のしすぎは控える
洗濯をすると、洗剤からマイクロビーズが、衣類からマイクロプラスチックが排出されるため、海洋汚染につながる恐れがあります。
また、洗剤によっては、それ自体が環境にダメージを与えることも。
環境にとって一番良いのは洗濯のしすぎは控えることです。必要のない洗濯は避け、洗濯する際には出来るだけ環境に優しい洗剤を選ぶと良いでしょう。
また、服から出るマイクロプラスチックをキャッチできる洗濯ネットもありますので、そちらもチェックしてみてください。
リユース・リサイクルで資源を循環させる
地球上の資源は有限なので、服に使われた材料を循環させ、バージン素材を使う量を減らすことが重要です。
そういった意味では、服の回収拠点に持っていくことが、服を手放す際にできることなのではないでしょうか。
また、自分の趣味や体型に合わなくなっても、友人や家族に譲るか、フリマで出品して別の人に着てもらうのも良いでしょう。
服があまりにもボロボロの場合などは、最後に雑巾として使ってあげることもできます。ぜひ手放す際にはいずれかを試してみてください。
衣類も人も環境も。全てがサスティナブルであるために
人や社会、環境が持続可能であるように配慮がされたサスティナブルファッションについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
当記事によって、ファッション業界やファストファッション、アパレル企業を批判しようとする意図は微塵もありません。
ただ、サスティナブルファッションが注目される理由であるアパレル業界の問題について理解し、明日から持続可能なおしゃれを少しでも意識できるきっかけになれば幸いです。
幸せな気分になれるファッションで、誰も傷つけないように、人や動物、環境など全てが持続可能でいられるサスティナブルファッションを、おすすめいたしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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