環境に優しい洗濯方法を5つご紹介!地球を思いやる選択とは
服を清潔に保ち、長持ちさせるためにも洗濯は欠かせませんよね。
しかし、洗濯には水も電気などの資源を使用します。さらに、洗剤や化学繊維が下水道を通って川や海に流出するリスクが気になるところなのではないでしょうか。
洗濯は、日常を快適に送るために必要なことだからこそ、より地球環境に配慮しながらおこないたい。そうお考えの方のために、当記事では今日からできる5つの工夫をお伝えします。
後半では、エコな洗濯におすすめな、日本で意外と知られていないアイテムもご紹介いたしますので、ぜひ最後までお読みください。
地球に優しい洗濯を考える
エコな洗濯とは一体どのようなものでしょうか?
日本の洗濯事情から、地球に優しい洗濯を考えてみましょう。日本では、お湯ではなく水を使って洗濯をする人の割合が、欧米諸国に比較して多いためエネルギー消費量でみると、地球に優しい選択をしていると言えます。
実際に、日本の洗濯に費やされる電気消費量は0.1KWhですが、北アメリカでは0.43KWh、西ヨーロッパでは0.95KWhと、エネルギー消費量がかなり異なるんです。
しかし、清潔好きの日本人は頻繁に洗濯をすることから、水の消費量は欧米に比べ多い傾向に。日本の平均世帯人数は3人で、各家庭が年間520回洗濯をするというデータがあります。
オーストラリアでは、平均世帯人数が2.5人となりますが、年間の洗濯回数は260回にまで下がります。日本と比べて約半分です(※1)。
※1
VOGUE JAPAN:日本の洗濯はエコって本当?【環境問題のギモンを解消!】
https://www.vogue.co.jp/change/article/ask-an-expert-laundry
日常生活において、多くの水資源を消費している日本の洗濯ですが、どのようにすれば地球に優しい洗濯をおこなうことができるのでしょうか?
これから、地球を思いやる洗濯方法を5つご紹介いたします。
ナチュラルな洗剤を選ぶ
オーガニックだったり、プラスチックフリーだったりと、ナチュラルで環境に優しい洗剤を選ぶことが地球に優しい選択の1つです。
現在、日本の市場に一般的に出回っている洗剤や柔軟剤は、化学物質である「合成界面活性剤や蛍光増白材」を含むものがほとんど。これらの成分は、排水溝を通って海や川に流出し、環境負荷のリスクとなります。
最近だと、環境に優しい特徴を持つ洗濯用洗剤も増えていますので、下記の記事を参考にしてみてください。
また、ナッツソープという植物由来の洗剤を使う人も海外を中心に注目されています。化学的な成分で作られた洗剤を使いたくない人に、ぜひおすすめしたいアイテムです。
お風呂の水を再利用して洗濯をする
先ほど、日本人は洗濯回数が多く、それに伴い水の消費量も多い傾向であることを述べましたが、お風呂の残り湯で洗濯すれば水の消費を抑えることができます。
洗濯機ごとにお風呂の水を利用できるかどうかは変わりますが、お風呂とつなぐホースがあれば可能な場合が多いです。
1度浸かったお水は衛生面が気になりますが、すすぎは水道水でおこなわれるので、安心して洗濯ができます。
プラスチック流出を防ぐ洗濯ネットを使う
海洋プラスチックごみの35%が洗濯由来の繊維くず。化学繊維から作られた衣類を洗濯すると、繊維に含まれたマイクロプラスチックという微細なプラスチックが排水溝から海に流出してしまいます。
マイクロプラスチックは、海洋ごみとなって海を汚染してしまうため、マイクロプラの流出を防ぐ洗濯ネットを使ってお洗濯をすることが効果的です。
今回は、パタゴニアで販売されている『グッピーフレンド・ウォッシング・バッグ』を紹介します。
『グッピーフレンド・ウォッシング・バッグ』を使えば、洗濯によって抜け落ちるマイクロファイバーが川に海に流出することを防ぐことが可能。洗濯後にバッグの中に残るマイクロファイバーの量にはきっとビックリすることでしょう
洗濯物を干して自然乾燥させる
洗濯物を乾かすなら「自然乾燥」させることが、電気も使わずにできる方法です。洗濯物を毎日干して、自然乾燥させている方が多くいらっしゃると思いますが、すでに地球を思いやる選択なんです。
しかし、梅雨の時期など天気が悪い日が続くと、お洋服の生乾きの臭いが気になりますよね。自然乾燥よりも、乾燥機を使いたい。そんな時は、次にご紹介するアイテムをおすすめいたします。
ウールの乾燥ボールを使う
洗濯物を乾燥させるときに、ウールボールをいれるだけで乾燥時間を時短できるため、節電・節約ができます。
カナダ生まれのネリーズ『ウールドライヤーボール』を使用した方のレビューによると、洗濯物をおよそ6キロ用意で従来の乾燥時間は170分。しかし、ウールボール使用時は146分と、30分弱乾燥の時間が短縮したそうです。
また、ボールは約700回から1,000回使えるとのことで、日本人の年間平均洗濯回数が520回であることを踏まえると、2年間も長持ちしますね。
さらに、可愛らしい入れ物にはコイン挿入口がついていて、使い終わっても貯金箱になります。
今回ご紹介したネリーズ『ウールドライヤーボール』は下記リンクからご確認いただけます。
衣類を洗う理想の頻度とは?
冒頭で、日本人は海外の人に比べて洗濯回数が多い傾向にあることをお伝えしましたが、一体どれくらいの頻度で衣類を洗うのが理想なのでしょうか?
アメリカで人気のサステイナブルメディア、Brightlyの投稿を参考に、「衣類を洗う理想の頻度」についてグラフを作成しましたので、以下を参考としてみてください。
※アメリカの皮膚科医監修の発表ですが、ご自身の体調に合わせて調整いただけると幸いです。
さいごに。
洗濯は日常的におこなうからこそ、環境への負担もきちんと考えたいところ。
今回は、皆さんが明日から実践できるような、環境に優しい洗濯方法を5つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ちょっとずつ工夫することで、地球環境に優しいお洗濯ができることが、お伝えできていればと思います。
ぜひ、ご自身に合った方法から試してみてください。
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それでは、最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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参照記事:Electricity and water consumption for laundry washing by washing machine worldwide
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