エシカルマーク一覧|エシカル消費のための認証9選を紹介します。

公開日:2020年9月1日 / 最終更新日:2026年9月8日

エシカル

「エシカルマーク」は、環境や人、動物などへの配慮を確認する際に役立つ認証・表示の総称として使われています。ひとつの統一された認証制度の名前ではありません。

マークごとに、対象となる原料や商品、審査する内容は異なります。この記事では9つの制度・認証機関を紹介し、買い物でどこを見るとよいかを整理します。説明は2026年9月に各団体の公式情報で確認しています。

エシカルマークを見るときの3つのポイント

  • 何のマークか:森林、水産資源、動物実験、繊維、取引条件など、対象を確認する。
  • どこに付いているか:商品全体なのか、特定の原料や紙の包装なのかを見る。
  • どの基準か:マーク付近の文言、認証番号、公式の認証品・ブランド一覧を確認する。

認証があることと、あらゆる環境・社会問題が解決済みであることは同じではありません。マークを手がかりに、対象範囲を知ることが大切です。

森林や農業に関するマーク

① FSC®認証

FSCのロゴ

FSC(森林管理協議会)は、森林管理の認証と、認証原料などを加工・流通段階で管理するCoC認証の仕組みを設けています。紙製品や木製品、包装などで見かけるマークです。

製品ラベルには主に3種類あります。

  • FSC100%:FSC認証林由来の原料を使用。
  • FSCミックス:認証原料、回収原材料、管理木材など、FSCが認める原料を規格に従って使用。
  • FSCリサイクル:回収原材料を使用。

例えば菓子の紙箱にマークがある場合、箱の紙についての表示であり、お菓子の原料や栄養を認証したものとは限りません。

出典:FSCジャパン「登録商標とラベルの種類」

② レインフォレスト・アライアンス認証

rainforest alliance認証

カエルのマークで知られ、コーヒー、カカオ、茶などの農作物で見られる認証です。森林、農業者の暮らし、人権、農業環境などに関する基準を扱います。

複数の原料を使う食品では、特定の原料が認証の対象となる場合があります。また、対象作物によっては、認証原料と非認証原料を混合しつつ数量を管理する「マスバランス」方式も認められています。すべての原料が物理的に認証農園だけから届くと決めつけず、包装の説明を確認しましょう。

出典:レインフォレスト・アライアンス「カエルのマークの意味」

出典:レインフォレスト・アライアンス「マスバランス調達」(2026年7月更新)

水産資源や動物に関するマーク

③ MSC「海のエコラベル」

MSC(Marine Stewardship Council)認証について

青色のMSCラベルは、MSCの要求事項を満たすと第三者に評価された漁業で獲られた、天然の水産物に関する表示です。漁業では資源の持続可能性、生態系への影響、管理の仕組みを評価します。

流通・加工の段階では、認証水産物を区別・追跡するCoC認証が使われます。天然の水産物に関する制度であり、商品のすべての原料や、あらゆる健康・安全性をまとめて保証するマークではありません。

出典:MSC「青色の海のエコラベル」

④ Leaping Bunnyなどの動物実験に関する認証

化粧品や家庭用品では、動物実験に関する基準を確認するプログラムがあります。「動物実験をしていない」という自己宣言と、供給網の確認や独立した監査を伴う認証は区別して見ましょう。

Cruelty Free Internationalのプログラムでは、動物実験を認めない基準日を設定し、供給業者の確認や監査を求めています。2026年にはブランド表示の刷新を発表し、移行中は新しいロゴと、団体名の入った従来のLeaping Bunnyロゴが併存すると案内しています。

ウサギに見える図柄がすべて同じ認証とは限りません。団体名と公式の承認ブランド一覧を照合しましょう。また、動物実験に関する認証と、動物由来成分を使わないヴィーガンの認証は異なります。

出典:Cruelty Free International「Approval Programme」

出典:Cruelty Free International「ブランド表示の刷新」(2026年)

出典:Cruelty Free International 承認ブランド一覧

⑤ The Vegan SocietyのVegan Trademark

The Vegan SocietyのVegan Trademarkは、動物由来の原料・副産物の使用や動物実験などについて、基準を設けた商標です。食品だけでなく、化粧品や日用品などにも使われています。

原料や製造工程を確認し、交差混入を可能な限り抑える対策も求められます。ただし、ヴィーガン表示は「アレルゲンが絶対に含まれない」という表示とは異なります。アレルギーがある場合は原材料・アレルゲン表示を別に確認してください。

出典:The Vegan Society「Vegan Trademark Standards」

自然・有機化粧品や繊維に関する認証

⑥ NATRUE認証

NATRUEは自然・有機化粧品の基準を設ける団体です。2021年以降、完成品の認証区分は「自然化粧品」と「オーガニック化粧品」の2区分です。星の数で3段階を見分けるという旧記事の説明は訂正します。

オーガニック区分では、対象となる植物・動物由来原料の少なくとも95%が、認められた有機農業や野生採取に由来することなどが求められます。水などを含めた製品全体の95%が有機原料という意味ではありません。製品カテゴリごとの条件と公式情報を確認しましょう。

自然・有機の認証は、すべての製品がヴィーガンであることや、誰の肌にも刺激がないことを示すものではありません。

出典:NATRUE「FAQ」:認証区分と原料の条件

⑦ ECOCERT:認証機関名と規格名を区別

ECOCERTは、さまざまな分野の検査・認証を行う機関です。「ECOCERT」という名前だけで、何をどの基準で認証しているかがすべて決まるわけではありません。

化粧品では、例えばCOSMOS規格に基づく「COSMOS ORGANIC」「COSMOS NATURAL」の表示があります。ORGANICとNATURALは条件が異なるため、同じものとして扱わず、認証機関名と併記された規格・区分を確認しましょう。

化粧品、洗剤、食品などの認証は、それぞれ対象や条件が異なります。古い市場シェアの数字だけで、認証の意味や優劣を判断することも適切ではありません。

出典:ECOCERT「COSMOS certification」

⑧ GOTS認証

GOTS(ゴッツ)認証のマーク

GOTS(Global Organic Textile Standard)は、有機繊維を使った繊維製品について、加工・製造などの環境面と社会面の基準を設けています。衣類だけでなく、タオルや寝具なども対象になります。

主な表示区分は「organic」と「made with organic」です。前者は認証された有機繊維が95%以上、後者は70%以上という基準があります。割合は規格で定める繊維組成を基準とし、ボタンなども含む製品総重量の割合と単純に同じではありません。

GOTS Version 8.0は2026年3月に公表され、2027年3月1日から全面適用となります。移行期間中は早期適用も認められています。認証を確認する際は、該当する版や認証範囲も見ましょう。

出典:GOTS Version 8.0(2026年3月公表・適用時期と繊維組成基準)

取引条件や生産者の暮らしに関するマーク

⑨ 国際フェアトレード認証ラベル

Fairtrade International

国際フェアトレード認証は、原料の生産や取引などに関する基準を設けた制度です。コーヒー、カカオ、茶、バナナ、コットンなどで見かけます。

ラベルに矢印が付いている場合は、複数原料の製品やマスバランスによる調達などに関する説明を包装で確認します。また、白い「原料調達ラベル」は、記載された特定の原料が対象です。

ラベルがあるからといって、メーカーの全商品・全事業が認証されているわけではありません。どの原料が対象で、どのように調達されているかを見ることが重要です。

出典:フェアトレード・ジャパン「認証ラベルについて」

マークの意味を知って、買い物の手がかりにしよう

環境、動物、原料、取引条件など、認証はそれぞれ異なる視点から商品を選ぶ手助けになります。似た図柄だけで判断せず、対象・基準・公式情報を確かめましょう。

必要なものを必要な量だけ買い、大切に使うことも、日々のエシカルな選択です。マークと商品説明を、無理なく選ぶための手がかりにしてみてください。

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの初代編集長。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることがミッション。

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※本記事はエシカルな情報提供を目的としており、本記事内で紹介されている商品・サービス等の契約締結における代理や媒介、斡旋をするものではありません。また、商品・サービス等の成果を保証するものでもございません
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