EXIDEA
CEO blog
2020.04.01

うちの査定 – 社長ブログ

※このブログはEXIDEA社長小川のブログで一般公開はしていますが、EXIDEAで働くメンバーと、ジョインを検討してくれている人を対象とした私の独り言みたいなものなので、乱筆乱文であることをご了承ください。ちなみに、今回は特に内部向けの話です。

こちらは以前に書いた記事を、2020年4月1日を最終更新日として修正しています。



まず、早速ですが、うちの評価基準の根本的な考え方を話したいと思います。

評価基準は、バリューを中心とした行動評価50%、成果評価および結果評価30%、能力評価20%です。

企業の評価は、行動主義、成果主義、結果主義、能力主義に分かれますが、何を大事にするかは会社によって異なります。

EXIDEAは行動主義に最も重きを置いています。

なぜか?

2つ理由があります。

1つは、EXIDEAは各人の人間的成長を大事にしているからです。

うちのコアバリューである誠実、謙虚、利他的、責任、情熱の逆で説明しますが、どんなに利益が上がろうとも仕事をしている人たちが、不誠実で、傲慢で、利己的で、無責任で、情熱の欠片もない人たちに育ってしまったら、その人たちの人生は高い確率で不幸になるでしょう。また、この会社が社会や地球を害していると言っても過言ではないですし、そんな人が集まった会社の事業が成功することもありません。

2つ目は、現代は共創によって価値が生み出される時代になったからです。

昔のように大量生産社会で、ルールが決まった仕事を担当ごとに綿密に分けて、自分の仕事だけを黙々としていれば大きな利益が上がる時代ではなくなりました。

部門横断的に力を結集することが倍々の結果を創り出すコラボレーションワークの時代になりました。この時代において、挨拶もできない、感謝もしない、不満ばっかり言っている不幸の塊のような人、仲間同士で楽しみ合うことを知らない人は自分の成果や結果は出ることはあっても、その分誰かの仕事を害している可能性があります。

感謝し合い、喜び合い、探究を楽しみ合うからこそ、共創というのは機能するのです。

仮にあなたが自信を持って「周りを害していることはない」と言えることができたとしても、他の人たちが自分の成果や結果を出しつつも、周りを助け、周りの成果と結果にまでプラスの影響を生んでいるのであれば、会社全体として見た時に、あなたが生んでいる価値はそういう人には到底及ばない程度の実績なのです。

今日、会社で会った人を少し元気にしただけでも元気は波及するので非常に大きな効果があります。

その行動の要諦となる心構えが、誠実であり、謙虚であり、利他的であり、責任感を持って、情熱的でありなさい。というEXIDEAのSHAREというコアバリューであり、それに基づいて行動をしている人は、自分自身の成果も結果も著しく高いです。

しかも周りの成果と結果まで底上げしていることが7年の経営の中で明らかになっているデータなのです。

過去に、成果・結果・能力主義で評価を行った年があったのですが、その年は過去最も厳しい業績となりました。結局EXIDEAという会社は行動主義が最も成果も結果も出やすい会社なのです。

しかも、そうしている時に会社には助け合う精神が強くなって雰囲気も良くなり、そして各々の人間としての精神的成長や、情報を共有し合い、教え合うということが多くなって技術的な成長すらもより進むのです。

成果、結果、能力が大事ではないとは言っていません。むしろ、それはうちのような卓越したマーケティングを行うという会社においては、当たり前というか、それがなかったらボランティアなので。実際、成果と結果を30%、能力を20%としてしっかり見ています。

ただ、それらを伸ばすのにもコアバリューを中心とした行動が要になるということで、これは決して逆の順序にはなり得ないので行動評価の割合が最も高いのです。

通常、人が人の行動を評価するというのは簡単なことではないですが、うちは発達指向型組織なので、遠慮無く、人が人の行動を評価しますし、個々人の技術的な成長はもちろん、精神的成長も望みます。

発達指向型組織は、ロバート・キーガン氏の提唱した組織のことで、以下に分かりやすくまとめられているので興味がある人は見ておいてください。 発達指向型組織とは?

※EXIDEAは、発達指向型組織の定義通りに作ったわけではないのですが、7年掛けて組織の屋台骨ができてから、この本を読んでみて、ほぼ特徴が一致していたということです。

最近、リーダー層が行なっている自分合宿、ikigai(生きる=活きる)ミーティングというのも、最後の図で表されている自己変容型知性という人類のたった1%の存在へと成長するためのものです。

ちなみに、これはスパイラルダイナミクスという人間の精神発達理論におけるイエロー(組織で言うとティール)という段階とも特徴が多くの点で一致しており、これからティール組織を作っていく上でも、こういったメンバーが多くなっていくことは重要です。

うちにとって評価や査定は、そういう存在へと変容していくためのステップでもあるので、全身全霊を持って真剣に行いますので、決して給与のために高い評価を望むのではなく、自分の成長のために改善点のある評価を望んでください。

今、給与が高くても、実態が伴っていなかったら、仮にEXIDEAがなくなった時に同じ水準でどの会社が雇ってくれますか。

評価をする側としても、高い評価を付けてしまえば、それは楽な話です。その後の関係も一見すれば良いでしょう。しかし、成長の機会を奪ってしまいますし、もしあなたが実態以上の評価を受けてしまえば、あなたは周りから「なぜあの人の評価はこんなに高いのか?」と疑問すら持たれてしまうでしょう。実態が伴っていない評価をされた人が幸せになることはまずありえません。

故に、厳しく見ることになりますが、評価者、つまり部門長たちは皆、愛に溢れた人物ばかりです。どんなに実力があっても、精神面も伴っている人物でないと部門長になれないのもEXIDEAの特徴であり、その愛情の深さはいつも触れ合っている皆が一番分かっていると思います。

今更、査定の時期だけ良く見せようだとか、悪いところを隠そうとかはできないものなので、誠意を持って評価をしてくれている部門長に対して、誠意を持って相対するようにしてください。

評価や査定は、EXIDEAにおいては多くの人が楽しみにしているだろうと思います。ほぼ全ての人が日々を全力で生きているので、上がらないことのほうが少ない会社です。もちろん、日々手を抜いていることがあれば下がることもあります。

しかし、期待のし過ぎもいけません。期待をすれば、そこに届かなかった時にショックでしょう。 その時は自分以上に周りががんばっているということです。

誠実に、謙虚に受け止めて、この機会をまた次の成長の糧として、精神的にも技術的にも卓越した人物へと成長をしていってもらえたらなと思います。