2022.05.31

浜名湖わんわんパラダイスホテルが4月1日にオープン! 愛犬との旅行ニーズを満たすペット同伴ホテルの可能性とは?


ここ数年、ペットブームの勢いが留まるところ知らないーーーー 日本ペットフード協会が開示したわんちゃんの新規飼育世帯数は、2018年と2021年を比較した場合に*130%も増加している。

また株式会社ピーネストジャパンが開示した情報によると同伴旅行ニーズは、2021年の調査によると愛犬全体のなかで*86%あり、旅行需要がますます増加するという調査結果を発表している

そんなペット同伴での旅行ニーズが高まるなか、愛犬リゾートを全国に展開する株式会社セラヴィリゾート泉郷が、2022年4月1日「浜名湖わんわんパラダイスホテル」をオープンした。

元々は老舗旅館の「浜名湖グランドホテルさざなみ館」だった場所を“愛犬と泊まれ、愛犬のためのリゾートホテル”として新たにオープンしたのだ。

今回はこのホテルの仕掛け人でもあり、自身も愛犬家の株式会社セラヴィリゾート泉郷の鈴木氏に「浜名湖わんわんパラダイスホテル」の誕生の秘密や未来のペットと泊まれるホテルの可能性について取材。

また今回は、ライター自身が愛犬ファイブ(ペキニーズ×チワワ:ペキチワの女の子1歳)と共にニューオープンした浜名湖のわんパラの魅力をレポートしていく。

  


*出典:一般社団法人 ペットフード協会 2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査 結果 (2021 年 12 月 22 日調査)https://petfood.or.jp/topics/img/211223.pdf

*出典:株式会社ピーネストジャパン 「ペット同伴宿泊の需要増加」資料より (2021年4月15日~4月26日調査)

伊豆高原わんわんパラダイスホテル&コテージ
インタビューイー
鈴木 亘
(Wataru Suzuki)
株式会社セラヴィリゾート泉郷
セールス&マーケティング本部長


インタビューイー
金谷 晋太郎
(Kanaya Shintaro)
株式会社セラヴィリゾート泉郷
「浜名湖わんわんパラダイスホテル」支配人


ニューオープンの「浜名湖わんわんパラダイスホテル」は、わんちゃんとの観光に優しい静岡県にーー




ーーーーまずは、「浜名湖わんわんパラダイスホテル」誕生の経緯を教えてください。

鈴木氏:

「浜名湖わんわんパラダイスホテル」は、わんちゃんを飼われる方の増加に伴い、ペットホテルの需要も高まっている背景を受けて2022年4月にオープンしました。また全国的に見るとペットホテルのニーズが高い地域が、いくつか存在します。

その中でもペットと(*1)同伴可能な宿泊施設数がもっとも多いのが、伊豆エリアに集中しているんです。また「犬連れ観光に優しい県ランキング」でも静岡県が1位というアンケート結果が出ています。



▲(*1):株式会社セラヴィリゾート泉郷・「ペットツーリズムについて」資料より(2022,05,19)

鈴木氏:

そのなかでも浜松・浜名湖エリアは、東名高速道路もあり東京方面と名古屋方面からのアクセスがしやすいという特徴があります。ペット需要の増加とアクセスの利便性という点から、浜名湖にわんわんパラダイスホテルをオープンしました。



ーーーーまずは、「浜名湖わんわんパラダイスホテル」誕生の経緯を教えてください。

鈴木氏:

浜名湖わんわんパラダイスホテルは、飼い主様とわんちゃんが、のびのびと素敵な時間を過ごすというコンセプトのもとオープンした施設です。

全客室から浜名湖の景色を一望できたり、浜名湖に隣接した屋外ドッグランで愛犬をノーリードで遊ばせるのが魅力ですね。もともと株式会社セラヴィリゾート泉郷が展開する「わんわんパラダイス」は、「わんちゃんが最も笑顔になれる施設」という理念のもと誕生しました。

客室,犬

▲浜名湖わんわんパラダイスホテルに宿泊した際の写真。部屋から浜名湖が一望できます。ファイブもはじめてみる浜名湖に感動の様子!ずーっと窓の外を眺めていました(笑)

鈴木氏:

愛犬も家族の一員という考えから、家族と一緒にリゾートライフを楽しむことを目的としているので、はじめての旅行をするわんちゃんでも安心して利用できるサービスや施設が充実しています。



飼い主が愛犬と“したいこと”の全てが満たされる浜名湖わんわんパラダイスホテル




▲出典:株式会社セラヴィリゾート泉郷調べ『旅行・宿泊に関する実態把握調査 調査結果 報告書(旅行宿泊意識・実態_わんちゃん同伴宿泊者編)』1)わんちゃん同伴の旅行でしたいこと

わんちゃんと同伴旅行でしたいことを調査した結果、上位が「自然の中で散歩」「ドッグランで遊ばせる」「ホテルで一緒に食事をする」「愛犬同伴可能な屋内観光施設に行く」となっている。このニーズを満たしているのが、浜名湖わんわんパラダイスホテルだ。

支配人の金谷氏に施設の魅力を聞いたところ、「浜名湖わんわんパラダイスホテルの魅力は、ドッグランですね。ドッグランは屋内に1つ、屋外に2つあります。特に評判をいただいているのが、当ホテルから徒歩2分ほど歩いたところにあるドッグランです。このドッグランは、浜名湖に面しているので景色が良く、自然を感じながらわんちゃんをノーリードで遊ばせることができるんです」とコメント。

支配人

また「ホテルの目の前が浜名湖なのですが、湖沿いをわんちゃんと散歩できます。また周辺にはわんちゃんと同伴で利用できる『浜名湖ガーデンパーク』『静岡県立森林公園』『浜名湖グリーンファーム』などの観光地もあるのも特徴ですね。わんちゃんを自然の中で散歩できたり、一緒に食事ができたりする場所が多いのも浜名湖エリアの特徴かもしれません」と浜名湖エリアの魅力についても語ってくれました。



▲浜名湖に面したドッグランで遊ぶファイブ。人生初の犬用シーソーにご満悦!

宿泊した際は、ファイブと浜名湖に面したドッグランを利用。自然を感じながら犬を遊ばせられるのが嬉しいポイントですね。もちろん、犬用のゴミ箱もあるのでエチケット袋を持っていけば、わんちゃんが粗々をしてもOK!



▲浜名湖に面したドッグランで、ボール遊びを楽しむファイブ。自然に近い環境でのドッグランは、都心で生活する私とファイブにはとても貴重な経験でした。

またホテルの施設内には、屋内プレイスペース(屋内ドッグラン)が常設されています。雨の日でも天候に左右されずノーリードで利用できるので、安心してわんちゃんを遊ばせられます。

屋内プレイスペース

▲広々とした屋内のプレイスペースは、ジャンプバーや平均台がありわんちゃんを飽きさせない取り組みも。

ファイブをノーリードで遊ばせてみると、投げたボールに向かって猛ダッシュ!寒いのが苦手なファイブも暖房の効いた室内なら、元気に走り回ります。





“愛犬専用”が、リピート率のポイント!? 「浜名湖わんわんパラダイスホテル」はわんちゃんが喜ぶおもてなしが多数。


中居さん

ーーーーペットホテル利用者の需要は、年々高まっているようですが、ニーズの変化は?

鈴木氏:

ペットホテルのニーズの変化というよりは、“ペットに対するペットオーナー(飼い主)の考え方が変わった”という気がしています。また飼い主様が、わんちゃん1頭にかける金額も年々高まっている傾向があります。わんちゃんが食べる食事、トリミングなどの美容にかける費用をはじめとする、ペット関連の売上は増加傾向にあるんです。*2020年度のペット関連総市場規模は前年度比3.4%も増えており、1兆6,242億円という見込みがされています。

ペット関連データ

*出典「ペットビジネスに関する調査を実施(2021年)」株式会社矢野経済研究所調べ
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2649

このような背景は、愛犬を家族の一員として考える風潮が浸透したからだと考えています。昔、犬は室外で飼って、人間の食べ残しをあげる時代もあったかもしれませんが、今は価値観も変わってきました。

また新型コロナウイルスの流行でテレワークが浸透し、家で過ごす時間が増えました。その生活にわんちゃんがいると、一緒に過ごす時間が増えますよね。犬は手間もかかりますが、人を癒す効果もあるので、家族の一員や相棒、親友のように自分にとってかけがえのない存在となります。そうすると必然的に、ペットのためにお金も使うーーーそして旅行も一緒に行くというのは自然な流れなのかもしれません。




ーーーー「愛犬専用」というコンセプトを大切にしたホテル作りをされていますが、愛犬専用を大切にしたのはなぜでしょうか?

鈴木氏:

私たちは「愛犬ファースト」をモットーにわんちゃんの笑顔を引き出すためにはどうしたら良いのかを考えたうえで、わんわんパラダイスのホテル開発を進めています。

「わんちゃんに何を提供したら一番喜ぶか」「わんちゃんに何をしてあげたいか」などを考えたうえでコンセプトを決めるなかで、重要なのがわんちゃんを優先に考えることでした。




ーーーー確かにペットと宿泊はできても、一緒に部屋で過ごせなかったり、食事は別の施設も多いですよね。

鈴木氏:

そうなんです。ペットホテルの需要が増えていくなかで、大手のホテルグループもわんちゃん同伴を許可しているホテルや旅館も増加しています。ですが、実際は一緒に過ごせる場所が限られていたり、館内を自由に歩かせられなかったりと、制限が多いホテルも存在します。

わんパラは、あくまでも「愛犬ファーストな愛犬ホテル」なのでわんちゃんの目線に立ったホテル作りや接客に注力しているんです。その結果、宿泊された方からの満足度が高く、リピーターになってくださるお客様が多いのもわんわんパラダイスの特徴かもしれませんね。




部屋

▲はじめての和室に足を踏み入れるファイブ。畳のへりには犬の肉球が浮かび、可愛らしい印象。

実際にライターの私が、取材で宿泊した「浜名湖わんわんパラダイスホテル」を訪れた際には、ホテルのスタッフ方が私はもちろん、ファイブに対して配慮をしてくれたのが魅力に感じました。

チェックインの際は「長旅お疲れさまでした。ファイブちゃんのトイレは大丈夫ですか?」とファイブのトイレを気にしていただいたり、スタッフさんに駆け寄るファイブに対して「ファイブちゃん、いらっしゃい!今日はパパとゆっくりしていってくださいね」と声をかけてくれたりと、愛犬に対してのホスピタリティを感じることができました。

扉

▲浜名湖わんわんパラダイスホテルは、全室わんちゃん同伴OK。愛犬とゆっくり部屋で過ごすことができちゃいます。



▲室内には、わんちゃん用アメニティが用意されているのも特徴。トイレトレー、トイレシーツ、ケージ、エチケット袋、粘着ローラー、フローリングモップ、フードボウル、消臭剤、雑巾、リードフックが用意されています。わんちゃんがトイレに失敗しても安心ですね。

わんパラの「愛犬ファースト」に対する取り組みは、ホテル内の至るところで感じることができました。ホテル内にはわんちゃんのフォトスタジオやおやつが購入できる売店、愛犬と食事ができるお食事処も充実しています。




愛犬はもちろん、飼い主も楽しめる宿泊体験


食事

ファイブとの食事は、お食事処「ひまわり」にてわんちゃん同伴で利用できます。遠州・浜名湖の恵みを使用した和会席料理がいただけるということで、しばし仕事を忘れて食事を楽しむことにーーーー



▲今回のお食事は「白波」。おしながきの前菜・「季節の盛り合わせ」。

もちろんわんちゃん用のメニューもあります!また壁には、リードをひっかけるフックがあるため、愛犬から目を離してもどこかへ行ってしまうこともないので安心です。



▲骨のデザインをしたリードフックも嬉しいポイント。

わんちゃん食事

▲今回チョイスしたのは、ファイブの大好物の鹿肉!飼い主のファーストドリンクが提供されるのと同じタイミングで、わんちゃん用のご飯も持ってきてくれます。愛犬へのおもてなしですね!



▲美味しそうな飼い主のご馳走に大興奮のファイブ!ぐいぐいと前のめりに—-(汗)

さっそく会席料理をいただこうと思ったその時ーーーー 興奮したファイブがテーブルに身を乗り出して、飼い主の食前酒をこぼしてしまうというハプニングが発生!(うわぁ!やっちゃった!!)焦る飼い主を横目に….

犬

▲大好きな鹿肉に興奮するファイブ!瞬く間に完食しました。

「むしゃむしゃ….」「バクバク…」ファイブは、鹿肉に食らいつき一瞬で犬用ボウルは空になりました(汗)焦っている私の様子を見ていたスタッフの方が、瞬時にテーブルまで駆けつけてくれました。

「すみません…うちのファイブが、こぼしてしまって(汗)」てと謝罪をすると「わんちゃんも一緒にお食事をするところなので、全然大丈夫ですよ!すぐに新しいのをお持ちします」と笑顔で対応してくれました。

犬との旅行は、「トイレの失敗をしないか…」「食事中に迷惑をかけないか…」がもっとも心配でしたが、このような言葉をかけてくれるだけで安心しますね(スタッフの皆さんありがとうございました!)。

お刺身

▲旬のお魚から静岡ブランド牛A5ランクを含む全11品の味覚会席は絶品!

ファイブも食事を堪能したので、今度は飼い主の番! 今回のお食事は「白波」をご用意していただきました。

うなぎ

▲浜松と言えばうなぎ。料理長秘伝のタレで香ばしくふっくらと焼き上げた国産の「うなぎの蒲焼」が絶品です。

私は遠州・浜名湖の食材を堪能し、ファイブも私も大満足な一時を過ごしました。

温泉

▲浴場から浜名湖を眺めながら、入浴できるホテル自慢の温泉施設。昭和33年開湯の歴史あるかんざんじ温泉です。大浴場と露天風呂が選べるのも嬉しいポイント。

食事の後は、飼い主は浜名湖わんわんパラダイスホテル自慢の温泉へGO! もちろん、わんちゃんはフロントで預かってもらえるので、飼い主はゆっくりと露天風呂を楽しむことが可能です。

翌朝は早朝に起きて浜名湖の周りを散策。天気も良く、空気が澄んでいました。

散歩

▲ホテル前の芝生広場もお散歩には最適! 浜名湖を眺めながら、ゆっくりと散歩を楽しめました。

朝食前までの時間にホテルの敷地内にある中庭ドッグランに行ってみることにーーーー

犬,平均台

▲得意げに平均台を渡るファイブ。そしてなぜかスッと立ちつくしています(笑)

サモエド

▲他県から来られたわんちゃんともお友達になれたファイブ。

走る犬

▲軽快に走るファイブ。都心部ではノーリードで遊ばせられる場所も少ないので、自然が近くにある環境で遊ばせることができます!

このようにファイブも飼い主も浜名湖エリアの自然、そしてわんパラの皆様のおもてなしで、贅沢な一時を過ごすことができました。

浜名湖わんわんパラダイスホテル周辺には、「浜名湖ガーデンパーク」「静岡県立森林公園」などわんちゃん同伴で楽しめる観光地もあるので、チェックアウト後は周辺を散策するのも楽しいかもしれません。 このような素晴らしい宿泊体験をした私とファイブですが、この「愛犬ファースト」のおもてなしの実現するための取り組みについてもお話をお伺いしました。




わんちゃんへのおもてなしが、飼い主様の笑顔に繋がるーーーー


柴犬

ーーーー浜名湖わんわんパラダイスホテルに宿泊してとても、充実した宿泊体験となったのですが、スタッフの皆さんのわんちゃんへの配慮にとても感動しました。

鈴木氏:

わんわんパラダイスで働いているメンバーは、私も含めて本当にわんちゃんが大好きなんです。私も現場を視察した際は、スタッフが飼い主の方はもちろん、わんちゃんの到着を楽しみにしている方が多いんですよ(笑)

「早くわんちゃんが到着しないかな~」「早くわんちゃんと触れ合いたい!」とわんちゃんの到着を心待ちにする程、犬好きのメンバーが揃っています。

このようなスタッフがおもてなしをするので、わんちゃんの笑顔を引き出すという取り組みに関しても気持ちが入るのだと思います。わんちゃんへの接し方もそうですが、わんちゃんの性格、緊張しているかそうでないかの様子などを見極めて接するようにしているんです。




ーーーー素晴らしいお取り組みですね…実際の反響などはどうでしょうか?

鈴木氏:

お客様が、チェックアウトされる際に『私のわんちゃんのことを考えて、親切に接してくれてありがとう』『うちのわんちゃんが、こんなに楽しそうにしているところを久しぶりに見れて、私が幸せな気分になれました』と何度も何度もスタッフにお礼を伝えてくれた方がいました。支配人はもちろん、スタッフ全員もこのような声がとてもありがたかったようで全員が涙ぐんでいたそうです。 とにかくわんちゃんに喜んでもらいたいという想いからの行動が、結果的に飼い主様(人)も幸せにするということに繋がるということを改めて感じましたね。




ペット同伴の宿泊施設は、利用ニーズの細分化が重要


柴犬2ひき

ーーーー今回浜名湖わんわんパラダイスホテルに宿泊し、私もファイブも貴重な宿泊体験ができました。そのうえで、ペットと泊まれるホテルの需要は、ますます増加すると思うのですが、 5年後、10年後にはペットを取り囲む環境はどのように変化するのでしょうか?

鈴木氏:

ペットを取り巻く環境が、社会という面から変わっていくと思います。例えば、公共交通機関や商業施設の利用シーンが緩和されたり、盲導犬を取り囲む社会的な認知が変わり、同伴できる飲食店が増えたりする可能性が高くなると考えています。

実際に、ヨーロッパのフィンランドでは、犬が乗車可能な時間制限を設けながら、ケージ・バッグなしでそのまま乗車できたり、ドイツでは犬用の切符を購入すればケージ・バッグなしで乗車できたりします。

日本も5年後、10年後はこのような世界観になってくるのではないかと考えています。



ーーーー確かに海外に比べて日本は、“ペット同伴”の敷居が高いイメージがあります。ペット同伴のホテルではどうでしょうか?

車犬

鈴木氏:

一方でペット同伴のホテル業界は、利用ニーズが細分化されると考察しています。

例えば、年齢、怪我をしたリハビリ中のわんちゃん、老犬でゆっくりとした時間を過ごしたいわんちゃん、自然のなかで思いっきり走りたいわんちゃん、飼い主の方が同じ犬種同士で交流させたいわんちゃんなどーーーー 細かいニーズに対応できるわんちゃん同伴のホテルが増えてくると思います。

現状は、小型犬、中型犬、大型犬のようにサイズごとの利用ニーズを分けているのが一般的です。わんわんパラダイスとしても、わんちゃんに喜んでもらうための施設は今まで以上に作りこみながら、サービスは常に改善し、細かいニーズに対応できるホテル作りに挑戦していきたいと思っています。



全てのわんちゃんが、わんわんパラダイスで笑顔になってほしい


ーーーーこれから挑戦したいことビジョンや挑戦したいことはありますか?

鈴木氏:

ビジョンは、できるだけ多くのわんちゃんと飼い主さんに一緒に旅行する楽しさを実感して欲しいと思っています。

そのためには、まずわんちゃんと飼い主様が、当ホテル・リゾートを利用してもらい“愛犬との楽しい旅行”という体験をしてほしいですね。

“愛犬との旅行は大変”ではなくて、 愛犬との旅行が“喜びや感動の旅“になってほしいんですよね。そのためにわんわんパラダイスは、わんちゃん目線のおもてなしを徹底することで、飼い主様が感じている愛犬と旅行のハードルを少しでも低くしていきたいと思っています。




飼い主様とわんちゃんのはじめての旅行で、わんわんパラダイスを利用してくれた結果リピーターになってくれたらもちろん嬉しいです。ですが当ホテルでの宿泊をきっかけに、わんちゃんとの旅行の楽しさを発見して、愛犬との旅行を楽しむ人が一人でも増えたら私たちも幸せに感じますね。

だからこそ、私たちはホテル業界だけではなく、行政や自治体などと連携しながら愛犬と旅行がしやすい環境を整えるためのアクションも取っていきたいと思っています。



ーーーー素晴らしいお考えですね…愛犬との初旅行がわんわんパラダイスでしたが、ファイブとの旅行がこんなに楽しいことだとは知りませんでした。

鈴木氏:

先程もお話しましたが、わんわんパラダイスで働くスタッフはわんちゃんが大好きなメンバーばかりです。支配人の中には、わんちゃん向けのバリアフリーを考える際に、 犬と同じ目線で考えるためホテル内の床を這いつくばって施設を回るスタッフもいるんです(笑)



ーーーー徹底的に犬からの視点を考えられているんですね(笑)

鈴木氏:

私もこの話を聞いた際には、すばらしいと思いました! 実際に館内を調べて、段差の高さが老犬にとって負担にならないか調べたり、ダックスフンドなどの胴長の犬種は、腰を痛めやすいので、天井を見上げた際に負担がかからないかなどーーーーわんちゃんへのバリアフリーを考え抜いているスタッフもいます。



わんちゃんを幸せにするため、飼い主様とは違う立ち位置からサポートする




ーーーー最後の質問ですが、鈴木様にとってわんわんパラダイスの取り組みはどのような存在ですか?

鈴木氏:

私にとってわんわんパラダイスは、“わんちゃんを喜ばせるための仕組みが具体化できる方法(プロジェクト)”なんです。

私自身も犬が大好きで、犬が人に与える影響や力は本当に偉大だと思っています。一緒に時間を過ごす喜びや楽しみ、癒やし、信頼、そして時には命ということを真剣に考えさせられる悲しみーーーーすべて含めてわんちゃんの存在はすごいと思っているんです。

私は、飼い主様以外の角度でわんちゃんを幸せにするのが、わんわんパラダイスだと思っています。獣医さんは、わんちゃんが病気の時に助けてくれたり、ペットフード業界の方は、愛犬が健康で長生きできるように日々研究を重ねていたりしますよね。

同じようにわんわんパラダイスは、わんちゃんと飼い主様への最高の宿泊体験を提供して、飼い主様とわんちゃんが一緒にいられて、楽しい旅行の思い出ができて、その結果、愛犬と飼い主様の両者が幸せになるーーーーこんな世界観を実現できたら、一人の犬好きの人間としても、ビジネスマンとしても最高に幸せです。



「浜名湖わんわんパラダイスホテル」

住所:〒431-1209静岡県浜松市西区舘山寺町260-1
TEL:053-487-3373
チェックイン:午後3時~
チェックアウト:~午前11時
アクセス:お車/東名高速道路「舘山寺スマートI.C.(ETC専用)」から県道320号約3分
アクセス:お車/東名高速道路「浜松西I.C.」から県道48号(館山寺方面)約15分
無料駐車場50台(予約不要)あり
電車:JR東海道「浜松駅」から路線バスで約40分(バス停「動物園」下車徒歩1分)
路線バス:浜松駅バスターミナル1番のりば 「舘山寺温泉行」「舘山寺温泉・村櫛行」が約30分間隔で発車。
タクシー:JR浜松駅北口、南口を出てすぐにタクシー乗り場がございます。 かんざんじ温泉の当ホテルまで約45分。



「浜名湖わんわんパラダイスホテル」の詳細を見る

<編集後記>

今回は2022年4月1日にオープンした「浜名湖わんわんパラダイスホテル」の魅力をお伝えすると共に、株式会社セラヴィリゾート泉郷の鈴木氏に愛犬と泊まるホテルの可能性についてを紹介してきた。

都心部に住んでいると愛犬を自然のなかでのびのび遊ばせることができなかったり、ゆっくり非日常のなかで過せなかったりするなか、今回の浜名湖わんわんパラダイスホテルでの宿泊は私もちろん、愛犬にとっても良い休日になった気がする。

私自身が、愛犬との旅行は不安だったが、今回の宿泊を通して、愛犬との旅行の楽しさに改めて気づかされた気がするーーー徹底した「愛犬ファースト」を実践する浜名湖わんわんパラダイスホテル」はもちろん、お近くのわんわんパラダイスの宿泊施設で“わんパラ流のおもてなし”をぜひ、体験してほしい。



新井那知
ライター
So-gúd編集部
新井 那知
埼玉県・熊谷市出身。渋谷の某ITベンチャーに就職後、2016年にフリーランスライターとして独立。独立後は、アパレル、音楽媒体、求人媒体、専門誌での取材やコラム作成を担当する。海外で実績を積むために訪れたニューヨークで、なぜかカレー屋を開店することに—-帰国後は、クライアントワークを通してライターとして日々取材や編集、執筆を担当する。料理と犬、最近目覚めたカポエイラが好き(足技の特訓中)。
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