今年の母の日はロスフラワーを贈りませんか?花の新しい選択肢を

サステナブル

毎年5月の第2日曜日は母の日です。母の日といえばカーネーションなどの花を贈る方も多いのではないでしょうか。 
 

花を贈る際、花屋で購入する方がほとんどだと思いますが、実は美しく咲いていても店頭に並ばない花もあります。 
 

今回はそんな「ロスフラワー」について解説。ロスフラワーを購入できる店舗や企業も紹介します。是非母の日の際の参考にしてみてください。

ロスフラワーという新しい選択

ロスフラワーという新しい選択

「ロスフラワー」という言葉を聞いたことはありますか?フードロスと比べるとまだ認知度はそれほど高くありませんが、近年重要な社会問題になっています。

ロスフラワーとは

ロスフラワーとは

ロスフラワーとは、美しく咲いているにもかかわらず、検品基準を満たさず、規格外になってしまったり、市場に出回らないもの、店頭で売れ残ってしまったもの、結婚式や各種イベントなどに使用され短期間で役目を終え、廃棄されてしまう花のことを指します。 
 

農林水産省のデータによると、日本では年間30億本を超える花が販売されています。その中で10億本を超える花が廃棄されているそうです。(株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーション調べ) 
 

人々の心を癒やしたり、空間を華やかにするはずだった花々が、その役目を果たすことなく捨てられているロスフラワー問題は、近年問題となっています。

ロスフラワー削減のために私たちができること

ロスフラワー削減のために私たちができること

ではロスフラワーを減らすために私たちができることは何でしょうか?編集部は下記のことができると考えます。 

  • 花を長く飾って楽しむ
  • 花を選ぶ際にロスフラワーを選ぶ

以下で詳しく解説します。

花を長く飾って楽しむ

自身で購入した花、もらった花など、どんな花も長く飾って楽しむことが大切です。  
 

切り花を長持ちさせるためには、きれいな水に花を生けることが重要です。こまめに花瓶の水を変えて清潔な状態を保つようにしましょう。 
 

また、自宅で簡単にドライフラワーにすることもできます。 

花は永遠に楽しめるものではありませんが、工夫次第で長持ちさせることは可能です。是非長く楽しめるための工夫をしてみましょう。

花を選ぶ際にロスフラワーを選ぶ

花を購入するタイミングは多々あるかと思います。その際に「ロスフラワーを選ぶ」という選択をしてみませんか。 
 

廃棄されてしまうと言っても、きれいに咲いているロスフラワー。生花はもちろん、ドライフラワーやボタニカルキャンドルなど楽しみ方は様々です。 
 

ロスフラワーを選択することで、花をただ楽しむだけでなく、社会問題の解決に貢献できます。

ロスフラワーを扱う企業・フラワーショップ8選!

ロスフラワーを扱う企業・フラワーショップ8選!

ここでは、ロスフラワーを扱う企業やフラワーショップを紹介します。花を購入する際の参考にしてみてください。

moani株式会社

moani株式会社

moani株式会社が運営する日本サステナブルフラワー協会は、廃棄されてしまう花たちを救うための日本初の協会です。 
 

一輪でも廃棄されてしまう花が減るようにと願い、キャンドルショップや、日本初の廃棄花を救うアーティストの育成、資格取得コースを用意しています。 
 

キャンドルショップでは、結婚式で使用したブーケをキャンドルとして生き返らせる「アフターブーケキャンドル」を販売しています。 
 

また、資格取得コースでは、ボタニカルキャンドル作りの方法やロスフラワーについての座学など17のコースの他、限定のワークショップや交流会も用意されているようです。

株式会社RIN

株式会社RIN

渋谷にあるアトリエを拠点に活動する株式会社RINは、Flower cycle marcheやコミュニティ事業、スクールの運営等を行っている企業です。 
 

Flower cycle marcheは、花農家と消費者の架け橋として開設されたオンラインショップです。商品を購入することで、花の廃棄問題に対し間接的に支援できる仕組みとなっています。 
 

コミュニティ事業では、約30名のフラワーサイクリストのアンバサダーと共に、花のある生活の魅力を伝えていく活動を行っています。 
 

株式会社RINは、まだ美しい間に捨てられてしまう、生花店や式場などで短い役目を終えた花たちに、新たな価値をつけるため、持続可能な花き市場を維持していくために活動しています。

スマイルフラワープロジェクト

スマイルフラワープロジェクト

スマイルフラワープロジェクトは、1本でも多くの花を救い、花を通じて「笑顔のサイクル」が巡るようにという想いのもと活動するプロジェクトです。 
 

美しいまま捨てられてしまう花や、花の生産農家の現状にフォーカスを当て、出来るだけ多くのお花を新鮮なうちにたくさんの方へお届けする、新たな市場開拓や販売手法の多様化を図っています。 
 

アップサイクルや二次利用、新しい規格など「花の価値」を創造する取り組みをし、産地さんが継続して花を育て、たくさんの方が花を楽しみ、花と笑顔があふれる未来を目指しています。 
 

スマイルフラワープロジェクトでは、規格外で出荷されなかった花を「規格外品☆救済企画」として、フラワーロス削減のために販売しています。 
 

10本セットや15本セットの少数から、50本セットや100本セットまで販売されているので、是非ショップを確認してみてください。

bloomee(ブルーミー)

bloomee(ブルーミー)

「お花の定期便」でおなじみのbloomee(ブルーミー)では、花が自宅に届くサービスのため、花屋に買いに行かずとも旬の花を楽しめます。 
 

ブルーミーでは、日本の花産業が持続可能的にアップデートできるような取り組みを実施している点が特徴。 
 

サブスクサービスとして、花を必要な分だけ仕入れ、売れ残しなどのロスを最小限に抑えるだけでなく、「ブルーミー規格」という新しい基準を設けることで、これまでは規格外と判断され流通できなかった綺麗な花を適正価格で買い付けし、会員に届けられるようにしています。 
 

花のサブスクを通して、手軽に花のある生活を始めてみませんか?

LIFFT

LIFFT

LIFFTでは、「お花の定期便」サービスを行っており、旬の花を速やかに発送することで、新鮮な花本来の魅力に触れる体験を提供しています。 
 

LIFFTの定期便では、「LIFFT Journal」という花の読み物も一緒に届きます。花のある暮らしをより楽しむためのヒントを得られます。 
 

花の廃棄ロスと、日々のケアにかかる労力の結果、花屋が適正な利益を得られないことが多いという現状を変えるため、LIFFTでは流通経路の見直しを図り、従来の花屋の在り方を変える仕組みを作りました。 
 

品質に信頼のおける提携農園で生産された花は、オーダーに応じて採花し、保管期間をおくことなく花束にして、素早く全国のお客様の元へ配達。 
 

中間業者を極力省き最適な輸送手段を選ぶことで、移動中の花の傷みを最小限に抑え、高品質な状態を維持。また、在庫維持に必要な人件費、廃棄ロス等を削ることでお客様へ適正な価格で提供されています。

+hana(タスハナ)

+hana(タスハナ)

+hana(タスハナ)は、美しく元気に咲いているのに行き先を失ってしまった花を活かす、花の定期便です。 
 

国内の花生産者と直接繋がり、人と花の出会いを作り、ロスフラワー削減と花のある暮らしの実現を目指し、人と花の幸福な関係を作っています。 
 

元気な国産花を市場から直送され、自宅のポストに投函されます。梱包にもこだわっており、自然由来の資材を使用しています。

ethica

ethica

ethicaは、「捨てられてしまう花」「規格外品の花」をアップサイクルしたドライフラワー「エシカルフラワー」の販売を行っています。 
 

生花でのイメージが強いブーケもドライフラワーでのアレンジを楽しめたり、スワッグやボックスでのアレンジメントも可能。生花とは違った花の楽しみ方をしたい方におすすめのフラワーショップです。 
 

「エシカルな価値協奏で世界を幸せに」をパーパス(企業の存在価値)として掲げるethicaは、「社会」「地球」「人間」の現在そして未来に貢献することができるビジネス・サービス・プロダクトを生み出し、今までにないエシカルな価値を世界へ発信しています。

meguruhana(メグルハナ)

meguruhana(メグルハナ)

meguruhana(メグルハナ)は、北海道の稚内市にある、花の廃棄処分0を目指す、地球環境に配慮した循環型花屋です。 
 

花束やアレンジの制作時に剪定された花や葉、茎、売れ残り廃棄される花を使用した堆肥作りを行っており、堆肥はmeguruhanaガーデンや、地域の人たちの日々の暮らしの楽しみである花壇や家庭菜園に提供して活用されています。 
 

また、meguruhanaの花は、長くきれいに咲き続けるように、仕入れや水にもこだわっているそう。仕入れは、鮮度の良い等級の高い花を仕入れて、水揚げなどの前処理を、手間を惜しまず丁寧に行い、水は殺菌効果の高い電解水を使用しています。

まとめ

フードロスと比較すると、まだ認知度は低いロスフラワー。しかし、一人ひとりがロスフラワー削減に向けて行動することで認知度が高まり、少しずつ廃棄される花が減る可能性があります。 
 

ロスフラワーを購入するだけで、環境保全やサステナブルな生活も実現可能。是非、ご自身の好みやライフスタイルに合わせて活用してみるのはいかがでしょうか。 
 

               
ライター:Runa Kisaka
新卒で不動産会社に就職後、EXIDEAにジョイン。総合比較メディア「HonNe」にてクレジットカードジャンルの運営経験を経て、2024年2月よりEthical Choiceの編集部にアサインされる。「エシカルを身近に」という想いを持って編集に携わる。

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