6月5日の世界環境デーとは?2026年のテーマと私たちにできること
公開日:2021年6月4日 / 最終更新日:2026年9月8日
6月5日は「世界環境デー」です。環境問題への理解を深め、暮らしや社会の中でできる行動を考える日として世界各地で取り組みが行われます。
2026年のテーマは気候行動(Climate action)、開催国はアゼルバイジャンです。この記事では2026年9月の確認情報に基づき、由来、近年のテーマ、環境問題の状況と日常でできる行動を紹介します。
世界環境デーと日本の「環境の日」
世界環境デーの背景には、1972年6月5日にストックホルムで始まった国連人間環境会議があります。その後、国連は6月5日を世界環境デーと定めました。
日本では環境基本法により6月5日を「環境の日」とし、6月全体を「環境月間」として啓発活動などを行っています。国際的な世界環境デーと、日本の環境月間を区別して理解するとよいでしょう。
2026年のテーマは気候行動

世界環境デーを主導するUNEPの正式な日本語名称は「国連環境計画」です。2026年は気候変動への対応を中心に、社会全体で行動を進めることを呼びかけました。公式行事の開催国はアゼルバイジャンで、バクーでの開催が案内されています。
気候行動は、個人の節電だけに限りません。エネルギー、交通、住まい、産業などの仕組みを変える取り組みや、すでに起きている気候変動の影響に備えることも関係します。
近年のテーマと開催国
| 年 | 開催国 | 主なテーマ |
|---|---|---|
| 2026年 | アゼルバイジャン | 気候行動(Climate action) |
| 2025年 | 韓国 | プラスチック汚染への対策 |
| 2024年 | サウジアラビア | 土地の回復、砂漠化への対策、干ばつへの強靱性 |
| 2023年 | コートジボワール | プラスチック汚染の解決策 |
| 2022年 | スウェーデン | Only One Earth(かけがえのない地球) |
| 2021年 | パキスタン | Ecosystem Restoration(生態系の回復) |
| 2020年 | コロンビア | Time for Nature(生物多様性) |
日本語表記はテーマの趣旨を説明したものです。毎年扱う課題が変わっても、過去のテーマに関わる問題が解決済みになるわけではありません。
出典:世界環境デー・公式の歴史
過去のテーマから考える、今も続く環境課題
安全に管理された飲み水へのアクセス
WHOとUNICEFが2025年に公表した2000~2024年の報告では、2024年時点で約21億人が「安全に管理された飲料水サービス」を利用できていません。この表現は、必要なときに利用でき、汚染がなく、敷地内で利用できる水源などの条件を含みます。全員がまったく水を得られないという意味ではありません。
統計の公表年は2025年、数値の対象年は2024年です。以前の記事にあった「18年たった今」などの相対的な年数は削除しました。
大気汚染
WHOが2024年に更新した解説によると、2019年時点で世界人口の99%が、WHOの大気質ガイドラインの水準を満たさない場所で暮らしていました。これは対象年と基準を伴う推計です。特定の国だけの問題として扱わず、交通・エネルギー・産業など複数の排出源への対策が必要です。
出典:WHO・屋外大気汚染(2024年更新、2019年の推計)
生物多様性と生態系の回復
「国連生態系回復の10年」は2021~2030年の取り組みです。2026年は開始年ではなく、その期間の途中に当たります。森林、湿地、海岸などの生態系を守り、劣化を防ぎ、回復させる行動が求められています。
IUCNの2026年7月9日発表では、レッドリストの評価済み175,909種のうち49,505種が絶滅の危機にあるとされています。これは評価した種の集計であり、地球上の全生物種を網羅した数ではありません。
以前掲載していた、出典と単位を十分に確認できない「9兆円の利益」という説明は削除しました。また、生態系の変化から新型コロナウイルスの起源や発生原因を断定する説明も用いていません。
関連:絶滅危惧種について
世界環境デーをきっかけにできること
環境省の生物多様性に関する教材で紹介される「MY行動宣言」の考え方も、日々の行動のヒントになります。
- 食べる:旬や地域の食材を知り、食べきれる量を選ぶ。
- ふれる:自然や生き物を観察し、地域のルールを守って楽しむ。
- 伝える:自然の魅力や変化を、写真や文章などで周囲に伝える。
- 守る:地域の清掃や自然保全活動など、参加できる取り組みを探す。
- 選ぶ:認証・表示の意味を確かめ、長く使えるものや必要な量を選ぶ。
気候行動として、電気や移動の無駄を減らす、修理や再利用を選ぶ、地域や職場の取り組みに参加することも考えられます。個人の行動と社会の仕組みづくりの両方を大切にしましょう。
6月5日だけで終わらせない
世界環境デーは、環境問題を知るだけでなく、行動を見直すきっかけです。年ごとのテーマを参考に、自分の暮らしや仕事で続けられる取り組みを選んでみてください。
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