フェムテックとは?注目される理由とおすすめの商品・サービスを紹介

公開日:2024年6月24日 / 最終更新日:2026年9月8日

ジェンダー

初公開:2024年6月24日/内容更新:2026年9月8日。経済損失の試算、商品案内、健康・検診に関する表現を見直しました。

これまで声を上げにくかった女性特有の身体の悩みや、生きづらさを解決する方法として近年注目されている「フェムテック」。 
 

今回はフェムテックについての解説だけでなく、フェムテック商品・サービスも紹介します。フェムテックを実際に自分の生活に取り入れるために何をすれば良いかわからないという方は、是非参考にしてみてください。 
 

フェムテックとは

フェムテックとは
Femtech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。女性の健康課題をテクノロジーで解決へと導く製品やサービスを指します。 
 

月経周期を予測するアプリなどのサービスや電子機器以外にも、月経カップや吸水ショーツなどフェムテック分野で取り扱われる商品・サービスは多岐にわたります。 
 

フェムテックの目的は、女性が自分自身の健康とウェルビーイングをより良く理解し、女性がより生き生きと活躍できるようサポートすることです。 
 

女性特有の健康問題については、触れるのがタブーとされていた風潮があります。しかし、現代では時代の変化とともに話題に出しやすくなってきました。 
 

フェムテックはなぜ今注目される?

フェムテックはなぜ今注目される?
では、なぜ今フェムテックが注目されるようになったのでしょうか。それには主に次の理由があります。 
 

  • ジェンダー平等意識の向上
  • 女性の社会進出・活躍が推進されている
  • 女性特有の健康問題による労働損失が大きいため

ジェンダー平等意識の向上

SDGs17の目標の5番目に掲げられている「ジェンダー平等を実現しよう」。SDGsの目標に掲げられていることもあり、ジェンダー平等への意識が高まってきています。 
 

女性の人権問題は、特に発展途上国で深刻化していますが、日本でも雇用や賃金格差、国会議員や管理職の割合の低さ、家事・育児の負担の大きさなどが問題となっています。 
 

フェムテックの活用に加え、制度や職場環境の改善も進め、誰もが平等に働ける環境を整えることが重要です。 
 

女性の社会進出・活躍が推進されている

2015年8月に女性活躍推進法が国会で成立し、国を挙げて女性の活躍を推進する動きとなっています。 
 

その一方で、女性は働いている間に様々な健康問題に直面します。月経による不調や妊娠、出産だけでなく、子宮頸がんや乳がんといった女性特有の疾患。個人差はありますが身体の不調だけでなく、精神的な不調もあります。 
 

女性の活躍を推進するためには女性の健康サポートが必要であり、それを支えるための役割としてフェムテックが注目されています。 
 

女性特有の健康問題による労働損失が大きいため

女性が職場で最大限の力を発揮するには、PMS(月経前症候群)などの女性特有の健康問題に対する悩みの解決が必要不可欠です。経済産業省が2024年に公表した試算では、月経随伴症、更年期症状、婦人科がん、不妊治療の4項目による労働損失等の経済損失は、年間約3.4兆円と推計されています。PMSだけを対象とした金額ではなく、調査や論文をもとに算出した社会全体の推計値です。2026年の政策資料でもこの推計が参照されています。 
 

こういった社会的損失を回避するために、女性の健康を社会でサポートする施策の1つであるフェムテックが重要だという認識が広まりました。 
 

(※)参照:女性特有の健康課題による社会全体の経済損失(経済産業省試算・厚生労働省掲載)

フェムテックの6つのジャンル

フェムテックの6つのジャンル
多くの女性が抱える身体の悩みは、身体の成長や直面するライフイベントに深く関係しており、それらはライフステージによって異なります。 
 

フェムテックは、女性のライフステージに沿った身体の悩みや健康課題に応じて、6つのジャンルに分けられています。以下で1つずつ解説します。 
 

  • 月経
  • 妊娠・不妊
  • 産後ケア
  • 更年期
  • 婦人科系疾患
  • セクシャルウェルネス

月経

月経(生理)の周期や持続日数には個人差があります。個人差はあるものの、月経の数日前から起こる月経前症候群(PMS)や月経痛(生理痛)などで不調を感じる女性は少なくありません。 
 

においやナプキンでのかぶれなどで不快さも感じやすく、月経期間は「ブルーデー」とも呼ばれています。月経カップや吸水ショーツなどのアイテムや、周期管理アプリなどサービスが挙げられます。 
 

妊娠・不妊

妊娠に向けて知識を得たり、体調管理を心がけたりする「妊活」や、不妊を解消するためのテクノロジーを使ったジャンルです。不妊とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないことを指します(※)。 
(※)引用:公益社団法人 日本産科婦人科学会
 

仕事との両立が難しい場合や、特に不妊治療は医療費が高額になるという問題点もあり、こうした方々をサポートするためのセミナーや製品が増えつつあります。 
 

産後ケア

産後は、身体の回復に加えて、ホルモンの変化や育児に伴う睡眠不足などで心身の不調が生じることがあります。相談サービスなどを活用し、一人で抱え込まないことが大切です。
骨盤底筋のトレーニングや器具は、産後の回復状態によって適否が異なります。「骨盤のゆがみを治す」「子宮脱を予防できる」と一律に考えず、尿もれや痛みがある場合は産婦人科などで相談してください。

更年期

更年期とは、閉経前の5年間と閉経後の5年間をあわせた10年間のことを指します。この時期は、女性ホルモンのエストロゲンが大きくゆらぎながら低下していく影響で、イライラする他、冷えや肩こりなどの症状が出る「更年期障害」という不調に悩まされる方も。 
 

更年期の悩みの解消のためのアプリやサイトの他にも、サプリメントや漢方薬が普及しています。 
 

婦人科系疾患

子宮頸がんや子宮内膜症などの疾患に関する情報・受診支援も、女性の健康を支える分野です。乳房の病気は乳腺外科などが扱います。
検診は、対象年齢や検査方法ごとの利益・不利益を理解して選びましょう。市販のセルフチェックや腟内環境の検査だけで、がんなどの病気を除外できるわけではありません。症状がある場合は検診を待たず医療機関に相談してください。

セクシャルウェルネス

セクシャルウェルネス WHO(世界保健機関)の定義では、セクシャルウェルネスとは「セクシュアリティに対して身体的、感情的、精神的、社会的にも健康な状態であること」とされています。 
 

近年ではタブーとされていたこの分野への認識も変わりつつあり、セクシャルウェルネス市場は盛り上がりを見せています。最近では、女性向けのおしゃれで最先端なプレジャーアイテムなど、様々なセクシャルウェルネス商品やサービスなどが提供されています。 
 

おすすめ商品・サービスを紹介

おすすめ商品・サービスを紹介
フェムテック市場が盛り上がりを見せていると言っても、実際にどんな商品やサービスがあるのかわからない、という方もいるのではないでしょうか。 
 

ここからはフェムテック・フェムケアの商品やサービスを紹介します。生活を支える選択肢であり、診断・治療の代わりではありません。商品の取扱説明、対象者、アプリの対応OSや個人情報の扱いを確認して選んでください。 
 

Hogara~Hogara×TENTIAL 吸水サニタリーショーツレギュラーPro

Hogara~Hogara×TENTIAL 吸水サニタリーショーツレギュラーPro
Hogaraは、繊維の会社で働く女性社員たちが生み出したブランドです。自分たちが今欲しいものを作る、という想いから様々な分野で活躍する女性たちが集まり、生まれました。企画段階から素材の開発、製作所選定、デザイン、パッケージまで一貫してコーディネートしているそう。 
 

肌触りの良い甘撚りのオーガニックコットン吸水型ショーツには、Hogaraを選ぶ人たちが、晴れ晴れとした明るい気持ちになって日々を送ってほしい、という想いが込められています。 
 

Hogara×TENTIAL 吸水サニタリーショーツレギュラーProは、「サニタリー期間中に感じる不快を軽減したい」という想いを吸水ショーツで体現してきた『Hogara』が、コンディショニングブランド『TENTIAL』とともに、働く女性にフォーカスして開発した吸水サニタリーショーツです。 
 

商品の販売に先駆けて行った20代~50代の有識者の女性へのアンケートを基に、サニタリーショーツへの不安や不満を解決する素材・加工を採用しています。サニタリー期間中もいつも通りのパフォーマンスを出したいという方におすすめの商品です。 
 

PRISTINE~布ナプキン

PRISTINE~布ナプキン

PRISTINEはオーガニックコットンの布ナプキンを扱っています。洗って繰り返し使えることや肌触りが特徴ですが、肌との相性や必要な吸収量は人によって異なります。
布ナプキンによる生理痛・冷え性の改善や、紙ナプキンの化学反応がにおいの原因だという断定はできません。メーカーの案内に沿って洗浄・乾燥・交換し、かぶれや痛みが続くときは使用を見直して医療機関に相談しましょう。
PRISTINE:布ナプキンの使い方・洗い方

iroha~デリケートゾーンケア

iroha~デリケートゾーンケア

irohaは、デリケートゾーン用の洗浄料・保湿用品などを展開しています。使用部位や洗い流しの要否などは商品によって異なるため、説明書に沿って使いましょう。
専用製品がすべての人に必要というわけではなく、におい・かゆみの原因を製品だけで判断することはできません。症状が続く場合は受診を検討してください。
iroha公式:製品・使用方法

4MOON~体調管理アプリ

4MOON~体調管理アプリ

4MEEE株式会社の「4MOON」は、生理日・排卵日の予測、基礎体温や体調の記録などを行うアプリです。日々の変化を振り返ったり、受診時に状況を伝えたりするための記録として活用できます。
予測日は確定した排卵日や妊娠可能性を示すものではなく、避妊や病気の診断に用いることはできません。入力する健康情報の範囲、共有設定、プライバシーポリシーも確認してください。
4MOON公式案内

Oh My Flow~体調管理アプリ(月経カップ利用者向け)

Oh My Flow~体調管理アプリ(月経カップ利用者向け)
Oh My Flowは経血が記録できるため、月経カップユーザーにおすすめの生理管理アプリです。月経カップに溜まった経血量、色、粘度を記録することで、自身の生理の傾向をより詳しく把握できます。 
 

生理周期や生理日数に加えて、経血量の目安を記録して体調変化を振り返ることができます。アプリの記録は診断ではなく、気になる症状があるときに医療機関へ伝える補助として活用してください。その他にも、月経カップの取り出し時間を通知してくれる他、月経カップによるエコへの貢献度を可視化してくれます。 
 

単なる生理周期の記録だけでなく、自分の体調と向き合うきっかけにもなるため、おすすめの体調管理アプリです。 
 

fermata~ケーゲルベル

fermata~ケーゲルベル

ケーゲルベルは、重りの負荷を調整して使う骨盤底筋トレーニング用の器具として紹介されています。使い方や使用できる状態には条件があり、すべての人に適するものではありません。
妊娠中・産後、治療中、痛みや出血がある場合などは、自己判断で使用せず、添付文書や販売元の注意事項を確認し、医師に相談してください。尿もれにはさまざまな原因があり、器具だけでの改善を保証するものではありません。
販売元:ケーゲルベルの製品情報

ドゥイブス・サーチ~痛くない乳がん検診

ドゥイブス・サーチ~痛くない乳がん検診

ドゥイブス・サーチの「無痛MRI乳がん検診」は、乳房を圧迫せず、造影剤を使わずにMRIで撮影する方法です。放射線被ばくはありませんが、「身体への負担が一切ない」「死角がない」とは言えません。検査姿勢や閉鎖空間が負担になることがあり、体内の金属や医療機器などによって受けられない場合もあります。
国立がん研究センターの一般向け案内では、乳がん検診として40歳以上の女性に2年に1回のマンモグラフィが示されています。MRIによる任意の検査を、これに無条件で代わるものとは考えず、年齢・症状・家族歴などをもとに医療機関と相談してください。しこりや血性の分泌などがある場合は、検診を待たず受診しましょう。
提供元:検査の概要・注意点/国立がん研究センター:乳がん検診について

iroha~iroha stick

iroha~iroha stick
お風呂でくつろいだり、メイクをしたり、おしゃれをしたりするのは、毎日の生活の中で当たり前のこと。irohaでは、セルフプレジャーもその1つとして、当たり前のことだからこそ、もっと身近に感じてほしいという想いを込めて、商品を作ったそう。 
 

セルフプレジャーアイテムはあまり馴染みがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかしiroha stickは、リップスティックのような可愛らしいデザインで、初めての方でも手に取りやすい点がおすすめです。 
 

また、ポーチにも入るコンパクトなスティックタイプで気軽に持ち運びが可能。加えて初めて使用する方でも簡単に使えるよう、シンプルに操作できるように設計されている点も特徴です。 
 

日本ではセルフプレジャーは恥ずかしいものとして扱われがちですが、決して後ろめたいことではありません。ボディケアの一環として捉えてみるのはいかがでしょうか。 
 

さいごに

フェムテックに関する商品やサービスをいくつか紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。今回紹介した商品やサービス以外にも数々の商品やサービスが世の中にはあります。自分の身体と向き合い、自分に合う商品を見つけてみてはいかがでしょうか。 
 

               
ライター:Runa Kisaka
新卒で不動産会社に就職後、EXIDEAにジョイン。総合比較メディア「HonNe」にてクレジットカードジャンルの運営経験を経て、2024年2月よりEthical Choiceの編集部にアサインされる。「エシカルを身近に」という想いを持って編集に携わる。

【免責事項】

※本記事に掲載の情報は、公的機関の情報に基づき可能な限り正確な情報を掲載しておりますが、情報の更新等により最新情報と異なる場合があります。

※本記事はエシカルな情報提供を目的としており、本記事内で紹介されている商品・サービス等の契約締結における代理や媒介、斡旋をするものではありません。また、商品・サービス等の成果を保証するものでもございません
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