アースデイ(Earth Day)とは?編集部が実際のイベントの様子も紹介
毎年4月22日は「アースデイ(Earth Day)」です。地球が直面している深刻な環境問題に焦点を当て、アクションを起こすことを目的とした日です。
今回は、アースデイについての概要や自分たちにできることだけでなく、2024年4月13日・14日に代々木公園で行われたイベント「アースデイ東京2024」の様子もご紹介します。
アースデイ(Earth Day)とは?
毎年4月22日は「アースデイ(Earth Day)」です。どのようにしてアースデイが誕生したのか、その歴史を紹介します。
アースデイの歴史
アースデイは、1970年にアメリカ合衆国で初めて開催されました。このイベントは、環境保護を促進し、地球への意識を高めることを目的としています。アースデイの始まりは、1960年代後半に環境問題が注目されるようになったことに端を発しています。特に、1962年にレイチェル・カーソンの著書『沈黙の春』が出版され、農薬の使用が生態系に与える影響についての議論が高まったことが大きな影響を与えました。
その後、1969年には、石油流出事故が発生し、これも環境保護への関心を高めました。また、同じ年には月面着陸が行われ、地球の有限性が再び考えられるようになりました。
こうした背景から、アースデイは1970年4月22日に開催され、20万人以上がニューヨーク市の各地でイベントに参加しました。これにより、環境保護に関する意識が全米に広まり、政府に対する圧力が高まりました。その後、アースデイは年々成長し、国際的なイベントとして定着しました。
自分たちにできることは何か
では、環境保全のために私達ができることは何でしょうか。
「地球環境」と聞くと、自分たちには大規模なアクションは起こせないため、地球環境を大きく変えることはできないと思う方もいるかもしれません。
しかし、小さなアクションの積み重ねが地球環境の未来を変える大きな一歩に繋がります。以下は環境保全のためにできることの例です。
リサイクルの促進
家庭や職場でのリサイクルを積極的に行いましょう。リサイクル可能な物資を適切に分別して廃棄物を減らし、地球の資源を節約します。
エネルギーの節約
電力や水道の無駄な使用を減らし、エネルギー効率の良い家電や照明器具を使用することで、地球温暖化を抑制しましょう。
自然保護活動への参加
地域の自然保護団体や地域コミュニティの清掃活動や植林活動に参加するなど、地域社会での自然保護活動に積極的に参加しましょう。
持続可能な交通手段の利用
自転車や公共交通機関を利用して車の利用を減らし、二酸化炭素排出量を削減しましょう。また、車の運転をする際には燃費の良い車を選び、運転スタイルを工夫して燃料消費を抑えることも大切です。
教育と啓発
自分自身や周囲の人々に環境問題について学び、啓発しましょう。地球環境に関する情報をシェアし、意識を高めることで、持続可能な生活を促進することができます。
地元の食材を支持
地元の農産物や食品を支持し、環境負荷の少ない食事を心がけましょう。地元産の食材を選ぶことで、食品の輸送に伴う排出量を削減することができます。
これらは私達にできるアクションの一例ですが、自分にできることから始めてみると良いでしょう。自分の行動が地球環境に与える影響について考え、持続可能な生活を実践することが、アースデイに貢献する最良の方法です。
【イベントレポート】編集部がアースデイ東京2024に行ってみた
2024年4月13日、14日に代々木公園で開催された「アースデイ東京2024」に足を運びました。「アースデイ東京2024」とは、アースデイ東京2024実行委員会が主催するイベントで、2020年から毎年開催されています。
今回は、編集部が実際にイベントに足を運び、体験したイベントの様子をお伝えします。
rico curry
編集部が会場に到着して最初に食べたのが「rico curry」のカレー。
化学調味料や保存料には一切頼らず、メインのカレーはもちろん、付け合せに使うピクルス液に至るまでの全てを手作りすることにこだわってカレーを作っています。
料理に使用する野菜も、オーナー自らの目で見て仕入れ、できるだけ新鮮な旬のものを使って作り上げているそう。
やさしい味のガパオとほんのりスパイシーなバターチキンカレーをいただきました。安心して食べられるだけでなく、素材の旨味が引き出された一皿でした。
タバジビエ
カレーを食べた編集部の目に止まったのが猟師の鹿バーガー。匂いにそそられいつの間にか購入していました。
山梨県の丹波山村に会社を構える「タバジビエ」。タバジビエは、「山の神様からいただいた尊い命を、余すところなくいただく。」という丹波山村の狩猟の教えを忠実に守り、適切に処理をした高品質で安全なジビエ肉の提供をするとともに、骨や皮についても様々な商品に加工、製造することで、「一人でも多くの方に、ここ丹波山村の狩猟文化を知ってもらいたい。」という思いからうまれたジビエブランドです。
鹿肉を食べたのは実は初めてだったのですが、全く臭みがなく、食べごたえのあるお肉でした。獲った鹿を余すことなく使用している点が非常にエシカルですよね。
ボディクレイ
腹ごしらえを終えた編集部が向かったのは、マーケットエリア。
「ボディクレイ」は、国産の粘土にこだわり、肌にやさしいスキンケアシリースとして誕生したスキンケアブランドです。
ボディクレイで使用しているのは、「モンモリロナイト」という、火山灰が元になっている粘土です。モンモリロナイトとは、マグマが噴火し細かい火山灰となり、海底に堆積。長い時間と地殻変動による巨大な圧力も加わって変化し、熟成した地球由来の天然素材です。
燃えても二酸化炭素を発生することなく、使用後は地球に還ります。地球から生まれて、地球に還るという循環を肌で感じることのできる商品です。
編集部も実際に粘土を触ってみましたが、ベタつくこともなく、伸ばすと肌に馴染み、しっとりしました。
認定NPO法人 地球と共に生きる会
「イセヒカリ」という種類の稲の種籾をいただいたのは、「認定NPO法人 地球と共に生きる会」。
認定NPO法人 地球と共に生きる会は、「未来の子どもたちに美しい地球を。そして大自然と共に生きてきた日本古来の生き方を残してあげたい」というテーマを掲げ、青少年の育成、自然環境保全、色の改善と確保の取り組みを続けている団体です。
こちらが運営事務局をつとめる「みんなのFUJISAN 地球フェスタ WA」では、自宅で育てたお米の半分をご寄付いただき、集められたお米は玄米を玄米粉に加工し、世界平和人道支援団から、支援を必要とする世界の人々へ届ける活動を行っています。
稲の種まきは5月から始まるそうなので、編集部も自宅で稲を育ててみようと思います。
O’right
「O’right(オーライト)」は2001年に台湾で誕生したゼロカーボンのヘアケアブランドです。
O’rightでは、CO2排出量ゼロの製品やリサイクル可能なパッケージを研究開発するだけでなく、工場やオフィスなども環境に貢献できる状態に整えることで、ゼロカーボンを実現しています。
さらに、100%リサイクルプラスチックをボトルに活用するだけでなく、世界で初めてポンプでも活用することに成功し、中身からパッケージまで完全な循環型の製品を作り出しました。
2022年に迎えた20周年の際には、華やかなイベントを行うのではなく、グローバルな環境教育プロジェクト(Melting Greenland)を行うなど、環境教育に力を入れている点も特徴です。
SHIKARI
だれかに定められた価値観に縛られることのない、ありのままの美しさ、自分らしさを大切にしている「SHIKARI」。
SHIKARI BRIGHTENING WASHでは、交換式のリフィル容器を採用することで、毎回容器と一緒にお届けするよりも、プラスチック樹脂の利用を1個あたり83.8%削減しています。
また、BRIGHTENING WASHは南九州の未活用資源「火山灰シラス」の活用に取り組んでおり、リフィルの箱には、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や、その他のリスクの低い木材を使用した森林認証製品が使用されています。
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SHIKARI公式サイト:https://www.chojyu.jp/shop
CLNCE
「CLNCE」は、2023年7月にオルビスから誕生したスキンケアブランドです。
提案する製品は、クリーンビューティとアップサイクルの考え方に基づいており、本来は廃棄されるはずだった原料や資源に新たな価値を見出し、肌へ、人へ、世界へ、そのエネルギーを還元しています。
アップサイクル技術によって、不要とされた摘果(摘花)対象の植物などから肌の環境をサポートするすぐれた成分を引き出すことで、限りある自然の恵みを享受し、循環させています。
中身だけでなく、パッケージも環境に配慮しており、廃棄されるプラスチックや紙を資源として、美しいパッケージを生み出しており、一部商品には、環境負荷のかからないバイオマスプラスチックを使用しています。
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CLNCE(CLEANENCE/クリーンエンス) (orbis.co.jp)公式サイト:https://www.orbis.co.jp/product/cleanence/
JAU
JAUは環境への配慮を重要視している、オーストラリアデザインを扱うセレクトショップです。
JAUは環境への取り組みとして、売り上げの1%を1% for the Planetという団体に寄付しています。
私たちは消費社会に生きており、自然環境がその代償を払っています。このまま消費をし続けることはできないーーだから、自分がすでに持っているものに目を向け、大切にするべきであるというオーナーの想いで運営されていりう企業です。
まとめ~地球環境について考えるきっかけの日に
アースデイ東京2024に足を運んで感じたのは、私達が聞いたことや見たことのある製品が意外にも地球環境に配慮した製品であること、地球環境のために用意されている選択肢は思ったよりも多くあるということです。
また、日頃からできることを少しずつ行っていくのも重要ですが、地球環境について考える、興味を持つことも重要なアクションです。
今年のアースデイをきっかけに地球環境について考えるとともに、これまでの生活の中に新たな選択肢を取りれてみませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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