Googleの音声検索へのSEO対策と強調(フィーチャード)スニペット

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Googleの音声検索へのSEO対策と強調(フィーチャード)スニペット

Google HomeやiPhoneのSiri、AmazonのAlexa。スマートデバイスや音声アシスタント機能の拡大に伴い、音声検索の利用ユーザーが増加しています。アメリカの調査では、2020年までに音声検索が全検索の50%を占めるまで拡大するとの推測や、音声検索経由での商品購入・音声EC市場が現在の20倍以上に拡大する試算もあり、近い将来、音声検索に対するSEO対策は重要なテーマとなりそうです。
 
とは言え、音声検索に対するSEO対策とは具体的に何に取り組めばよいのでしょうか?この音声検索SEOのヒントとなりそうなのが、強調スニペット(Featured Snippets:フィーチャードスニペット)。Googleの検索結果画面で最上位に表示される強調スニペットは、Google Homeでの音声検索の(Googleアシスタントが採用する)「回答」になりやすいとのデータが出てきています。

そこでこのページではGoogleなどの音声検索(ボイスサーチ)の現状と、それに対するSEO対策のヒントとなりそうな強調スニペットの最新情報や強調スニペットに取り上げられる確率を上げる方法を紹介します。

このページの情報は、検索エンジンマーケティング(SEM)カンファレンス・Pubcon 2018のキーノート・セッションで紹介された音声検索(ボイスサーチ)関連の情報と、強調スニペット関連の最新情報をもとにまとめています。

青木綾青木 綾(RYO AOKI)


EXIDEA米国支社「EXIDEA GLOBAL USA INC.」代表。2002年株式会社リクルートに入社、就職情報サイト「リクナビ」や宿泊予約サイト「じゃらんnet」等のサービス開発やプロデューサー業務に従事。2014年に同社を退職後、アメリカ・カリフォルニア州・ロサンゼルスに移住。現地で日本語情報誌を発行する「Lighthouse」のVice Presidentを経て、2018年より現職。

スマートデバイスの普及と音声検索(ボイスサーチ)の増加

Google HomeやiPhone(Siri)、Amazon Echoなど音声アシスタント機能を持ったデバイスの増加に合わせ、音声検索(ボイスサーチ)回数・利用者数が急速に増加しています。デジタルマーケティング市場の分析を行うアメリカのcomScore社による推測では、2020年までに音声検索は全検索の50%を占めるまで拡大するとのこと。
 
またアメリカでのスマートスピーカーの普及率は2017年時点で13%程度であるものが、2022年には55%まで拡大、普及台数は2,000万台以上となるとの試算もあります(OC&C Strategy Consultants社によるデータ)。Amazon EchoやGoogle Homeなどの購入者のうち65%が「元のスマートスピーカー無しの生活には戻れない」と回答している調査結果もあり、今後も増加が続くと思われます。

ECサイトでの買い物も音声サービス利用が拡大、SEO対策が重要に

音声EC市場

音声ECの市場規模は今後5年で20倍以上に拡大するとの試算も

これに伴い、ECサイトなどでのオンラインショッピングや買い物におけるスマートスピーカー・音声アシスタントの利用も拡大すると考えられます。例えば、現時点で音声検索経由での商品購入(音声EC)の市場規模はアメリカで18億ドル(約2,000億円)と試算されていますが、これが2022年には400億ドル(約4.5兆円)まで20倍以上に拡大するとの予測もあります。
 
今後5年で考えると、従来のデスクトップ・モバイルサイト上でのマーケティング戦略やSEO対策は見直しが必要となり、音声検索に対するSEO対策や、チャットボットなどを使った音声での商品情報やサービスの提供などが求められる時代となりそうです。

音声アシスタント機能を利用可能な主要デバイスと検索エンジン

現時点で音声アシスタント機能や音声検索を利用可能な主要デバイスや各サービスの特徴、またSEO対策を考える上で重要な各サービスの利用検索エンジンを紹介します。

代表的なデバイス・アプリケーション 音声アシスタント 検索エンジン
Google Home Googleアシスタント google
Amazon Echo Alexa(アレクサ) Bing
Apple iPhone Siri(シリ) Bing
Microsoft Windows 10 Cortana(コルタナ) Bing

上記表の通り、現状では主要なスマートデバイスの検索エンジンにBingが採用されている例が多く、今後、音声検索へのSEO対策にはBingを意識した対策も必要かも知れません。

グーグルが提供するスマートスピーカー・Google Home

Google_HomeGoogle(グーグル)が提供するスマートスピーカー・Google Homeには、Googleの音声アシスタント機能・Googleアシスタントが搭載されており、音声検索が可能なほか、Googleカレンダーと連動したスケジュールの確認や、「Google Play Music」「Spotify」と連動した音楽の再生などが可能なスマートスピーカー。
 
検索エンジンには当然ながらGoogleが採用されています。また、スマートフォンまたはタブレットの Googleアプリやブラウザ・Google Chromeでも音声検索を利用可能です。

AIアシスタント・Alexa(アレクサ)を搭載したAmazon Echo

Amazon_EchoAmazonが提供するEcho(エコー)などのスマートスピーカーデバイスには、AIによる音声アシスタント機能であるAlexa(アレクサ)が搭載されています。Amazon Musicと連動した音楽再生が可能なほか、Amazonプライム会員の場合はPrime Musicの聴き放題サービスやプライム対象商品の音声注文など、既存のAmazonサービスとの連動も特徴です。またKindle本を読み上げる機能もあります。
 
なお、検索エンジンにはマイクロソフトのBingを採用しています。

iPhoneに搭載された音声アシスタント機能・Siri(シリ)

Apple SiriのロゴiPhoneやiPadなどのApple社製のスマートフォン・タブレットのほか、Apple TVやMACのパソコンにも搭載されているAI・音声アシスタント機能がSiri(シリ)。iPhoneユーザーにとっては馴染みのあるSiriですが、AI機能としてはGoogleやAlexaよりも劣っているとされていて、アメリカのデジタルマーケティング企業・ストーンテンプル社がAIアシスタントに約5,000問の問題をテストした調査では、Siriの正答率が最も低かったとのこと。

iPhoneのSiriもまた、検索エンジンにはマイクロソフトのBingを採用しています。

音声アシスタント機能・Cortana(コルタナ)を搭載したWindows端末

マイクロソフト・cortanaのロゴマイクロソフトのWindows端末に搭載された音声検索のアシスタント機能・Cortana(コルタナ)。検索エンジンにはもちろんBingが使われており、インターネットへのアクセスではMicrosoft Edgeがブラウザとして起動されます。

Googleの音声検索ではキーワードに、どのような結果を回答するのか?

現時点ではマイクロソフトのBingを採用する音声・AIデバイスが多いものの、Googleアプリなどの利用ユーザー数も多く、音声検索のSEO対策を考える上でGoogleは欠かせない存在
 
ところで、Googleの音声検索ではユーザーが発したクエリ(キーワードや質問文など)に対して、どのような結果を回答しているのでしょうか?因果関係や具体的なロジックは不明なものの、以下のような傾向・特徴があるようです(Backlinko社によるGoogle Homeを使ったクエリ1万件の音声検索結果から)。

音声検索結果として好まれるページ・コンテンツの傾向や特徴

  1. 音声検索結果に採用されたページコンテンツの表示速度は、平均的なページよりも52%速い
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  3. 一般的な音声検索結果は29単語から成る比較的短く、簡潔な文章
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  5. ドメイン・オーソリティ(ドメインへの信頼性)の高いWEBサイトのコンテンツほど、音声検索結果に採用されやすい傾向
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  7. 音声検索結果に採用されたページは、平均して1,199件のFacebookシェアと、44件のTweetがあるなど、ソーシャルメディアにおけるエンゲージメントが高い
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  9. 音声検索結果に採用されたページのタイトルに、音声検索のキーワードそのものが含まれている場合はほとんどない(音声検索のSEO対策においてtitleタグにキーワードが有るか無いかは影響が無い様子)
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  11. 音声検索結果に採用されたページコンテンツの単語数は平均2,312語で決して短いページが好まれる訳ではない
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  13. 音声検索に採用される割合の約75%が、検索結果の上位3位以内のページコンテンツ
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  15. 音声検索結果で読み上げられた内容の約41%が、強調スニペット(Featured Snippet)の内容

以上のように音声検索へのSEO対策のヒントとなりそうな傾向が徐々に明らかにされつつあります。現時点では、音声検索結果の75%が上位3位以内のページコンテンツなど通常のSEO対策が機能していれば、音声検索にも効果がある様子ですが、注目したいのが音声検索と強調スニペットの関係です。

音声検索へのSEO対策に繋がるGoogleの強調スニペットとは?

音声検索へのSEO対策として2018年の「Pubcon 2018」でも注目されたのが、Googleの強調スニペットに関連するセッション。ここからはGoogleの強調スニペットとは何か?という基本内容や、強調スニペットに取り上げられるための対策方法などを紹介します。

検索結果ページの最上部に表示される強調スニペット

強調スニペットの事例

検索結果10位のページが強調スニペットを獲得している事例(https://www.digitaleagles.com.au/より引用)

Googleのオーガニック検索結果1位のWEBサイト・ページよりも上位に表示されるのが強調スニペット(Featured Snippet:フィーチャードスニペット)と呼ばれる部分。すべての検索キーワードで必ず表示されるエリアではありませんが、2018年時点で全体の検索クエリのうち10%~15%で強調スニペットが表示されています。
 
現時点では検索回数の比較的多いキーワード中心ですが、強調スニペットが表示されるクエリは増加傾向で、現在強調スニペットが表示されていない検索キーワードでも今後表示される可能性があります。

強調スニペットはパラグラフ・テーブル・リスト形式の3種類

強調スニペット表示として採用されるパターンは、パラグラフ・テーブル・リスト形式の3種類で、いずれも関連する画像と合わせて表示されることもあります。

  • パラグラフ型:45語から97語の短い文章が強調スニペットとして表示される。pタグでマークアップした箇所が引用されることが多い。
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  • リスト型:箇条書き形式の強調スニペットで、ulタグやolタグでマークアップした箇所が引用されることが多い。
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  • テーブル型:表組み形式の強調スニペットで、tableタグでマークアップした表の全部、または一部が引用される。

強調スニペット表示の獲得でWEBサイトへの流入ユーザーが増加

この強調スニペットが注目される理由は、(すでに検索結果1位表示のサイトであっても)さらにオーガニック検索結果からの流入を増やすことができる手段であり、コンバージョン・売上の増加にも繋がる期待が高まるほか、ブランド認知やWEBサイトへの信頼性向上も期待できるからです。

どんなWEBサイト・ページが強調スニペットに取り上げられている?

強調スニペットに取り上げられているWEBサイトやページを調査すると、その99%がオーガニック検索結果の10位以内のサイトやページのため、まず強調スニペットに取り上げられるのに必要なのはオーガニック検索結果の1ページ目に入ること。また強調スニペットの約30%は検索結果1位のサイト・ページであるため、SEOに強いページほど有利(強調スニペットに取り上げられやすい=音声検索のSEOも強い)であることは変わりません。
 
一方、検索結果10位のサイト・ページにもかかわらず、強調スニペットに取り上げられたことで爆発的にサイト流入が増え、コンバージョン・売上が拡大した事例もあり、ロングテールの(検索回数の少ない)キーワードでも10位以内で表示されている場合には意識したほうが良いとのがこの強調スニペットです。
 
また1つのページが複数のキーワード検索で強調スニペット表示されることもあり、ある1ページが最大3,000以上のクエリで強調スニペット表示されている事例もあります。

強調スニペット表示の獲得方法や工夫・改善=音声検索に対するSEO

強調スニペット表示を獲得すると音声検索結果にも採用されやすくなり、音声検索に対するSEO対策としても機能しそうですが、その獲得方法はまだ確立されておらず、これさえやれば良いという方法は残念ながらまだありません。ただし、現在強調スニペット表示されているコンテンツを確認すると、以下の5点のような工夫・改善が重要な要素となっていそうです。

  1. 検索クエリ・キーワードに対して、最も完璧な回答を用意していること
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  3. Googleが理解できるマークアップで(シンプルなHTMLタグで)回答が書かれていること
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  5. ユーザー動向が良いページであること(直帰率が低い、滞在時間が長いなど)
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  7. あるクエリの「関連する検索キーワード」に対する回答も同じコンテンツ内に書かれていること(複数のキーワードで強調スニペット表示される可能性が上がる)
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  9. リストまたはテーブルの場合は、直前のHタグ要素もしくはPタグ要素内に検索キーワードが含まれていること

日本語ではまだ強調スニペットが表示されるキーワード数がそれほど多くないように思われますが、上記のような5点を意識してコンテンツを改善しておくと、今後強調スニペット表示されやすくなる可能性があります。
 
以上、Googleなどの音声検索や強調スニペットとの関連性と合わせて、音声検索に対するSEO対策について考えてみました。

このページの情報は、検索エンジンマーケティング(SEM)カンファレンス・Pubcon 2018のキーノート・セッションで共有された音声検索(ボイスサーチ)関連の情報と、強調スニペット関連の情報をもとにまとめたものです。Pubcon 2018の概要は「Pubcon 2018参加レポート~SEO対策・WEBマーケティング最新情報」も併せてご覧ください。

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