ヤマハが「エシカル」な「リコーダー」を製作し続ける訳

半世紀以上前の1967年からリコーダーの製造・販売を開始しているヤマハ株式会社は2014年に生物資源からつくられたバイオマス由来樹脂を世界で初めて楽器に採用し(*1)、ソプラノリコーダーとして発売しています。

そのバイオマス由来樹脂の生産が終了したものの、今回、ポリ乳酸(PLA)を改質・成形したプラスチック材料「テラマック」(*2)を採用した製品にリニューアルしました。

原料の調達手段を変えてまで「エシカル」な素材にこだわるのはなぜでしょうか?

同社が2023年4月に小学生の子どもをもつ全国の男女に行った調査(*3)によると、地球環境にやさしい「エコ素材使用のリコーダー」支持率は7割超え、多少価格が高くても「子どもに与えたい」意見が多数あったそうです。

同調査では、他にも“環境問題への関心がある”子育て世代は6割超え「社会的に必要」「個人としてできることから貢献したい」という想いから、環境に配慮した商品に対して8割以上が好印象を持っているそうです。また、約8割の親が学校での環境教育を必要視し、「環境に配慮した教材」の導入を希望しているとのことです。

日本で小学校を過した世代には懐かしいリコーダーですが、ここにも「エシカル」の潮流が流れています。

 


出典
ヤマハ株式会社 ニュースリリース:小学生の子どもをもつ親の約8割が学校での環境教育として、「環境に配慮した教材」を希望


*1 市販楽器として。2014年6月時点、当社調べ。
*2 バイオマスプラスチックであり、生分解性プラスチックであるポリ乳酸(PLA)をユニチカ独自の技術で改質・成形したプラスチック材料です。ポリ乳酸(PLA)とは、植物由来の糖を発酵させてつくられた乳酸を原料とした樹脂で、バイオマス由来樹脂の一種です。ポリ乳酸の燃焼時に排出されるCO2量は、他のプラスチックと比べて非常に低く、さらに、原料である植物が成長する際に大気中からCO2を吸収するので、地球温暖化の原因と考えられるCO2の排出量を大幅に削減することができます。
燃焼熱も、石油系プラスチックの 1/2~1/3 と低く、もちろん、焼却時にダイオキシンや塩化水素のような有毒ガスを排出しません。
*3
調 査 名:「新しいモノの選び方と環境教育」に関する調査
調査期間: 2023年4月14日~4月17日
調査対象:小学生の子どもをもつ全国の男女(20~49歳)
回 答 数:900サンプル
調査主体:ヤマハ株式会社

参考URL
ヤマハ株式会社が取り組むサステナビリティについて
https://www.yamaha.com/ja/csr/
ユニチカ:テラマック
https://www.unitika.co.jp/terramac/

               
ライター:Ethical Choice編集部
Ethical Choice編集部です。エシカルな生活を送る知恵、サスティナビリティに関する取り組み、環境問題に対するソリューションを発信いたします。

【免責事項】

※本記事に掲載の情報は、公的機関の情報に基づき可能な限り正確な情報を掲載しておりますが、情報の更新等により最新情報と異なる場合があります。

※本記事はエシカルな情報提供を目的としており、本記事内で紹介されている商品・サービス等の契約締結における代理や媒介、斡旋をするものではありません。また、商品・サービス等の成果を保証するものでもございません
クリップボードにコピーしました。