太陽光発電は本当に環境にやさしい?自然エネルギー100%に挑戦するハチドリソーラー株式会社を紹介
「環境にやさしい」「エコで省エネ」という印象を持つことが多い太陽光発電。しかし、太陽光発電は本当はエコではないという話も耳にします。
今回は、太陽光発電が本当に環境にやさしいのかについて迫るとともに、太陽光発電システムの販売やリースにかかわる事業を展開する「ハチドリソーラー株式会社」を紹介します。
太陽光発電の実態が気になる方や、導入を検討している方は是非参考にしてみてください。
太陽光発電は本当に環境にやさしいのか?
太陽光発電は一般的に「環境にやさしい」「エコで省エネ」という印象が強く、比較的導入しやすい再生可能エネルギーとして近年急速に普及が進みました。
一方で「本当に環境にやさしいのか」「むしろ環境に悪いのではないか」という疑問を持つ方も少なからずおり、環境にやさしいのか否かの議論が発生します。ではなぜそういった議論が生まれるのか。以下でその要因に迫ります。
環境破壊の要因と言われる理由に迫る
毎日新聞が2021年6月28日付けの紙面で「太陽光発電が『公害』 自然破壊・景観悪化 37府県でトラブル」という見出しで記事を大々的に掲載しました。内容は、各地で起こっている太陽光発電のパネルの設置を巡るトラブルについて。
太陽光発電の中でも「メガソーラー」と言われる大規模発電は、パネルの設置に広大な場所を必要とするため、森林伐採を行ったり、周囲の生活環境を乱したりする要因となっています。森林伐採の他にも、太陽光パネルを適切でない場所に設置することで、地滑りや土砂崩れの要因になる可能性もあります。
また、太陽光発電が環境破壊の要因と言われるのには、他にも理由があります。それは太陽光パネルの放置や不法投棄問題です。
メガソーラーと呼ばれる大規模な太陽光パネルの廃棄には費用がかかることもあり、太陽光パネルの放置や不法投棄を行う業者も存在すると言います。太陽光パネルの素材は大きく分けて「シリコン系」と「化合物系」「有機物系」とに分類でき、現在は「シリコン系」が普及していますが、開発が進められている「化合物系」には「銅、インジウム、ガリウム、セレン」といった有害物資が含まれているのも事実です。
万が一、そういった「化学物系」でできた太陽光パネルが破損し、放置したり不法投棄したりすることで、有害物質が流出し土壌汚染や水質汚染を引き起こす可能性も。太陽光パネルの放置や不法投棄は環境汚染以外にも、感電や怪我の恐れがあるため、太陽光パネルの適切な処分が重要です。
これらのことから、太陽光発電が環境破壊の要因と言われる背景には、適切な場所への設置や適切な処理を行わないことが原因となっているということが分かります。
太陽光発電のメリットとは
これまで、太陽光発電が環境破壊の要因と言われる理由について分析しましたが、太陽光発電のメリットとは一体何でしょうか。我々は以下の4つのメリットが挙げられると考えます。
- 自家消費で電気代が安くなる可能性がある
- 売電収入を得ることができる
- 停電した場合でも電気が使える
- 二酸化炭素の排出量が少なく、環境に優しい
メリット①自家消費で電気代が安くなる可能性がある
太陽光発電を導入すると、自宅で発電した電力を家庭で使用できます。電力の自給自足により自家発電した分の電気代は発生しないため、電気代の節約が可能です。
太陽光発電は基本的に太陽が出ている時間帯に発電をするため、日中の電力消費量が多い方にとってメリットが大きいと言えます。
メリット②売電収入を得ることができる
太陽光発電では、発電した電力を自家消費するだけでなく、余った電力は売電することも可能。売電した分は収入としてお金を得ることができます。
2024年度の1kWhあたりの調達価格は、経済産業省資源エネルギー庁によって16円(10kW未満)(※)とされています。
(※)参照:経済産業省 資源エネルギー庁HP
メリット③停電した場合でも電気が使える
太陽光発電を導入していれば、万が一停電した場合でも電気が使える点もメリットの1つ。電力会社から給電している場合、自然災害などで停電すると電力の供給ができなくなります。
しかし、太陽光発電を導入し自家発電できるようにしておくことで、電力会社からの電力の供給が止まった場合でも電力を利用できます。
生活に必要な電力だけでなく、電気自動車を利用している方は、停電すると車の充電ができなくなり最悪の場合充電切れで使えなくなってしまうので、太陽光発電を導入しておくと万が一の際の備えにもなります。
メリット④二酸化炭素の排出量が少なく、環境にやさしい
火力発電は発電の際に排出される二酸化炭素量が多いため、環境への負荷がかかります。もちろん太陽光発電も太陽光パネルの不法投棄などによって環境に影響を与えることもありますが、適切に利用すれば環境への負荷を抑えて電力を利用することができます。
太陽光は再生可能エネルギーの1つで、二酸化炭素排出量は火力発電と比較すると大幅に下回ります。持続可能な未来のために環境への負荷を減らすのも重要ですよね。
ハチドリソーラーの取り組みを紹介
太陽光発電は電力会社から給電するよりもメリットが多く、地球環境にもやさしいということがわかりました。では、実際に太陽光発電に取り組む企業にはどういった企業があるのでしょうか。
今回は、太陽光発電システムの販売やリースにかかわる事業を展開する「ハチドリソーラー株式会社」を紹介します。
ハチドリソーラー株式会社の概要
ハチドリソーラー株式会社(以下、ハチドリソーラー)は、東京都新宿区に本社を構える企業です。2021年10月に創立し、2022年8月に親会社であるハチドリ電力を運営する株式会社ボーダレス・ジャパンより独立しました。
太陽光発電システム(ソーラーパネル)や蓄電池の販売・リース事業の他に、発電所の開発・設計事業も行っています。
ハチドリソーラーは、再生可能エネルギーの普及率が20%しかない日本のエネルギー課題を解決し、「未来に持続可能な社会を残すこと」「環境負荷を最小限に自然エネルギー100%の社会を実現すること」をミッションにサービスを開始しました。
「地球温暖化」「エネルギー課題」は一個人一企業の力だけでは解決することが難しい、大きな社会問題ですが、ハチドリソーラーでは、一人ひとりが「会社や自宅の屋根で発電すること」「環境に優しい自然エネルギーを選択すること」に取り組むことができれば、社会は少しずつ、確実に良い方向に変わっていくと考えています。
ハチドリソーラーではこれからも自然エネルギー100%の社会を実現すべく、太陽光発電の普及はもちろんのこと、地域や土地の特性に合わせて自然エネルギーの発電を増やしていけるよう、「環境負荷最小限の発電所」の開発に挑戦し続けて行きます。
サービス内容や取り組みについて
ハチドリソーラーでは、地球にも家計にもやさしい、初期費用0円で始められる太陽光リースサービスを提供しています。設置した太陽光パネルは契約満了後に無償譲渡されるため、引き続き太陽光発電で得た電力の使用や売電も可能です。
また売上の一部で学校に太陽光パネルを寄付する「ハチドリソーラーエネルギー基金」の活動も行っています。ハチドリソーラーエネルギー基金は、余剰利益を活用して自然エネルギーを増やし、次世代の子供たちへ環境教育の学びを創るための新しい取り組みです。
太陽光発電に対するハチドリソーラーの考え
自然エネルギー100%の社会を実現すべく事業を進めているハチドリソーラー様から、太陽光発電に対するコメントをいただきました。
ハチドリソーラーはなぜ太陽光発電に着目した?
2020年4月、ハチドリ電力は地球温暖化を解決するため自然エネルギーを「つかう人」を増やす取り組みをはじめました。しかし、地球温暖化解決をさらに加速させるためには自然エネルギーを「つくる人」を増やす発電事業が必要だと感じていました。
そして、最小限の環境負荷でより多くの方にご参加いただける発電の形として、おうちの屋根にたどりつきました。
太陽光発電がもたらす環境への影響とは?
日本の戸建て住宅すべてが太陽光パネルをのせたら、日本の消費電力の20%ほどが賄えると言われています。しかしながら、一般住宅の太陽光発電導入数はたった9%ほどです。「おうちの屋根から日本の自然エネルギーを支えたい」その思いでハチドリソーラーは立ち上がりました。
自然エネルギー100%の社会を目指し、地球にも、ご利用いただく皆さまの家計にも優しい、新たな住宅太陽光発電の仕組みを屋根からつくっていきます。
また、本文中に「環境破壊の要因と言われる理由に迫る」という章がありました。太陽光の廃棄処理はまだまだ課題が多いですが、撤去される太陽光パネルは再利用できるものがほとんどのため2次流通マーケットを活性化することがリサイクルよりも重要だとハチドリソーラーは考えています。蓄電池メーカーでは電池の回収サービスを開始している企業もあります(※)。
(※)参照:オムロンソーシアルソリューションズ株式会社 エネルギーソリューション事業本部「広域認定制度開始のご案内」
現時点で再生可能エネルギーを普及させる上で「完璧な発電」はありません。だからこそ、今ある選択肢のBetter than betterを選択することが大切です。CO2排出の多い火力発電ではなく、環境にやさしい太陽光を普及しながら目の前の課題を一つずつ解決していくことが大切だと考えています。そして今太陽光を普及する際もできるだけ環境にやさしい普及方法が大切です。
さいごに
今回は、太陽光発電の現状と、太陽光発電に取り組むハチドリソーラーについて紹介しました。これまでは「自宅に導入する電力といえば火力発電」という認識が一般的でしたし、現在もその認識を持つ方が多いのではないでしょうか。その結果が一般住宅の太陽光発電導入数約9%という数字に現れていると感じます。
一人ひとりが環境に及ぼす影響力は小さいかもしれませんが、1人が認識を変え、その輪が広まっていくことで、やがて大きな力となります。少しでも環境負荷が減るよう、自然エネルギーを選択するという認識が広まり、人間も地球も心地よく共存できる未来になることを編集部は願っています。
【免責事項】
※本記事に掲載の情報は、公的機関の情報に基づき可能な限り正確な情報を掲載しておりますが、情報の更新等により最新情報と異なる場合があります。※本記事はエシカルな情報提供を目的としており、本記事内で紹介されている商品・サービス等の契約締結における代理や媒介、斡旋をするものではありません。また、商品・サービス等の成果を保証するものでもございません