ペンギンアップデート4.0の影響と対策。リンクの否認は不要?

ペンギンアップデート4.0の影響と対策。リンクの否認は不要?
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ペンギンアップデート4.0の影響と対策。リンクの否認は不要?

2016年9月23日に発表された、ペンギンアップデート4.0。

今回のアップデートにより、ペンギンはGoogle検索エンジンのコアアルゴリズムの一部となるので、今後はこれまでのようなペンギンアップデートによる大変動はなくなります。

今回は、ペンギン4.0で何が変わったのか、という基本的なことから対応方法や、リンク否認ツールを使うべきか否か、ということについて解説をしていきたいと思います。

ペンギンアップデートとは

ペンギンアップデートとは、簡単に言うと、質の低い被リンクを大量に持っているサイトや、順位を上昇させる目的で意図的にリンク対策を行っているサイトの評価を落とすためのアルゴリズムです。

ちなみに、最初のペンギンアップデートが発表されたのは2012年4月24日で、今回の4.0を含むと計7回のアップデートがあり、ペンギンアップデートの度に、リンク対策により検索順位の操作をしていたサイトと、低品質リンクのスコアが加算されて過剰な評価を受けてきたサイトの多くが圏外へと飛ばされてきました。

ペンギンアップデート4.0の特徴

それでは、今回のペンギンアップデート4.0はこれまでのペンギンアップデートとはどのような違いがあるのでしょうか?

主要な変更点として、Googleウェブマスター向け公式ブログに掲載されているのが以下の点です。

・Penguin のアップデートがリアルタイムになりました。
これまでは、Penguin の影響を受けるサイトのリストは、定期的に同じタイミングで更新されていました。ウェブマスターがサイトを大幅に改善し、インターネット上でのプレゼンスを強化すると、Google の多くのアルゴリズムではすぐに考慮されますが、Penguin など他のシグナルでは更新作業が必要でした。今回の変更により、Penguin のデータはリアルタイムで更新されるようになります。そのため、変更内容が従来と比べてはるかに早く(通常、Google が再クロールしてページをインデックスに再登録するとすぐに)反映されます。また、Google が今後の更新についてコメントすることもなくなります。

・Penguin でさらにきめ細かい対応が可能になりました。
新しい Penguin では、スパムに対して、サイト全体に影響を与えるのではなく、スパムのシグナルに基づいてランキングを調整するようになりました。

 

ポイントは以下です。

  • 評価が定期的なアップデート時ではなく、リアルタイムになったこと
  • 今後、ペンギンのアルゴリズムが変更されてもGoogleからの発表は行われない
  • サイト全体(ドメインレベル)へのペナルティを与えるものではなくなった

ペンギンのアルゴリズムに引っかかった場合にはすぐにサイトに影響が出るようになり、さらにその影響がページ単位、キーワード単位、という細かいところに現れるようになったということですね。

上記も重要な変更点ではありますが、今回のペンギンアップデート4.0にはより重要な変更点があります。

下記はフェイスブックで、Googleのゲイリー氏が投稿した内容です。

Traditionally, webspam algorithms demoted whole sites. With this one we managed to devalue spam instead of demoting AND it’s also more granular AND it’s realtime.

従来、ウェブスパムへのアルゴリズムはサイト全体の順位を下げていた。今回のアップデートにより、スパムに対して順位を下げるのではなく、スパムを無効化(無価値に)するようになる。そして、さらに細かく、リアルタイムでの実施となる。

これまではスパムリンクがついていることにより、ペナルティを受けた場合にはサイトの順位が落ちました。

ところが、今回のアップデートにより、スパム扱いを受けたリンクは「無効化」されることになります。

つまり、ペンギンのアルゴリズムに引っかかるリンクの力をサイトが得ることは今後なくなったということです。

ペンギンアップデート4.0ではスパムリンクは無効化される

 

スパムリンクが無効化されるのであればリンク否認ツールは使う必要はなくなったのか?

上記の通り、ペンギン4.0ではスパムリンクが「無効化」されることとなります。

ここで、各所で物議を醸しているのが、「リンク否認ツール」の今後の使い方についてです。

もしもスパムリンクが無効化されるのであれば、これまで否認してきたリンクを是認し直すことで、スパムリンクは無効化され、本来評価されていたであろうリンクの効果を得ることができるのではないか?という意見は、今年のラスベガスのPubconでもありました。

確かに、ゲイリー氏が語るようにスパムリンクが無効化されるだけで済むのであれば、どんなリンクであろうと、とりあえずはつけておくことが最善策だと考えることが普通でしょう。

しかし、結論から言うと、リンク否認ツールはこれまでと同様に使うべきであり、一度否認をしたリンクを是認し直すことは慎重に行うことを推奨します。

その理由は、ペンギンがコアアルゴリズムに組み込まれた現状においても「手動ペナルティ」は存在するからです。

以下は、Search Engine Roundtableのバリー氏とゲイリー氏のフェイスブックでのやり取りです。

■バリー氏

So there is no need for disavow for penguin specifically. You guys devalue them anyway and no need to do that manually.

それでは、ペンギンのためにリンクの否認をする必要はなくなったということか。何故なら、あなたたち(Google)はどちらにせよ、リンクを無価値にして、手動ペナルティを与える必要がないのだから。

■ゲイリー氏

For penguin specifically there’s less need, yes, but if you see the crap, you can help us help you by using it. Also, manual actions are still there, so if we see that someone is systematically trying to spam, the manual actions team might take a harsher action against the site.

ペンギンにおいて言うならば、リンクの否認をする必要性は低くなったが、スパムリンクだと思われるようなリンクがある場合にはリンク否認ツールを使って欲しい。それにまだ手動ペナルティは存在する。従って、誰かが機械的にスパム行為に及んでいると判断した場合には、そのサイトに手動ペナルティチームがより厳しい対策を行うであろう。

このようにゲイリー氏もリンクの否認をすることを推奨していますし、手動ペナルティがまだ存在することを明らかにしています。

 

否認すべきリンクとはどのようなものか?

それでは、否認すべきリンクとはどういったコンテンツからのリンクになるのでしょうか?

例えば、以下のようなページからのリンクは否認をした方が良いです。

  • 自動生成された機械的なコンテンツで作られたページ
  • 200文字以下の非常に薄い内容のコンテンツのページ
  • Doorway page(他のページに誘導するためだけに作られたページ)
  • 大量のリンクがあり、ユーザーにとって有意義でないコンテンツ(ユーザーにとって有意義なリンク集などは問題なし)になっているページ

上記4つの特徴のどれかに当てはまるコンテンツからのリンクは、これまでのペンギンアップデートでも低品質ページからのリンクとして度々、多くのサイトに順位低下をもたらしてきた例ですので、今後も注意しておくと良いでしょう。

リンクを否認するかの判断は難しいところですが、判断に迷う場合は以下の基準を参考にしてみてください。

  1. リンクを貼ってくれたサイトオーナーは、あなたが作成したページを心から支持しており、ユーザーに是非あなたのページを見てもらいたいと思ってリンクを貼っているか?
  2. 著作権上の都合での引用のリンク

明らかに順位操作を目的としたスパムリンクでない限りは、順位下降のペナルティを受けることは今までより少なくなり、リンクの無効化がされるので、これまでと比べ過剰にリンク削除をする必要はありませんが、おかしなリンクであればやはり削除する必要があります。

上記の2つの基準以外にも、本質的にリンクがなぜ存在しているのかを考えて、自然だと考えられるケースではもちろん、そのリンクはそのままにしておいて良いでしょう。

 

今後もリンクチェックはこまめに行うべき

今回のペンギンアップデート4.0により、見方によればリンクによるペナルティのリスクが下がったと考えることもできます。

しかし、今までと同様にリンクチェックはこまめに行った方が良いです。

手動ペナルティはまだ現在も残っており、手動ペナルティを受ける「閾値」は存在するので、そのラインを超えてしまうとペナルティを受けることがあります。

また、リンクチェックには、Google search consoleだけでは足りませんのでご注意を。Google社が提供してくれるリンクサンプルは実際のリンクと比べてかなり少ないので。ahrefというリンクチェックツールか、majestic SEOというリンクチェックツールのいずれかは必ず使うようにしましょう。

 

ちなみにリンク対策は今後も重要?

今後もリンク対策は重要かどうか? 最後にこの話をしたいと思います。

結論から言うと、リンクのスコアは依然として高いのでリンク対策をすることは重要です。ただし、この10年の私の経験から言うと、スコアの比重は明らかに下がっています。

私がWEBマーケティングとSEO対策を提供する仕事を始めたのが2007年ですね。

その当時は、どれだけコンテンツをがんばって作っても、嫌になるほどGoogleからの評価は受けられなかったですし、ビジネスとしてはコンテンツマーケティングの需要なんて全くありませんでした。

私が以前経営していた会社でもリンク対策が中心のビジネスモデルになっていましたが、2014年から徐々にコンテンツが評価される比重が伸びてきて、ここ最近ではその重要度が目覚ましいほど伸びています。

なので、「もうリンクは必要ない」という見方をされる方も多いですが、2つの素晴らしい同レベルのコンテンツがあった時に、片方はリンクも高いスコアであり、片方はリンクゼロ。

この場合、リンクのスコアが高い方のサイトが順位は確実に上位になります。つまりリンクの対策も依然として重要です。

ただし、昔のようにリンク対策をすれば上位表示をできるということもなくなってきているので、対策はコンテンツファーストで行うべきです。

Googleさんが昔から言ってきた通りのことを私が言うことになるとは10年前は考えもしませんでしたが、SEO対策の一番の近道はユーザーのためになるコンテンツを作成して、それによって自然にリンクが集まることです。

もちろんテクニックとしては抑えないといけないポイントはありますが、質が高いコンテンツを継続的に作成していくというのは明らかに効果が出ます。人の目に触れる機会が増えれば、リンクも徐々に増えていきます。

コンテンツ作成はしっかり行っていくことは現状のペンギンのロジックにも効果的です。これまでのペンギンアップデートのように一部のサイトに行う部分的な措置ではなく、コアアルゴリズムに組み込まれたわけなので。他の様々なアルゴリズムとの網目的な関係がこれから出てきます。

一つの基準で考えず、コンテンツもリンクもUI/UXも全体感でSEOを捉えてユーザーにも検索エンジンにも最適なWEBサイト作りを行うことが大事ですね。

ではまた。

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