モバイルファーストインデックスとは?影響と対策方法を解説

モバイルファーストインデックスとは?影響と対策方法を解説
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モバイルファーストインデックスとは?影響と対策方法を解説

2016年11月7日更新(※2016年11月5日にGoogleウェブマスター向け公式ブログにて正式にモバイルファーストインデックスの告知があったため)

一昨日、Googleウェブマスターブログにて正式にモバイルファーストインデックスについての告知がありました。

2016年10月にアメリカ・ラスベガスで開催された世界最大のWEBマーケティングカンファレンスの1つであるPubconに今年も参加をしてきまして、そのカンファレンスの中ではGoogleのゲイリー・イリェーシュ氏が今後、モバイルファーストインデックスを導入するということを言われたました。

Pubconや過去のカンファレンスでのゲイリー・イリェーシュ氏が発言した内容を元にモバイルファーストインデックスの導入は将来的に行われるものであり、当面はPCとモバイルのインデックスをまずは分けるものと思いましたが、Google社にて数ヶ月のテストを経て、望ましい結果が出た場合には、モバイルのインデックスをプライマリーにするという発表。

つまり、最短では数ヶ月でPCサイトの評価を中心にした現在の形から、モバイルサイトの評価を中心にした検索エンジンへと変更されていくということになります。

これが行われるのであれば、とてつもなく大きな変化になると当初思いましたが、今回のGoogleウェブマスターブログの発表を見る限りはそこまでインパクトのある変更にはならないかなぁと思ったので、その理由も含めまして、モバイルファーストインデックスの仕組み、それから具体的にどのような対策をすることが望ましいのか?など、解説していきたいと思います。

現在のインデックスとモバイルファーストインデックス

モバイルファーストインデックスを理解するために、まずは現在のインデックスの仕組みを理解する必要があります。

現在のGoogleはPCでのインデックスをプライマリー(主要な、第一の)なものとして位置づけているので、PCの結果を基にしてフィルターをかけ、加点減点をした結果がモバイルの順位になるというものです。

つまり、あくまでもPCサイトのサイト評価がモバイルの検索順位を決めるベースになっているということです。

これがモバイルファーストインデックスが導入されてからは逆転することになります。

モバイルでの検索結果がプライマリーなものとなり、そこにフィルターをかけ、加点減点をした結果がPCの検索結果となるということです。

 

導入されるまでのプロセス

以下は今回のPubconでのゲイリー氏の発表後に「Search Engine Land」のバリー・シュワルツ氏(Barry Schwartz)が公開したブログの引用文となります。

Within months, Google to divide its index, giving mobile users better & fresher content
Currently, Google has a single index of documents for search. Google’s Gary Illyes announced they plan on releasing a separate mobile search index, which will become the primary one.

翻訳文は鈴木将司さんの公式ブログに書かれているものが的確でしたので、以下に引用させていただきます。

『数ヶ月以内にGoogleはインデックスを分離することを発表。これによりモバイルユーザーにより良く、新鮮なコンテンツを提供することを目指す。Googleは現在1つのインデックスしかないが、Googleのゲイリー・イリーズ氏によると同社は分離されたモバイル専用のインデックスを公開予定。そしてこのモバイル専用のインデックスが今後Googleの主要なインデックスにすることを決定』

今回のゲイリー氏の発表に対する解釈は複数あり、特に「インデックス」という言葉の定義についての議論が多くありまして、正直この発言がことをややこしくしたなぁと思います。

というのも、一般的に世の中で使われている「インデックス」の意味は、WEBページのファイル(htmlファイル、phpファイル)をGoogleがデータベースに格納することを指しますので、あたかも2つのデータベースを作るように聞こえます。

しかし、ここで使われているインデックスの意味は、Googleウェブマスターブログにも記載されている以下の意味と考えて間違いありません。

インデックス作成
Googlebot はクロールした各ページを処理し、検出したすべての単語とページ上の場所を登録した大規模なインデックスを作成します。さらに、title タグや alt 属性などの主要なコンテンツタグや属性に含まれる情報も処理します。Googlebot ではさまざまなコンテンツを処理できますが、すべての種類を処理できるわけではありません。たとえば、一部のリッチメディア ファイルや動的ページのコンテンツは処理できません。

つまり、インデックスというのはWEBページのファイルがGoogleのデータベースに格納されることではあるものの、実際に行われていることはtitleタグや、全ての単語情報など、膨大な情報をデータベースへ登録しているということなのです。インデックスという文字通りページ、「索引」を作っているということです。

今回のモバイルファーストインデックスというのは、モバイルの検索エンジン専用のインデックスのパターンをPCとは別で作って、それを検索エンジンの軸としていくという話です。

このPubconでの発表では、検索エンジンがPCとモバイルにて一旦分離されて、未来、モバイルのインデックスを中心にしていくという話のように聞こえましたが、今回のGoogleウェブマスターブログの発表で、検索エンジンが分離する期間はなく、早ければ数ヶ月以内にいきなりモバイルのインデックスを中心にするのだということが分かりました。

ちょっと意味が分かりにくいと思うので、現在(PCプライマリー)、未来(モバイルプライマリー)に分けて図でお話します。

 

■ 現在(PCプライマリー)
現在はPC用のインデックスを利用して、検索結果を返し、そこに補正を加えたものがモバイルの検索結果となっています。

PCファーストインデックス

■ 未来(モバイルプライマリー)
PCプライマリーと逆の図になります。モバイルの検索結果を中心にして、PC側の検索結果が決まります。

モバイルファーストインデックス

このモバイルファーストインデックスの形になるのが早ければ数ヶ月以内とのことです。

分離という発表があった時には、一旦、以下のように全く別のモバイル用のリゾルトエンジン(検索結果を返すエンジン。アルゴリズムのこと)がPCとは、別で作られる状態になるかと思いました。

PCインデックスとモバイルインデックスの分離

例えば、とあるキーワードにおいてPCでは1ページ目に表示されているが、モバイルでは100位以下というような状況です。

実際には、今回のGoogleウェブマスターブログの発表の通り、そういう状態にはならないようです。

これには個人的には中々多くの疑問がありまして、例えば当社ではB2Bのビジネスをやっていますし、B2B向けのWEBサイト運営もしています。こういうサイトを見ると、まだPCの方がアクセスが多いものもあります。もちろん、今後はモバイルの方がアクセスが多くなっていくことは分かりますが。

実際、The SEM POSTによれば、ゲイリー氏も2016年の6月にシドニーで開催された、Serch Marketing Summitで以下のような発言をしています。

Why is Google working on a mobile only index? Gary Illyes from Google was speaking at Search Marketing Summit in Sydney and said while desktop was still the majority of searches, it didn’t make sense to use a mobile index. But now that mobile is more than 50% of searches it makes much more sense.

日本語訳は以下になります。

何故Googleはモバイルのみのインデックス作成を進めているのでしょうか?シドニーで開催されたSerch Marketing Summitでゲイリー氏は語りました。「デスクトップが多数派の状態においては、モバイルインデックスを使用することはあまり意味がない。しかし、50%以上の人がモバイルを使用している状態においては意味を成す。」ということですね。

そうでない分野も多数ある中でモバイルファーストインデックスになってしまうと、デスクトップユーザーが困ることになるので、この状態においてモバイルプライマリーの検索エンジンを作れるはずもないかなぁと思いました。

しかし、今回のGoogleウェブマスターブログの発表を見まして、ああ、こういうことならいきなりモバイルファーストインデックスを公開してもそんなに問題ないだろうなと納得です。

というのは以下の一文からです。

・レスポンシブデザインや動的な配信を行っているサイトで、主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で同一である場合は、何も変更する必要はありません。

参照:Googleウェブマスターブログ

上記の通り、レスポンシブデザインや動的な配信を行っているサイトでモバイル版とデスクトップ版のサイトの主要なコンテンツやマークアップが一緒の場合は変更の必要がないということは、モバイルファーストのインデックスを作ると言っても、評価のポイントはこれまでデスクトップ版のGoogleで行われてきたこととほとんど同じだということになります。

インデックスを分離するという話だったので、もっと大規模でPC版とモバイル版で全く違う検索のアルゴリズムができるような感じがしてましたが、そこまで大きな変更にはならなそうですね。

 

実際にどのように対策をすればよいのか?

このアップデートが数ヶ月後に行われる可能性があるという状況を受けて、サイト運営者は何をしなければいけないのでしょうか?

まず、対策をする前にチェックすべきことは「モバイルでのキーワードの順位確認」です。

現在もモバイルに最適化がされていないサイトは順位がPCよりも低くなります。これらのサイトの場合は大きな影響が出ることは考えられますので、以下のようなモバイル対応をきちんとしておく必要があります。

 

モバイル対応

  • そもそもモバイル用のページが存在しない
  • モバイルユーザーにとって見にくいデザインになっている
  • モバイル用の画像になっていない(画像の中の文字も縮小されてしまっていて読めない)
  • 横揺れが起きている
  • フォントの大きさが小さすぎる(または大きすぎる)
  • ビューポートが設定されていない

現状でもモバイル側の順位のみが低いという状況なのであれば、モバイルファーストインデックスになった際もモバイルの順位は下がり、それがPCの順位にも影響を与える可能性が出てきます。

すぐにできる対応策としてはGoogleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」を使用して、自分のサイトのどこが悪いのか?という点をチェックすることです。

それから、次に注意したいのがモバイル用サイトのコンテンツの不足です。

 

コンテンツの不足

PCと同じボリュームのコンテンツを入れると読みづらくなるという理由から、モバイル対応ページではコンテンツボリュームを少なくしているサイトは沢山ありますが、そういったサイトはモバイルの検索結果において不利になる可能性があります。

今のトレンドでもGoogleはより網羅的でテキストコンテンツが充実しているページに高い評価を与える顕著な特徴があるので、コンテンツボリュームが少ない場合にはGoogleの評価を受けにくくなると考えておく必要があります。

ただし、それをしてしまうとコンバージョンが下がるサイトなども多いと思います。万全を期した準備をするのであれば、コンテンツ不足から順位が下がった時のためにコンテンツをデスクトップ版に合わせたモバイル用ページを作成しておくと良いでしょう。

今後中心となるモバイルの検索エンジンは、モバイルサイトのコンテンツ情報を読みにいくことになりますので、この時にコンテンツがほとんどなければ評価をしたくもできませんので。

ちなみに弊社の運営サイトでは、PCとモバイル用ページでは、同じコンテンツを入れるようにしています。

モバイルの場合は、「長いコンテンツは読まれない」という神話もありますが、弊社の運営サイトを見る限り、長いコンテンツであってもPCと同じか、それ以上に読み込まれているので、そのようにしているのですが、今回のモバイルファーストインデックスの導入によりどのような結果になるのか?

良い結果になるのか、悪い結果になるのか、または変わらないのか、いずれにしてもまたこのブログで結果は書いていきたいと思います。

さて、最後に、これはどうしようもないですが、リンク元がモバイルサイトに対応していないということですね。

 

リンク元がモバイル対応をしていない

現状ではこれは予想の範疇になってしまいますが、モバイル対応をしていないサイトからのリンクの評価は低くなる可能性は十分にあります。

特定のリンクがどれだけの力を持つのかは、リンク元のサイトの評価に依存します。

もしも、そのリンク元のサイトがモバイル対応していなければ、モバイルの検索エンジンがPCと分離された時にはそのサイトの評価は当然低くなるでしょう。そして、そのサイトの評価が低ければ、そのサイトからのリンクの評価も低くなるのは論理的に自然なことです。

では、このリンクの問題へはどのような対策をすればいいでしょうか?

基本的にはサイト運営者ができることはほぼありませんが、強いて言うのであれば、現実的かどうかはさておいて「リンク元のサイト運営者にモバイル対応をしてもらうお願いをする」ということくらいでしょう。

そのメッセージによりモバイル対応をしてもらえることは稀だとは思いますが・・・。

 

どちらにせよモバイルへの最適化は評価されるので、すぐに対応すべき

今回のアップデートに対する意見は様々ありますが、どちらにせよ圧倒的にモバイル優位のトレンドが来ているので、まだモバイル対応ができていないサイトは今すぐ取り組むべきですし、モバイルへの最適化が完璧にできているという自信がない場合にも一度見直した方が良いでしょう。

特に、注意が必要なのは、タイトルタグの内容がPCとモバイルで違うというケース、それからテキストコンテンツの分量が大幅に異なるケース。

これらは大きな変動を受ける可能性があるので注意しましょう。

過去10年間検索エンジンの発表と変遷を見てきましたが、発表と結果がかなり違ったということは何度もあります。なので、基本的に当社では実践の結果を信用しており、今後もそのスタンスを変えるつもりはないので、また当社の運営サイトで出た結果をシェアしていきたいと思っています。

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